SSDクローン用おすすめフリーソフトまとめ【完全無料でHDD→SSDを移行】

「HDDからSSDにデータをそのまま移したいけど、お金はかけたくない…」「OSごとSSDにクローンしたいけど、無料ソフトって本当に安全?」安心してください。SSD/HDDのクローンは完全無料ソフトでも十分可能です。この記事では、初心者でも簡単に使えるSSDクローンのフリーソフトとその使い方、注意点をわかりやすく説明します。

投稿者 @ひとみ 2025年06月04日 @ひとみ 最後の更新 2025年06月04日

SSDクローンとは?

SSDクローンとは、現在使っているHDD(またはSSD)の内容を、丸ごと別のSSDにコピー(複製)することです。OSやアプリケーション、ユーザーファイル、設定情報などをそっくりそのまま新しいドライブに移すことができるため、パソコンを初期化することなくそのまま起動や作業を継続できるのが大きなメリットです。特に、HDDからSSDに移行することで、起動時間やアプリのレスポンス速度が大幅に改善され、古いPCでも快適な動作が期待できます。

主な用途:
  • HDDからSSDへの移行

  • 古いSSDから新しい大容量SSDへ交換

  • OS・アプリ・設定をそのまま移したいとき

まず混同しやすい「クローン」と「バックアップ」の違いを簡単に整理しましょう。

  • クローン:今のシステムやデータをまるごと別のディスクにコピーして、そのまま起動できるようにする方法
  • バックアップ:主にファイルごとにデータを保存するもので、復元するにはソフトウェアを使って作業する必要がある

クローンの一番の特徴は、ココピー先のSSDを接続すればそのままWindowsが起動できることです。OSを再インストールしたり、設定をやり直したりする必要がないので、時間も手間もかなり減らせます。

SSDクローンソフトを選ぶ際のチェックポイント

無料版の機能制限・有料版との違い

多くのクローンソフトは無料版でも基本的なクローン機能が使える反面、以下のような機能制限があることもあります:

差分/増分クローン不可
システム/EFIパーティションのクローン不可
商用利用NG
ブート修復ツールが省略されている

そのため、無料でクローンを完結させたい場合は、事前に「無料版の制限内容」をしっかり確認することが重要です。

UEFI・GPT対応やブート領域のコピー可否

最近のパソコンはほとんどがUEFI+GPT構成です。対応していないソフトでクローンすると、新しいSSDからWindowsが起動しないというトラブルが発生します。

選ぶべきポイント:
GPT形式のディスクにも対応しているか
EFI/ブート領域も自動でコピーできるか
クローン後にOSが起動できる状態を保証しているか

特にWindows 10/11ユーザーはGPT対応のソフトを選ぶことが必須条件となります。

SSDクローンにおすすめのフリーソフト5選

以下では、無料で使える人気のSSDクローンソフトを5つ紹介します。 それぞれの特徴を説明して、自分の用途に合ったソフトを選んでください。

ソフト名 難易度 特徴
AOMEI Partition Assistant Standard ★☆☆☆☆ 安全かつシンプルなパーティション&ディスク管理ソフト
Macrium Reflect Free ★★★☆☆ イギリス製の信頼性の高いバックアップ&クローンソフト
AOMEI Backupper Standard ★☆☆☆☆ バックアップ機能が充実
MiniTool ShadowMaker Free ★☆☆☆☆ クローンのみでシンプル操作
Clonezilla ★★★★★ 高機能・非GUIで上級者向け

ソフト①:AOMEI Partition Assistant Standard

AOMEI Partition Assistant Standardは、パーティション管理に優れた多機能ツールです。無料版でもデータディスクのクローンに対応しており、わかりやすいUIで初心者にも扱いやすいのが魅力です。ただし、システムディスク(OSを含むディスク)のクローンには有料版が必要となる点に注意が必要です。

対応OS:Windows 11/10/8.1/8/7

クローン方式:パーティション/ディスク全体のクローン、高速クローンとセクタ単位のクローン

主な機能:パーティション管理/クローン/OS移行/MBRGPT変換/BitLockerマネージャー/Windowsパスワードリセット等

メリット

  • データ失うことなくSSDを無料でクローン
  • パーティションサイズの自動調整機能あり
  • SSD最適化に対応(4Kアライメント)

デメリット

無料版では一部の高度機能(MBR/GPTの変換、システムディスクのクローンなど)が制限されている

筆者の考え:

AOMEI Partition Assistantは、ディスクやパーティションの管理に特化した高機能なツールです。その中でも「ディスククローン機能」が非常に人気で、HDDからSSDへの移行や、古いドライブから新しいドライブへのシステム移行が簡単に行えます。「OSをSSDに移行」機能を使えば、Windowsシステムだけを別のディスクへ移すことも可能で、初心者にも分かりやすいウィザード形式の操作が魅力です。パーティションのリサイズやフォーマット、MBR/GPT変換など、多彩なディスク管理機能も備えています。

AOMEI Partition Assistant Standardをダウンロード

無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7
安全かつ高速

手順 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロード、インストール、起動します。クローン先のディスクを右クリックして、「ディスクをクローン」を選択します。

手順 2. クローン先のディスクを選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

手順 3. 確認画面に移動して、クローン元のディスクとクローン先のディスクを確認します。問題なければ「確認」ボタンをクリックして、続行します。

「セクタ単位のクローン」にチェックを入れることができます:
チェックを入れる場合、「セクタ単位のクローン」を実行します。使用済みセクタと未使用セクタをすべてクローンするため、より長い時間がかかります。ターゲットディスクのサイズはソースディスクのサイズに等しいかそれより大きくなければなりません(ソースディスクはMBR形式の場合、ターゲットディスクもMBR形式になっています)。
チェックを入れない場合、「ディスクの高速クローン」を実行します。ソースディスク上の使用済み領域だけをクローンするため、大容量のソースディスクを小容量のターゲットディスクにクローンすることができます(ターゲットディスクの空き容量はソースディスクの使用済み容量より大きいか等しい必要があります)。クローン中にターゲットディスク上の各パーティションのサイズを調整することができます。
「設定」をクリックして、ターゲットディスク上のパーティションを編集することができます:
パーティションのサイズを変更せずにクローン:ソースパーティションのサイズを維持します。
コピー先に合わせる:ターゲットディスク全体に合わせてパーティションのサイズを自動的に調整します。
手動で編集する:ターゲットディスク上のパーティションのサイズを手動で調整します。

手順 4. 「適用」⇒「続行」をクリックして、この操作を実行します。

ソフト②:Macrium Reflect Free

Macrium Reflect Freeは、信頼性の高いクローン&バックアップソフトです。システムディスクのクローンにも対応している無料ソフトとして人気があります。UIはやや専門的ですが、豊富な設定項目とバックアップスケジューリング機能が魅力です。※2024年に開発終了が告知されましたが、旧バージョンは使用可能です。

対応OS:Windows 11/10/8/7

クローン方式:ディスク全体、またはパーティション単位

メリット

  • 信頼性・安定性が非常に高い
  • 差分バックアップも可能
  • ブータブルメディア作成機能が強力

デメリット

  • 英語UIのみで操作に慣れが必要
  • 初心者には少し難しい

ソフト③:AOMEI Backupper Standard

AOMEI Backupper Standardは、バックアップとディスククローンに特化したツールで、無料でもデータディスクのクローンが可能です。システムクローンはできませんが、外付けディスクの複製やパーティション単位のコピーにも対応しています。AOMEI製品との連携性も高く、初心者でもスムーズに使えます。

対応OS:Windows 11/10/8.1/8/7/Vista/XP

クローン方式:ディスク・パーティション・システムクローン

メリット

  • システムクローンが無料でできる
  • バックアップ機能が豊富(スケジュール、差分/増分など)

デメリット

一部の高度なクローン機能は有料(異なるセクタサイズ間など)

ソフト④:MiniTool ShadowMaker Free

MiniTool ShadowMaker Freeは、バックアップや同期に強みを持つツールです。無料版で基本的なディスククローン機能を提供しており、シンプルで初心者にも優しい操作感が特徴です。ただし、対応しているクローン形式に制限があるため、OSを含むクローンを行いたい場合は、事前に検証が必要です。

対応OS:Windows 11/10/8.1/8/7

クローン方式:ディスク全体のクローン

メリット

  • クローン作成が数クリックで可能
  • 無料版でもディスク丸ごとのコピーができる

デメリット

  • OS移行専用の機能がない
  • バックアップ機能は有料版で拡張される

ソフト⑤:Clonezilla

Clonezillaは、オープンソースのクローンソフトで、Linuxベースの起動メディアから操作するタイプの高度なツールです。無料でありながら、パーティションやディスクの完全なコピーが可能で、企業用途にも使われています。ただし、GUIがなく、コマンドライン操作が必要なため、初心者にはやや敷居が高いかもしれません。

対応OS:全OS(ブータブルUSBから実行)

クローン方式:ディスク全体・パーティション・イメージバックアップ

メリット

  • 完全無料で高機能
  • RAIDやGPT/MBRにも対応
  • オフラインで作業できるため安全

デメリット

  • コマンドベースでGUIがない
  • 一般ユーザーには難易度が高い

まとめ

SSDへのクローンは、パソコンのパフォーマンスを大幅に改善できる非常に有効な手段です。フリーソフトでも一定の範囲で対応可能ですが、OSを含めた完全なクローンを行うには、有料版の導入が必要となることが多いため、自分の用途に合ったソフト選びが大切です。

とくにAOMEI Partition Assistant Standardは、無料でデータディスクのクローンができる点で人気ですが、システムディスクをクローンしたい場合はProfessional版にアップグレードが必要となります。クローン後に起動しないといったトラブルにも備え、しっかりと事前準備と知識をもって作業に臨みましょう。

必要であれば、具体的な操作手順やおすすめのクローン方法もご案内できますので、ぜひご相談ください。

よくある質問

1. フリーソフトでSSDにクローンできる?有料版との違いは?

現在では、SSDへのクローン作業が可能なフリーソフトが数多く提供されていますが、無料版では機能が制限されていることも少なくありません。たとえば、「データディスクのクローン(OSが含まれない)」は無料で対応していても、「システムディスクのクローン(Windowsを含むディスク)」を行うには有料版へのアップグレードが必要なソフトが多いです。

たとえば、AOMEI Partition Assistantは無料版でデータディスクのクローンは可能ですが、システムディスクのクローンは有料版(Professional以上)限定機能です。同様に、EaseUSやMacriumなどでも、無料版では機能に制限があります。そのため、OSを含めた完全な引っ越しを行いたい場合は、有料ソフトの導入を検討する必要があります。

2. SSDクローン用の無料ソフトにはどんなものがありますか?

SSDへのクローンを行える無料ソフトには、「AOMEI Partition Assistant Standard」「Macrium Reflect Free」「AOMEI Backupper Standard」などがあります。これらのソフトはHDDからSSDへの引っ越しや、ディスクパーティションクローンが可能で、初心者でも使いやすいインターフェースを提供しています。

3. HDDからSSDへ無料でクローンする方法はありますか?

HDDからSSDへ無料でクローンするには、クローン機能付きのソフト(例えばAOMEI Partition Assistant Standard)を使用し、ソースディスク(HDD)とターゲットディスク(SSD)を接続して、ウィザードに従って操作するのが一般的です。

4. SSDクローンを行うとデータは消えますか?

クローン作業を行うと、ターゲット(コピー先)のSSDに元々あったデータはすべて上書きされるため、事前にバックアップしておくことが必要です。ソースディスク(元のHDD)のデータは基本的に変更されませんが、安全のためクローン後の確認までは操作を控えるのが安心です。

5. クローン後にSSDが起動しない場合の対処法は?

クローン作業が終わった後にSSDが起動しない時は、BIOSの設定で起動順序が正しくなっているかを確認したり、MBRとGPTのフォーマットが合っているかをチェックする必要があります。それに加えて、クローンソフトによっては「ブート修復機能」や「整列機能」があるので、それらを使ってもう一度試してみると、うまくいくことがあります。