ゲーミングPCを選ぶ際に最も重要な要素は、そのスペックです。しかし、スペックに関する基礎知識がなければ、自分が求めるスペックとそれに適したパーツがどれなのか分からず、迷ってしまうこともあります。ゲームの種類や作業内容によっても重視すべきスペックは異なるため、目的に合った推奨スペックを確認することが重要です。本記事では、初心者の方にも分かりやすく、ゲーミングPCのスペックの目安や選び方について詳しく解説しています。さらに、ゲームごとにおすすめのゲーミングPCやスペック確認の方法もご紹介しています。
パソコンの性能向上により、昔よりも低価格でハイスペックなゲーミングPCを手に入れることができるようになりました。また、YouTubeやTwitchなどでPCゲームの実況プレイ動画が広まったことにより、ゲーミングPCの需要は増加しています。
「PCゲームを楽しみたいけど、パソコンのスペック目安はどれくらいなのだろう?」や「現在使っているパソコンでは重すぎてPCゲームをプレイできない」といった悩みを抱える方々がここ数年で急増しています。
ゲーミングPCにおいて特に重要な要素は、CPUとGPUです。さらに、メモリやSSDの性能も少し関わってきます。これらに関する知識を持つことで、適切なゲーミングPCを選ぶことができます。
この記事では、ゲーミングPCのスペック目安、ゲーミングPCのおすすめスペック(ゲーム別)、ゲーミングPCのスペックの確認方法、重いPCゲームの動作を軽くする方法などを詳しく解説いたします。これらの情報を通じて、あなたにとって最適なゲーミングPCを選ぶ手助けをいたします。
ゲーミングPCのスペックをチェックする際には、以下の6つの重要なパーツがあります。これらのパーツについての役割やスペックの目安を理解することで、ゲーミングPCの選択がよりスムーズになるでしょう。次に、それぞれのパーツについて詳しく説明していきます。
プロセッサ(CPU)は、コンピューターの制御や演算を担当する重要なパーツです。ゲーミングPCでは処理能力が特に求められるため、低性能なCPUを搭載したPCではゲームがカクカクとした動きになることがあります。また、動画編集などの高負荷な作業においてもCPUは非常に重要なパーツです。
主流のCPUとしては、インテルの「Core i」シリーズがあります(例えば、「Core i5-12400」や「Core i9-12900」など)。一般的に、iの後に続く数字が大きいほど性能が高くなります。
ゲーミングPCに必要なCPU性能としては、最低限であればCore i5以上が求められます。Core i3ではやや厳しいです。推奨されるのはCore i7以上です。
価格は高くなりますが、最高性能のCPUである「Core i9」シリーズなら、4K解像度の超高画質でもほとんどラグやカクつきが起こりません。これは最高スペックのゲーミングPCですが、予算に余裕のある方に向いています。
一方、低性能なCPUである「Atom」「Celeron」「Pentium」はゲーミングPCとしては不十分です。画質を下げればまだ動作するかもしれませんが、本来の美麗なグラフィックを楽しむためにはラグやカクつきが発生してしまいます。
Atom | ダメ |
Celeron | ダメ |
Pentium | ダメ |
Core i3 | ギリギリOK(最低限) |
Core i5 | OK(人気。ゲームによっては、 画質を落とさないとカクつく) |
Core i7 | OK!(一番人気。ほとんどのPCゲームを快適に遊べる) |
Core i9 | OK!(超美麗の4K画質でも快適に遊べる) |
GPU(グラフィックボード、グラボまたはグラフィックカードとも呼ばれる)は、ゲームにおける映像の描画を担当します。3Dゲームをプレイするためには、GPUがなければ動作しません。
GPUは、CPUと同様に処理速度を制御しますが、グラフィックの処理に特化しています。ゲーミングPCにおいては、GPUが最も重要なパーツと言っても過言ではありません。PCゲームの特徴である美麗なグラフィックや滑らかな動きのためには、GPUの性能が重要です。
フレームレートと呼ばれる概念は、1秒間に映像を何回描写するかを表し、fps(フレーム毎秒)という単位で表されます。fpsの数値が高いほど映像が滑らかになります。一般的な基準は60fpsであり、レーシングゲームなどでは100fps以上が求められることもあります。
GPUの主流は、NVIDIAのGeForceシリーズです。AMDのRadeonシリーズも存在しますが、GeForceが世界的なシェアを誇っています。ゲームソフトもGeForceを基に設計されており、最適化がされているため、基本的にはGeForceシリーズを選ぶべきです。
必要なGPU性能としては、最低限であればGTX 1050が必要です。推奨されるのはGTX 1070以上です。GPUの性能も数字が大きいほど高性能です。GTX 1070からRTX 3080までが人気があり、性能と価格のバランスが良く、SLI構成も可能です。
GTX1050未満 | ダメ |
GTX1050GTX1050Ti | 最低限 |
GTX1060 | 最新ゲームならここから |
GTX1070~~RTX3080 | 最新ゲームを高クオリティで(美麗・高速系はここから) |
RTX3080TiSLI構成 | 4K画質用 |
CPUとGPUの性能はバランスが重要です。どちらか一方の性能が極端に低い場合、ボトルネックが発生し、もう一方の性能を引き下げることになります。
GPUの性能が高い場合、美麗な映像を描写できますが、その処理には負荷がかかります。この負荷を処理するのはCPUであり、GPUの性能が高い場合は、それに見合った高性能なCPUが必要です。
もし映像の美しさよりも他の要素を優先するのであれば、低性能なGPUやCPUでも動作する可能性はあります。ただし、最近のPCゲームは最低限のGPUを要求するため、それがないとゲームが正常に動作しない可能性があります。
また、ボトルネックは主にGPUがCPUに比べて極端に高い場合に起きます。GPUが高性能な映像を生成する一方で、CPUの処理能力が追いつかない状態です。一方で、CPUの性能が高すぎる場合は問題ありません。処理能力が速ければ速いほど良い結果となります。
したがって、CPUとGPUの性能をバランスさせることが重要であり、どちらの性能も考慮する必要があります。ボトルネックが起きることを避けるために、互いの性能が釣り合っていることが望ましいです。以下はGPUとCPUの組み合わせの目安です。
GPU | CPU |
GTX 1050GTX 1050 Ti | Core i5-6500以上 |
GTX 1060 | Core i5-8400以上(Core i7-7700K以上) |
GTX 1070~RTX 3080 | Core i7-8700以上 |
RTX 3080TiSLI構成 | Core i9以上 |
メモリは処理中のデータを一時的に保管する場所であり、メモリの容量が大きいほど、一度に大量の処理を行うことができます。
特に重いゲームをプレイする場合、ゲームが必要とするメモリ容量も大きくなるため、注意が必要です。最新のゲームでは8GB以上のメモリが必要な場合が多いため、ゲーミングPCを選ぶ際は最低でも8GB以上のモデルを選ぶことが望ましいです。
ただし、推奨スペックの容量ギリギリのメモリを使用すると、時々処理が重くなる可能性があります。そのため、快適にゲームをプレイするためには、16GB以上のメモリを搭載したPCが推奨されます。
4GB | ダメ |
8GB | OK(最低限) |
16GB | OK!(ほぼ理想) |
32GB | OK!(あると頼もしいが、優先度は低い) |
ストレージとは、PCにデータを保存する場所のことです。
HDD(ハードディスクドライブ)とSSD(ソリッドステートドライブ)の2種類が存在します。
ゲーミングPCでは、主流となっているのはSSDです。SSDはHDDに比べて明らかに速く、倍以上の高速性能を誇ることがあります。また、動作音も静かです。ゲームの起動時間やマップ切り替えのロード時間を短縮することができます。
SSDの容量については、インストールしたいゲームが3〜5個程度の場合、500GBがおすすめです。もし、インストールしたいゲームが5個以上であったり、高画質な動画ファイルなどを保存したい場合には、1TB以上の容量がおすすめです。予算に余裕がある方は、高額なPCでSSD単体の2TB程度を選ぶのも良いでしょう。
予算を抑えたい場合は、SSDとHDDの両方を搭載したデュアルストレージモデルもおすすめです。この場合、SSDの容量は500GB、HDDの容量は1TB以上が目安となります(「SSD 250GB + HDD 2TB」などもあります)。ゲームの読み込みと保存にはSSDを使用し、その他のデータ保存にはHDDを使用する方法です。
SSDの容量がゲームの保存に不足する場合は、プレイを終えたゲームをHDDに移動させるなどの工夫が必要になります。
SSDかHDDか | 絶対にSSD |
オススメ | デュアルストレージ(例:SSD500GB+HDD2TB) |
電源ユニットは、各パーツに電力を供給し、PCを動作させるために必要なパーツです。ゲーミングPCは一般的に高性能であり、その結果として消費電力も増える傾向があります。
そのため、高性能なゲーミングPCでは、高W数の高品質な電源ユニットが必要です。電源ユニットは故障するとパソコンが起動できなくなるだけでなく、パソコンの耐久性にも大きく関わるため、非常に重要なパーツと言えます。
電源ユニットの性能は、変換効率として表されます。変換効率が高いほど余分な電力を消費せず、発熱も抑えられます。これにより、電源ユニット自体や他のパーツの劣化を抑えることができます。
変換効率に関する規格として、80Plusという規格があります。この規格では、電源ユニットの変換効率に基づいてグレード分けがされており、Bronze、Silver、Gold、Platinum、Titaniumなどのグレードがあります。ゲーミングPCを選ぶ際には、搭載されている電源ユニットの80Plusのグレードを確認することが重要です。
グレード | 変換効率:% |
STANDARD | 80% |
BRONZE | 85% |
SILVER | 88% |
GOLD | 90% |
PLATINUM | 92% |
TITANIUM | 94% |
グレードが高い(変換効率が高い)と、省電力になり、発熱減少によって製品寿命も長くなると言われています。高品質で高W数の電源ユニットを選ぶことで、ゲーミングPCの安定した動作や耐久性を確保することができます。
「クーラー」という名前の通り、CPUを冷却するためのパーツです。ゲームなどの高負荷処理を行うと、CPUは熱を発生します。高温の状態が続くと、最悪の場合、故障する可能性もありますので、冷却する必要があります。
価格を抑えたい場合は、空冷式がおすすめです。一方、予算に余裕があり、冷却性能を高めたい場合は、水冷式を選ぶことをおすすめします。
ゲーミングPCの必要なスペックは、プレイするゲームによって異なります。ここでは人気ゲームの推奨スペックと、おすすめのスペックに対応したゲーミングPCをご紹介いたします。
人気のFPSゲーム、Apex Legendsの推奨スペックは以下の通りです。
推奨スペックは高くありませんが、ゲーム内のグラフィック設定を「高」に設定し、品質にこだわる場合には、以下のおすすめスペックをご提案いたします。フルHDかつ低画質で144fps程度を出したい場合、最低でもこの程度は必要になります。
さらに高いFPSでプレイしたい場合には、以下のスペックをおすすめします。これらの構成であれば、シーンによっては若干の変動がありますが、フルHD解像度で180fps以上の安定した描画が可能です。
これらの高性能なスペックを備えたゲーミングPCによって、Apex Legendsをより滑らかな動作で楽しむことができます。
下記には、Java版の本家マインクラフトの推奨スペックが示されています。
この推奨スペックでは、細かな装飾が施された巨大な建造物を作ったりするには、不十分です。また、MODを導入してプレイする場合にも、もう少し高性能なゲーミングPCが必要です。以下に、マインクラフトのおすすめスペックを示します。
以下は、人気のオープンワールドアクションRPG『原神』の推奨スペックです。
PC版の『原神』では、フレームレートの上限が60fpsに設定されています。美しいグラフィックを楽しむためには、CPUよりもGPUに重点を置いたスペックが必要です。また、ディスプレイの解像度にも注目しましょう。以下に、『原神』のおすすめスペックをご紹介します。
『フォートナイト』は、バトルロワイヤル形式のFPSゲームです。以下は、推奨されるスペックです。
『フォートナイト』は、100人でのバトルロワイアルだけでなく、建築という要素も含まれているため、処理能力が重要です。CPUのスペックを高めることで、バランスの良いプレイが可能となります。以下に、おすすめのスペックをご紹介します。
以下は、『ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ』の公式推奨スペックです。
『ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ』は、MMORPGでありながら非常に軽い動作を実現しています。しかし、公式の推奨スペックでは、快適にプレイするためにはグラフィックの品質を下げる必要があります。最高設定で快適にプレイするためには、以下のスペック以上のゲーミングPCをおすすめします。
また、『ファイナルファンタジーXIV』は次期拡張パッケージであるver7.0で、グラフィックの大幅なアップデートが予定されています。それに伴い、快適な動作環境の要件も引き上げられる可能性がありますので、心配な方はスペックに余裕を持たせておくことをおすすめします。
以下に、『Rainbow Six Siege』の推奨スペックをご紹介いたします。
公式の推奨スペックが古いため、あまり参考にならないとのことですね。さらに、画質設定を下げても高いフレームレートが得られず、快適さに欠けるということです。そのため、以下のスペック以上のゲーミングPCをおすすめします。
現在のバージョンでは、このレベルのスペックで快適にプレイできます。さらに、高設定で144fpsを実現できるため、設定を下げたくない方にもおすすめです。
『モンスターハンターライズ』の公式推奨スペックは下記のとおりです。CPUの世代が古いものが記載されており、最新世代のCPUを使用するとより快適にプレイできます。
ただし、推奨スペックではグラフィック設定を「中」に制限し、最大でも30fpsでのプレイとなります。もしグラフィック設定を「最高」にしたい場合で、フルHDの解像度で100fps以上を実現したい場合は、以下のスペックが必要となります。
『タルコフ』というゲームは、推奨スペックがやや低めです。
実際に公式の推奨スペックギリギリでプレイすると、グラフィックが非常に劣化し、フレームレートも低く、快適なプレイができません。もしグラフィックを最高設定にし、高いフレームレートを安定させたい場合は、以下のスペックが必要となります。
おすすめのゲーミングPCのスペックと、実際におすすめのモデルについてご紹介しました。ゲームを楽しむためには、自分のPCのスペックとゲームの推奨スペックが適合しているかが重要です。そのため、次にはゲーミングPCのスペックを確認する方法を簡単に説明します。
ゲーミングPCのスペックを確認する方法としては、DirectX診断ツールを使用することが一般的です。
手順 1. 「Windows + R」キーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ボックスを表示します。次に、「dxdiag」と入力し、「Enter」キーを押します。
手順 2. DirectX診断ツールが起動します。「システム」タブを選択し、「オペレーティングシステム」、「プロセッサ(CPU)」、「メモリ」の情報を確認します。
手順 3. 「ディスプレイ」タブに移動し、GPUや「表示メモリ(VRAM)」を確認します。
自分の利用しているゲーミングPCが、プレイしたいゲームの推奨スペックを満たしているかどうかを確認するには、「Can You Run It」というツールを利用することができます。このツールは、自分のPCのスペックとゲームの推奨スペックを比較し、問題なくゲームを実行できるかを表示するWebサービスです。
手順 1. まず、Can You Run Itのウェブページを開きます。
手順 2. 次に、調べたいゲームの英語名を入力します。例えば、「Tales of Arise」(テイルズオブアライズ)を調べたい場合は、その名前を入力します。
手順 3. 「Can You Run It」と書かれたボタンをクリックします。
手順 4. 「Detection.exe」というファイルがダウンロードされるので、それを開きます。
手順 5. 「Taking a Look」と書かれた部分が、「All done」になるまで待ちましょう。
手順 6. 「All done」になると、元のページに移動し、自分のPCが最低スペックと推奨スペックを満たしているかどうかが表示されます。
緑色のチェックマークが表示されている場合は、自分のPCのスペックがゲームの要件を満たしていることを意味します。問題はありません。一方、赤いばつ印が表示されると、自分のPCのスペックがゲームの要件を満たしていないことを示します。
Can You Run Itを初めて起動した後は、ファイルのダウンロード手順が省略され、結果がすぐに表示されます。そのため、便利にスペックの確認ができます。
ご使用中のゲーミングPCのスペックでは、特定のゲームの動作が重くなる場合があるかもしれません。では、最後に、PCゲームの動作を少しでも軽くするための簡単な方法をそれぞれ紹介いたします。
手順 1. 「Windows+R」キーを同時に押して、「sysdm.cpl」と入力し、「OK」をクリックします。
手順 2. 「システムのプロパティ」が開かれるので、「詳細設定」タブの「パフォーマンス」の「設定」ボタンをクリックしましょう。
手順 3. 「パフォーマンスオプション」が表示されたら、「視覚効果」タブの中から「パフォーマンスを優先する」を選択してください。
これにより、視覚効果は犠牲になりますが、動作は軽くなります。もし文字が見づらくなることが気になる場合は、「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」にチェックを入れてみてください。
手順 1. 「Windows+R」キーを同時に押して、「powercfg.cpl」と入力し、OKをクリックします。
手順 2. 「電源オプション」が表示されますので、「高パフォーマンス」を選択しましょう。
これにより、電源のパフォーマンスが最優先され、動作は軽くなりますが、消費電力が増加することがあります。
手順 1. まず、デスクトップ画面で右クリックします。「個人用設定」を選択しましょう。
手順 2. メニューから「背景」をクリックし、「その他のオプション」から「透明効果」をオフに設定してください。
透明効果は、スタートメニューやタスクバーが半透明になる効果です。透明効果がオンになっていると、動作が重くなったり遅延が発生しやすくなります。透明効果をオフにすることで、悪影響はありません。
Windows側の設定を変更した後は、ゲームのグラフィック設定も低めに変更しましょう。ゲームによって設定項目は異なります。
特に動作が重くなる要素は「影」や「テクスチャ」のクオリティです。これらを徐々に下げてみてください。例えば、高から中に変更するだけでも動作が軽くなりますが、それでも重い場合は低に設定しましょう。また、アンチエイリアスに関しては一度オフにしてみることをおすすめします。さらに、ゲーム内で「低」「中」「高」のように一括で変更できる場合、それを落とすこともおすすめです。
手順 1. まず、デスクトップ画面で左クリックして、「NVIDIAコントロールパネル」を選択します。「その他のオプション」にあることが一般的です。
手順 2. コントロールパネルを開いたら、左側のメニューから「3D設定の管理」を選択しましょう。
手順 3. ゲームを軽くするためには、アンチエイリアシング関連の設定はすべてオフにすることをおすすめします。「スレッドした最適化」や「シェーダーキャッシュ」などはオンのままにしておくと良いです。垂直同期については、FPS値のみを重視するのであればオフがおすすめです。
これらの設定を行うことで、スペック的に厳しいゲーム以外はより軽くなり、以前より快適にプレイすることができるでしょう。
AOMEI Partition Assistant Professionalでストレージ容量を拡張して、ストレージ不足の問題を解決することをおすすめします。
▶別のパーティションから空き容量を取得してパーティションを拡張する
手順 1. AOMEI Partition Assistantを起動し、割り当てるパーティションを右クリックして「空き領域を割り当てる」を選択します。
手順 2. パーティションからカットする空き領域のサイズを入力すると、この空き領域がターゲットパーティションに直接追加されます。
手順 3. 結果をプレビューし、問題なければ「適用」をクリックしてください。
▶2つのパーティションを1つの大きなパーティションに結合する
手順 1. AOMEI Partition Assistantを起動します。ターゲットドライブを右クリックして、「詳細処理」⇒「パーティションを結合」を選択します。
手順 2. ターゲットドライブに追加したい未割り当て領域やパーティションにチェックを入れて、「はい」をクリックします。
手順 3. メイン画面に戻ると、未割り当て領域やパーティションを既にターゲットドライブに移動したことがわかります。ツールバーの「適用」をクリックして、操作を実行します。
▶そのはかの方法
「パーティションを拡張」、「パーティションをリサイズ/移動」「大容量ファイルを削除」などの機能を利用して、ゲーミングPC用のパーティションを増やすことができます。また、「アプリ引っ越し」機能では、プログラムを別のパーティション(他のより大きなパーティション)に移行して、ディスク容量不足の問題を解決することもできます。
コンピューターに2つのUSBポートがあり、同時に2つのHDD/SSDを接続できる場合、AOMEI Partition Assistantを使用してHDD/SSDのクローンを作成することができます。
手順 1. 2台のHDD/SSDをPCに接続します。AOMEI Partition Assistantを起動します。クローンするHDD/SSDを右クリックしてドロップダウンメニューから「ディスクをクローン」を選択します。
手順 2. ポップアップウィンドウで、ディスクをクローンする方法を選択して(ここでは、「ディスクの高速クローン」を選択する)「次へ」をクリックします。
手順 3. 次の画面でターゲットディスク(クローンしたHDD/SSD)を選択して「次へ」をクリックします。
手順 4. この画面でターゲットディスク上のパーティションのサイズを調整することができます。
手順 5. 保留中の操作を実行するには、「適用」⇒「続行」をクリックしてください。
ここまで、ゲーミングPCのスペックについて説明してきました。スペックは一部難解な部分もありますが、それを理解していないと、必要なスペックより低いPCを購入してしまったり、逆に不必要なほど高性能なPCを購入してしまったりする可能性があります。
各パーツの目安や重要なポイントを押さえて、用途に合ったゲーミングPCを選ぶために、しっかりと情報を収集しましょう。そうすることで、より満足度の高いゲーム体験を享受することができるでしょう。