「Inaccessible Boot Device」の問題に対する四つの解決策

この記事では、Windows Server 2022/2019/2016/2012/2008/2003の「Inaccessible Boot Device」エラーの四つの解決方法を紹介します。

投稿者 @Akira 2024年05月29日 @Akira 最後の更新 2023年05月15日

シチュエーション

金曜日にWindows Server 2016で作業していて、すべてが正常に機能していました。最後に行ったのはOSを更新することでした。今朝、サーバーがダウンしました。何度か再起動しましたが、Windowsの読み込みロゴ画面で約5分間ハングし、その後ブルースクリーンが表示されました。停止エラーコード0x0000007「Inaccessible Boot Device」になっています。このServer 2016アクセスできないブートデバイスエラーを修復するにはどうすればよいですか?

「Inaccessible Boot Device」エラーの原因

停止エラーコード0x0000007「Inaccessible Boot Device」エラーの原因は以下になります。

ブートパーティション内の破損したファイルがある。
システムファイルが破損している。
メインハードドライブの不良セクタがある。
ストレージコントローラーのモードまたはBIOSの設定が変更された。
マザーボード、ハードウェアまたはストレージコントローラーの故障がある。
新しくハードウェアと他のデバイスと競合している。
新しくインストールされたソフトウェアが正しく読み込んでいないか、他のプログラムと競合している。
マスターブートレコードが破損しているか、ブート構成データが欠落している。

「Inaccessible Boot Device」エラーを修復する四つの解決策

Windows Server2016、2019、2022またはその他のServer OSでこのエラーを解決するための修復策を紹介します。状況に応じて方法を選択してください。

解決策1.インストール保留パッケージを削除する

1. PCを起動する際に、F2、F1、F10、delなど各PCメーカーに対応したキーを押して、BIOS設定画面に入ります。

2. Windowsセットアップ画面が表示されたら、言語、時刻と通貨の形式、キーボードを選択し、「次へ」をクリックします。

3. 「コンピューターを修復する」>「トラブルシューティング」>「詳細オプション」の順をクリックします。

4. 「コマンドプロンプト」をクリックしてください。

5. コマンドプロンプトウィンドウで、次のコマンドを順番に入力し、各コマンドの後に「Enter」を押してください。

reg load HKLM\temp c:\windows\system32\config\software(WindowsレジストリをHKLM\tempにロードします。)

reg delete "HKLM\temp\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Component Based Servicing\SessionsPending"/v Exclusive(Sessions Pendingレジストリキーを削除します。確認を求められたら、「Y」と入力してEnterキーを押します。)

reg unload HKLM\temp(Windowsレジストリをアンロードします。)

MKDIR c:\temp\BadUpdates(不要なWindows Serverの更新を保持する一時フォルダーを作成します。)

dism/image:C:\ /get-packages(インストールされているすべてのアップデートを一覧表示します。)

6. 以下のコマンドを実行する前に、ステータスが「インストール保留中」のパッケージ結果のリストを確認し、パッケージIDをメモしてください。

dism/image:c:\ /remove-package/packagename:Package-Identity/scratchdir:c:\temp\BadUpdates(状況に応じてPackage-IdentityをパッケージIDに置き換えます。)

これで、問題が解決したかどうかを確認してください。そうでない場合は、次の方法に進みます。

解決策2.コマンドプロンプトでブートパーティションのエラーがないか確認する

コマンドプロンプトを使用して、ブートパーティションに不良セクタがないかどうかを確認してください。これを行うには、解決策1の場合と同様に、リカバリモードでコマンドプロンプトを起動する必要があります。そして、コマンド「chkdsk c:/ f」を実行します。このコマンドは、Cドライブをチェックし、見つかったエラーを修正します。

解決策3.システムファイルの整合性を確認する

SFC(システムファイルチェッカー)ツールを使用して、Windowsシステムファイルの破損をスキャンして復元することもできます。保護されているすべてのシステムファイルをスキャンし、破損したファイルをキャッシュされたコピーに置き換えます。

コマンドプロンプトウィンドウで「sfc / scannow」コマンドを実行しSFCを起動できます。

解決策4.損傷したMBR/BCDを修復する

方法1.コマンドプロンプトでMBR/BCDを修復する

コマンドプロンプトウィンドウで以下のコマンドを入力し、各コマンドの後に「Enter」を押します。

bootrec/fixmbr

bootrec/rebuildbcd

方法2.サードパーティのパーティションソフトウェアを介してMBRを再構築する

Server 2016インストールDVDまたはCDがなく、リカバリモードにアクセスできない場合は、AOMEI Partition Assistant Serverを使用できます。起動可能なUSBフラッシュドライブを作成し、破損したMBRを再構築するのに役立ちます。具体的な操作手順は次のとおりです。

Serverの無料デモ版ServerとPCの全バージョン
安全かつ高速
注意:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

1. まずUSBドライブをPCに接続して、AOMEI Partition Assistant Serverを起動させます。メインインタフェース右上隅にある「ツール」をクリックして、「ブータブルCD/USBを作成」ボタンをクリックします。ポップアップウインドウに「次へ」をクリックします。

2. 「USBブートデバイス」のドロップダウンメニューにUSBドライブを選択して「続行」をクリックします。

3. USBドライブがフォーマットされるという注意が出ます。「はい」をクリックして操作を実行します。

4. 完了するまで待ちます。完了したら、「完了」をクリックします。

5. その後、このUSBドライブを任意のPCに接続してから電源を入れて、BIOS設定に入ってUSBを一番最初の起動ドライブに設定し、USBからFile:\EFI\Microsoft\Boot\BCDエラーのあるPCを起動します。

6. システムディスクを選択し、右クリックして「MBRを再構築」を選択します。

7. ポップアップウィンドウで再構築するMBRのタイプを設定します。オペレーティングシステム(OS)に応じて適切なMBRタイプを選択してください。

8. 最後に、「適用」ボタンをクリックして保留中の操作を実行します。ハードディスクを元のパソコンに接続し、WindowsでMBRの修復が完了したら起動します。

結語

「Inaccessible Boot Device」エラーに関する四つの解決策を紹介しましたが、AOMEI Partition Assistant Serverを介してMBRを再構築することも、Server2003/2008/2012/2019/2022などの他のサーバーオペレーティングシステムの「アクセスできないブートデバイス」の修復にも役立ちます。

AOMEI Partition Assistantそのほかのバージョン:Windows Server 2003、2008(R2)、2011、2012(R2)、2016、2019、2022のユーザーの場合、AOMEI Partition Assistant Server版を使用してください。また、社内の台数無制限のPC&Serverで利用可能なAOMEI Partition Assistant Unlimited版もあります。更に、AOMEI Partition Assistant Technician版を購入するIT専門家、システム管理者、技術者はクライアントに技術サポートを有償サービスとして提供することができます。ニーズに応じて適切なバージョンを選択しましょう~ ▶AOMEI Partition Assistant異なるバージョンの比較