Windows 10／11で削除したファイルがゴミ箱にない｜復元方法

🤔削除したファイルはどこへ行くのか？

Windows 10／11パソコンでファイルを削除すると、多くの場合「ゴミ箱」に移動します。これは「一時的な削除」であり、必要があればゴミ箱から簡単に復元できる状態です。しかし、ゴミ箱を空にする、または一部のデバイスや設定で「完全削除」を選ぶと、ファイルはゴミ箱に残りません。その場合、表面上は削除されたように見えますが、データは完全に消えているわけではありません。

ただし、「あれ、削除したはずなのにゴミ箱に入っていない！」という経験をしたことはありませんか？心配しないでください。この記事では、Windows 10/11で削除したファイルがゴミ箱にない場合の原因と復元方法を紹介します。

削除したファイルがゴミ箱にない原因

「最近、ファイルを削除したのにゴミ箱に入っていない！という状況に遭遇しました。仕事のデータを整理していたときに、不要だと思ったファイルを削除しましたが、念のため確認しようと思ってゴミ箱を開いたら、何も入っていないのです。削除したファイルがゴミ箱に見つからないと、さすがに焦りますよね。」

このような経験がある方は、意外と多いかもしれません。Windowsではいくつかのケースで削除したファイルがゴミ箱に入らないことがあります。

⛳削除したファイルがゴミ箱に入らない原因：

• 「Shift + Delete」で削除してしまった：「Shift」キーを押しながら削除すると、ファイルはゴミ箱を経由せず完全に削除されてしまいます。私の場合、焦ってキー操作を誤り、この方法で削除してしまった可能性がありました。

• ファイルサイズが大きすぎてゴミ箱に入らなかった：ゴミ箱には容量制限があり、ファイルがその制限を超えているとゴミ箱に入らず直接削除されます。大きな動画ファイルやソフトウェアを削除した場合に、これが原因になることもあります。

• ゴミ箱の設定が「完全削除」に設定されている：ゴミ箱のプロパティで「ファイルを削除するときに確認メッセージを表示しない」や「削除されたファイルを完全に削除する」に設定されていると、削除時にゴミ箱を経由しません。

• 外部ストレージから削除した：USBメモリやSDカードや外付けHDDから削除したファイルは、ゴミ箱に入らず即削除されます。

専用のデータ復元ソフトでゴミ箱にない削除ファイルを復元する方法

通常、ファイルを削除するとゴミ箱へ移動されますが、Shiftキーを押しながらファイルを削除した場合（完全削除）など、場合によってはファイルがゴミ箱に残らないことがあります。このような場合、AOMEI FastRecoveryを使うと、ゴミ箱に残っていないファイルでも復元できる可能性があります。

注意点

上書きされていない限り、削除されたファイルは復元の可能性が高いです。しかし、復元成功率は時間が経つほど下がるため、早めのスキャンと復元を行うことが重要です。

AOMEI FastRecoveryは、無料版と有料版があり、無料版には復元容量（100MB）や機能に制限があります。必要に応じて有料版を検討することもおすすめです。ここでは有料版をお勧めします。

ステップ 1. 場所の選択

AOMEI FastRecoveryをインストールして起動します。データが失われたパーティションやディスクを選択し、「スキャン」をクリックします。

ステップ 2. スキャンの実行・ファイルの選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。復元したいファイルを選択し、プレビューすることができ、「復旧」をクリックします。

ステップ 3. 保存先の選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。（元の場所に戻すと上書きされる可能性もあるため、安全のため別のドライブやフォルダに復元した後、確認してから元に戻すことをおすすめします。）

Windowsツールでゴミ箱にない削除ファイルを復元する方法

無料のWindowsツールを使ってWindows 10／11でゴミ箱にない削除したファイルを復元することもできます。

①ファイル履歴機能でゴミ箱にない削除ファイルを復元

Windows 10／11でファイル履歴機能を使って、ゴミ箱にない削除したファイルを復元できます。

ステップ 1. 検索ボックスに「ファイル履歴」と入力し、結果から「ファイル履歴でファイルを復元」を選択し、「開く」をクリックします。

ステップ 2. 次に、ファイルの保存場所を探し、ファイルを見つけて緑色の「復元」ボタンをタップします。

ステップ 3. その後、「ファイルを置き換える」を選択して回復を開始します。

②システムの復元でゴミ箱にない削除ファイルを復元

システムの復元ポイントが作成されている場合、削除したファイルを含むシステム状態に戻せる可能性があります。

システムの復元でゴミ箱にない削除ファイルを復元する手順：

ステップ 1. 検索ボックスに「システムの復元」と入力し、「復元ポイントの作成」→「開く」をクリックします。

ステップ 2. 「システムの保護」→「システムの復元」を選択します。

ステップ 3. 「システムの復元」が表示されます。 「次へ」をクリックします。

ステップ 4. 一覧から復元したい時点の復元ポイントを選んで、システムを戻します。

③コマンドプロンプトでゴミ箱にない削除ファイルを復元

Windowsでコマンドプロンプトを使用し、削除したファイルを復元する方法です。

ステップ 1. WindowsキーとRキーを押して「cmd」を入力し、コマンドプロンプトを起動します。

ステップ 2. 「chkdsk X: /f」（Xはドライブ名）と入力し、Enterキーを押します。

ステップ 3. 次に「attrib -h -r -s /s /d X:*.*」と入力し、再度Enterキーを押します。

おまけ：ゴミ箱の設定を確認する方法

ゴミ箱の設定を確認し、Windows 10／11で削除したファイルがゴミ箱にない場合は修正することで、将来的なデータ損失を防げます。

• ゴミ箱のプロパティを確認：デスクトップ上のゴミ箱を右クリックし、「プロパティ」を開きます。各ドライブごとに「削除前に確認メッセージを表示する」や「ファイルを削除する前にゴミ箱に入れる」オプションが正しく設定されているか確認します。
• ゴミ箱のサイズ設定：ドライブごとにゴミ箱のサイズを変更することも可能です。容量が足りない場合は、サイズを増やして保存できるファイル数を増やせます。

まとめ

Windows 10／11で削除したファイルがゴミ箱にない場合も、専用のデータ復元ソフトと無料のWindowsツールで復元できる可能性は高いです。復元ツールに対して興味がある方、ぜひダウンロードして無料体験してみてくださいね。