この記事では、上書き保存してしまったパワーポイントファイルを以前のバージョンに復元する方法をご紹介します。大切なパワポファイルを取り戻したい方、ぜひ続けてご覧ください。
Windows10 Office PPTで上書き保存しましたが、保存前の状態を復元したいです
PPTで資料を作成していましたが、誤って上書き保存しまてしまいました。バックアップの設定をしていませんが、保存前の状態に復元する方法はありますか。
- Microsoft Communityからの質問
あなたもこんな経験はありませんか?仕事や学業で頻繁に使われるPowerPointでは、上書き保存ミスが発生することが少なくありません。重要なスライドや資料が失われることで、締切に追われたり、再作業に時間がかかったりと大きな影響を及ぼします。
上書き保存とは、既存のファイルを編集した後、元のファイルに新しい内容を保存する行為を指します。これにより、元のデータは上書きされ、以前の状態に戻すことが難しくなります。
心配しないでください。本記事では、上書き保存したパワーポイントを復元する方法について詳しく解説し、ミスを防ぐための対策も網羅します。
上書き保存したPowerPointを復元するのは難しい場合もありますが、適切な手順を踏むことで、元の状態に戻せる可能性があります。以下に、いくつかの具体的な方法と手順を詳しく解説します。
Microsoft Officeには、編集履歴を管理する機能が備わっています。この機能を使うと、上書き保存前の状態を確認し、復元できます。
ステップ 1. 上書き保存してしまったファイルを開き、PowerPointの画面上部にある「ファイル」を選択します。
ステップ 2. 左側のメニューから「情報」をクリックすると、ファイルの詳細情報が表示されます。
ステップ 3. 「以前のバージョンの復元」オプションを選択します。
ステップ 4. リストに表示されたバージョンの中から必要なものを選び、「開く」をクリックします。
ステップ 5. 選択したバージョンを元に戻す場合は「復元」をクリックします。もしくは、別名で保存してバックアップとして保管します。
Microsoft Office 365やOneDriveを使用している場合、バージョン履歴にアクセスして、過去の状態を復元することが可能です。
ステップ 1. ファイルが保存されているアカウントにログインします。
ステップ 2. 上書き保存されたPowerPointファイルを右クリックし、コンテキストメニュー(右クリックメニュー)から「バージョン履歴」を選択します。
ステップ 3. 履歴リストの中から、復元したいバージョンをクリックします。元のバージョンを復元するか、新しい名前で保存します。
Windowsのファイル履歴が有効である場合、この機能を使って以前の状態に戻すことができます。
ステップ 1. ファイルエクスプローラーで該当するファイルを探し、右クリックします。
ステップ 2. メニューから「プロパティ」をクリックします。プロパティウィンドウが表示されたら、「以前のバージョン」タブをクリックします。
ステップ 3. 一覧に表示されたバージョンの中から必要なものを選び、「復元」をクリックします。
復元が完了すると、元の状態に戻ります。
上記の方法で復元できない場合は、データ復元ソフトを試すことが推奨されます。特に、上書き保存されたファイルや削除されたデータを探し出すのに便利です。AOMEI FastRecoveryを活用することで、上書きされたデータの復元が試みられます。
ステップ 1. AOMEI FastRecoveryをダウンロードしてインストールします。
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ステップ 2. 「PC復旧」でPowerPointファイルが保存されているドライブを選択し、スキャンを開始します。
ステップ 3. スキャンが完了すると、復元可能なファイルのリストが表示されます。上書き保存されたファイルが見つかった場合、プレビューして内容を確認します。
ステップ 4. 必要なファイルを選択し、別の場所に復旧します(上書き防止のため)。
Macユーザーの場合、「Time Machine」を利用するのが最も簡単です。
ステップ 1. メニューバーからTime Machineを起動します。PowerPointファイルが保存されていたフォルダを選択します。
ステップ 2. 画面右側のタイムラインで、復元したい時点を選びます。必要なファイルを選択して「復元」をクリックします。
OneDriveやGoogle Driveなどのクラウドストレージを活用すると、自動バックアップやバージョン管理が可能です。これにより、上書き保存ミスが発生しても、以前の状態に戻すことが容易になります。
定期的に外部ストレージ(USBメモリや外付けハードドライブ)に手動でバックアップを作成しておくことも有効です。作業の節目でコピーを保存する習慣をつけましょう。このために、無料のバックアップソフト-AOMEI Backupper Standardを試してみてください。
PowerPointの自動保存機能をオンにしておくことで、ミスを最小限に抑えられます。
設定方法:「ファイル」メニューを開く>「オプション」→「保存」を選択>「次の間隔で自動回復用データを保存する」を短く設定(例:1分)します。また、「自動回復用データの場所」を確認し、必要に応じて変更することもできます。
重要なファイルを編集する際は、必ず元のファイルを残し、別名で保存(「名前を付けて保存」)するようにしましょう。この習慣をつけることで、万が一上書きしても元のデータを保持できます。
例:
Microsoft 365やOneDriveを利用している場合、ファイルのバージョン履歴が自動的に保存されます。これにより、過去の状態に簡単に戻すことができます。
操作方法:OneDriveに保存されたPowerPointファイルを右クリック>「バージョン履歴」を選択>必要なバージョンを確認し、「復元」をクリックします。
上書き保存から数日経過していても、状況によっては復元できる可能性があります。まずはバックアップや履歴を確認し、それでも解決できない場合はデータ復元ソフトを試しましょう。
バックアップがある場合:OneDrive、SharePoint、またはTime Machineのようなバックアップ機能を使用している場合、バックアップデータから簡単に復元可能です。これらのクラウドサービスは通常、一定期間のバージョン履歴を保持しているため、数日前の状態も保存されている可能性があります。
以前のバージョンの履歴が有効な場合:PowerPoint自体が保存履歴を管理していることがあります。「ファイル」→「情報」→「以前のバージョンの管理」から確認できます。
自動保存機能がオフでも、一時ファイルの検索やデータ復元ソフト、クラウドストレージの利用で復元できる可能性はあります。
保存を忘れて閉じてしまったPowerPointファイルを復元することは可能です。PowerPointには自動保存や自動回復機能が搭載されており、特定の条件下で未保存ファイルを復元できます。以下に詳しい手順を説明します。
①PowerPointの「未保存のプレゼンテーション」を確認する
PowerPointには、自動回復用のデータを一時的に保存する機能があります。このデータを利用して、保存されていないファイルを復元できます。
PowerPointを開き、「ファイル」 メニューをクリックします。「開く」 → 「未保存のプレゼンテーションを回復」 を選択します。自動保存されたファイルの一覧が表示されます。復元したいファイルを選択し、「開く」をクリックします。ファイルを確認後、すぐに名前を付けて保存してください。
②自動回復ファイルを探す
PowerPointの自動回復機能が有効になっている場合、未保存ファイルが自動回復フォルダに保存されている可能性があります。通常、自動回復ファイルは以下のパスに保存されています:
「.asd」または「.tmp」という拡張子のファイルを探します。見つかったファイルをダブルクリックして開きます。必要に応じて名前を付けて保存します。
上書き保存されたPowerPointを復元する方法について、具体的な手順と予防策を紹介しました。上書き保存のリスクを軽減するためには、バックアップの習慣や自動保存機能の活用が重要です。これらの対策を実践することで、データ喪失の心配を最小限に抑えましょう。
あなたのPowerPoint作業がスムーズでストレスフリーなものになることを願っています!