暗号化されたHDDからデータを復旧する方法
一部のユーザーは、暗号化されたHDDからデータを復旧できるかどうかわからないかもしれません。この記事では、ロックされたHDDの復号化方法と、その中からデータを復旧する方法を学ぶことができます。
HDDの暗号化とは?
今のデジタル社会で、データセキュリティは最も重要です。多くの個人や組織は、データのセキュリティを確保するために暗号化を使用しています。
HDD暗号化とは、HDDそのものを暗号化することです。暗号化されたHDDは、パスワードや指紋など、何らかの認証をしなければ内部のデータを閲覧・編集することはできません。
これは第三者からの不正アクセスやウイルス感染リスクを回避するために行う情報漏えい対策のひとつです。普段は意識せずに暗号化したハードディスクを使えますが、何らかの原因で急に認証が求められることがあるでしょう。その際、暗号化されたHDDのパスワードやIDを忘れた場合、データにアクセスできなくなるかもしれません。
ロックされたHDDを復号化してデータを復旧する
暗号化されたHDDからデータを復旧する最初のステップは、それを復号化することです。Windowsは、「Cipher Block Chaining(CBCモード)」と「AES暗号化」を使用した強力なフルディスク暗号化機能を提供しています。もし128/256ビットの暗号化キーを持っている場合、暗号化されたHDDにアクセスすることは簡単です。キーを失ってしまった場合でも、HDDを復号化することは可能です。
方法1.コントロールパネルを使用する
コントロールパネルは、HDDの暗号化を含むコンピュータのさまざまな側面を管理するための便利なツールです。暗号化されたHDDを復号化するには、以下のステップに従ってください。
ステップ 1. 検索ボックスに「コントロールパネル」と入力します。【開く】をクリックします。
ステップ 2. 【システムとセキュリティ】をクリックし、次に【BitLockerドライブ暗号化】を選択します。
ステップ 3. 【BitLockerドライブ暗号化】セクションの下に、コンピュータ上のドライブの一覧が表示されます。復号化したい暗号化されたドライブを見つけます。そのドライブをクリックし、【BitLockerを無効にする】をクリックし、画面の指示に従ってHDDを復号化します。
方法2.コマンドプロンプトを使用する
コマンドプロンプトとは、コマンドと呼ばれる命令文を用いてWindowsの操作や設定をおこなうためのツールです。以下の手順に従って、CMDを使用してロックされたHDDを復号化します。
ステップ 1. 検索ボックスに「コマンドプロンプト」入力し、表示された結果から「コマンドプロンプト」ヲ右クリックし、【管理者として実行】をクリックします。
ステップ 2. コマンドプロンプトウィンドウが表示されたら、次のコマンドを入力して、暗号化のステータスを確認します。
manage-bde -status
ステップ 3. 次に発生するプロセスを確認します。まず、BitLocker暗号化がアクティブなままになっている全てのドライブをチェックします。その下に「Percentage Encrypted」というメッセージも表示されます。100%完了するまでは、時間がかかります。
ステップ 4. このプロセスが終了したら、次のコマンドを使用してBitLocker復号化を行います。
manage-bde -off E:
文字「E」を暗号化されたHDD名に置き換えます。
ステップ 5. 数分待ってから、「manage-bde -status」コマンドを使用してステータスを再度確認します。全てが上手くいけば、ドライブのステータスを確認するときに0%の暗号化が表示されます。
以上の2つの方法でロックされたHDDを復号化できた後、データを取り戻し、アクセスできます。
暗号化されたHDDからデータを復旧する
もし前述の方法で暗号化されたHDDからデータを復旧できない場合、心配する必要はありません。ここで、「AOMEI FastRecovery」のデータ復旧機能を活用すれば、失われた・削除された・ロックされた・アクセスできないコンテンツを簡単に回復できます。
- ユーザーフレンドリーなインターフェース:直感的なインターフェースにより、初心者から経験者まで簡単に操作できます。
- 幅広い互換性と実用性:Windows11、10、8、7、XP、およびVistaをサポートします。200種類以上のファイル形式に適しています。HDD、SSD、外付けハードドライブ、SDカード、さらにはフォーマットされたパーティションから失われたデータを復元できます。
- データセキュリティ:データは上書きや損傷のリスクなしに安全に復旧できます。
- 復旧前のプレビュー:復旧を確定する前に、正しいデータを復旧することを確認するためにファイルをプレビューできます。
ステップ 1. AOMEI FastRecoveryをインストールして実行し、メイン画面でファイルをスキャンして復元するパーティションを選択し、「スキャン」ボタンをクリックします(ここでは例としてC:を取り上げます)。
ステップ 2. スキャンプロセスが開始されると、リアルタイムのスキャンの進行状況と失われたデータがインターフェイスの上部に表示されます。スキャン中にスキャンしたファイルを確認できます。
- ヒント:スキャンプロセスは、クイックスキャンとディープスキャンに分かれています。 通常、クイックスキャンには非常に短時間でかかり、プログラムは最初に削除されたファイルとごみ箱からスキャンされたファイルを一覧表示します。クイックスキャンが完了すると、プログラムは自動的にセクタごとのディープスキャンを実行し、最初のスキャンよりも長く続きます。スキャン処理中はしばらくお待ちください。
ステップ 3. 復元するファイルを表示と参照できます。また、ファイル名やフォルダー名を検索したり、ファイルサイズ、変更日、ファイルタイプでフィルター処理することもできます。
ステップ 4. パーティション上のファイルが見つかったので、ファイルを直接ダブルクリックしてプレビューできます。復元したい場合は、ファイルを選択し、「復旧」ボタンをクリックして復元してください。
ステップ 5. ファイルを復元するには、「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。
ステップ 6. 復元プロセスが成功すると、ファイルは選択した場所に復元されます。選択したパスにファイルが復元された後、通常、Windowsファイルエクスプローラーで表示と編集できます。
まとめ
この記事では、暗号化されたHDDからデータを復旧する方法を紹介しました。コントロールパネルとコマンドプロンプトを使用して、暗号化されたHDDを復号化するための2つの方法を説明しました。また、強力なデータ復旧ツールである「AOMEI FastRecovery」も紹介しました。
「AOMEI FastRecovery」は使いやすさ、広幅い互換性、強力なデータ復旧機能により、個人とビジネスの両方にとって信頼性のある選択肢となっています。