HDDを完全にフォーマットしてデータを復元できないようにする!
データ漏洩対策に必須!HDDのデータを完全に復元できないようにする具体的な方法をご紹介。一般的なフォーマットでは不十分な理由や注意点を解説し、安全で確実な消去方法も徹底解説します。
不要なHDD(ハードディスク)を処分する時、ただフォーマットするだけではデータが復元される可能性があることを知っていますか?機密情報や個人情報が悪用されるリスクを避けるためには、データを完全に消去する方法を理解しておくことが大切です。この記事では、HDDを完全にフォーマットしてデータを復元できないようにする具体的な方法をわかりやすく説明します。
一般的なフォーマットと完全削除の違い
▌フォーマットとは何か?
一般的なフォーマット(クイックフォーマット)は、HDD内のデータを完全に消去するわけではありません。具体的には、HDDのファイルシステム(NTFSやFAT32など)の「ファイル管理情報」をリセットするだけです。これにより、データはディスクに残りますが、OSからは見えなくなります。
►例:データの目次を削除して、データがないように見せる状態です。
✔ メリット:
初期化が簡単で便利です。
✘ デメリット:
データ復元ツールを使うと、簡単にデータを取り戻せます。
機密情報や個人データが漏れるリスクがあります。
▌完全削除とは何か?
完全削除は、ハードディスク上のデータを無意味なデータ(例えば、ランダムな数字やゼロ)で何度も上書きすることで、元のデータを完全に消す方法です。これにより、データ復元ソフトを使っても情報を取り出すことがほぼ不可能になります。
►例:本の内容を空白の紙で覆い隠すイメージで、元の文字が見えなくなります。
方法の種類:
1.ソフトウェアによる上書き削除:
専用のソフトを使ってデータを上書きする方法で、何度も書き込む設定が可能です(例:DoD 5220.22-M方式など)。
2.物理的破壊:
ハードディスクの内部を壊すことで、データを復元できないようにします。
✔ メリット:
データ復元が非常に難しいか、完全に不可能です。
機密データの漏洩リスクを大幅に減らせます。
✘ デメリット:
ソフトウェアが必要な場合があります。
▌なぜ完全にデータを削除する必要があるのか?
►個人情報の保護
個人データやパスワード、財務情報が他人に漏れないようにするため
►企業のセキュリティ対策
廃棄するHDDに顧客情報や機密データが含まれていると、データが漏れた場合に大きな損失を受ける危険がある
►中古販売や譲渡時の注意
HDDを売ったり譲ったりする際にデータが残っていると、新しい持ち主が簡単にそのデータを復元できる可能性がある
データを完全に復元できないようにするための注意点
►1. 削除前にデータを確認する
削除する前に、HDDに重要なデータが残っていないか確認してください。一度完全に削除すると、データは復元できません。バックアップが必要な場合は、外付けHDDやクラウドに保存しましょう。
►2. 消去するHDDを慎重に選ぶ
削除するHDDを間違えると、必要なデータを消してしまう可能性があります。操作前にHDDの容量やラベルを確認し、正しいHDDを選んでください。
►3. ソフトの設定を正しく行う
完全削除を行う際には、上書き方式や上書き回数を設定できます。特に機密データの場合は、複数回の上書きを推奨します。
HDDのデータを完全に復元できないようにする方法
データを完全削除するための方法として、ソフトウェアによる上書き削除が最も効果的です。AOMEI Partition Assistantは、多くのお客様に選ばれる理由がいくつかあります。
- ✎特徴1:簡単な操作性:
- 初心者でも扱いやすいデザインで、難しい設定は必要ありません。数回のクリックでデータを完全に削除できます。
- ✎特徴2:優れたセキュリティ:
- 米国国防総省(DoD 5220.22-M)の基準に基づいたデータ上書き方法を使用しており、復元ツールでは復元できないデータ削除が可能です。さらに、安全性の高いGutmann方式も利用できます。
- ✎特徴3:多様な削除方法:
- 1回の上書きから複数回のGutmann上書きまで、ニーズに応じて選べます。特に機密データを扱う個人や企業に最適です。
AOMEI Partition Assistantを使ったHDD完全削除の手順は以下の通りです。
ステップ1. AOMEI Partition Assistantを起動し、完全消去したいHDDを右クリックし、「ハードディスクを消去」を選択します。
ステップ 2. ここで、4つのオプションから消去方法を選択し、「はい」をクリックします。例として、「全セクタにゼロを書き込む」を選択します。
- 全セクタにゼロを書き込む:すべてのセクタをゼロで上書きします。個人で使うハードディスクの消去によく使われていて、安全かつ迅速です。
- セクタにランダムデータを書き込む:ハードディスクをランダムデータで上書きし、一番目の方式よりも安全です。
- DoD 5220.22-M:DoD基準が初めて「米国国家産業保全プログラム運用マニュアル」で公開されました。「ゼロの書き込み」と「ランダムデータの書き込み」よりはるかに安全で、「Guttman」より速いです。組織やデータサニタイゼーションプロバイダーによく使用されます。
- Gutmann:ハードディスクを35回以上上書きします。最も安全な方法ですが、一番時間がかかります。
ステップ 3. そして、メインインターフェイスで操作をプレビューして、「適用」をクリックしてタスクを実行できます。
おまけ:SSDのデータを完全に復元できないようにする方法
SSDとHDDの消去方法は異なります。HDDは磁気ディスクにデータを保存し、データは連続的に配置されています。一方、SSDはフラッシュメモリを使い、データは均等に書き込まれる仕組み(ウェアレベリング)やガベージコレクションがあるため、消去方法がHDDとは異なります。HDDの消去方法はSSDの寿命に悪影響を与えるため、適用できません。
AOMEI Partition Assistantは、SSD用に「SSDの完全消去」機能を提供しており、SSDの寿命を損なうことなく、すべてのデータを消去できます。
SSDの完全削除の手順は以下の通りです。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを開いて、メインインターフェイスの上部にある「消去」をクリックし、「SSDの完全消去」を選択します。
ステップ 2. 完全消去の知らせをよく読んだあと「次へ」をクリックします。
ステップ 3. そして消去したいSSDを選択して「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 間違えたSSDを消去しないように、SSDの識別情報を再度確認してください。下の画面からSSDはフリーズ状態であることを知っています。このロックを解除できない場合、SATAケーブルを抜き、そして挿入することができます。
ステップ 5. SSDを再接続した後、SSDの完全消去を再試行してください。完全消去はほぼすぐに完了しました。
まとめ
データ漏洩のリスクを避けるためには、HDDのデータが完全に復元できないようにすることが大切です。この記事で紹介した注意点や消去方法を参考にして、フォーマットより確実にデータを削除しましょう。特にAOMEI Partition Assistantは、簡単に操作できて安全に完全削除ができます。