ZIPフォルダにパスワードをかけることで、ファイルを他人に見られないように保護できます。この記事では、Windows 11/10でZIPフォルダにパスワードを設定する方法、パスワードを解除する方法などを詳しく解説します。おまけに使いやすいBitlocker管理ソフトも紹介します。
Windows標準機能でZIPフォルダにパスワードをかけられる?
Windows 11やWindows 10には、ZIPファイルを作成する標準機能がありますが、残念ながらパスワードを設定する機能は備わっていません。そのため、パスワードをかけたい場合は、サードパーティ製のツールを使用する必要があります。本記事では、無料で使えるツール「7-Zip」と「WinRAR」を使ってZIPフォルダにパスワードを設定する方法を解説します。また、パスワードを解除する方法や、BitLockerを使ったファイル保護についても紹介します。
7-Zipは、軽量で使いやすい無料の圧縮・解凍ツールです。以下の手順で、7-Zipを使ってZIPフォルダにパスワードを設定できます。
ステップ 1. 公式サイトから7-Zipをダウンロードし、インストールします。
ステップ 2. パスワードをかけたいファイルやフォルダを右クリックします。表示されるメニューから「7-Zip」→「圧縮」を選択します。
ステップ 3. 「圧縮」ウィンドウが表示されるます。アーカイブ形式が「ZIP」になっていることを確認し、パスワードの入力と「ファイル名を暗号化」へのチェックをおこなって「OK」をクリックします。
ステップ 4. 作成したZIPファイルを開き、パスワード入力を求められるか確認します。
WinRARは、ファイル圧縮と暗号化が可能な定番ツールです。以下の手順で、WinRARを使用してパスワード付きZIPファイルを作成します。
ステップ 1. 公式サイトからWinRARをダウンロードし、インストールします。
ステップ 2. 対象のファイルやフォルダを右クリックし、「WinRAR」→「書庫に圧縮」を選択します。
ステップ 3. 「書庫形式」ウィンドウが表示され、アーカイブ形式でZIPを選択します。
ステップ 4. 次に、「パスワード」をクリックします。パスワードを入力し、「OK」をクリックします。
ステップ 5. 設定が完了したら「OK」をクリックしてZIPファイルを作成します。
ステップ 6. 作成したZIPファイルを開き、パスワード入力を求められるか確認します。
ZIPフォルダのパスワードを解除するには、正しいパスワードを入力してファイルを解凍する必要があります。その後、解凍したファイルを再度ZIP化すれば、パスワードのない状態で使用できます。
ステップ 1. ZIPファイルを右クリックし、「すべて展開」を選択します。展開先のフォルダを指定し、「展開」をクリックします。
ステップ 2. パスワードを入力して、ZIPファイルのパスワードを解除して解凍します。
ファイルやフォルダを他人から見られないようにしたい場合、ZIPフォルダを作成して、パスワードをかける・設定することができます。ほかに、暗号化ファイルシステムでファイルやフォルダをロックできます。また、Bitlocker管理ツールでドライブ全体を暗号化することができます。
AOMEI Partition Assistantは、ディスクやパーティションの管理を行うソフトウェアで、BitLocker暗号化にも対応しています。BitLockerはファイル・フォルダ単位での暗号化には対応していませんが、ドライブ全体を暗号化することで、フォルダごとにセキュリティを確保できます。AOMEI Partition Assistantはこのプロセスを簡略化し、初心者でも直感的に操作できるのが特徴です。
テップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして開きます。「ツール」タブに移動し、「BitLocker」を選択します。
ステップ 2. すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、暗号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを有効化」をクリックします(この例ではDドライブを選択して暗号化します)。
🎋注意:BitLockerはNTFSパーティションでのみ動作します。FATまたはFAT32ファイルシステムを使用している場合は、AOMEI Partition Assistantを使用してNTFSに変換してください。
ステップ 3. ドライブを暗号化するためのパスワードを設定・入力してから確認し、「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 回復キーをバックアップする方法「ファイルに保存」または「回復キーを印刷」を選択します。
📍注意:回復キーを暗号化ドライブに保存しないでください。たとえば、Dドライブを暗号化した場合、回復キーをDドライブに保存することができません。「Bitlocker Recovery Key+45ビットキー」という名前の.txtファイルが作成されます。重要な回復キーがこの.txtファイルに保存されるので、このファイルを保持しておいてください。
ステップ 5. ドライブの暗号化プロセスには時間がかかる場合があります。プロセスが完了するまで、プログラムを中断したり、ドライブを取り外したり、電源を切ったりしないでください。暗号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックしてください。
Windows 11/10では、標準機能でZIPフォルダにパスワードをかけることはできませんが、「7-Zip」や「WinRAR」を使うことで簡単に設定できます。また、より高いレベルの保護が必要な場合には、AOMEI Partition Assistantを活用するのもおすすめです。これらのツールを活用して、大切なデータをしっかり守りましょう。
このオールインワンのソフトはさらに、ディスクのクローン、大容量ファイルの削除し、インストールされたアプリの移動、空き領域の割り当てなど、さまざまな機能をサポートしています。Windows Server環境向けには、AOMEI Partition Assistant Serverを選択できます。