Windows 10からWindows 11へのアップグレードをブロックする方法

Windows 10の機能に満足していて、うっかりWindows 11に切り替えたくない場合は、Windows 11へのアップグレードを完全にブロックするのが最良の方法です。このガイドでは、Windows 10からWindows 11へのアップグレードをブロックする方法を詳しく説明します。これらの4つの確実な方法を活用して、Windows 10パソコンをスムーズに使い続けましょう。

投稿者 @ひとみ 2025年07月02日 @ひとみ 最後の更新 2025年07月02日

Windows 11へのアップグレードをブロックするのはなぜ?

 

パソコンを起動すると、突然「Windows 11にアップデートできます」というが画面が出ました。「アップデートを拒否する」にしてもまだしつこく「迷っていますか?」とでたので、「今は何もしない」と選択したのですが、これはしかたがないのでしょうか?出さない方法はないのでしょうか?みなさんも同じようなことが起こりましたか?

- Microsoftコミュニティからの質問

Windows 10からWindows 11へのアップグレードをブロックする理由はいくつかあります。

► 互換性の問題:Windows 11はWindows 10よりもシステム要件が厳しくなっています。これらの要件を満たさない古いハードウェアを使用しているユーザーの中には、Windows 11へのアップグレードが現実的でない、または不可能な場合もあります。

► 新機能への懸念:Windows 11に追加された新機能について、心配や不安を感じているユーザーもいます。Windows 10の既存の機能を好み、不要な変更を避けるためにアップデートを行わないことを選ぶユーザーもいます。

► 安定性と使い慣れた環境:安定性を重視し、Windows 10のインターフェースや機能に慣れているユーザーは、混乱を避けるためにWindows 11へのアップデートを行わないことを選ぶかもしれません。使い慣れたオペレーティングシステムを使い続けたいと考えるユーザーもいるでしょう。

Windows 11へのアップグレードは、マイクロソフトが推奨する最新のOS環境への移行ですが、すべてのユーザーがすぐにそれを受け入れられるわけではありません。

多くのユーザーは、既存のアプリケーションとの互換性や、パフォーマンスの変化、操作性の違いなどを理由に、Windows 10のまま使い続けたいと考えています。 特に業務用PCや旧型のハードウェアを使っているユーザーにとっては、予期せぬアップグレードによる不具合のリスクを避けることが重要です。

こうした背景から、Windows 11への自動アップグレードをブロックする手段が注目されています。

ブロック前の注意点|Windows10のサポート期限

アップグレードを止める前に確認したいのは、Windows 10のサポート終了日です。 マイクロソフトは2025年10月14日にWindows 10のサポートを終了すると発表しています。 つまり、その日以降はセキュリティアップデートやバグ修正が提供されなくなるため、サポートが切れたOSを使い続けることはお勧めできません。 ブロックは「一時的な措置」として考え、将来的にはハードウェアの更新やアップグレードの準備を進めることが大切です。

(☞゚ヮ゚)☞参考出典:Microsoft Supportページ

Windows 10からWindows 11へのアップグレードを止める方法

アップグレードを防ぐ方法には複数の手段があり、それぞれの方法で「一時的」または「恒久的」に制御が可能です。以下では代表的な方法を5つ紹介します。

方法1. Windows 10の更新を7日間一時停止する

Windows 10からWindows 11へのアップグレードを短期的にブロックしたい場合は、最も簡単な方法として、Windows Updateの更新を一時的に止める設定があります。

ステップ 1. 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」をクリックします。

ステップ 2. 「Windows Update」セクションで「更新を7日間一時停止する」を選択します。

ステップ 3. 更新の一時停止情報が表示されます。

ただし、この方法は短期間の保留にしかならないため、長期間のブロックには不向きです。

方法2. 「設定」アプリからアップグレード通知を非表示にする

アップグレードの案内通知が表示されるだけで実行しない場合、設定アプリ内の通知管理を調整することで非表示にできます。

ステップ 1. 「スタート」→「設定」→「更新とセキュリティ」をクリックします。

ステップ 2. Windows11へのアップグレード案内にある「今はWindows10の使用を継続します」をクリックしますと、タスクバーの通知とガイダンスが消え、ポップアップ通知も表示されなくなります。

これにより、誤って「今すぐアップグレード」をクリックしてしまうリスクを軽減できます。

方法3. Windows Updateサービスを無効にする

より強力なブロック方法として、Windows Updateのバックグラウンドサービス自体を無効化する方法があります。

Windows Updateサービスを完全に無効にすることは、Windows 10からWindows 11へのアップグレードを防ぐ恒久的な解決策です。ただし、この方法には注意が必要です。この方法では、Windows 11のアップデートがブロックされるだけでなく、重要なセキュリティパッチや累積パッチもWindows 10にインストールされなくなります。

ステップ 1. 「Windows + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開きます。「services.msc」と入力し、「OK」をクリックします。

ステップ 2. 「Windows Update」サービスを見つけて右クリックして「プロパティ」を選択します。

ステップ 3. 「全般」タブで「スタートアップの種類」に移動し、「無効」を選択して「OK」をクリックし、変更を保存します。

ステップ 4. すべてのウィンドウを閉じて終了します。

この方法は効果的ですが、すべてのWindowsアップデートが停止するため、セキュリティ更新も適用されなくなる点に注意が必要です。

ヒント:後で更新を再開する場合は、上記の手順を繰り返し、サービスを開始し、「スタートアップの種類」を「自動」に設定します。

方法4. グループポリシーエディターでWindows 11へのアップグレードを抑制する

Windows 10 ProやEnterpriseエディションを使用している場合、グループポリシーをWindows 11への使ってアップグレードを抑制できます。

ステップ 1. 「Windows + R」キーを押し、「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押し、グループポリシーエディターにアクセスします。

ステップ 2. 次のパスから「Windows Update for Business」フォルダーに移動します。

コンピュータの構成 > 管理用テンプレート > Windows コンポーネント > Windows Update > Windows Update for Business

ステップ 3. 「ターゲット機能更新プログラムのバージョンを選択する」をダブルクリックします。

ステップ 4. ポリシーを「有効」に設定します。

ステップ 5. 「オプション」に「21H2」や「22H2」など、現在のバージョンを指定します。

ステップ 6. すべてのウィンドウを閉じてプロセスを完了し、終了します。

これにより、Windows 11へのアップグレード提案がブロックされます。

方法5. レジストリエディタを使ってアップグレードを止める

Homeエディションなどでグループポリシーが使えない場合は、レジストリの編集によって制御することも可能です。

▲ 警告:この方法はシステムに危険をもたらす可能性があるため、注意して使用してください。 潜在的な影響をしっかり理解し、十分なバックアップでデータを守った上でのみ、この手順を行ってください。

ステップ 1. 「Windows」+「R」を押して実行ボックスに「regedit」と入力し、レジストリエディタを開きます。

ステップ 2. 以下のパスに従って「Windows」フォルダに移動します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows

ステップ 3. Windowsフォルダを右クリックし、「新規」→「キー」を選択し、「WindowsUpdate」という名前を付けます。

ステップ 4. 「WindowsUpdate」を右クリックし、「新規」→「キー」をクリックして、「AU」という新しいキーを作成します。

ステップ 5. AUフォルダを選択し、ウィンドウ右側の一覧で空の領域を右クリックして「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択します。

ステップ 6. 値の名前ボックスに「NoAutoUpdate」と入力し、「値のデータ」を「0」から「1」に変更し、「OK」をクリックします。

ステップ 7. レジストリエディタのウィンドウを閉じ、コンピュータを再起動します。

すでにアップグレードされてしまった場合の対処法(ロールバック)

万が一、意図せずWindows 11にアップグレードされてしまった場合でも、条件を満たしていればWindows 10に戻す(ロールバック)ことが可能です。ただし、元に戻せるのはアップグレード後10日以内に限られます。

手順は以下の通りです:

ステップ 1. 「設定」「システム」「回復」をクリックします。

ステップ 2. 「回復」画面の、「復元」をクリックすると、準備が表示されるので暫く待ちます。

ステップ 3. 画面の指示に従い、ロールバックを実行します。

10日以上経過している場合は、Windows 10のクリーンインストールが必要になるため、アップグレード直後の対応が肝心です。

おまけ:データ保護のためにWindows 10をクローン

前述のように、Windows 11へのアップグレードをブロックすることは可能ですが、一部の方法は潜在的にリスクを伴います。さらに、MicrosoftがWindows 11を自動的にインストールする可能性があり、その結果、回復不能なデータ損失が発生する可能性があります。

このような状況でWindows 10システムをしっかり保護するためには、Windows 10ディスクのクローンを作成してバックアップすることが推奨されます。AOMEI Partition Assistantは、「ディスクのクローン」機能を持つ優れたディスクパーティション管理ソフトです。これを使えば、OSを再インストールすることなく、システムドライブ全体を100%クローンできます。この戦略的なクローン作成により、ユーザーはWindows 10を以前の安定した状態に簡単に戻すことができます。

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ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロード、インストール、起動します。クローン先のディスクを右クリックして、「ディスクをクローン」を選択します。

ステップ 2. クローン先のディスクを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

ステップ 3. 確認画面に移動して、クローン元のディスクとクローン先のディスクを確認します。問題なければ「確認」ボタンをクリックして、続行します。

「セクタ単位のクローン」にチェックを入れることができます:
チェックを入れる場合、「セクタ単位のクローン」を実行します。使用済みセクタと未使用セクタをすべてクローンするため、より長い時間がかかります。ターゲットディスクのサイズはソースディスクのサイズに等しいかそれより大きくなければなりません(ソースディスクはMBR形式の場合、ターゲットディスクもMBR形式になっています)。
チェックを入れない場合、「ディスクの高速クローン」を実行します。ソースディスク上の使用済み領域だけをクローンするため、大容量のソースディスクを小容量のターゲットディスクにクローンすることができます(ターゲットディスクの空き容量はソースディスクの使用済み容量より大きいか等しい必要があります)。クローン中にターゲットディスク上の各パーティションのサイズを調整することができます。
「設定」をクリックして、ターゲットディスク上のパーティションを編集することができます:
パーティションのサイズを変更せずにクローン:ソースパーティションのサイズを維持します。
コピー先に合わせる:ターゲットディスク全体に合わせてパーティションのサイズを自動的に調整します。
手動で編集する:ターゲットディスク上のパーティションのサイズを手動で調整します。

ステップ 4. 「適用」⇒「続行」をクリックして、この操作を実行します。

まとめ

Windows 11へのアップグレードをブロックすることには、互換性や安定性を優先するユーザーにとって十分な理由があります。ただし、将来的にWindows 10のサポートが終了するため、ブロックはあくまで一時的な対策と捉えるのが現実的です。

一時的なブロックには設定や通知の非表示、より強力なブロックにはレジストリやグループポリシーの活用がおすすめです。また、誤ってアップグレードしてしまった場合でも、10日以内であれば簡単に元に戻す手段が用意されています。

状況に応じて最適な方法を選び、必要なタイミングで確実にアップグレードのコントロールを行いましょう。

よくある質問

1. Windows 10からWindows 11へのアップグレードをブロックする方法はありますか?

はい、Windows 10でWindows 11への自動アップグレードをブロックする方法はいくつかあります。最も一般的なのは、グループポリシーエディターまたはレジストリを使用してブロックする方法です。たとえば、グループポリシーで「対象の機能更新プログラムのバージョンを選択する」設定を「21H2」や「22H2」などWindows 10の最新バージョンに指定することで、Windows 11へのアップグレード通知や自動適用を防ぐことができます。

2. 一度ブロックしても後からWindows 11にアップグレードできますか?

はい、手動で設定を解除すればいつでもWindows 11にアップグレード可能です。グループポリシーやレジストリの設定をもとに戻し、Windows Updateを再実行することで、再びWindows 11へのアップグレード通知が表示され、適用できるようになります。また、Microsoftの公式ツール(インストールアシスタントやメディア作成ツール)を使用してアップグレードする方法もあります。

3. アップグレードを止めてもセキュリティ上の問題はありませんか?

Windows 10は2025年10月14日までMicrosoftによってサポートされています。それまではセキュリティアップデートも提供されるため、アップグレードを止めても問題はありません。ただし、それ以降はセキュリティリスクが高まるため、サポート期間終了前にWindows 11への移行を検討することが推奨されます。