Windows 10でBitLockerが有効なローカルアカウンのパスワードをリセットする方法

一部のユーザーは、Windows 10でBitLockerが有効な場合でローカルアカウントのパスワードをリセットしたいと考えています。ただし、PCはロックされているため、PCにログインしてリセットすることはできません。このガイドでは、この問題を解決する方法を説明します。

投稿者 @ひとみ 2024年09月03日 @ひとみ 最後の更新 2024年09月03日

シナリオ:ロック時にWindows 10パスワードをリセットする方法

こんにちは皆さん、お元気ですか。ちょっとしたトラブルに見舞われてしまい、皆さんの助けが必要です。Windows 10のパスワードを忘れてしまい、ログインできなくなりました。しかも、BitLockerが有効になっているコンピューターです。同じような状況に遭遇した方、もしくはログインなしでパスワードをリセットできた方はいらっしゃいますか?」 - Techcommunityのユーザー

BitLockerが有効なディスク・パーティションにWindows 10がインストールされている場合、起動時にBitLockerのパスワードを入力する必要があります。BitLockerはマシンのセキュリティを強化しますが、パスワードを忘れてしまうと少々厄介です。

ここで質問です。BitLockerが有効な状態でWindows 10のローカルアカウントのパスワードを忘れてしまい、通常の方法でパスワードリセットができない場合、どうすればよいのでしょうか?

ご安心ください。この記事では、BitLockerが有効な状態でWindows 10のローカルアカウントのパスワードをリセットする2つの方法をご紹介します。どちらの方法も、マシン上のデータを消さずに実行できますが、BitLockerのパスワードまたは回復キーが必要です。

方法1. ブータブルUSBでパスワードをリセットする

ここで、Windows標準ツールを使って、ブータブルUSBを作成して、BitLockerを有効にしたローカルアカウンのパスワードをリセットする方法を説明します。

パート①メディア作成ツールを使ってWindowsブータブルUSBを作成する

ステップ 1. Windows 10メディア作成ツールをダウンロードして起動します。

ステップ 2. 「実行する操作を選んでください」画面で「他のPC用にインストールメディアを作る」を選択して「次へ」ボタンを押します。

ステップ 3. 「言語、アーキテクチャ、エディションの選択」画面でインストールメディア(ブータブルUSB)の「言語」、「エディション」、「アーキテクチャ」を選択します。

ここでは、「言語」を「日本語」、「エディション」を「Windows 10」、「アーキテクチャ」を「64 ビット (x64)」に設定します。「アーキテクチャ」は32/64ビットのどちらか、または両方が可能ですが、両方を選ぶとファイルサイズが倍になります(およそ6Gバイト)。

ステップ 4. 「使用するメディアを選んでください」画面でインストール用のメディアを選びます。ここでは「USBフラッシュドライブ」を選択して「次へ」ボタンを押します。※フラッシュメモリの容量は、「アーキテクチャ」の選択に依存します。

ステップ 5. 次の画面で、書き込み可能なリムーバブルドライブが一覧表示され、保存先として適切なドライブを選択して「次へ」ボタンを押します。

※ヒント:USBメモリの場合には、ドライブ名を選びます。目的のドライブ名が見つからない場合には、「ドライブの一覧を更新する」をクリックします。

ステップ 6. ダウンロードが始まり、メディアが作成されます。USBメモリ上のデータは全て消去されます(FAT32形式でフォーマットされる)。

ステップ 7. 「USBフラッシュドライブの準備ができました」と表示されたら、「完了」をクリックしてWindows 10インストールメディアの作成を終了します。

パート②CMDを使ってブータブルUSBからBitLockerを解除する

🍞回復キーを使ってBitLockerを解除する

ステップ 1. 準備したUSBをPCに差し込み、PCを起動します。次にBIOSに入り、USBを最初のブート順序に変更します。変更を保存してコンピューターを再起動します。

ステップ 2. Windowsセットアップウィンドウが表示されたら、「Shift」+「F10」を押してCMDを開きます。

ステップ 3. コマンド「manage-bde -status」を実行して、コンピューターのすべてのドライブとディスクボリュームのBitLockerの状態を確認します。

あなたのシステムドライブ(ここではボリュームD)はBitLockerによってロックされていることがわかります。

ステップ 3. これで、BitLockerの回復キーを使用して暗号化されたシステムドライブをアンロックできます。 次のコマンドを入力してEnterキーを押してください。「D」をお使いのオペレーティングシステムドライブの文字に置き換え、「Your_BitLocker_Recovery_Key」をあなたのBitLocker回復キーに置き換えてください。

manage-bde -unlock D: -RecoveryPassword Your_BitLocker_Recovery_Key

🍞パスワードを使ってBitLockerを解除する

もう一つの方法として、BitLockerのパスワードを使って暗号化されたシステムドライブにアクセスすることもできます。コマンド「manage-bde -unlock D: -Password」を入力し、Enterキーを押します。「D:」を実際のOSがインストールされているドライブレターに置き換えてください。BitLockerのパスワードを入力してEnterキーを押すと、ボリュームがアンロックされます。

ステップ 4. 次に、「manage-bde -off D:」と入力してEnterキーを押して、システムドライブの暗号化を解除します。

「暗号化率」が0.0%に下がると、システムドライブが完全に復号化され、システムドライブでBitLockerが無効になります。

パート③Windows 10ローカルアカウントのパスワードをリセットする

いま、CMDを使ってWindows10ローカルアカウントのパスワードをリセットすることができます。

ステップ 1. コマンドプロンプトウィンドウで、以下の2つのコマンドラインを実行してください。 「e」をお使いのシステムドライブの文字に置き換えます。 これで、Windows 10サインイン画面のEase of Accessユーティリティがコマンドプロンプトに置き換わります。

move d:\windows\system32\utilman.exe e:\windows\system32\utilman.exe.bak

copy d:\windows\system32\cmd.exe e:\windows\system32\utilman.exe

ステップ 2. Windows 10のインストールメディアを取り外し、コンピューターを再起動します。

ステップ 3. コンピューターが再起動し、Windows 10のログイン画面が表示されたら、ログイン画面の右下にある「Ease of Access」アイコンをクリックすると、コマンドプロンプトのウィンドウが開きます。

ステップ 4. 次のコマンドを実行して、ローカルアカウントのパスワードをリセットします。「User_Name」をローカル管理者アカウントの名前に、「New_Password」を新しいパスワードに置き換えてください。

net user User_Name New_Password

ステップ 5. パスワードが正常にリセットされたら、新しいパスワードを使用してWindows 10にサインインできます。

サインインした後、必要に応じて再度ドライブのBitLockerを有効にできます。

方法2. サードパーティツールでWindows 10ローカルアカウンのパスワードをリセットする

上記の方法では、すべてのCMDコマンドに正確に従い、複数の手順を踏む必要があります。不正確なコマンドを入力すると、システムが損傷する可能性があり、リスクが伴います。多くのユーザーにとっては、この方法は複雑すぎるかもしれません。

そこで、全プロセスを簡略化できる便利で効率的なツールを使うのが賢明です。AOMEI Partition Assistantを使用することをお勧めします。

ブータブルCD/USBを作成」機能を使用すれば、すべてのWindows PCと互換性のある修復ユーティリティを簡単に作成できます。
作成したブータブルメディアを使用して、複雑なコマンドを使わずにBitLockerドライブに直接アクセスできます。
「Windowsパスワードをリセット」機能を使えば、簡単な操作でWindowsパスワードをリセットまたは削除できます。
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ステージ①ブータブルUSBを作成する

ステップ 1. まず、正常に起動できるPCにAOMEI Partition Assistantをダウンロードし、USBドライブを挿入します。次に、メイン画面の「ツール」をクリックし、「Windowsパスワードをリセット」をクリックします。

ステップ 2. ブータブルUSBを作成するように求められます。同意するために「次へ」をクリックします。

ステップ 3. 新しいウィンドウで、ターゲットUSBブートデバイスを選択し、「続行」をクリックします。

ステップ 4. ブータブルUSBを作成するメモに関する注意事項を読んで、「はい」をクリックします。

※ヒント:USBドライブは、パスワードリセットUSBの作成中にフォーマットされます。重要なデータがある場合は、バックアップしてください。

ステージ②BitLockerドライブを解除して無効にする

ステップ 1. 作成が成功したら、パスワードをリセットまたは削除する必要があるPCにUSBを接続します。BIOSに入って、起動ドライブを変更するUSBからPCを起動します。

ステップ 2. AOMEI Partition Assistantのメインインタフェースで、「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

ステップ 3. 暗号化されたドライブを見つけ、「BitLockerを無効化」をクリックしてください。

ステップ 4. ドライブを復号化するには2つの方法があります。 パスワードを使用してドライブを復号化する方法と、回復キーを使用してドライブを復号化する方法です。必要に応じて、どちらかの方法を選択してください。

ステップ 5. 復号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。

ステージ③Windows 10ローカルアカウンのパスワードをリセットする

ドライブの暗号化を解除した後、AOMEI Partition Assistantを使用してWindows 10ローカルアカウンのパスワードをリセットすることができます。

ステップ 1. PCを再起動し、再びAOMEI Partition Assistantを開きます。「Windowsパスワードをリセット」 を再度クリックし、対象のオペレーティングシステムを選択して、「次へ」をクリックします。

ステップ 2. 現在のPC上のすべてのアカウントが表示されます。パスワードをリセットするアカウントを選択し、実行する操作(アカウントパスワードを削除またはアカウントパスワードをリセット)を選択します。「次へ」をクリックします。

ステップ 3. パスワードをリセットする場合は、新しいウィンドウに新しいパスワードを入力し、「はい」をクリックします。

ステップ 4. 最後に、「コンピュータを再起動」をクリックして、新しいパスワードでWindows 10にログインします。

まとめ

この投稿は、BitLockerが有効なWindows 10のローカルアカウントのパスワードのリセットに困っている方々をサポートすることを目的としています。残念ながら、BitLockerパスワードをお持ちでない場合、唯一の選択肢はWindowsコンピューターをリセットすることです。

従来のCMDツールと比較して、AOMEI Partition Assistantは、BitLockerが有効なコンピューターでWindowsパスワードをリセットするための、より簡単で確実なソリューションを提供します。

さらに、この多機能ツールは、ディスクのクローン作成、失われたデータの復元、MBRからGPTへのデータ損失なしの変換など、Windows PCを効率的に管理するための便利な機能を提供しています。