SSDにはNTFSとexFATのどちらが良い?最適な選び方とフォーマット手順
SSDをNTFSかexFATにフォーマットする際、どちらを選ぶべきか迷っていますか?この記事では、NTFSとexFATの違いやそれぞれの強みを解説し、SSDを最適な形式でフォーマットする方法をわかりやすく紹介します。
SSDにはNTFSとexFATのどちらが良いのでしょうか?
NTFSはNew Technology File Systemの略で、1993年にMicrosoftが導入した比較的新しいファイルシステムです。現在、Windowsユーザーにとって一般的な選択肢となっています。一方、exFATはExtended File Allocation Tableの略で、2006年に登場しました。このファイルシステムはFAT32の代わりに使われ、USBメモリやSDカードなどのフラッシュドライブでよく利用されます。FAT32とNTFSの中間的な存在です。
多くの人は、SSDをフォーマットする際にNTFSとexFATのどちらを選ぶべきか迷います。SSDにNTFSとexFATのどちらを使用すべきかは、使用するシステムや目的に依存します。以下は、それぞれのファイルシステムの特徴を比較し、どちらが適しているかを考えるポイントです。
NTFS VS exFAT:基本情報
以下では、NFTSとexFATについて、そしてその違いを詳しく説明します。
1.NTFS(New Technology File System)
- 推奨環境:主にWindowsでの使用。
メリット:
- 高度な機能:NTFSはアクセス制御リスト(ACL)、ファイル圧縮、ファイルの暗号化、ジャーナリングなどの高度な機能を提供
- 大容量ファイルサポート:最大ファイルサイズは16EB(エクサバイト)で、事実上の制限なし
- 高速な読み書き:特に小さなファイルやランダムなアクセスが多い作業に適している
- TRIMサポート:SSDのパフォーマンスを維持するTRIM機能に対応している
デメリット:
- 互換性の問題:NTFSはWindowsに最適化されており、macOSやLinuxでは読み取りは可能でも、書き込みには追加ソフトウェアが必要
2.exFAT(ExtendedFileAllocationTable)
- 推奨環境:Windows、macOS、Linux、さらにはカメラ、ゲーム機、スマートTVなど、多様なデバイス間でのファイル共有
メリット:
- マルチプラットフォーム対応:Windows、macOS、Linuxの間で高い互換性がある(macOSやLinuxではネイティブで書き込み可能)。
- 大容量ファイルサポート:4GBを超えるファイルも扱えるため、大容量ファイルの共有に向いている。
- 軽量なファイルシステム:よりシンプルな構造で、ディスク使用量が少なく、フラッシュメモリなどでの利用に最適。
デメリット:
- ファイル管理機能が少ない:NTFSのようなアクセス制御やジャーナリングなどの高度な機能がない。
- 耐久性や信頼性:NTFSほどの耐久性はないため、ファイル破損が起こりやすい可能性がある。
- TRIMサポートが不完全:exFATはSSDでのTRIMに完全対応していないため、長期間の使用ではパフォ ーマンスが低下することがある。
NTFS VS exFAT:スピードと互換性に関する違い
スピード
exFATとNTFSのどちらが速いかは、使うアプリによります。NTFSはハードドライブ向けに作られていて、機能が豊富ですが、小さなファイルが多いと速度が落ちることがあります。一方、exFATはUSBメモリなどのフラッシュストレージに適していて、オーバーヘッドが少ないため、速くなります。特に小さなファイルや中くらいのファイルの読み書きでは、exFATが有利です。大きなファイルや連続したデータ転送では、exFATが効率的なことが多いです。
互換性
NTFSはすべてのWindowsバージョンで使えますが、Macや一部のLinuxでは読み取り専用です。SonyのPlayStationはNTFSをサポートしておらず、MicrosoftのXbox360もNTFSドライブを読み取れませんが、新しいXboxOneは読み取れます。他のデバイスがNTFSをサポートする可能性は低いです。
ExFATはNTFSよりも互換性があります。MacOSXはexFATの読み書きを完全にサポートし、Linuxでも追加ソフトを使えばアクセス可能です。また、NTFSをサポートしていないデジタルカメラなどでも使えます。ただし、XboxOneは互換性がありますが、Xbox 360とは互換性がありません。PlayStation 3はexFATをサポートしていませんが、PlayStation 4はサポートしていないと言われています。
NTFS VS exFAT:どちらを選ぶべきか?(結論)
Windowsのみで使用:NTFSが最適です。ファイルシステムの機能やパフォーマンスが優れており、SSDでもTRIMサポートが有効です。
異なるOSやデバイス間でのファイル共有が必要:exFATが推奨されます。ファイル共有や互換性を重視する場合、exFATの方が利便性が高いです。
SSDをNTFSまたはexFATにフォーマットする方法は?
以下に2つのフォーマット手順を詳しく説明します。
最初の方法は、3回の簡単なクリックで外付け/内蔵のSSDをNFTSまたはexFATにフォーマットできる無料のソフトウェアを使うことです。次の方法はコマンドプロンプトを使うことで、複雑なコマンドを入力する必要があるため、初心者には難しいかもしれません。自分に合った方法を選んでください。
方法1.AOMEI Partition Assistantでフォーマット作業(推奨)
AOMEI Partition Assistantは、ハードドライブを簡単にフォーマットできる無料のツールです。このソフトウェアは、内部および外部のハードドライブをNTFSやexFATでフォーマットできます。また、LinuxのExt4、Ext3、Ext2ファイルシステムも選べます。操作は3回のクリックで完了します。
ヒント:このツールはハードドライブのフォーマットだけでなく、パーティションのサイズ変更や作成、削除、PCのクリーンアップなど、さまざまな機能も提供しています。
次に、3回のクリックだけでSSDをexFATまたはNTFSにフォーマットする方法を見てみましょう。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを実行します。SSDを右クリックし、「パーティションをフォーマット」を選択します。
ステップ 2. 次に、ターゲットファイルシステムとしてexFATまたはNTFSを選択します。
ステップ 3. 「適用」をクリックして、保留中の操作をコミットします。
方法2.コマンドプロンプトでフォーマット作業
SSDをexFAT形式或いはNTFSにフォーマットしたいときは、コマンドプロンプトを付けって次の手順を試してください。
ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「diskpart」と入力し、「Enter」キーを押してDiskpartユーティリティを開きます。
ステップ 2. 以下のコマンドを入力して、コマンドごとにEnterキーを押します。
- list disk
- select disk n(ここでnはターゲットドライブの番号)
- list partition
- select partition x(xはターゲットドライブパーティションの番号)
- format fs=exfat(exFAT形式にフォーマットします。或いはformat fs=ntfsを入力してNTFSにフォーマットします)
- exit
まとめ
これで、Windows 11/10/8/7のSSDにNTFSとexFATのどちらが良いか、正しいファイルシステムでフォーマットする方法がわかります。2つの方法を紹介し、使いやすいAOMEI Partition Assistantをおすすめします。2TBのハードドライブをFAT32にフォーマットしたり、壊れたドライブや書き込み保護されたドライブをフォーマットすることも可能です。
AOMEI Partition Assistantを使うと、プロ版にアップグレードすることで、OS入りSSDのクローン作成、SSDのアライメント、SSDの安全な消去などの機能も利用できます。