『このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません』エラーの原因と解決方法
外付けドライブのデータがアクセス不能?『このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません』エラーの原因と安全な解決方法を解説。初心者必見のトラブルシューティングガイド!
はじめに
Windowsで外付けハードディスクやUSBメモリを接続すると、「このボリュームは認識できるファイルシステムではありません」というエラーメッセージが出ることがあります。このエラーはデータにアクセスできなくなるだけでなく、データが失われる危険性もあります。
この記事では、この問題の原因とWindowsでの具体的な解決方法を詳しく説明します。初心者にも理解しやすい段階的な解決策を提供するので、ぜひ参考にしてください。
『このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません』エラーの主な原因
このエラーが起こる主な理由は以下の通りです。
◉ファイルシステムの不一致→解決方法1
外付けドライブがWindowsに対応していないファイルシステムでフォーマットされていると、認識されないことがあります。
ファイルシステムについて
ファイルシステムは、コンピュータのストレージデバイス(ハードディスク、SSD、USBメモリなど)にデータを保存し、管理するための仕組みです。これにより、ファイルの作成、保存、アクセス、管理、削除などができ、ユーザーやアプリケーションがデータを効率的に利用できます。
◉ディスクの損傷→解決方法2
ドライブ内のセクタが壊れていたり、ファイルシステムが破損していると、このエラーが表示されます。
◉フォーマットされていないディスク→解決方法3
初期化やフォーマットがまだ終わっていないディスクを接続すると、このエラーが発生します。
◉古いドライバーや互換性の問題→解決方法4
Windowsが正しいドライバーをインストールできていない場合、デバイスが認識されないことがあります。
『このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません』エラーの解決方法:具体的な手順
以下に、Windowsでこのエラーを解決するためのステップを紹介します。
▸方法1:ディスクの管理ツールを使う
「ディスクの管理」は、Windowsに組み込まれている強力なツールです。ディスクの管理を開くと、外付けドライブのファイルシステムを確認できます。
ステップ 1. 「Win + X」キーを押してメニューを開き、「ディスクの管理」を選びます。
ステップ 2. 問題のドライブが「未割り当て」または「RAW」と表示されている場合、フォーマットが必要です。
ステップ 3. 該当するディスクを右クリックし、「フォーマット」を選択します。
ステップ 4. 通常、NTFS、FAT32、exFATの3つのオプションがあります。自分のニーズに応じて選択し、「OK」をクリックします。
ヒント:Windowsでよく使われるファイルシステムには、主にNTFS(標準ファイルシステム)、FAT32(古いシステムや互換性が必要なデバイス用)、exFAT(FAT32の制限を克服するために作られたもの)があります。ドライブをフォーマットする際、ディスクの管理ではFAT32のストレージ容量が最大32GBに制限されています。それ以上のサイズのドライブをフォーマットしようとすると、FAT32の選択肢は表示されません。この場合は、こちらの記事へ→RAWドライブをフォーマットする方法を解説
ステップ 5. フォーマットが完了すると、USBドライブはWindowsによって認識されます。しかし、フォーマットしたら、ドライブ内のデータはすべて消えてしまいます。USBメモリのデータが重要な時は、専用のデータ復旧ソフトを使うのが最も安全です。こういう時には、AOMEI FastRecoveryのような専門の復元ソフトが便利です。
- ✎AOMEI FastRecoveyをおすすめする理由:
- 写真、音声、ビデオ、PPT/PPTX、Word、Excel、PDF、メール、動画など1000以上のファイルタイプをサポートします。
- 内蔵・外付けHDD/SSD、SDカード、USBドライブなど、様々なストレージデバイスに対応します。
- 誤削除、ごみ箱の削除、フォーマット、上書き、設定ミスなどのデータ損失のシナリオから復元できます。
- 直感的で使いやすいUIを提供しています。
- Windows 7、8、10、11、およびWindows Serverのすべてのバージョンに対応しています。
ステップ 6. AOMEI FastRecoveryをインストールして起動します。データが失われたドライブ(この例ではC:ディスク)を選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 7. 「クイックスキャン」で消したデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。復元したいファイルを選択し、プレビューすることができ、「復旧」をクリックします。
ステップ 8. 「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
▸方法2:コマンドプロンプトで修復を行う
コマンドプロンプトは、Windowsにあるシステムツールで、キーボードからの入力だけで操作する画面インターフェースです。ここでは「コマンド」と呼ばれる命令を入力して操作を行います。CHKDSKコマンドは、ドライブをスキャンしてエラーを検出し、修正するために使われます。
ステップ 1. 「Windowsキー+Rキー」を押し、「cmd」と入力し、「Enter」を押します。
ステップ 2. 次のコマンドを入力し、入力の後でEnterキーを押して操作を実行します。
chkdsk g: /f /r /x(「ボリューム(G:)」のエラーをチェックします。gを他のドライブ文字に変更できます。)
▸方法3:ボリュームを初期化する
新しい外付けドライブを買ったら、使う前に初期化する必要があります。初期化を行わないと、いくつかの問題が起こることがあります。例えば、ドライブが認識されなかったり、突然接続が切れたり、動作が遅くなることがあります。
ステップ 1. 「Win + X」キーを押してメニューを開き、「ディスクの管理」を選びます。
ステップ 2. 初期化が必要なディスクを右クリックし、「ディスクの初期化」をクリックします。
▸方法4:ドライバーを更新する
エラーが表示される原因には、いくつかの要因がありますが、古いドライバーが原因で発生する可能性もあります。特に、ドライブがUSB接続の場合、ドライバーやUSBコントローラーが最新でないと、ドライブが正しく認識されないことがあります。
ステップ 1. 検索バーに「デバイスマネージャー」と入力して開きます。
ステップ 2. 「ディスクドライブ」を見つけて、問題のあるドライバーを右クリックします。その後、「ドライバーの更新」を選びます。
ステップ 3. 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索します」を選択します。指示に従って更新を完了します。
注意事項と予防策
※定期的にバックアップを行う
データの損失を避けるために、データを定期的にバックアップしてください。
※正しい方法で取り外す
Windowsの「ハードウェアの安全な取り外し」を使ってデバイスを正しく取り外すことで、ファイルシステムの損傷を防ぎます。
※ウイルススキャンを定期的に行う
マルウェアによるドライブの損傷を防ぐために、信頼できるウイルス対策ソフトを使用しましょう。
まとめ
『このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません』というエラーは、ファイルシステムの不一致やディスクの破損が主な原因です。本記事で紹介した解決手順を実践することで、多くの場合、この問題を解決できます。データ損失を防ぐため、定期的なバックアップと正しい取り外しを心がけましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1:「このボリュームは認識可能なファイルシステムではありません」とはどういう意味ですか?
A1:このエラーメッセージは、Windowsが接続されたドライブ(USBメモリや外付けハードディスクなど)のファイルシステムを理解できないときに表示されます。原因には、ドライブが壊れている、正しいフォーマットがされていない、または互換性のないファイルシステムが使われていることが考えられます。
Q2:エラーメッセージが表示された場合、データは失われる可能性がありますか?
A2:このエラーメッセージが出ても、必ずしもデータが失われるわけではありません。しかし、データにアクセスできないままだと、修復できない状態になることもあります。まずはデータのバックアップを優先し、その後に修復作業を行うことが大切です。
Q3:どのように「RAW」状態のドライブを修復できますか?
A3:「RAW」状態のドライブは、フォーマットされていないか、ファイルシステムが壊れているかもしれません。この場合、ディスク管理ツールやコマンドプロンプトで「chkdsk」コマンドを使って修復を試みます。それでもうまくいかない場合は、データ復旧ソフトを使ってデータを取り出すことを考えてください。
Q4:外付けハードディスクが認識不可の状態になった場合、どうすればいいですか?
A4:外付けハードディスクが認識されないときは、まず別のUSBポートや別のPCに接続してみてください。それでも認識しない場合は、ディスク管理ツールで状態を確認し、必要に応じてフォーマットや修復を行います。データが大切な場合は、最初にデータ復旧ツールでバックアップを取ることをお勧めします。
Q5:Windowsで外付けドライブを使うとき、どのフォーマットがいいですか?
A5:Windowsで使うなら、「NTFS」フォーマットを選ぶのがベストです。NTFSは大きなファイルやセキュリティ機能に対応していて、Windowsとの相性も良いです。他のOS(例えばMac)でも使いたいなら、「exFAT」フォーマットが適しています。FAT32は古い形式で、容量制限があるため、大きなファイルには向いていません。
Q6:ファイルシステムエラーがよく起こる理由は何ですか?
A6:ファイルシステムエラーがよく起こる理由には、次のようなものがあります:
- 外付けドライブを正しく取り外さないこと
- 古いドライブが物理的に劣化していること
- ハードディスクやUSBメモリに不良セクタや損傷があること
- ソフトウェアやウイルスによる影響
これらを防ぐためには、定期的なバックアップや正しい取り外し、ウイルススキャンが大切です。