コマンドプロンプトを使用して破損したHDDを修復する方法

HDDが破損した場合の原因や症状

なぜハードディスクは壊れたりクラッシュしたりするのでしょうか？以下は主な原因です。

論理的な損傷：ウイルス攻撃、不良セクタ、不明なファイルシステム、ディスクがフォーマットされていない、RAWファイルシステム、失われた/破損したパーティションテーブル...

物理的な損傷：短絡故障、破損したチップ、破損したヘッダー、高いところから落とした、ハードディスク内の可動部品の経時劣化...

不適切な人間の操作：突然の電源障害、安全に削除されずに削除、不適切にシステムをシャットダウン...

ハードディスクが破損すると、次のような症状やエラーメッセージが表示されます。

システム起動画面の後に黒い画面が表示される

起動可能なデバイスが見つからず、コンピュータが正常に起動できない

ハードディスクから「カチカチ」という音がする

ファイルやフォルダーが見えなくなったり、壊れたりする

ファイルシステムのタイプがRAWの場合、CHKDSKはRAWドライブでは使用できない

「X:\はアクセスできません。ファイルまたはディレクトリが壊れているため、読み取ることができません」と表示される

Windows 11/10/8/7でコマンドプロンプトを使って破損したHDDを修復する方法

この部分では、初心者でも安心して使える「HDD修復コマンド」を詳しく説明します。chkdsk（チェックディスク）からsfc、DISMコマンドまで、症状別に対処できる方法をステップごとに紹介します。

1. chkdskを使ったHDDを修復

ハードディスクが破損した場合、以下の内容を参考に、コマンドプロンプトを使用して破損したハードディスクを修復することができます。その前に、破損したHDDからデータを復元し、別の安全な場所に移動したほうがよいでしょう。

最もポピュラーで信頼されているHDD修復コマンドがchkdskです。これはディスク全体をスキャンし、不良セクタ・ファイルシステムのエラー・不整合を自動的に修復してくれるコマンドです。

▶主な使い方：chkdsk C: /f /r

C: → 対象のドライブを指定

/f → エラーを自動的に修正

/r → 不良セクタを検出して読み取り可能な情報を回復

このコマンドは強力ですが、ドライブによっては再起動後に実行されることもあります。

ステップ 1. 破損したHDDの修復を開始するには、まず、管理者としてコマンドプロンプトを開いてください（検索ボックスをクリックし、コマンドプロンプトを入力し、アイコンを右クリックして、管理者として実行を選択します。または、Win+Rキーを押し、表示された実行ダイアログに「cmd」と入力し、Enterキーを押してください）。

ステップ 2. 次に、コマンド（「chkdsk g: /f」）を入力し、Enterキーを押して、破損したドライブのエラーチェックと修復を開始します。

注：g:は破損したハードディスクのドライブレター、fはディスク上のエラーの修復を意味します。

コマンドにさらにパラメータを追加して、スキャン処理をより厳密に行うことができます。

ステップ 3. 「chkdsk g: /f /r /x」を入力します。/xは不良セクタを探し出し、読み取り可能な情報を復元します。/rは、必要に応じて、スキャンの前にボリュームを強制的にディスマウントします。

2. sfc /scannowでシステムエラーをチェック・修復

sfc（システムファイルチェッカー）は、Windowsの重要ファイルに破損や変更がないかを確認し、元の状態に修復するためのコマンドです。HDDの直接修復ではなく、「Windowsそのものの安定性を保つ」役割があります。特に「Windowsの起動が不安定」「設定が保存されない」など、HDD以外の要因が絡むシステムの不調に効果的です。

▶実行コマンド：sfc /scannow

(☞ﾟヮﾟ)☞関連記事：「sfc /scannow」で修復できないときの9つの対処法

このコマンドは、システムファイルの破損や欠損をチェックし、自動的に修復します。例えば、次のような場合に役立ちます：Windowsが起動しない、アプリがエラーでよくクラッシュする、設定が保存されない。

ステップ 1. Win+Rキーを押し、表示された実行ダイアログに「cmd」と入力し、Enterキーを押します。コマンドプロンプトを管理者権限で起動します。

ステップ 2. 「sfc /scannow」と入力しEnterキーを押します。

CMDの代替ソフト：破損したHDDをより簡単に修復

CMD（CHKDSK.exeを実行）を使用して破損したハードドライブを修復する方法のプロセスが少し複雑だと思います。または修復プロセス中に「CHKDSKはRAWドライブに使用できません」というエラーメッセージに遭遇した場合、Windows 11/10/8.1/8/7をサポートできるAOMEI Partition Assistantに頼るとよいでしょう。それは破損したハードドライブを修復するための3つの異なる方法を提供します。今すぐダウンロードして試してみてください。

1. パーティションにエラーがないことを確認

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールし、実行します。チェックしたいパーティションを右クリックして、「詳細処理」→「パーティションをチェック」を選択します。

ステップ 2. エラーをチェックする方法を選択します。以下のスクリーンショットのように三つの選択肢があります。この例では「パーティション上の不良セクタをチェックします」を選択します。そして、「はい」をクリックして次のステップに進みます。

chkdsk.exeによるディスク/パーティションのチェックと修復が失敗した場合、破損したハードドライブのMBRを再構築するオプションを検討することができます。幸いなことに、AOMEI Partition Assistantもこのタスクを実行することができます。

2. 破損したハードディスクのMBRを再構築

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを開き、破損したディスクを右クリックして、「MBRを再構築」を選択します。

ステップ 2. 現在お使いのOSに適したMBRの種類を選択し、「はい」をクリックします。

ステップ 3. メインインターフェイスで、左上の「適用」をクリックして、保留中の操作をコミットします。

その後、破損したハードドライブは再び正常に使用することができるかどうかを確認してください。そうでない場合は、このソフトウェアを介してそれを再フォーマットすることができます。

3. 破損したハードディスクを再フォーマット

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantのメインインターフェイスで、破損したディスクの任意のパーティションを右クリックして、「パーティションをフォーマット」を選択します。

ステップ 2. ファイルシステム（例：FAT32）を選択し、「OK」をクリックします。

ステップ 3. 「適用」をクリックすると、パーティションのフォーマットが開始されます。

まとめ

さて、CMDステップを使用して破損したハードドライブを修正する方法を知っています。より簡単な方法で破損したHDDを修復したい場合は、AOMEI Partition Assistantは素晴らしい選択肢です。

ところで、コンピュータがWindows Serverシステムで実行している場合、AOMEI Partition Assistant Serverを試してみることができます。

よくある質問

1. ハードディスクのエラーをチェックして修復する方法は？

エクスプローラーからドライブを右クリックし、「プロパティ」→「ツール」→「エラーチェック」を選択することでGUI操作でも修復が可能です。しかし、詳細な修復やシステムドライブのチェックには、再起動時にchkdskを自動で実行する設定が求められる場合があります。また、コマンドラインの方が詳細な診断結果が表示される利点もあります。

2. HDDに不良セクターがある場合は修復できますか？

軽度の不良セクターであれば、「chkdsk /r」で代替セクターへのマッピングが行われ、実質的に修復されたような状態にできます。ただし、物理的に故障している場合はこの方法では回復できず、バックアップの取得やHDDの交換を検討する必要があります。SMART情報の確認もあわせて行うと、ディスクの寿命を把握できます。

3. HDDの修復作業中にデータが消えることはありますか？

chkdskコマンドやディスクの修復操作は、基本的にデータを消すものではありませんが、破損したファイルの断片を削除・隔離することがあるため、完全ではありません。安全のためにも、修復を行う前にデータのバックアップをとっておくことが推奨されます。特に「/f」や「/r」オプションを使う場合は注意が必要です。