【最新】SSDデータ復元フリーソフトおすすめ5選
本記事では、フリーソフトを使ってSSDからデータを復元する方法を解説します。SSDはとても繊細な機器であることから、データの復旧はとても難しいと言われています。SSDのクラッシュの「論理障害」と「物理障害」を理解した上で、 自力でも復元できます。
SSDからデータを復元できるフリーソフトは?
データ復元ツールについて質問です。
先日、古いPC(Windows7)に溜めておいた音声データなどを誤って削除してしまいました。SSDの容量が少なく、整理してたのですが、ゴミ箱を空にした時点で気付きました。無料復元ソフトを試したのですが、復元容量に制限があることを知らず、凄い長い時間を掛けた割に、ほんの一部しか復元できませんでした。大金掛けてまで復元するほどのデータでは無いので、無料ソフトで大容量の復元が出来るものがあったら教えて頂けないでしょうか?保障など無いソフトでも上手く行けば復元できる、と言うレベルでも構いません。諦める前に、一度やってみるかなぁ?くらいのつもりなので。以上、有識者の方、よろしくお願い致します。
- Yahoo知恵袋からの質問
SSD(ソリッドステートドライブ)は、優れた速度と耐久性を備えたストレージデバイスとして、近年ますます普及しています。しかし、誤操作や故障によるデータ消失のリスクも存在します。SSD特有のTRIM機能により、削除されたデータが完全に消去されやすいという課題があります。このため、迅速な対応と専用の復元ツールが必要です。そんなトラブルを解決するのがSSDデータ復元フリーソフトです。これらのソフトは、SSDから失われたファイルを効率的に復元するためのツールで、個人ユーザーや企業にとって重要な役割を果たします。
この記事では、SSDデータが失われる原因、データ復元フリーソフトを選ぶ際の注意点、SSDからデータを復元できるフリーソフトについて詳しく説明します。
SSDデータ復元フリーソフトを選ぶ際の注意点
SSDデータ復元フリーソフトを選ぶ際には、以下のポイントを押さえることが重要です。適切なソフトを選ぶことで、データ復元の成功率を高め、安全に操作できます。
- ① 信頼性の確認:フリーソフトは信頼できる公式サイトや著名なソフトウェア配布プラットフォームからダウンロードしましょう。不正なサイトからのダウンロードは、ウイルスやマルウェア感染のリスクがあります。
- ② 対応するファイルシステムと形式:SSDが使用するファイルシステム(NTFS、exFAT、FAT32など)や、復元したいデータの形式(画像、動画、ドキュメントなど)に対応しているかを確認してください。特にMacユーザーの場合はAPFSやHFS+に対応しているかが重要です。
- ③ データのセキュリティ:データ復元ソフトを使用する際、データが外部に漏れるリスクがないか確認してください。特に重要なデータを扱う場合は、データの暗号化やオフラインでの復元が可能なソフトが適しています。
- ④ 操作性とユーザビリティ:初心者でも簡単に使える直感的なインターフェースを持つソフトを選びましょう。復元手順が分かりやすく、ガイドが充実しているソフトはストレスなく使用できます。
- ⑤ マルチプラットフォーム対応:使用しているOS(Windows、Mac、Linuxなど)に対応しているかを確認しましょう。特に、MacでSSDを使用している場合は、Mac専用のソフトが必要です。
これらの注意点を参考に、自分のニーズに合ったSSDデータ復元フリーソフトを選ぶことで、データ復元作業をスムーズかつ安全に進めることができます。
おすすめのSSDデータ復元フリーソフト
データ復元前に知っておきたいこと
- ① 新しいデータが書き込まれると復元が困難になる可能性があります。
- ② 物理的な損傷や完全削除されたデータの復元は難しい場合があります。
- ③ 復元を試みる前にクラウドや外部デバイスにバックアップがあるか確認してください。
1. AOMEI FastRecovery(推薦★★★★★)
AOMEI FastRecoveryは、信頼性と使いやすさを兼ね備えたデータ復元ソフトで、SSDを含む多様なストレージデバイスに対応しています。
- ★主な特徴
- 多様なストレージデバイスに対応:SSDだけでなく、HDD、USBメモリ、SDカードなど、さまざまなデバイスからデータ復元が可能です。
- 幅広いファイル形式に対応:ドキュメント、画像、動画、音声ファイルなど、ほとんどのファイル形式を復元できます。
- TRIM機能に対応:SSD特有のTRIM機能が有効な場合でも、残されたデータを復元できる技術を搭載しています。
- 直感的なインターフェース:初心者でも簡単に操作できる分かりやすいデザインと復元手順を提供。
- 高速スキャンと高精度復元:SSDの高速性能を活かし、データを迅速かつ正確にスキャンして復元します。
- プレビュー機能:復元する前にファイルの内容を確認できるため、必要なデータだけを復元可能です。
- 完全無料で利用可能:基本機能が無料で提供されており、追加の課金なしで多くのデータ復元が可能です。
AOMEI FastRecoveryを利用してSSDからデータを復元する手順
ステップ 1. 公式サイトからAOMEI FastRecoveryをダウンロードしてインストールします。
プロなWindowsデータ復旧ソフト&さまざまなデータ損失状況から失われたファイルを復元する
ステップ 2. 「PC復旧」で復元したいSSDやディスクを選択し、スキャンをクリックして開始します。
ステップ 3. スキャン結果から復元したいファイルを選択し、内容をプレビューして確認します。
ステップ 4. 「復旧xxのファイル」をタップして、選択したファイルを安全な場所に復元します。
AOMEI FastRecoveryは、高性能かつ簡単な操作性で、初心者から上級者まで幅広いユーザーに適したソフトです。SSDデータが失われた場合の最初の選択肢としておすすめです。
2. EaseUS Data Recovery Wizard Free(★★★★)
EaseUS Data Recovery Wizard Freeは、直感的な操作でSSDやHDD、USBメモリなどのデバイスから失われたデータを復元できる無料のソフトです。最大2GBまでのデータを復元でき、初心者でも簡単に使えるのが特徴です。
3. Disk Drill(★★★★)
Disk Drillは、失われたデータを簡単に復元できるデータ復元ソフトで、SSDやHDD、USBメモリなどのストレージデバイスに対応しています。直感的なインターフェースと強力なスキャン機能を備え、削除したファイルやフォーマットされたドライブからもデータを復元できます。無料版では最大500MBまで復元可能です。
4. Recoverit(★★★★★)
Recoveritは、ユーザーが失ったデータを簡単に復元できる強力なデータ復元ソフトで、SSD、HDD、USBメモリ、SDカードなどのさまざまなデバイスに対応しています。直感的なインターフェースで、削除されたファイルやフォーマットされたドライブからもデータを復元でき、無料版でも一定量のデータ復元が可能です。
5. PhotoRec(★★★★)
PhotoRecは、無料でオープンソースのデータ復元ソフトで、特に写真や動画などのメディアファイルの復元に強力な機能を持っています。HDD、SSD、USBメモリ、SDカードなどのストレージデバイスから失われたデータを復元でき、フォーマットや削除によって失われたファイルにも対応しています。シンプルで効率的な復元プロセスが特徴です。
SSDのデータ損失を防ぐ予防策
SSDのデータ損失を防ぐための予防策は、データの保護とトラブル回避を目的としています。以下の方法で、SSDのデータを安全に管理し、損失のリスクを最小限に抑えることができます。
定期的なバックアップ
SSDが故障したり、データが削除されたりするリスクを避けるために、定期的にバックアップを取ることが最も重要です。バックアップは、外付けハードディスクやクラウドサービスを使用して、複数の場所に保存するのが理想的です。
無料で使えるバックアップ&復元ソフト-AOMEI Backupper Standardは、ディスク/システム/パーティション/ファイルバックアップの4つのバックアップモードをサポートしています。このソフトを使えば、SSDのデータをしっかりバックアップすることができます。
TRIM機能を有効にする
TRIM機能は、SSDに保存された不要なデータを自動的に消去することで、SSDの寿命を延ばし、パフォーマンスの低下を防ぎます。TRIM機能を有効にしておくことで、不要なデータを削除し、SSD内の空き領域を効果的に管理できます。多くの現代的なSSDは、TRIMをサポートしています。
過剰な書き込みを避ける
SSDは、書き込み回数に限度があります(書き込み耐性)。そのため、SSDへの過剰なデータ書き込みや繰り返しの書き換えを避けることが重要です。例えば、頻繁に大きなファイルを保存・削除するような使い方を避けると、SSDの寿命を延ばすことができます。
適切なシャットダウンを心がける
突然の電源断やシャットダウンが原因で、SSDが正常にシャットダウンできず、データが損失するリスクがあります。システムをシャットダウンする前に、すべてのプログラムを閉じ、データが保存されていることを確認しましょう。また、UPS(無停電電源装置)を使うことで、突然の停電や電源トラブルからデータを守ることができます。
ディスクの健康状態を監視
SSDには「SMART(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)」という自己監視機能があり、ディスクの状態や健康状態をモニタリングできます。これにより、故障の兆候を早期に察知し、データ損失を防ぐために早期の対処が可能になります。専用のツール(例えば、CrystalDiskInfoなど)で定期的にチェックすることをおすすめします。
これらの予防策を実践することで、SSDのデータ損失リスクを最小限に抑えることができます。
よくある質問(FAQ)
質問1:TRIM機能が有効な場合でも復元は可能?
TRIM機能は、ファイルが削除された際に、SSDがそのデータを完全に消去する指示を出す仕組みです。これにより、データが物理的にSSDのフラッシュメモリ上で上書きされ、新しいデータが書き込まれる際にその領域を使用します。TRIMが有効になっていると、削除されたデータはSSDによって自動的に消去されるため、通常のデータ復元ソフトではそのデータを復元することができません。TRIMが作動することで、データが消去される前にSSDのフラッシュメモリの「空き領域」として扱われ、元のデータが完全に失われることになります。
そのため、TRIMが有効な状態で削除されたデータは、通常は復元することが非常に困難です。復元できる場合も、TRIMが作動した後に新たなデータが書き込まれている場合、元のデータが上書きされている可能性が高くなります。
例外的なケース:もしTRIMが無効化されていた場合や、SSDが削除後すぐに新たなデータで上書きされていなければ、復元が可能な場合もあります。こうした場合は、専用のデータ復元ソフトウェアを使って、削除されたデータを回復できることがあります。
質問2:SSDをフォーマットするとデータは消えますか?
SSDをフォーマットすると、通常はそのデバイスに保存されているデータは消えます。フォーマット処理は、ディスクのファイルシステムを初期化するため、既存のファイルが削除され、新たに空の領域が作成されます。
ただし、フォーマットには2種類の方法があり、データ消去の程度が異なります:
- クイックフォーマット:クイックフォーマットでは、ファイルシステムの構造が初期化されますが、実際のデータ自体はディスクに残ります。ただし、新しいデータが上書きされる可能性があり、復元は難しくなります。
- フルフォーマット:フルフォーマットでは、データが完全に消去され、ディスクの各セクターがチェックされます。通常、この方法ではデータが完全に消去され、復元は非常に難しくなります。
ただし、SSDでは「TRIM」機能が有効になっている場合、データが消去される前に不要なデータが自動的に消去されることがあるため、物理的にデータが残っているとは限りません。したがって、データの復元を確実に防ぐためには、専用のデータ消去ツールを使用することをお勧めします。
質問3:SSDの不良セクタを修復するコマンドは?
SSDの不良セクタを修復するための直接的なコマンドは存在しませんが、不良セクタを検出し、修復に役立つツールや方法はいくつかあります。SSDはHDDと異なり、物理的なセクタの修復が難しく、代わりに以下のような方法で状態の改善を試みます。
1. Windowsの「chkdsk」コマンドを使用
chkdsk(チェックディスク)は、ドライブ上のエラーを検出し、修復を試みるWindowsのコマンドです。ただし、SSDに対してはHDDほど効果的ではないことに注意してください。SSDにはTRIM機能があり、不要なデータを自動的に管理するため、物理的な不良セクタの修復はできませんが、ファイルシステムのエラーを検出して修正することは可能です。
コマンドの使い方:コマンドプロンプト(管理者として実行)を開き、次のコマンドを入力します:「chkdsk C: /f /r」(/fはエラーを修復するオプションで、/rは不良セクタを検出し、回復可能なデータを修復するオプションです。)
2. ディスク製造元のツールを使用
SSDの製造元が提供している専用のユーティリティソフトウェア(例:Samsung Magician、Crucial Storage Executive、Kingston SSD Managerなど)を使うことで、SSDの状態をチェックしたり、TRIMコマンドを手動で実行したり、性能の最適化や不良セクタに対する管理が可能です。これらのツールには、SSDの健康状態をモニタリングする機能もあります。
3. SSDの健康状態の監視
不良セクタや他の物理的な問題が発生している場合、ディスクの健康状態を監視することが重要です。ツールとしては、CrystalDiskInfoやSMARTモニタリングツールを使用することで、SSDの健康状態や予測される故障の兆候を把握できます。
- 注意点
- SSDの不良セクタが発生した場合、物理的に修復することは難しいため、早期にバックアップを取り、必要に応じて交換を検討することが重要です。
- SSDはHDDとは異なり、不良セクタが発生してもそれがすぐに致命的な問題を引き起こすとは限りませんが、兆候があれば早めに対処することをお勧めします。
質問4:SSDデータが失われる主な原因
- 誤って削除した場合:ユーザーがファイルやフォルダを誤って削除することがあります。この場合、通常は「ごみ箱」に残りますが、完全に削除するとデータが失われます。
- SSDの故障や劣化:SSDはフラッシュメモリを使用しており、書き込み回数に制限があります。長期間使用すると書き込み耐性が低下し、故障やデータ損失が発生することがあります。
- TRIM機能の動作:TRIM機能が有効になっている場合、削除されたデータがSSDによって即座に消去されることがあります。これにより、データ復元が困難になる場合があります。
- 電源障害や急なシャットダウン:電源の突然の断絶やシャットダウンによって、データが正しく書き込まれず、破損や損失が発生することがあります。
- ファイルシステムのエラー:SSDのファイルシステムにエラーが発生すると、データにアクセスできなくなったり、破損したりすることがあります。この場合、データ損失が生じる可能性があります。
- ウイルスやマルウェアによる攻撃:マルウェアやウイルスによって、SSDのデータが破損したり削除されたりすることがあります。特に悪質なウイルスやランサムウェアは、ファイルを暗号化してアクセスできなくする場合があります。
これらの原因により、SSDのデータ損失が発生することがありますが、適切なバックアップや管理を行うことでリスクを減らすことができます。
まとめ
SSDのデータ復元は、高品質なフリーソフトを活用することで手軽に実現できます。この記事で紹介した情報を参考に、適切なソフトを選び、データトラブルを迅速に解決してください。また、予防策を講じて、将来的なデータ損失を防ぎましょう。