ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません

「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません。」エラーに遭遇した場合、それに対処するために試行できる2つのソリューションがあります。ここでは、「ファイルまたはディレクトリが壊れています」エラーを修正する方法についての完全な詳細が付属しています。

投稿者 @ゆき 2024年06月20日 @ゆき 最後の更新 2024年06月20日

エラー事例

【ケース①】ディレクトリーが壊れているので、私はそれを削除しようとしたのですが、「エラー 0x80070570: ファイルまたはディレクトリーが壊れているため、読み取ることが出来ません。」というメッセージで削除できません。どうしたらよいのでしょうか?

【ケース②】私みたいにUSBや外付けHDDを使っている人も多くいると思います。しかし、ある日突然「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」というエラーメッセージが出ます。USBや外付けHDDへのアクセスができなくなります。ドライブがパソコンに認識されますが、未フォーマットと表示されます。容量が0バイトになるので困ります。

【ケース③】とにかく、ページ保存してた新聞社の記事(htmlファイル)をHDDに移そうとしたら、「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」といった警告が表示された。何度か繰り返してもダメ。USBコードを接続し直しても、PCを再起動してもダメ。最初は、その記事ファイルに問題があるのだと思ってたけど、HDD側のフォルダが壊れてるらしい。早速、ネットであちこち見てみると、要するにHDDが物理的に壊れるのではなく、ファイルやフォルダに付けられた見出しとか名簿にソフト的な異常が生じた可能性が高いらしい。

上記のようなエラーが出ると、HDDなどのストレージへのアクセスができなくなってしまいますが、中のデータはまだ生きています!トラブルを直せば再びデータにアクセスできます。 次はこのエラーが発生する原因および発生時の対処方法を詳しく紹介したいんです。

考えられる原因

ドライブに保存されているデータはインデックス部とデータ部の2つに分けます。「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」のエラーが発生する場合、ファイルシステムのインデックス部が破損していることがほとんどです。

つまり、データはほとんど無傷で保存されている可能性が高く、データの保存場所を格納したインデックス(目次)部分に問題があり、ファイルシステムが壊れるだけなのです。

では何の原因でファイルシステムが破損してそのエラーが発生しますか?詳細は以下のとおりです。

安全な取り外しを使わない:USBなどのリムーバブルディスクをパソコンから取り外す時に「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」オプションをクリックしない場合、エラーになります。特に、ドライブへ書き込み中に抜いてしまったら間違いなくエラーになります。USB機器を取り外す時は「安全な取り外し」を利用したほうが間違いありません。

データ容量がいっぱい:外付けHDDやデジタルカメラ( SD カード)、USB メモリに限らず、パソコンの内蔵ハードディスクでもエラーの起こる要因として「ディスクの空き領域不足」があります。目安としては、データ容量が80%を超えるとトラブルが起きる可能性が出てきます。

ドライブの部品故障:ハードディスクやメモリ自身の故障というケースもあります。数週間前からレスポンスが悪かったり、データを開こうとしてエラーになったという前兆がある場合は故障している可能性があります。異常があるかなと思ったら特に注意して早くデータをバックアップしておいたほうがいいです。

不良セクタ:USBドライブまたはフラッシュドライブ読み取り不可のもう一つの原因は不良セクタです。ファイルシステムなどのパーティション情報は、特定の場所に保存されます。この場所に不良セクタが含まれていると、オペレーティングシステムはデータにアクセスできなくなります。この場合は、エラーも表示されます。

その他の理由:ウイルス感染、MFTまたはFATの破損...

ご覧のように、このエラーが起こったドライブは、ほとんどの場合、実際に壊れて使えなくなるわけではありません。その中身を識別するためのデータが破損するだけだなので、適切な方法でエラーを修復して、読み取り不可のドライブを再び利用できるようになる確率が高いです。

ソリューション 1. ディスクチェック

ディスクをチェックしてファイルシステムを修復するために、ここではエクスプローラーコマンドプロンプト、またはサードパーティ製ソフト、3つの方法を提供しています。

※以下の作業を行う前に知っておくべきこと~💡チェックディスクを行ってしまうと、保存してあるデータは残っていますが、本来復元できるはずのデータが壊れてしまうこともあるので、本当に大切なデータがある場合、まずはデータ復元ソフト(AOMEI Partition Assistant Professional・有料)を利用し、大切なデータを取り出しましょう

◎Windowsチェックディスクで壊れたファイルまたはディレクトリを修復

この修復方法で破損したインデックスを復元できます。ファイルシステムのインデックスは、通常、Windowsによって管理されているものです。従って、インデックスを修復するツールも、Windowsに用意されているのは当然です。

手順:Windows 11/10/8/7の「エクスプローラー」を開き、対象ドライブを右クリックし、「プロパティ」⇒「ツール」タブに進み、「エラー チェック」欄にある「チェック(またはチェックする)」をクリックすることでボリューム、つまりドライブ全体を調べてみます。

Windows XPや7の場合、「チェックディスクのオプション」にチェックを入れて、「開始」をクリックします。

ヒント:ただし、自動的に修復するのではなく、途中の流れを自分で確認したい場合、「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」のチェックボックスは空欄のままで開始すればいいです。

また、前にも言ったようにファイルシステムに問題が発生する直接の原因として、不良セクタが挙げられます。すべて不良セクタが原因になっているわけではありませんが、不良セクタが発生すると、ファイルシステムに影響を与える可能性が極めて高いです。そのため「不良セクターをスキャンし、回復する」にチェックを入れて、不良セクタをチェックし、修復するのは必要です。(※とはいっても、領域内の全セクタをチェックするため、HDDには負担となり、寿命を縮める恐れがあるので注意してください。)

Windows10の場合、自動的にドライブの状態が確認されます。画面のように、「このドライブをスキャンする必要はありません」というメッセージが出ることもありますが、念のためドライブをスキャンしてみましょう。

このようにチェックが完了すれば、ファイルシステムのインデックスが修復され、今まで通りチェックするドライブにアクセスできるようになるはずです。

◎コマンドプロンプトからCHKDSKコマンドを実行

「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」エラーは発生したドライブのファイルシステムに異常があるため、chkdskコマンドを実行してファイルシステム整合性を調査し、論理ファイルシステムエラーを修復することができます。

上述のGUIによる「チェックディスク」でもいいんですが、理想的には、コマンドプロンプトから「chkdsk」を実行したほうがいいです。修復オプションの選択肢が多いし、また修復の過程を確認でき、ファイルシステムの現状を確認できるからです。

この方法を使うと、エラーがあっさり直ることもあります:

ステップ 1. スタートボタンをクリック⇒検索ボックスに「cmd」と入力してコマンドプロンプトを管理者として実行します。

ステップ 2. コマンドプロンプトで壊れたドライブ(内蔵ハードディスク、外付けHDD、USBメモリ、SDカードなどの記憶装置)を対象としてCHKDSKコマンドを実行します。修復したいドライブのドライブ文字が例え「N:」である場合、chkdsk n: /f /rと入力してEnterキーを押せばいいのです。

【補足】chkdskの修復オプションには、様々なものがあります。詳細については、下記ページを参照にしてください。
🔎Windows 10でHDDのエラーをチェック、修復する方法

ここで問題なければ、修復過程が表示されて、最後に「ファイルシステムを修正しました。」と表示されます。これはすべてのファイルが元通りになることを意味します。

ヒント:もちろん、Windows10とWindows8.1のユーザーは、キーボードの「Windows」ボタンと「 x(エックス)」ボタンを同時に押してメニューから「 Windows PowerShell(管理者)(A)」をクリックすることでWindows PowerShellを使い、修復を試すこともできます。

◎パーティション管理ツールで不良セクタをチェック

Chkdskは常に一番最初に思い浮かぶ方法ですが、場合によって機能しないことがあります。こういう時、強力なディスク&パーティション管理ソフト - AOMEI Partition Assistant Professional(有償)を試してみることができます。

♪強くおすすめ:パソコン初心者でも簡単に使えるAOMEI Partition Assistant ProfessionalはWindows 11、Windows 10、Windows 8.1/8、Windows 7などに対応します。ディスクとパーティションをうまく管理できます。例えば:ディスクの不良セクタチェック、パーティションチェックのほか、パーティションのフォーマット、削除、リサイズ、移動などもできます。また「NTFS to FAT32変換器」「パーティションを復元」「パーティションを拡張」「OSをSSDに移行」などもっと高度かつ柔軟な機能も備えます。
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ヒント:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

AOMEI Partition Assistant Professionalでディスク上のパーティションをチェックする手順は次のとおりです:

ステップ 1. このソフトをインストールして起動します。読み取り不可のパーティションを右クリックして「詳細処理」⇒「パーティションをチェック」を選択します。

ステップ 2. エラーをチェック、修復する適切な方式を選択して「はい」をクリックします。

ステップ 3. 完了すると「はい」をクリックします。

ソリューション 2. パーティションフォーマット

上述の方法で不良セクタを検出しなくて「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」エラーをまだ直さない場合、フォーマットは、最終手段として使用されることもあります。

フォーマットを実行すると、容量0バイトと表示される問題を解決できますが、データがすべて消えてしまうので、事前にパーティションを他の場所にコピーするか、またはAOMEI Partition Assistant Professionalのようなデータ復旧ソフトで重要なデータを救出したほうがいいと思います。

🌸データ復元ソフトAOMEI Partition Assistant Professional

🌸バックアップソフトAOMEI Backupper

【補足】データ復旧ソフトを使用して必要なデータを救出し、その後にディスクをフォーマットすることができますが、データ受け入れ用の別ハードディスク(復旧させたいデータと同じ容量、またはそれよりも容量が大きい空のHDD)を用意する必要があるため、データ復旧ソフト+新しいハードディスクという代金が出費になるかもしれません。本当に最後の手段というわけです。

◎エクスプローラーからフォーマットを実行

PC(またはコンピューター)を開き、ドライブの一覧が表示されます。壊れたドライブを右クリックし、「フォーマット」を選択します。必ず「クイックフォーマット」のチェックをはずしてから「開始」を押してください。フォーマットは恐ろしく時間がかかります。

補足:「ディスクの管理」で読み取り不可のパーティションをフォーマットすることもできます。

!注意:しかし、パーティションボリュームが32GBより大きい限り、WindowsはFAT32ファイルシステムでパーティションの作成/フォーマットを許可しません。

◎サードパーティ製のフォーマットツールでフォーマットを実行

前に紹介したAOMEI Partition Assistant Professionalも優れたフォーマットツールです。Windows内蔵ツールの欠点を補って、パーティションのフォーマットを正常に実行することができます。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Professionalを起動して、問題のあるパーティションを右クリックして「パーティションをフォーマット」を選択します。

ステップ 2. 必要に応じて、ひとつのファイルシステムを選択してから「はい」をクリックします。

ステップ 3. メイン画面に戻り、「適用」⇒「続行」をクリックしてパーティションのフォーマットを開始します。

こうしたら、エラーが発生したディスクが再び使えるようになります。

エラーが発生しないようにするための予防法

外付けHDD、USBメモリ、SDカードなどの記憶装置のデータ保護に関するヒント:

>まず、これらのデバイスを大切にしてください。HDD、特にリムーバブルドライブをしっかりとしてください。できるだけ損傷されたり破壊されたりしないようにしてください。

>定期的にウイルス駆除を行います。ハードディスクは、ウイルスに侵入される可能性があり、特に不明なPCに接続されている場合です。アンチウイルスプログラムをインストールし、定期的に更新する必要があります。さらに、信頼されていないUSBドライブをPCに挿入しないでください。ドライブには恐ろしいウイルスが含まれているかもしれません。

>ハードウェアを安全に取り外します。USBポートから抜くたびに、通知バーの「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンをクリックしてUSBドライブを取り出してください。

>日頃から定期的にデータをバックアップします。バックアップは常にデータ損失を防止するための一番選択です。そうしたらエラーが発生してもデータをいつも簡単に復元できるので、何も心配することはありません。備えあれば憂いなしです。

>ドライブにアクセスできない場合、データ復元や他の修復方法を試す前に破損したパーティションをフォーマットしないでください。ファイルとパーティションの復元または修復が何より先です。

まとめ

「ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」というメッセージが表示され、特定のファイルやフォルダを開けなくて、最悪ドライブ全体にアクセスできなくなることがあります。これはデータそのものが壊れているのではなく、データにアクセスするための仕組み(ファイルシステム)にエラーが起きてドライブが開けなくなってるということです。

この時、エラーが発生する実際の原因と状況により、本記事に述べたデータバックアップ&復旧、ディスクチェック、パーティションフォーマット、何らかの対処法を行う必要があります。

※本記事に述べたすべての方法はWindows 7、8、10、11共通です。