Windows 10の機能に満足していて、うっかりWindows 11に切り替えたくない場合は、Windows 11へのアップグレードを完全にブロックするのが最良の方法です。このガイドでは、Windows 10からWindows 11へのアップグレードをブロックする方法を詳しく説明します。これらの4つの確実な方法を活用して、Windows 10パソコンをスムーズに使い続けましょう。
パソコンを起動すると、突然「Windows 11にアップデートできます」というが画面が出ました。「アップデートを拒否する」にしてもまだしつこく「迷っていますか?」とでたので、「今は何もしない」と選択したのですが、これはしかたがないのでしょうか?出さない方法はないのでしょうか?みなさんも同じようなことが起こりましたか?
Windows 10からWindows 11へのアップグレードをブロックする理由はいくつかあります。
► 互換性の問題:Windows 11はWindows 10よりもシステム要件が厳しくなっています。これらの要件を満たさない古いハードウェアを使用しているユーザーの中には、Windows 11へのアップグレードが現実的でない、または不可能な場合もあります。
► 新機能への懸念:Windows 11に追加された新機能について、心配や不安を感じているユーザーもいます。Windows 10の既存の機能を好み、不要な変更を避けるためにアップデートを行わないことを選ぶユーザーもいます。
► 安定性と使い慣れた環境:安定性を重視し、Windows 10のインターフェースや機能に慣れているユーザーは、混乱を避けるためにWindows 11へのアップデートを行わないことを選ぶかもしれません。使い慣れたオペレーティングシステムを使い続けたいと考えるユーザーもいるでしょう。
Windows 11へのアップグレードは、マイクロソフトが推奨する最新のOS環境への移行ですが、すべてのユーザーがすぐにそれを受け入れられるわけではありません。
多くのユーザーは、既存のアプリケーションとの互換性や、パフォーマンスの変化、操作性の違いなどを理由に、Windows 10のまま使い続けたいと考えています。 特に業務用PCや旧型のハードウェアを使っているユーザーにとっては、予期せぬアップグレードによる不具合のリスクを避けることが重要です。
こうした背景から、Windows 11への自動アップグレードをブロックする手段が注目されています。
アップグレードを止める前に確認したいのは、Windows 10のサポート終了日です。 マイクロソフトは2025年10月14日にWindows 10のサポートを終了すると発表しています。 つまり、その日以降はセキュリティアップデートやバグ修正が提供されなくなるため、サポートが切れたOSを使い続けることはお勧めできません。 ブロックは「一時的な措置」として考え、将来的にはハードウェアの更新やアップグレードの準備を進めることが大切です。
(☞゚ヮ゚)☞参考出典:Microsoft Supportページ
アップグレードを防ぐ方法には複数の手段があり、それぞれの方法で「一時的」または「恒久的」に制御が可能です。以下では代表的な方法を5つ紹介します。
Windows 10からWindows 11へのアップグレードを短期的にブロックしたい場合は、最も簡単な方法として、Windows Updateの更新を一時的に止める設定があります。
ステップ 1. 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」をクリックします。
ステップ 2. 「Windows Update」セクションで「更新を7日間一時停止する」を選択します。
ステップ 3. 更新の一時停止情報が表示されます。
ただし、この方法は短期間の保留にしかならないため、長期間のブロックには不向きです。
アップグレードの案内通知が表示されるだけで実行しない場合、設定アプリ内の通知管理を調整することで非表示にできます。
ステップ 1. 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」をクリックします。
ステップ 2. Windows11へのアップグレード案内にある「今はWindows10の使用を継続します」をクリックしますと、タスクバーの通知とガイダンスが消え、ポップアップ通知も表示されなくなります。
これにより、誤って「今すぐアップグレード」をクリックしてしまうリスクを軽減できます。
より強力なブロック方法として、Windows Updateのバックグラウンドサービス自体を無効化する方法があります。
Windows Updateサービスを完全に無効にすることは、Windows 10からWindows 11へのアップグレードを防ぐ恒久的な解決策です。ただし、この方法には注意が必要です。この方法では、Windows 11のアップデートがブロックされるだけでなく、重要なセキュリティパッチや累積パッチもWindows 10にインストールされなくなります。
ステップ 1. 「Windows + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開きます。「services.msc」と入力し、「OK」をクリックします。
ステップ 2. 「Windows Update」サービスを見つけて右クリックして「プロパティ」を選択します。
ステップ 3. 「全般」タブで「スタートアップの種類」に移動し、「無効」を選択して「OK」をクリックし、変更を保存します。
ステップ 4. すべてのウィンドウを閉じて終了します。
この方法は効果的ですが、すべてのWindowsアップデートが停止するため、セキュリティ更新も適用されなくなる点に注意が必要です。
Windows 10 ProやEnterpriseエディションを使用している場合、グループポリシーをWindows 11への使ってアップグレードを抑制できます。
ステップ 1. 「Windows + R」キーを押し、「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押し、グループポリシーエディターにアクセスします。
ステップ 2. 次のパスから「Windows Update for Business」フォルダーに移動します。
コンピュータの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > Windows Update > Windows Update for Business
ステップ 3. 「ターゲット機能更新プログラムのバージョンを選択する」をダブルクリックします。
ステップ 4. ポリシーを「有効」に設定します。
ステップ 5. 「オプション」に「21H2」や「22H2」など、現在のバージョンを指定します。
ステップ 6. すべてのウィンドウを閉じてプロセスを完了し、終了します。
これにより、Windows 11へのアップグレード提案がブロックされます。
Homeエディションなどでグループポリシーが使えない場合は、レジストリの編集によって制御することも可能です。
▲ 警告:この方法はシステムに危険をもたらす可能性があるため、注意して使用してください。 潜在的な影響をしっかり理解し、十分なバックアップでデータを守った上でのみ、この手順を行ってください。
ステップ 1. 「Windows」+「R」を押して実行ボックスに「regedit」と入力し、レジストリエディタを開きます。
ステップ 2. 以下のパスに従って「Windows」フォルダに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows
ステップ 3. Windowsフォルダを右クリックし、「新規」→「キー」を選択し、「WindowsUpdate」という名前を付けます。
ステップ 4. 「WindowsUpdate」を右クリックし、「新規」→「キー」をクリックして、「AU」という新しいキーを作成します。
ステップ 5. AUフォルダを選択し、ウィンドウ右側の一覧で空の領域を右クリックして「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択します。
ステップ 6. 値の名前ボックスに「NoAutoUpdate」と入力し、「値のデータ」を「0」から「1」に変更し、「OK」をクリックします。
ステップ 7. レジストリエディタのウィンドウを閉じ、コンピュータを再起動します。
万が一、意図せずWindows 11にアップグレードされてしまった場合でも、条件を満たしていればWindows 10に戻す(ロールバック)ことが可能です。ただし、元に戻せるのはアップグレード後10日以内に限られます。
手順は以下の通りです:
ステップ 1. 「設定」「システム」「回復」をクリックします。
ステップ 2. 「回復」画面の、「復元」をクリックすると、準備が表示されるので暫く待ちます。
ステップ 3. 画面の指示に従い、ロールバックを実行します。
10日以上経過している場合は、Windows 10のクリーンインストールが必要になるため、アップグレード直後の対応が肝心です。
前述のように、Windows 11へのアップグレードをブロックすることは可能ですが、一部の方法は潜在的にリスクを伴います。さらに、MicrosoftがWindows 11を自動的にインストールする可能性があり、その結果、回復不能なデータ損失が発生する可能性があります。
このような状況でWindows 10システムをしっかり保護するためには、Windows 10ディスクのクローンを作成してバックアップすることが推奨されます。AOMEI Partition Assistantは、「ディスクのクローン」機能を持つ優れたディスクパーティション管理ソフトです。これを使えば、OSを再インストールすることなく、システムドライブ全体を100%クローンできます。この戦略的なクローン作成により、ユーザーはWindows 10を以前の安定した状態に簡単に戻すことができます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロード、インストール、起動します。クローン先のディスクを右クリックして、「ディスクをクローン」を選択します。
ステップ 2. クローン先のディスクを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
ステップ 3. 確認画面に移動して、クローン元のディスクとクローン先のディスクを確認します。問題なければ「確認」ボタンをクリックして、続行します。
ステップ 4. 「適用」⇒「続行」をクリックして、この操作を実行します。
Windows 11へのアップグレードをブロックすることには、互換性や安定性を優先するユーザーにとって十分な理由があります。ただし、将来的にWindows 10のサポートが終了するため、ブロックはあくまで一時的な対策と捉えるのが現実的です。
一時的なブロックには設定や通知の非表示、より強力なブロックにはレジストリやグループポリシーの活用がおすすめです。また、誤ってアップグレードしてしまった場合でも、10日以内であれば簡単に元に戻す手段が用意されています。
状況に応じて最適な方法を選び、必要なタイミングで確実にアップグレードのコントロールを行いましょう。
1. Windows 10からWindows 11へのアップグレードをブロックする方法はありますか?
はい、Windows 10でWindows 11への自動アップグレードをブロックする方法はいくつかあります。最も一般的なのは、グループポリシーエディターまたはレジストリを使用してブロックする方法です。たとえば、グループポリシーで「対象の機能更新プログラムのバージョンを選択する」設定を「21H2」や「22H2」などWindows 10の最新バージョンに指定することで、Windows 11へのアップグレード通知や自動適用を防ぐことができます。
2. 一度ブロックしても後からWindows 11にアップグレードできますか?
はい、手動で設定を解除すればいつでもWindows 11にアップグレード可能です。グループポリシーやレジストリの設定をもとに戻し、Windows Updateを再実行することで、再びWindows 11へのアップグレード通知が表示され、適用できるようになります。また、Microsoftの公式ツール(インストールアシスタントやメディア作成ツール)を使用してアップグレードする方法もあります。
3. アップグレードを止めてもセキュリティ上の問題はありませんか?
Windows 10は2025年10月14日までMicrosoftによってサポートされています。それまではセキュリティアップデートも提供されるため、アップグレードを止めても問題はありません。ただし、それ以降はセキュリティリスクが高まるため、サポート期間終了前にWindows 11への移行を検討することが推奨されます。