Windows上で未保存/削除のInDesignファイルを復元する方法

InDesignファイルとは？

InDesignファイルは、Adobe InDesignで作成されたドキュメントです。主に印刷物やデジタル出版物のデザインや制作に使用されており、ファイルの拡張子は「.indd」となります。このファイルには、レイアウトに配置されたテキスト、画像、グラフィックなど、さまざまな要素が含まれています。

しかし、InDesignファイルを安全に管理するのは簡単ではありません。ファイルが誤って削除されたり、保存し忘れたり、破損したり、ハードウェアの故障や意図しない上書きなどによって失われることがあります。

InDesignファイルを失うことは、特に重要なプロジェクトや時間をかけて作成した作業が含まれている場合、非常に困難な状況となり得ます。しかしご心配なく。この記事では、InDesignファイルを簡単に復元する方法について詳しく説明します。さまざまな復元方法をステップごとに解説しますので、ぜひご確認ください。

Windowsで未保存/削除のInDesignファイルを復元する方法

削除されたり、保存されていなかったInDesignファイルを復元するのは難しく思えるかもしれませんが、実際には複数の方法でINDDファイルを取り戻し、通常の作業に戻ることができます。

方法1. データ復元ツールを使用してInDesignファイルを復元する（おすすめ）

AOMEI FastRecoveryなどのプロなデータ復元ツールを使用することは、未保存または削除されたInDesignファイルを復元するための効果的かつ信頼性の高い方法の一つです。

以下にAOMEI FastRecoveryを使用してInDesignファイルを復元する手順を示します：

ステップ 1. 場所の選択

AOMEI FastRecoveryをインストールして起動します。データが失われたパーティションやディスクを選択し、「スキャン」をクリックします。

ステップ 2. スキャンの実行・ファイルの選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。復元したいファイルを選択し、プレビューすることができ、「復旧」をクリックします。

ステップ 3. 保存先の選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。（ファイルの上書きを避けるため、復元されたファイルを元場所と異なるディスクで保存しなければなりませんので注意してください。）

方法2. Adobe InDesignの自動復元機能を使ってファイルを復元する

Adobe InDesignには「自動復元」機能が備わっており、予期せぬクラッシュやシステム障害が発生した際にファイルを復元するのに役立ちます。この機能は、作業中に一時的なバックアップファイルを自動で作成し、問題が発生した際にドキュメントを安全に復元できるようにします。

次の手順で、自動復元機能を使用して削除されたInDesignファイルを復元します：

ステップ 1. Adobe InDesignプログラムを開きます。通常、予期しないシャットダウン後にInDesignが自動的な復元プロセスを開始します。削除されたまたは保存されていないファイルが検出されると、アプリケーション内で開かれます。

ステップ 2. 復元したファイルを保存するには、ファイル／別名で保存を選択し、ファイルの保存場所と新しい名前を指定して、「保存」をクリックします。「別名で保存」は、自動復元データを含む復元バージョンのファイルを保存します。保存すると、タイトルバーから「復元」という文字が消えます。

削除されたファイルが自動的に開かれない場合は、復元フォルダで手動で検索することもできます。

📁くわしくはこちら：InDesignドキュメントの復元

方法3. InDesignの復旧フォルダから未保存のファイルを探す

自動復元機能がうまく働かない場合や、未保存のファイルが見つからない場合は、InDesignが一時的なバックアップを保存している復旧フォルダを手動で探すことができます。これらのファイルは通常、コンピュータのハードドライブ上の隠しフォルダに保存されています。

以下に、InDesignの復旧フォルダを見つけ、保存されていないファイルを復元する手順を示します：

ステップ 1. 現在開いている場合は、Adobe InDesignを閉じます。次に、コンピュータの以下のフォルダに移動します。

C:\Users[ユーザー名]\AppData\Roaming\Adobe\InDesign[バージョン][言語]\Recovered InDesign Files

ステップ 2. 「Recovered InDesign Files」フォルダの中には、通常、作成された日付と時間で名前が付けられた未保存のInDesignファイルのリストが表示されます。

ステップ 3. 復元したいファイルを見つけて、コンピュータ上の安全な場所にコピーまたは移動します。InDesignで復元したファイルを開くと、作業を続けることができます。

InDesignの復旧フォルダに手動でアクセスすることで、自動復元機能が見逃した保存されていないファイルを多く取り戻すことができます。

InDesignファイルの以前のバージョンを復元する方法

誤った変更をしてしまった場合や、ファイルを元の状態に戻したい場合には、InDesignファイルの以前のバージョンを復元するいくつかの方法があります。

方法1. InDesignの組み込み機能を使用する

InDesignの組み込み機能を使用して最近の変更を元に戻すには、以下の手順に従ってください：

ステップ 1. 「編集」>「元に戻す」に移動して、最も最近の変更を元に戻します。

ステップ 2. 「ファイル」>「リバート（InDesignの場合）」または「ファイル」>「コンテンツを元に戻す（InCopyの場合）」を選択して、最後の保存後に行ったすべての変更を破棄します。

ステップ 3. ファイルが閉じていない場合、保存後でも変更を元に戻すには「Ctrl + Z」キーを押すことができます。

これらのオプションを使用して変更を元に戻したり、削除されたファイルを復元したり、バックアップから以前のバージョンを取り戻すことによって、簡単にInDesignファイルの以前のバージョンを復元できます。

方法2. ゴミ箱から復元する

InDesignファイルを誤って削除した場合、ゴミ箱から復元することができる場合があります。以下は手順です：

ステップ 1. デスクトップ上のアイコンをダブルクリックして、ゴミ箱を開きます。削除されたInDesignファイルを見つけて、右クリックして「元に戻す」を選択します。

ステップ 2. ファイルは元の場所に復元されます。

方法3. バックアップから復元する

バックアップを作成している場合、Adobe InDesignは以前のバックアップから保存されていないファイルを復元することができます：

ステップ 1. 復元したいInDesignファイルを含むフォルダを見つけます。フォルダを右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティ」>「前のバージョン」を選択します。

ステップ 2. 「以前のバージョン」タブで、最新バージョンのフォルダを選択し、「復元」をクリックします。

ステップ 3. 以前のバージョンをコンピュータの別の場所に保存した場合は、復元先を選択します。

これらの手順により、最新の変更を元に戻したり、削除されたファイルを復元したり、バックアップから以前のバージョンを取り戻すことができます。

まとめ

InDesignファイルの復元は、デザイナーやマーケター、ビジネスオーナーにとって非常に重要です。技術的な問題や誤ってファイルを削除した場合、その損失は大きなストレスとなるでしょう。しかし、未保存や削除されたInDesignファイル、または以前のバージョンを復元するための方法は存在します。

中でも、AOMEI FastRecoveryのような強力な復元ツールを使用することで、失われたファイルや破損したファイルを迅速かつ確実に復元でき、重要なInDesignプロジェクトを取り戻すことが可能です。