Windows 10で削除したフォルダを復元する方法を徹底解説！ゴミ箱の確認から「ファイル履歴」や「以前のバージョン」、さらに「バックアップと復元」機能まで、具体的な手順を詳しく紹介します。復元ソフトの活用法もご案内します。
「うっかり重要なフォルダを削除してしまった！」そんな経験はありませんか？この記事では、Windows 10で削除したフォルダを復元する方法を分かりやすく解説します。初心者でも安心して操作できる手順から、今後のための誤削除防ぎ対策まで詳しく紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
ここで6つの復元方法をまとめました。まずは簡単な方法から説明します。
Windows 10では、通常、削除したファイルやフォルダはゴミ箱に移動されます。以下の手順で簡単に復元可能です。
ステップ 1. デスクトップにある「ゴミ箱」アイコンをクリックして開きます。
ステップ 2. 削除したフォルダをリストから探し、または検索します。
ステップ 3. フォルダを右クリックし、「元に戻す」を選択します。
フォルダを誤って削除してしまい、急いでゴミ箱を確認したけれど、そこにも見つからないことがあります。その理由は：
1.「ごみ箱を空にする」をクリックしました。
2. 「Shift + Delete」で削除しました。
3. 「ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消去する」設定になっています（後で設定変更の手順を説明します）。
4. 外部ストレージ（USBなど）やネットワークドライブから削除しました。
5. ゴミ箱の容量が足りません（後で容量を増える手順を説明します）。
►外部ストレージの場合：
外付けHDDやUSBメモリにバックアップを保存している場合、そこから直接削除されたファイルやフォルダを復元できます。
►クラウドバックアップの場合：
Google Drive、OneDrive、Dropboxなどのクラウドサービスを利用している場合、それらの復元機能を使うことも可能です。
※サービスにより手順は違います。大体の手順は以下の通り：
ステップ 1. クラウドサービスにログインします。
ステップ 2. 「ゴミ箱」や「削除済みアイテム」から該当フォルダを探します。
ステップ 3. 「復元」をクリックしてフォルダを元の場所に戻します。
Windows 10の「ファイル履歴」機能は、ユーザーのファイルやフォルダを定期的にバックアップし、必要な時に復元できる便利な機能です。
ステップ 1. 検索ボックスに「ファイル履歴」と入力し、表示された結果から「ファイル履歴でファイルを復元」を選んで「開く」をクリックします。
ステップ 2. 次に、復元したいフォルダを探し、該当するファイルを見つけて緑色の「復元」ボタンを押します。
ステップ 3. その後、「ファイルを置き換える」を選んで復元を始めます。
◼️「ファイル履歴」を有効にする方法：
「コントロールパネル」＞「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」＞「ドライブの選択」＞「ファイル履歴のドライブの選択」欄から指定するドライブを選択＞「OK」をクリックします。
Windows 10には「以前のバージョン」機能があります。この機能を使うことで、削除前の状態に戻すことが可能です。
ステップ 1. 削除したフォルダがあった場所を右クリックし、「以前のバージョンを復元」を選びます。
ステップ 2. 復元したいバージョンを選択し、「復元」をクリックします。別の場所に復元したい場合は、「開く」を選んでください。
◼️「システムの保護」を有効にする方法：
「システム」＞「システムの保護」＞ドライブを選択＞「構成」＞「システムの保護を有効にする」にチェックを入れ＞「適用」をクリックします。
Windows 10には、「バックアップと復元（Windows 7）」という機能があり、これを使ってフォルダを復元できます。
ステップ 1. 「コントロールパネル」から「システムとセキュリティ」を選び、「バックアップと復元（Windows 7）」をクリックします。
ステップ 2. 「ファイルの復元」を選択します。
ステップ 3. 「ファイルの参照」をクリックし、復元したい削除されたファイルを選んで「次へ」を押します。
ステップ 4. 保存先を決めて、「復元」をクリックします。
◼️「バックアップと復元（Windows 7）」を有効にする方法：
「コントロールパネル」＞「バックアップと復元（Windows 7）」＞「バックアップ先」＞表示された項目に従って復元の作業を進めてください。
ゴミ箱や「以前のバージョン」などの機能でも復元できない（あらかじめ有効にしていない）場合、専門のデータ復元ソフトの出番です。AOMEI FastRecoveryは、初心者でも簡単に使えるデータ復元ソフトです。使いやすいインターフェースが特徴で、その強力なディープスキャン機能は、ゴミ箱を経由せずに削除されたフォルダや、フォーマットされた、上書きされたデータも高い成功率で復元できます。バックアップをあらかじめ有効にする必要はありません。削除と気づいた時からダウンロードしてもOK！
3ステップでデータ復旧：
ステップ 1. AOMEI FastRecoveryをインストールして起動します。データが失われたパーティションやディスクを選択し、「スキャン」をクリックします。
ステップ 2. 「クイックスキャン」で消したデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。復元したいファイルを選択し、プレビューすることができ、「復旧」をクリックします。
ステップ 3. 「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
今後のために誤削除を防ぎ、削除してしまった場合でも取り戻せるようにするには、以下の対策を講じることをおすすめします。これらの方法を実践すれば、大切なデータを守ることができます。
削除時に確認ダイアログを表示させる設定を有効にすることで、うっかり削除を防ぐことができます。
ステップ 1. ゴミ箱のアイコンを右クリックし、「プロパティ」を選びます。
ステップ 2. 「ごみ箱にファイルを移動しないで、削除と同時にファイルを消去する」のチェックを外します。「削除の確認メッセージを表示する」のチェックを入れておきます。
ヒント：「カスタムサイズ」で、最大サイズの数値を変更できます。ゴミ箱のサイズを自分のニーズに合わせて拡大しましょう。
確認ダイアログを設定したら、ファイルやフォルダなどのデータを削除すると、これが現れます：
削除したフォルダを簡単に復元するには、定期的なバックアップが不可欠です。Windows 10では次のバックアップ方法をおすすめします：
►ファイル履歴を有効にする：Windows 10の「ファイル履歴」を利用すれば、自動的に定期バックアップを取ることができます（復元方法3でファイル履歴を有効にする方法を説明しました）。
►外部ストレージに定期的にバックアップする：バックアップはデータ損失を防ぐための最も基本的で効果的な対策です。
►クラウドサービス（OneDrive、Google Driveなど）を活用する：Google Drive、OneDrive、Dropboxなどを利用してファイルをクラウドに保存すれば、デバイスを問わずデータを復元できます。
これらを組み合わせることで、大切なデータの損失リスクを大幅に減らせます。
誤削除を防ぐため、重要なフォルダの編集や削除権限を制限することも可能です。
ステップ 1. フォルダを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
ステップ 2. 「セキュリティ」タブで「編集」をクリックします。
ステップ 3. 特定のユーザーやグループの権限を変更します。
これらの対策を日頃から取り入れることで、誤削除のリスクを減らし、万が一の場合でも簡単に復元できる環境を整えることができます。データは貴重な資産ですので、計画的に保護していきましょう。
Windows 10で削除したフォルダを復元する方法は、ゴミ箱や「ファイル履歴」、「バックアップと復元」の機能を活用するのがポイントです。専用ソフトの利用も選択肢に加え、状況に応じて最適な手段を選びましょう。日頃のバックアップを習慣化して、データ紛失に備えることも忘れずに。
Q1. ゴミ箱を空にしてしまった場合でも復元できますか？
A. はい、ゴミ箱を空にしてしまった場合でも、データ復元ソフトや「ファイル履歴」機能を使えばフォルダを復元できる可能性があります。Windowsの「以前のバージョン」や「バックアップと復元」も試してください。
Q2. ファイル履歴を有効にしていない場合はどうすればいいですか？
A. 「ファイル履歴」を有効にしていない場合は、他の方法を試しましょう。ゴミ箱や「以前のバージョン」、専用のデータ復元ソフトが役立つことがあります。今後に備え、「ファイル履歴」を有効にすることをおすすめします。
Q3. どうすれば今後のデータ損失を防げますか？
A. 定期的なバックアップを取ることが最善の方法です。Windowsの「ファイル履歴」や「バックアップと復元」を有効にするほか、OneDriveやGoogle Driveなどのクラウドサービスを活用しましょう。これらの対策で、データ損失のリスクを大幅に軽減できます。
Q4. 復元中にデータがさらに失われる可能性はありますか？
A. 復元ソフトを使用するときや新しいデータを保存すると、誤操作で削除したデータが上書きされる可能性があります。復元作業を行う前に、フォルダのあったドライブに新しいデータを書き込まないように注意してください。