OneDriveのファイルをローカルに移動する方法を詳しく解説。エクスプローラーの利用方法から設定変更、PC間移行のコツまで、すぐに実践できるテクニックを紹介します。
「OneDriveのストレージがいっぱいになってきた…」
「クラウド上のファイルをオフラインで使いたい…」
「重要なデータをローカルに保存しておきたい…」
こんな悩みを抱えていませんか?
OneDriveは便利なクラウドストレージですが、すべてのファイルをオンラインに保存するのが最良とは限りません。この記事では、OneDriveのファイルをローカルドライブに簡単に移す方法を3つ紹介します。それぞれの方法の利点と欠点も説明するので、自分に合った方法を見つけてください。
OneDrive(ワンドライブ)は、Microsoftが提供するクラウドストレージサービスで、Windows 10やWindows 11に標準搭載されています。ファイルをクラウドに保存し、インターネットを通じてどのデバイスからでもアクセスできるのが特徴です。
▌OneDriveの主な機能とメリット
クラウド同期:PCやスマホ、タブレットなど、さまざまなデバイスでデータをリアルタイムに同期できます。
ストレージの節約:PCのローカルストレージを使わずに、クラウドでファイルを管理できます。
自動バックアップ:ファイルの変更がすぐにクラウドに反映され、データ損失を防ぐことができます。
ファイルの共有:他のユーザーと簡単にファイルを共有し、共同で編集することができます。
▌OneDriveの注意点とデメリット
OneDriveにはいくつかのデメリットがあります。
ストレージの制限:無料プランでは5GBまでしか利用できず、それ以上は有料プランが必要です。
オフラインでのアクセス不可:クラウドに保存されたファイルは、インターネットがないと開けないことがあります。
同期の問題:ファイルの同期が遅れたり、誤って上書きされることがあります。
PCのパフォーマンスへの影響:バックグラウンドで同期が行われるため、PCが遅くなることがあります。
このような理由から、「OneDriveに保存したファイルをローカルドライブに移動したい」と考える人は少なくありません。特に、容量を確保したい人やオフライン環境で作業したい人にとっては、ローカルへの移動が有効な選択肢になります。
ここでは、OneDriveのファイルをローカルドライブに移動する3つの方法を詳しく解説します。
最も簡単な方法は、Windowsのエクスプローラーを使ってOneDriveのファイルを手動でローカルドライブに移すことです。特別なツールは必要なく、ドラッグ&ドロップで簡単にファイルを移動できるので、初心者でも安心です。
ステップ 1. Windowsキー + Eを押してエクスプローラーを開きます。左側のナビゲーションウィンドウから「OneDrive - Personal」または「OneDrive」フォルダを選択します。
ステップ 2. ローカルに移したいファイルをクリックして選びます。
複数のファイルを選ぶ場合:
Ctrl キーを押しながらクリックすると、個別に選択できます。
Shift キーを押しながらクリックすると、範囲を選択できます。
ステップ 3. エクスプローラーの別のウィンドウを開き、移動先のローカルフォルダ(Cドライブ、Dドライブ、デスクトップなど)を表示させます。選んだOneDriveのファイルをそのフォルダにドラッグ&ドロップします。
ポイント:
Ctrl キーを押しながらドラッグすると「コピー」され、元のOneDriveにもファイルが残ります。
Shift キーを押しながらドラッグすると「移動」され、OneDriveからファイルが削除されます。
✅メリット
❌デメリット
OneDriveのファイルをローカルドライブに保存するには、同期フォルダの設定を変更することで、自動的にデータをローカルに保存できます。これにより、手動でファイルを移動する手間が省け、常に最新のデータをローカルに保持できます。
ステップ 1. タスクバーの右下にあるOneDriveのアイコンをクリックし、「ヘルプと設定」から「設定」を選びます。
ステップ 2. 設定画面の「アカウント」タブを開き、「このPCのリンクを解除」をクリックします。これで現在のOneDriveフォルダとの同期が解除されます。ローカルフォルダ内のOneDriveデータは残りますが、新しい同期先を設定するまで更新されません。
ステップ 3. WindowsのスタートメニューからOneDriveを検索し、アプリを開きます。Microsoftアカウントでサインインし、「OneDriveフォルダーの場所を変更」を選択します。
ステップ 4. ローカルに保存したいフォルダ(CドライブやDドライブ内のフォルダ)を選び、「次へ」をクリックして設定を完了します。
ステップ 5. 必要に応じて、「フォルダーを同期」画面で同期するファイルやフォルダを選択し、「次へ」をクリックして同期を開始します。
✅メリット
❌デメリット
OneDriveのファイルをローカルドライブに移す別の方法は、ブラウザを使って直接ダウンロードすることです。この方法は、特定のファイルやフォルダだけを保存したいときに便利です。
ステップ 1. Webブラウザ(Google Chrome、Microsoft Edge、Firefoxなど)を開き、OneDriveの公式サイトにアクセスします。Microsoftアカウントでログインします。
ステップ 2. ダウンロードしたいファイルやフォルダを見つけます。複数のファイルを選ぶには、Ctrlキーを押しながらクリックすると個別に選択でき、Shiftキーを押しながらクリックすると範囲選択ができます。
ステップ 3. 画面上部のメニューから「ダウンロード」ボタンをクリックすると、ブラウザのダウンロードフォルダにファイルが保存されます。
初期設定は:「C:\Users\ユーザー名\Downloads」
ステップ 4. フォルダ全体をダウンロードする場合は、ZIP形式で圧縮されるので、ZIPファイルをダブルクリックして開き、フォルダをローカルに展開します。
✅メリット
❌デメリット
OneDriveのファイルをローカルドライブに移す最後の方法は、専門の移動ツールを使うことです。AOMEI Partition Assistantという移動ツールを使えば、数クリックだけでファイルをローカルドライブに移すことができます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを実行し、上部の「空間を解放」から「アプリ引っ越し」を選択します。
ステップ 2. 「アプリを移動」と「フォルダーを移動」2つのオプションがあります。ここでは「アプリを移動」を選択します。
ステップ 3. 初期設定でOneDriveのファイルが保存されている場所(通常はCドライブ)を選択して、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 「Microsoft OneDrive」にチェックを入れて、保存先ドライブ(例えばDドライブ)として選択します。そして、「移行」ボタンをクリックします。
ステップ 5. 警告ポップアップウィンドウが表示されたら、確認した後、「OK」をクリックすると、移行が開始されます。
ステップ 6. 終了したら、「完了」をクリックして終了します。
この方法を使えば、OneDriveのアカウント情報や同期設定をそのまま保ちながら移行できるので、作業をすぐに再開できます。
OneDriveのファイルをローカルドライブに移動した後、いくつかの注意点があります。適切に管理しないと、データの損失や同期エラー、ストレージの問題が発生する可能性があります。
バックアップ | ローカルに移動したファイルが正常に開けるか確認し、OneDrive削除前にバックアップを作成する |
ストレージ管理 | 移動後のストレージ容量を確認し、必要なら外付けHDDなどを活用 |
同期設定 | 不要な同期をオフにし、OneDriveフォルダとは別の場所にデータを保存 |
共有設定 | 共有リンクが無効になっていないか、必要なら新しい共有方法を検討 |
データ管理 | バックアップ、フォルダ整理、ウイルス対策などローカルのデータ管理を強化 |
OneDriveからローカルドライブにファイルを移す方法は、エクスプローラーを使った手動移動、同期設定の変更、ブラウザでのダウンロードの3つがあります。それぞれの方法にはメリットと注意点があり、目的や状況に応じて選ぶことが重要です。また、移動後はストレージ管理や同期設定、バックアップに気を付けることで、データの損失や問題を防げます。さらに、PC間でOneDriveを移行する際には、アプリ引越しソフトを使うと、スムーズに移行できて手間が減ります。