Windows 11/10でZIPフォルダにパスワードをかける・設定する方法

ZIPフォルダにパスワードをかけることで、ファイルを他人に見られないように保護できます。この記事では、Windows 11/10でZIPフォルダにパスワードを設定する方法、パスワードを解除する方法などを詳しく解説します。おまけに使いやすいBitlocker管理ソフトも紹介します。

投稿者 @ひとみ 2025年02月10日 @ひとみ 最後の更新 2025年02月10日

Windows 11/10でZIPフォルダにパスワードをかける・設定する方法

Windows標準機能でZIPフォルダにパスワードをかけられる?

Windows 11やWindows 10には、ZIPファイルを作成する標準機能がありますが、残念ながらパスワードを設定する機能は備わっていません。そのため、パスワードをかけたい場合は、サードパーティ製のツールを使用する必要があります。本記事では、無料で使えるツール「7-Zip」と「WinRAR」を使ってZIPフォルダにパスワードを設定する方法を解説します。また、パスワードを解除する方法や、BitLockerを使ったファイル保護についても紹介します。

方法1. 7-ZipでZIPフォルダにパスワードをかける

7-Zipは、軽量で使いやすい無料の圧縮・解凍ツールです。以下の手順で、7-Zipを使ってZIPフォルダにパスワードを設定できます。

ステップ 1. 公式サイトから7-Zipをダウンロードし、インストールします。

ステップ 2. パスワードをかけたいファイルやフォルダを右クリックします。表示されるメニューから「7-Zip」→「圧縮」を選択します。

ステップ 3. 「圧縮」ウィンドウが表示されるます。アーカイブ形式が「ZIP」になっていることを確認し、パスワードの入力と「ファイル名を暗号化」へのチェックをおこなって「OK」をクリックします。

ステップ 4. 作成したZIPファイルを開き、パスワード入力を求められるか確認します。

方法2. WinRARでZIPフォルダにパスワードを設定する

WinRARは、ファイル圧縮と暗号化が可能な定番ツールです。以下の手順で、WinRARを使用してパスワード付きZIPファイルを作成します。

ステップ 1. 公式サイトからWinRARをダウンロードし、インストールします。

ステップ 2. 対象のファイルやフォルダを右クリックし、「WinRAR」→「書庫に圧縮」を選択します。

ステップ 3. 「書庫形式」ウィンドウが表示され、アーカイブ形式でZIPを選択します。

ステップ 4. 次に、「パスワード」をクリックします。パスワードを入力し、「OK」をクリックします。

ステップ 5. 設定が完了したら「OK」をクリックしてZIPファイルを作成します。

ステップ 6. 作成したZIPファイルを開き、パスワード入力を求められるか確認します。

Windows11/10でZIPフォルダのパスワードを解除する方法

ZIPフォルダのパスワードを解除するには、正しいパスワードを入力してファイルを解凍する必要があります。その後、解凍したファイルを再度ZIP化すれば、パスワードのない状態で使用できます。

ステップ 1. ZIPファイルを右クリックし、「すべて展開」を選択します。展開先のフォルダを指定し、「展開」をクリックします。

ステップ 2. パスワードを入力して、ZIPファイルのパスワードを解除して解凍します。

おまけ:ファイルを保護するBitlocker管理ツール

ファイルやフォルダを他人から見られないようにしたい場合、ZIPフォルダを作成して、パスワードをかける・設定することができます。ほかに、暗号化ファイルシステムでファイルやフォルダをロックできます。また、Bitlocker管理ツールでドライブ全体を暗号化することができます。

AOMEI Partition Assistantは、ディスクやパーティションの管理を行うソフトウェアで、BitLocker暗号化にも対応しています。BitLockerはファイル・フォルダ単位での暗号化には対応していませんが、ドライブ全体を暗号化することで、フォルダごとにセキュリティを確保できます。AOMEI Partition Assistantはこのプロセスを簡略化し、初心者でも直感的に操作できるのが特徴です。

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テップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして開きます。「ツール」タブに移動し、「BitLocker」を選択します。

ステップ 2. すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、暗号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを有効化」をクリックします(この例ではDドライブを選択して暗号化します)。

🎋注意:BitLockerはNTFSパーティションでのみ動作します。FATまたはFAT32ファイルシステムを使用している場合は、AOMEI Partition Assistantを使用してNTFSに変換してください。

ステップ 3. ドライブを暗号化するためのパスワードを設定・入力してから確認し、「次へ」をクリックします。

ステップ 4. 回復キーをバックアップする方法「ファイルに保存」または「回復キーを印刷」を選択します。

📍注意:回復キーを暗号化ドライブに保存しないでください。たとえば、Dドライブを暗号化した場合、回復キーをDドライブに保存することができません。「Bitlocker Recovery Key+45ビットキー」という名前の.txtファイルが作成されます。重要な回復キーがこの.txtファイルに保存されるので、このファイルを保持しておいてください。

ステップ 5. ドライブの暗号化プロセスには時間がかかる場合があります。プロセスが完了するまで、プログラムを中断したり、ドライブを取り外したり、電源を切ったりしないでください。暗号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックしてください。

まとめ

Windows 11/10では、標準機能でZIPフォルダにパスワードをかけることはできませんが、「7-Zip」や「WinRAR」を使うことで簡単に設定できます。また、より高いレベルの保護が必要な場合には、AOMEI Partition Assistantを活用するのもおすすめです。これらのツールを活用して、大切なデータをしっかり守りましょう。

このオールインワンのソフトはさらに、ディスクのクローン、大容量ファイルの削除し、インストールされたアプリの移動、空き領域の割り当てなど、さまざまな機能をサポートしています。Windows Server環境向けには、AOMEI Partition Assistant Serverを選択できます。