Windows 11/10でシステムの復元がグレーアウトする場合の修正方法
「システムの復元」ボタンがグレーアウトしているのはなぜですか?Windows 11/10で「システムの復元」がグレーアウトしている問題をどう解決しますか?この記事では、Windows 11/10でシステムの復元がグレーアウトしている原因と5つの対処法を説明します。
「システムの復元」がグレーアウトしている原因
「システムの復元がグレーアウトしていて機能しません。どうして有効にできないのでしょうか?また、どうすればいいか教えていただけますか?」 - Windows 11フォーラムより
システムの復元は、システムに大きな変更が加えられる前にスナップショットを作成する便利な機能です。万が一問題が発生した際、この機能を使用してシステムを以前の状態に復元できるため、非常に頼りになります。しかし、時にはこのシステムの復元がグレーアウトしていて、使えなくなることがあります。考えられる原因は次の通りです。
▼「システムの復元」がグレーアウトする主な原因
☞ システムの復元が無効:システムの復元はデフォルトで無効です。有効にする必要があります。
☞ 管理者権限でログインしていない:システムの復元を使用するには管理者権限が必要です。
☞ システムファイルの破損:システムファイルが破損していると、システムの復元が正しく機能しない場合があります。
☞ セキュリティソフトウェアの干渉:アンチウイルスやその他のセキュリティソフトがシステムの復元をブロックしていることがあります。
☞ グループポリシー設定の影響:ドメインネットワークに参加している場合、グループポリシーによりシステムの復元が無効化されることがあります。
☞ ディスクの空き容量不足:システムの復元が有効なドライブに十分な空き容量があるか確認してください。必要に応じて、Cドライブの空き容量を増やす必要があるかもしれません。
Windows 11/10でシステムの復元がグレーアウトした場合の対処法
次に、Windows 10や11で「システムの復元」がグレーアウトしている問題を解決するための方法を紹介します。まず、ハードディスク上の各ボリュームのシステム保護を有効にしてください。(Windowsの起動ドライブから初めて他のドライブに至るまで)これは以下のいずれかの方法で行うことができます。
方法①システムプロパティで「システムの復元」を有効にする
どのバージョンのオペレーティングシステムでも、Windows 10/11で「システムの復元」のグレーアウトを修正するには、システムプロパティの設定から「システムの復元」を有効化できます。
ステップ 1. 「このPC」を右クリックして、「プロパティ」→「システムの保護」に移動します。
ステップ 2. Cドライブを選択した状態で「構成」ボタンをクリックします。
ステップ 3. 表示されるウィンドウで、「システムの保護を有効にする」にチェックし、「適用」→「OK」をクリックします。
これでシステム保護が有効になっていることを確認するために復元ポイントを作成できます。
方法②ボリュームシャドウコピーサービス(VSS)を利用する
システム保護設定で、時々「構成」ボタンがクリックできない(グレーアウトされている)ことがあります。その代わりに、ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)を実行してリストアポイントを作成することができます。このサービスを手動で有効にすることで問題を解決できます。
ステップ 1. WindowsキーとRキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
ステップ 2. 「services.msc」と入力し、Enterキーを押します。
ステップ 3. リストから「Volume Shadow Copy」を見つけ、ダブルクリックします。
ステップ 4. スタートアップの種類を「自動」に設定し、「開始」をクリックします。
ステップ 5. 変更を保存してシステム保護を有効にするために「適用」と「OK」をクリックします。
方法③レジストリエディタを利用する
Windows Homeエディションを使用している場合、レジストリエディタを使用してグレーアウトされた「システムの復元」を有効にすることができます。
ステップ 1. 「スタート」を右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。「regedit」と入力し、「OK」をクリックします。
ステップ 2. ユーザーアカウント制御によりプロンプトが表示された場合は、「はい」を選択します。
ステップ 3. レジストリ エディタで次のパスに移動します:
Computer\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\SystemRestore
ステップ 4. 右ペインから「Disableconfig」と「DisableSR」を削除します。
変更を適用してからコンピューターを再起動して、「システムの復元」のオプションが有効になっていることを確認してください。
方法④グループポリシーエディタを利用する
Windows ProまたはEnterpriseエディションを使用している場合は、グループポリシーエディタを利用して「システムの復元」を有効化できます。これは管理者権限が必要です。
ステップ 1. WindowsキーとRキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
ステップ 2. 「gpedit.msc」と入力し、「OK」をクリックしてローカルグループポリシーエディターを開きます。
ステップ 4.「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「システム」→「システムの復元」に移動します。
ステップ 5. 「システムの復元をオフにする」ポリシーをダブルクリックし、「無効」に設定し、「適用」と「OK」をクリックします。
コンピューターを再起動して、「システムの復元」が有効になっているかどうかを確認してください。
方法⑤PowerShellを利用する
上記の方法がうまくいかない場合は、PowerShellを使って「システムの復元」を有効にすることが可能です。
ステップ 1. タスクバーでpowershellを検索し、管理者として実行します。
ステップ 2. コマンド「Enable-ComputerRestore -Drive "C:"」を入力してEnterキーを押します。
成功メッセージは表示されませんが、システム保護設定を確認して、「システムの復元」が有効になったことを確認してください。
ヒント:保護設定を無効にしたい場合は、「Disable-ComputerRestore -Drive "C:"」を実行してください。
Windows 11/10/8/7におけるシステムの復元の代替手段
「システムの復元」は便利なツールですが、いくつかの制約があります。例えば、ハードウェア障害やディスクの破損には対応できず、復元ポイントに依存するため柔軟性に欠けます。また、ディスクスペースを消費し、パフォーマンスに影響を与えることもあります。
これらの欠点を補うために、システムクローンを使用することをお勧めします。システムクローンは、システム全体を安全にバックアップし、必要に応じて迅速に復元できる方法です。
Windowsには標準のクローニングツールがありませんが、AOMEI Partition Assistantなどの信頼できるサードパーティ製ソフトウェアを使用すれば、Windows 11/10/8.1/8/7でSSD・HDDへのシステムクローンを簡単に実行できます。特に、セキュアブート機能により、クローンされたドライブからの安全なブートが保証されます。
ヒント:システムパーティションのクローニングに興味がある場合は、「OSの移行」を選択してください。
こちらは AOMEI Partition Assistantを使用してシステムをクローンする簡単なガイドです。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。クローン元のディスクを右クリックして、「ディスクをクローン」を選択します。
ステップ 2. クローン先のディスクを選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 3. すると、クローン元のディスクとクローン先のディスクが表示されます。問題なければ「確認」ボタンをクリックして、続行します。ターゲットディスクがSSDの場合はパフォーマンスを最適化するために「4kアライメント」をチェックしてください。
ここで、「設定」をクリックしてターゲットディスク上のパーティションサイズを調整することができます。もしWindowsをより小さなドライブにクローンしたい場合、「パーティションのサイズを変更せずクローン」ボタンは灰色になります。
ステップ 5. ツールバーの「適用」をクリックし、「続行」をクリックます。
ステップ 6. システムドライブのクローンを作成した場合、処理完了後にSSDをWindowsを起動するドライブとして設定する必要があります。
まとめ
この記事では、「システムの復元」がグレーアウトしている問題の解決方法を5つ紹介しました。これらの方法を試すことで、「システムの復元」を再度有効化できる可能性があります。ただし、システム保護を強化するためには、AOMEI Partition Assistantなどのツールでシステムのクローンを作成しておくことも重要です。
このプログラムは、MBRからGPTディスクへの変換、Cドライブの拡張、BitLockerを利用したUSBドライブの保護など、豊富な機能を備えています。また、Server版ではWindows Server環境にも対応しており、幅広いシステム管理機能を提供します。