cleanmgr.exeとは?その使い方や代替ツール

cleanmgr.exeの機能については、多くのユーザーが知りたいでしょう。この記事では、cleanmgr.exeとは何かを詳しく説明し、その使用方法についても解説します。さらに、安全性を確保するための方法や、ディスクスペースをクリーンアップするためのより優れた代替ソフトウェアについても紹介していきます。

投稿者 @ゆき 2024年04月30日 @ゆき 最後の更新 2023年07月12日
 

日々Windowsシステムを使い続けていると、ブラウザのキャッシュや一時ファイルなどによって、知らず知らずのうちに大量のディスク容量が消費されることがあります。Windows 2000以降で提供される標準機能である「ディスククリーンアップ」(cleanmgr.exe)を使用することで、これらの不要な一時ファイルを一括して削除したり、使用頻度の低いファイルを見つけて圧縮したりすることができます。これにより、ディスクの空き容量を増やすことができます。さらに、不要なファイルを整理してシステムを整えると、PCのパフォーマンスを向上させることができます。

 

cleanmgr.exeとは?

概要

cleanmgr.exeは、ディスククリーンアップの実行ファイルです。普通、その保存場所は、32ビット版の場合は「C:\Windows\System32\cleanmgr.exe」、64ビット版の場合は「C:\Windows\SysWOW64\cleanmgr.exe」となります。

✍ノート:ディスククリーンアップは、Windowsの機能の一つで、不要なファイルを削除してディスクの空き容量を増やす機能です。エクスプローラーを開く⇒左の画面で「PC」を選ぶ⇒左の画面で(例えば)「Windows(C:)」を選ぶ⇒上のメニューにある「ドライブ ツール」を押す⇒上のメニューの「クリーンアップ」を押すことで起動します。

機能

このプログラムは、不要なファイルやフォルダー(一時ファイル、キャッシュ、ダウンロード履歴など)を見つけ出して、自動的に削除するすることができます。ハードディスクの空き容量を増やすためによく使用されます。

✍ノート:このプログラムは、初めてWindows 98で登場し、現在はWindows 11/10/8/7/XP(サイズは約212.48KBまたは209.92KB)およびWindows Server 2022/2019/2016/2012/2008R2で利用可能です。

メリット

cleanmgr.exeを使用することにより、パソコンのパフォーマンスを向上させることができます。ディスクスペースを解放することで、ドライブの容量を最適化し、システムの動作をスムーズにすることができます。また、一時ファイルやキャッシュなどの不要なファイルを削除することで、セキュリティ上のリスクを軽減することもできます。

cleanmgr.exeが安全ですか?

cleanmgr.exeが異常な場所(例えば、C:\Usersのサブフォルダー)に存在している場合は、ウイルスの可能性があるため、注意が必要です。ディスククリーンアップツール(cleanmgr.exe)が安全であるかどうかを確認するためには、次の2つの方法を試してみることができます。

cleanmgr.exeファイルのサイズと発行元を確認

Windows 10/8/7/XPのシステムでは、cleanmgr.exeファイルのサイズは212,480バイトまたは209,920バイトです。もし、C:\Windows\System32フォルダーに存在せず、ファイルサイズが上記の数字と異なる場合は、ウイルスの可能性があります。さらに、ファイルの発行元を確認することもできます。

手順 1. ファイルを右クリックし、「プロパティ」を選択します。

手順 2. 表示されたウィンドウで、「デジタル署名」タブをクリックします。「署名者名」がMicrosoftであるかどうかを確認します。もしMicrosoftでない場合、そのファイルは危険である可能性があります。

cleanmgr.exeファイルをWindowsセキュリティでスキャン

cleanmgr.exeファイルをWindowsセキュリティでスキャンすることができます。操作方法がわからない場合は、以下の手順に従ってウイルススキャンを行ってください。

手順 1. 検索ボックスに「ウイルス」と入力し、「ウイルスと脅威の防止」をダブルクリックします。

手順 2. 「ウイルスと脅威の防止」で右側のパネルにある「スキャンのオプション」をクリックします。

手順 3. 「スキャンのオプション」の一覧から「カスタムスキャン」を選択し、「今すぐスキャン」をクリックします。

手順 4. ポップアップウィンドウが表示されたら、「cleanmgr.exe」ファイルが格納されているフォルダー「C:\Windows\System32」を選択し、「フォルダーの選択」をクリックします。

すると、Windowsセキュリティが自動的にcleanmgr.exeファイルをスキャンします。

手順 6. ウイルスが見つからない場合は、「現在の脅威はありません」というメッセージが表示されます。

もちろん、サードパーティ製のウイルス対策ソフトウェアを使用して、Windowsディスククリーンアップ(cleanmgr.exe)をスキャンすることもできます。

cleanmgr.exeでディスクをクリーンアップする方法

ここでは、cleanmgr.exeツールに関連するコマンドラインとその使い方を説明します。

cleanmgr.exeコマンドラインについて

cleanmgrコマンドラインを使用することで、インターネット一時ファイル(キャッシュ)、ダウンロードしたファイル、ごみ箱から削除したファイルなど、さまざまな種類の不要なファイルを自動的にクリーンアップすることができます。cleanmgr.exeに関連するコマンドラインについては、「ファイル名を指定して実行」ダイアログで以下のコマンドを実行してください。

「Win + R」キーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「cleanmgr.exe /?」と入力し、「Enter」キーを押します。すると、以下の画面が表示されます。

✎以下は、cleanmgr.exeのパラメータとその詳細な意味です。
/d <ドライブ文字>:クリーンアップするドライブを指定します。ただし、「/sageset:n」と組み合わせて使用することはできません。
/sageset:n:ディスククリーンアップの設定ウィンドウを表示し、選択した設定を保存するレジストリキーを生成します。レジストリに保存される値「n」は0から9999までの範囲で指定することができます。
/sagerun:n:「/sageset」オプションで指定されたレジストリキーに割り当てられたタスクを実行します。コンピューター上のすべてのドライブが一覧表示され、選択したプロファイルがドライブごとに実行されます。
/tuneup:n:「/sageset」と同様の機能を持ち、プリセット値をレジストリに書き込みます。
/lowdisk:ハードディスクの空き容量不足を通知する際に使用するコマンドです。実行後、「ディスククリーンアップ」が開き、デフォルトで全てのチェックボックスが選択された状態になります。
/verylowdisk:「/lowdisk」と同じ機能を持ちますが、確認なしで自動的に不要なファイルを削除します。ただし、ディスクの空き容量を知らせるダイアログボックスが表示されます。
/setup:以前のWindowsバージョンから残されたシステムファイルを分析します。このコマンドは、例えばWindows 8.1からWindows 10へのアップグレード時に役立ちます。

cleanmgr.exeコマンドラインでディスクをクリーンアップする手順

cleanmgr.exeのコマンドラインに関する理解が深まりましたね。これらのコマンドを実行する方法は、一般的に2つあります。1つは「ファイル名を指定して実行」ダイアログボックスを使用する方法であり、もう1つはWindows「コマンドプロンプト」を使用する方法です。

ここでは、cleanmgr.exeコマンドを使用してディスクの空き容量を増やす方法を紹介します。

▶特定のドライブをクリーンアップする

特定のドライブ(例:Cドライブ)に対してディスククリーンアップを実行したい場合は、以下の手順に従ってください。

手順 1. Windowsタスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

手順 2. 表示された「コマンドプロンプト」ウィンドウで「cleanmgr.exe /d c」コマンドを入力し、「Enter」キーを押します。

手順 3. 後で、クリーンアップしたいファイルの前にあるチェックボックスにチェックを入れて、「OK」をクリックしてください。

✿ヒント:あるいは、「Win+R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開き、「cleanmgr.exe /d c」と入力してから「Enter」キーを押すと、Cドライブの空き容量を増やすことができます。また、「ファイル名を指定して実行」ダイアログで以下のコマンドを実行することもできます。

▶cleanmgr.exe /sagesetを実行する

「/sageset」コマンドを実行すると、「ディスククリーンアップ」ウィンドウにあらかじめ選択されたチェックボックスを作成することができます。

まず、「コマンドプロンプト」のウィンドウを開き、「cleanmgr.exe /sageset:116」(ここでは「116」を例にします)と入力して、「Enter」キーを押します。その後、有効にしたいチェックボックスにチェックを入れて、「OK」をクリックするだけです。

▶cleanmgr.exe /tuneupを実行する

「cleanmgr.exe /tuneup」を実行すると、sageset機能と同様にプリセット値がレジストリに書き込まれます。ただし、このコマンドを実行するには管理者権限でコマンドプロンプトを起動する必要があります。

▶cleanmgr.exe /lowdiskを実行する

Windowsでドライブの空き容量が不足しそうな場合に通知を受けたい場合は、「cleanmgr.exe /lowdisk」コマンドを実行することができます。このコマンドは、デフォルトで「ディスククリーンアップ」ウィンドウのすべてのチェックボックスを選択します。そして、「OK」をクリックすると、自動的にドライブ領域を分析し、クリーンアップを行います。

▶cleanmgr.exe /verylowdiskを実行する

「cleanmgr.exe /verylowdisk」は、「/lowdisk」と同様のコマンドですが、選択されたすべてのファイルを確認なしで自動的にクリーンアップします。「ディスククリーンアップ」ウィンドウには、クリーンアップが完了した後の現在の空き容量が表示されます。

その後、「ファイル名を指定して実行」テキスト入力ボックスや管理者権限のある「コマンドプロンプト」画面から、他のcleanmgr.exeのコマンドを実行することができます。

cleanmgr.exeプロセスを停止する方法

ディスククリーンアップツールが手動でメニューより実行する以外に、ディスクの空き容量が少なくなると自動的に起動されるようです。自動的に一時ファイルを削除し、それによってアプリケーションがクラッシュすると報告もあります。

ディスククリーンアップツールを終了し、自動的に実行しないようにする方法があります。cleanmgr.exeが以下のタスクスケジューラで自動起動されるため、不要なら無効化します。

手順 1. 「Win + R」キーを押して、「ファイル名を指定して実行」で「taskschd.msc」と入力し、「Enter」キーを押します。

手順 2. 「タスクスケジューラ」ウィンドウで、左ペインの「タスクスケジューラライブラリ」のカテゴリを展開し、順に「Microsoft」→「Windows」→「DiskCleanup」をクリックします。

手順 3. 中央ペインのクリーンアップツール(SilentCleanup)を右クリックし、「無効」を選択します。

cleanmgr.exeの代わりに使えるソフトウェア

Windowsのcleanmgr.exeディスククリーンアップツールは、不要なファイルやフォルダーをクリーンアップすることができますが、ディスクスペースを占有している具体的なファイルやアプリケーションを詳細に表示することはできません。また、Windows Updateのクリーンアップでスタックする、ディスククリーンアップが動作しないなど、さまざまな問題に遭遇することがあります。

そうした場合には、第三者のディスククリーンアップツールを使用することが効果的です。ここでは、AOMEI Partition Assistant Professionalを強くおすすめします。その「大容量ファイルを削除」「PCクリーナー」「アプリ引っ越し」機能はドライブの空き容量を増やすことができます。また、「空き領域を割り当てる」機能で別のパーティションから空き容量を取得したり、「パーティションを結合」機能で2つのパーティションを1つに結合したりして、パーティションを拡張することもできます。さらに、「パーティションを拡張」、「パーティションをリサイズ/移動」などの機能も利用可能です。

Proのデモ版 Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ高速
ヒント:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

不要なファイル/フォルダーを削除

「大容量ファイルを削除」機能は、フォルダーの容量、フォルダー内のファイル数、すべてのファイルの合計サイズ、ファイルサイズや最終更新日時などを確認することができます。ファイルの保存場所を開いたり、不要なファイルを手動で削除したりすることも可能です。このソフトをダウンロード・インストールして、以下の手順でパソコンのストレージを分析してください。

手順 1. AOMEI Partition Assistantを起動・実行し、ツールバーの「空間を解放」⇒「大容量ファイルを削除」をクリックします。

手順 2. ポップアップ画面で対象のドライブまたはフォルダーを選択し、「スキャン開始」をクリックします。

手順 3. スキャン後、すべてのファイルが一覧表示されます。ここでは、すべてのファイルの詳細情報を確認したり、削除したいファイルにチェックを入れ、「削除」ボタンをクリックすることができます。

PCをクリーンアップ

「PCクリーナー」機能は、システムのジャンクファイルとレジストリのジャンクファイルを安全かつ迅速に削除することができます。このソフトをダウンロード・インストールして、以下の手順でディスクをクリーンアップしてください。

手順 1. AOMEI Partition Assistantを起動・実行し、ツールバーの「空間を解放」⇒「PCクリーナー」をクリックします。

手順 2. ポップアップ画面で「スキャン開始」をクリックし、ジャンクファイルをスキャンします。

手順 3. スキャン完了後、システムのジャンクファイルとレジストリのジャンクファイルが一覧表示されます。必要に応じて、削除したいオプションにチェックを入れ、「すべてをクリーン」をクリックします。

cleanmgr.exeに関するよくある質問

Q1:cleanmgr.exeとは何ですか?

A1:cleanmgr.exeは、Windowsのディスククリーンアップツールです。不要なファイルや一時ファイルを削除して、ディスクの空き容量を増やすことができます。

Q2:cleanmgr.exeを実行する方法は?

A2:「Win+R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、cleanmgr.exeと入力して「Enter」キーを押すか、コマンドプロンプトでcleanmgr.exeと入力して実行します。

Q3:cleanmgr.exeで何をクリーンアップできますか?

A3:cleanmgr.exeを使用して、一時ファイル、キャッシュ、インターネット一時ファイル、ダウンロードフォルダ、履歴、レジストリの一時ファイルなどをクリーンアップできます。

Q4:cleanmgr.exeが動作しない場合、どうすればいいですか?

A4:cleanmgr.exeが動作しない場合、以下の手順を試してみてください。

コンピューターを再起動してみる
Windowsの最新のアップデートがインストールされているか確認する
管理者権限で実行してみる
コンピューター上の他のクリーンアップツールを試してみる

Q5:cleanmgr.exeで誤って重要なファイルを削除してしまった場合、復元する方法はありますか?

A5:cleanmgr.exeは削除されたファイルをバックアップしていないため、復元することはできません。重要なファイルを誤って削除しないように注意しましょう。

Q6:cleanmgr.exeを代替する他のディスククリーンアップツールはありますか?

A6:はい、cleanmgr.exeの代替として、さまざまなサードパーティ製のディスククリーンアップツールがあります。代表的なものにはCCleanerやAOMEI Partition Assistant Professionalなどがあります。

結語

Windows標準のディスククリーンアップツール(cleanmgr.exe)を使用すれば、ブラウザのキャッシュやごみ箱など、日々のWindowsの使用中に蓄積されるファイルを削除または圧縮することで、ディスクの空き容量を増やし、パソコンのパフォーマンスを向上させることができます。

cleanmgr.exeは変な場所にある場合、ご注意ください。もしかして、もしかしたら、ウイルスかもしれません。不安がある場合は、念のためウイルススキャンを実行してください。安心感を得るためにも、セキュリティ対策は重要です。

cleanmgr.exeでディスクをクリーンアップする方法は少し複雑なので、ここでは、パソコン初心者でも簡単に使えるcleanmgr.exeの代替ツールAOMEI Partition Assistant Professionalをご紹介します。その「大容量ファイルを削除」「PCクリーナー」など、様々な機能を利用して、ハードドライブの容量を解放して、容量不足を解消することができます。

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