【完全ガイド】Outlookで削除済みアイテムはどこ?復元方法も

Outlookの削除済みメールを簡単に復元する方法を手順付きで紹介。見失ったメールも復活できます。

カオル

投稿者:カオル/更新日:2025年04月09日

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Outlookで大切なメールを誤って削除してしまい、「あのメールはどこに行ったの?」「もう復元できないの?」と焦った経験はありませんか?

実は、Outlook(アウトルック)では削除済みのアイテムを復元できる機能が用意されています。

本記事では、「削除済みアイテムはどこにあるのか?」をはじめ、Outlookメールを復元する4つの方法を丁寧にご紹介します。初心者の方でも安心して操作できるように、手順ごとに解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

Outlook(アウトルック)

削除済みアイテムフォルダーはどこにある?

Outlookでは、削除されたメールはすぐに完全削除されるわけではありません。まず「削除済みアイテム」フォルダーに移動され、一定期間保管されます。

Outlookデスクトップ版の場合:左側のフォルダー一覧から「削除済みアイテム」を選択します。この中に削除したメールが一覧表示されます。

Outlook.com(Web版)の場合:左側のナビゲーションバーから「削除済みアイテム」をクリックします。メールが表示されていれば、右クリックから「移動」で元に戻すことができます。

削除済みアイテム

削除後すぐであれば、このフォルダー内から簡単に復元が可能です。フォルダー内がない場合は、完全削除になっている可能性はありますので、以下のコンテンツを読んでください。

復元方法1:Outlook上で「削除済みアイテムをサーバーから復元」する

Outlookでは、削除済みアイテムフォルダーからも削除されたメールでも、一定期間であればサーバー上に一時的に保存されている場合があります。この保存されたメールを復元する機能が「削除済みアイテムをサーバーから復元」です。この方法は、Microsoft ExchangeアカウントやOutlook.com(Webメール)などのサーバー同期型アカウントで利用可能です。

ステップ 1. Outlookを起動します。左側のナビゲーションから「削除済みアイテム」フォルダーをクリックします。

ステップ 2. メニュー上部にある「フォルダー」タブを選択し、表示されたメニューから「削除済みアイテムをサーバーから復元」をクリックします。

ヒントバージョンによっては「ホーム」タブ内にある場合もあります。

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ステップ 3. ウィンドウが開きます。この画面では、サーバーにまだ保存されている削除済みのメールが一覧表示されます。

ステップ 4. 復元したいメールを選択し、ウィンドウ上部の「選択されたアイテムを復元」をクリックします。

選択されたアイテムを復元

ステップ 5. 選択したメールは、元の削除済みアイテムフォルダーに復元されます。

ヒントこの機能が利用できるのは、Microsoft Exchange/Outlook.comなどのサーバー接続型アカウントに限られます。POPアカウントでは利用できません。サーバー上に保持される期間は通常14日〜30日程度です(環境により異なります)。期間を過ぎると復元はできません。

復元方法2:Windows搭載「受信トレイ修復ツール」を使って復元する

Outlookでは、メールデータをPSTファイルやOSTファイルとして保存しています。これらのファイルが破損していると、メールが消えたように見えたり、Outlook自体が正常に動作しないことがあります。そのような場合には、Windowsに標準搭載されている「受信トレイ修復ツール(Scanpst.exe)」を使うことで、破損したファイルを修復し、消えたメールを復元できる可能性があります。

▼ 受信トレイ修復ツール(Scanpst.exe)とは?Scanpst.exeとは、Outlookに付属しているツールで、破損したOutlookのデータファイル(PST/OSTファイル)を自動的にスキャン・修復してくれる機能です。

scanpst.exe

ステップ 1. まず、Scanpst.exeがある場所を探します。以下のいずれかのフォルダーに格納されていることが多いです:

C:\Program Files\Microsoft Office\root\OfficeXX\

C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\OfficeXX\

ヒント「OfficeXX」の部分はOutlookのバージョンによって異なります(例:Office16, Office19など)。

Outlookのバージョン

ステップ 2. ツールを見つけたら、ダブルクリックして起動します。Scanpst.exeの画面上で、「参照」ボタンをクリックし、修復したいPSTファイルまたはOSTファイルを指定します。OutlookのPSTファイルの保存場所は、通常以下のいずれかです:

C:\Users\ユーザー名\Documents\Outlook Files\

C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Outlook\

参照

ステップ 3. ファイルを指定したら、「開始」ボタンをクリックしてスキャンを始めます。

ステップ 4. 問題が見つかった場合は、スキャン結果に問題が表示されたら、「修復を開始する前にバックアップを作成する」にチェックを入れてから、「修復」をクリックします。

修復

ステップ 5. 修復が終わったら、Outlookを再起動してください。

復元方法3:知らずに消えたOutlookメールを復元する

Outlookを使っていると、「気づかないうちにメールが消えた」「削除した覚えがないのに見つからない」といったケースが発生することがあります。これは、設定やフィルターの影響、誤ってアーカイブや別のフォルダーに移動されたことなどが原因であることが多く、実際には削除されていない場合がほとんどです。

▼ よくある原因と対処法

原因①:メールが誤って別のフォルダーに移動されている

対処手順:すべてのフォルダーを検索してメールを探す

ステップ 1. Outlookの右上にある検索ボックスをクリックします。

ステップ 2. 「現在のメールボックスの検索」と表示されている場合は、プルダウンですべてのOutlookアイテムを選択します。

現在のメールボックスの検索

ステップ 3. 消えたメールのキーワード(件名や送信者など)を入力して検索します。

ステップ 4. 検索結果の中から目的のメールを探し、見つかったら該当フォルダーへ戻します。

原因②:フィルターやビューの設定で非表示になっている

対処手順:フィルター設定をリセットする

ステップ 1. 該当するフォルダー(例:受信トレイ)を開きます。「表示」タブをクリックし、「ビューの設定」を選びます。

ビューの設定

ステップ 2. 「フィルター」をクリックします。フィルター条件が設定されている場合は、「すべてクリア」して「OK」を押します。

ステップ 3. 元の画面に戻り、「現在のビューをリセット」を選んで表示を初期化します。

原因③:メールが「アーカイブ」フォルダーに自動移動された

ヒントOutlookでは、自動的に古いメールが「アーカイブ」フォルダーへ移動される設定がある場合があります。

対処手順:アーカイブフォルダーを確認する

ステップ 1. Outlook左側のフォルダー一覧から「アーカイブ」または「Archive」フォルダーを探します。

アーカイブ

ステップ 2. その中に、見失っていたメールが入っていないか確認します。

ステップ 3. 必要であれば、メールを受信トレイなどの元の場所へドラッグ&ドロップで戻します。

原因④:迷惑メールフォルダーに振り分けられている

対処手順:迷惑メールをチェックする

ステップ 1. Outlook左側の「迷惑メール」フォルダーをクリックします。

迷惑メール

ステップ 2. 該当メールがないかを探し、見つかったら右クリックして迷惑メールではないとして受信トレイへ戻します。

✅ 見つかったメールを復元するには?

発見したメールは以下のいずれかの方法で復元・整理できます:

1. 右クリック →「移動」→「別のフォルダー」

2. ドラッグ&ドロップで受信トレイへ移動

このように、実際は削除されていなくても、Outlook内で迷子になっているだけのメールは意外と多いです。焦らず、上記のステップで順に確認してみてください。

復元方法4:高機能のメール復元ソフトでOutlookメールを復元する

Outlookから削除してしまったメールが削除済みアイテムにもサーバーからの復元にも残っていない場合、通常の操作だけでは復元が困難になることがあります。そのようなときに役立つのが、高機能なメール復元ソフトです。メールだけでなく、添付ファイルやフォルダー構造も可能な限り元通りに復元できるため、業務で重要な情報を扱っている方には特におすすめです。

AOMEI Partition Assistantには、Outlookメールを含むさまざまなデータをスキャンし、完全削除・紛失したファイルを高精度で復元できる「データ復元」機能が搭載されています。

無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7対応
安全かつ快適
Windows Serverユーザーであれば、Server版を使用することをおすすめします。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールし、起動します。メインタブで、「データ復元」をクリックしてください。

データ復元

ステップ 2. データ復元を開始するパーティションの場所(Outlookがインストールされていた場所)を選択し、「スキャン開始」をクリックしてください。

スキャン開始

ステップ 3. スキャンが完了すると、すべての削除されたファイル、ごみ箱、およびその他の行方不明のファイルが表示されます。復元したいデータを選択し、或いはファイルを検索したら、選択して「復元」をクリックしてください。

復元

ステップ 4. 復元したデータを保存するPC上のフォルダパスを選択します。

ステップ 5. 復元の進行が始まり、復元が成功すると選択したパスにデータが保存されます。

成功

まとめ

Outlookで削除したメールが見つからなくても、適切な方法を使えば復元できる可能性は十分にあります。まずは削除済みアイテムやサーバーから復元を確認し、それでも見つからない場合は、受信トレイ修復ツールやメール復元ソフトを試してみましょう。大切なメールを失わないためにも、早めの対応がポイントです。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。