データ安全のために投げたり売ったりする前にUSBメモリ、SDカード、または外付けHDDを完全消去したいですか?この記事から、詳しい方法を学びましょう。
▼例示1:
データの完全消去について・・・。USBメモリなどに移動(切り取り→貼り付け)したファイルはどうなるのですか?
データをゴミ箱に捨てただけだと、ハードディスク自体からは消去されておらず、復元可能とのことですが、右クリックの切り取りと貼り付けによって、他のディスクやUSBメモリに移動(?)したファイルに関しては、これもPCのハードディスクに残っていて、復元が可能なのですか? よろしくお願いします。
▼例示2:
外付けUSB接続のハードディスクを完全消去するソフトはありますか?
外付けのUSB接続のハードディスクを他人に譲るのですが、入っていたデータを完全に消去したいと思います。 いま、使用しているOSは、Windows Vistaです。 初めての作業なので、わかりやすいやり方などあるソフトだと非常に助かります。 申し訳ありませんが、教えてください。
▼例示3:
HDのデータ完全消去について
USB外付けHDが余っております。使わないので処分したいのですが、HDをフォーマットしただけでは、中のデータが復元される、という話をよく聞きます。これはワードやエクセル、JPG写真など、すべてのデータを復元されてしまうのですか?? ソフトや専門業者で「HD完全消去」のようなソフトがあるのは知っておりますが、「USB接続HDの消去はできない」と書かれてあったり、お金を出してまで・・・と思ったりもします。 何かツールでHDを完全に消去するようなものはないでしょうか?もしくはこの余ったHDを有効活用する方法はないでしょうか?
データの完全消去(データのかんぜんしょうきょ、英語:Data erasure、データの完全削除とも)とはハードディスク等の電子媒体内のデータを電子的にデータが残留しないように、特殊なハードウェアやソフトウェア等を用いた上書き処理で完全に削除する、コンピューターセキュリティ上の手法の一つです。
▼追加:フォーマットとは?
フォーマットもデータを消す手段の一つですが、フォーマットで消えたように見えるデータも、実はデータそのものを消していないため、データ復旧技術で復元できてしまいます。機密情報の入ったハードディスクなどを破棄する際は、情報漏えいの観点から専門な方法でのデータの完全消去が不可欠です。
USBメモリの中身を完全に消すことができたら、どのようなメリットがあるのかどうか、ここでご紹介します。
▼今ところの背景
情報システムには概して大量の機密データが保管されている場合があります。例えば、姓名・住所・生年月日・電話番号や、クレジットカード情報、銀行・証券口座情報、医療機関受診記録などの一般的個人データのほか、司法機関の捜査情報や国家機密などです。これらのデータは通常ハードディスク上や遠隔地のサーバストレージに保管されている場合が多いです。
1)USBメモリを他人に渡した時には不必要なデータを渡すリスクが無い
USBメモリを他人に貸したり、中古品として販売した時に、USBメモリを手に入れた人が、データ復元を試みて、データを復旧することを防ぐことができます。必要なデータだけを渡したいとき、USBメモリを手放す際に必要最低限のデータのみ、またはUSBメモリ内に何も入っていない状態でUSBメモリを渡すことができます。
2)個人情報の流出を防ぐ
データの完全削除をすることによって、不必要なデータが一切含まれていない状態でUSBメモリを相手に渡すことができるので、必要なタイミングだけで個人情報のやりとりができ、個人情報のデータのやりとりが不必要なタイミングでの個人情報の流出を防ぐことができます。
手順 1. USBメモリをコンピューターに接続します(USBは他の外付けHDDまたは内蔵HDD、例えば、SDカード、SSDなどに置き換えることが可能です)。
手順 2. 検索欄に「cmd」と入力し、結果から「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
手順 3. コマンドプロンプトで「diskpart」を入力し、Enterキーを押します。
手順 4. そして、「list disk」と入力し、Enterキーを押します。コンピューターに接続されているディスクが一覧表示されます。挿入したUSBメモリの合計サイズを見て、対象USBメモリのディスク番号を確認します。
手順 5. 「select disk n」と入力します。nを、コンピューターによって識別されるUSBメモリのディスク番号に置き換えてください。
手順 6. また「list disk」と入力します。
手順 7. 「clean」と入力し、Enterキーを押してクリーンアップを実行します。操作完了後、「DiskPartはディスクを正常にクリーンな状態にしました」というメッセージが表示されます。これでUSBがクリーンアップされました!
コマンドプロンプトは合わせて次のようです:
list disk
select disk n
list disk
clean all
exit
手順 1. コマンドプロンプトを管理者として実行します。
手順 2. コマンドプロンプトのウィンドウで「cipher /w:d:」を入力します。(ここでdがUSBのドライブ文字です。)
このコマンドラインを用いてUSBメモリのデータを完全に空にすることが可能ですが、制限事項があります。Wikipediaによると、cipherコマンドは、空き領域が無くなるサイズの単一の一時ファイルを作成し、その一時ファイルに対して完全消去動作を行います。なお、制限事項として、FAT32で4GBを超えるパーティションでは、その4GBを超える部分が正しく消去されません。
★ディスクパーティション管理ソフトのオススメ★
AOMEI Partition Assistant Professionalは、様々な機能を備えています。他のソフトと比べてAOMEI Partition Assistant Pro版は強力であるし、安全です。例えば、Windows10でCドライブを拡張するには、データを失うことなくパーティションを作成、リサイズ、移動、結合や分割することができます。ただ数回クリックだけで完了できるので、ずいぶん時間を節約できます。ちなみに、AOMEI PA ProはHDD/SSDへOSを移行、Windows 11/10/8/7でブータブルUSBを作成、MBRを修正するような新機能も提供します。
手順 1. AOMEI Partition Assistantをインストール、起動します。完全消去したいHDDを右クリックして「ハードディスクを消去」をクリックします。
手順 2. 消去方式を選択します。
手順 3. 「適用」と「続行」をクリックして操作を実行します。
▼追加内容:
●中途半端な物理的物理破壊について
中途半端に破壊されたハードディスクからデータを復活させることは可能な場合もあります。たとえば、ドリルで穴を開けてプラッタを破壊したとしても、プラッタの残骸を最先端の残留磁気探索装置を用いて解析することにより、わずかな部分でも1ビットずつ手作業でデータを復活させていくことも出来ます。ハードディスク・メーカーのシーゲイト・テクノロジーはそのような手法を保有していると公表しています。
●復元できるのか確認!
そのあと、復元できるのか確認するために、任意の復元ソフトを使ってみます。
すると、通常はなんと何も表示されません!
つまり、USBメモリーの中身は完全に削除できたということですね。
ここで注意してほしいのは、パソコンの世界では復元と完全削除、完全にいたちごっこの世界だと思います。
▼関連Q&A:
● Windows 11/10/8/7用の強力なSSDデータ消去ソフト
ここまでUSBメモリを完全消去しました。つまり、USB上のデータがすべて削除されます。どんな復旧ソフトを使用しても復元することができません。こうして廃棄・譲渡などで手放す際には全然心配することがなくなります。この記事では合わせて三つの方法を提供しています。Diskpartコマンド、cipherコマンド、ディスク管理ソフトです。読者様はご希望のようにその中から1つを選んでよろしいと思います。ご参考になれば、幸いです。もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。弊社のメールは:support@aomeitech.com。ここまでありがとうございました。