MBRをGUIDパーティションテーブルに変換する【三つ方法】
ここの記事では、MBRをGUIDパーティションテーブルに変換する理由を紹介するだけでなく、MBRをGUIDパーティションテーブルに変換する3つの方法も紹介します。それらは、Windowsに付属しているディスクの管理とDiskpartコマンドライ、サードパーティのディスクマネージャであるAOMEI Partition Assistantです。
なぜMBRをGUIDパーティションテーブルに変換するか?
MBRはマスターブートレコードの略称であり、標準BIOSパーティションテーブルを使用する従来のパーティションテーブルです。一方で、GPTはGUIDパーティションテーブルの略称であり、ユニファイド・エクステンシブル・ファームウェア・インタフェース(UEFI)を使用する新しいパーティション方式です。
MBRディスクと比べてGPTディスクは主に3つの利点があります:
▶GPTディスクは、最大128のプライマリパーティションを保持できます。ただし、MBRディスクは、最大4つのプライマリパーティション、または3つのプライマリパーティションと1つの拡張パーティションを保持でき、最大128の論理ボリュームに分割できます。
▶GPTディスクはパーティションテーブルの複製および巡回冗長検査(CRC)保護により、より高い信頼性を提供します。MBRパーティションディスクとは異なり、プラットフォーム操作に不可欠なデータはパーティションに含まれており、パーティション分割されていないセクターや非表示セクターには含まれていません。
ディスクをMBRからGPTに変更する前に、次のことを知っておく必要があります。
✌Windows XP 32ビットはGPTディスクを使用してデータを格納できませんが、Windows XP 64ビットはGPTディスクを使用してデータを格納できます。
✌UEFIベースのシステムでは64ビットVista以降のみがGPTディスクから起動できます。
OS |
データアクセス |
システムブート |
Windows XP 32-bit |
GPTをサポートしません |
GPTをサポートしません |
Windows XP 64-bit |
GPTをサポートします |
GPTをサポートしません |
Windows Vista 32-bit |
GPTをサポートします |
GPTをサポートしません |
Windows Vista 64-bit |
GPTをサポートします |
GPTをサポートします(UEFIが必要) |
Windows 7 32-bit |
GPTをサポートします |
GPTをサポートしません |
Windows 7 64-bit |
GPTをサポートします |
GPTをサポートします(UEFIが必要) |
Windows 8 32-bit |
GPTをサポートします |
GPTをサポートしません |
Windows 8 64-bit |
GPTをサポートします |
GPTをサポートします(UEFIが必要) |
三つ方法:MBRからGUIDパーティションテーブルに変換する
一般に、MBRディスクをGUIDパーティションテーブルディスクに変換するには、3つの方法があります。Windowsの組み込みディスクの管理ツールとDiskpartコマンドを使用すると、変換するディスクにパーティションやボリュームが含まれていない限り、MBRとGPTの間で変換できます。言い換えれば、これはデータを失うプロセスです。ディスクを変換する前に、重要なデータを別のハードディスクにバックアップしてください。
MBRディスクをGPTディスクに変換する(またはGPTディスクをMBRディスクに変換する)最も便利で安全な方法は、AOMEI Partition Assistantなどのサードパーティのパーティションマネージャーを使用することです。これにより、データを失わなく、MBRとGPT間でディスクを変換できます。
方法1:AOMEI PAでデータを失うことなくディスクをMBRからGPTに変換する
AOMEI Partition Assistant Professionalは、ディスクとパーティションを管理するためのシンプルで使いやすいソフトウェアです。これにより、Windows 11、10、8、7でシステムディスクであろうとデータディスクであろうと、簡単かつ安全にディスクMBRからGPTに変換できます。
- ヒント:✎...
- このディスクで実行されているすべてのプログラムを閉じることをお勧めします。
- データの一致性を確保するために、変換プロセス中にプログラムを異常終了させないでください。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードして起動します。GPTに変換するMBRディスクを右クリックし、ドロップダウンメニューから「GPTディスクに変換」を選択します。
ステップ 2. 「このMBRディスクをGPTディスクに変換しますか?」というメッセージが表示されます。「はい」をクリックして変更を確認します。
ステップ 3. 保留中の操作が表示されます。「適用」⇒「続行」をクリックして、GPTディスクへの変換を実行します。
変換が完了したら、GPTディスクにプライマリパーティションをさらに作成するか、AOMEI Partition Assistant Professionalの「空き領域を割り当てる」機能を使用して、既存のパーティションに未割り当て領域を追加できます。
方法2:組み込みのディスクの管理でディスクをMBRからGPTに変換する
Windowsの組み込みディスク管理ツールを使用すると、ディスクが空である限り、ディスクをGPT形式に変換できます。ディスクにパーティションまたはボリュームが含まれている場合は、「GPTディスクに変換」オプションがグレー表示されます。この場合、最初にすべてのパーティションを削除する必要があります。
ステップ 1. デスクトップの「コンピューター」または「PC」を右クリックして「管理」→「記憶域」→「ディスクの管理」を選択します。
ステップ 2. 変換するディスク上のパーティションを右クリックし、「ボリュームの削除」を選択します。
ステップ 3. すべてのパーティションまたはボリュームを1つずつ削除すると、ディスクは「未割り当て」として表示されます。次に、ディスクを右クリックして、「GPTディスクに変換」を選択します。瞬時に、ディスクはMBRからGPTに変換されました。
そして「新しいシンプルボリューム」機能を利用してGPTディスクにパーティションを作成し、バックアップしたデータを復元することができます。
方法3:DiskpartでディスクをMBRからGPTに変換する
「ディスクの管理」ツールと同じ、Diskpartを使用する時、ディスクにある全てのボリュームを削除する必要があるので、重要なデータを失わないように、バックアップを取っておいたほうが良いです。
ステップ 1. 「スタート」メニューをクリックし、検索ボックスに「diskpart」と入力し、「Enter」を押します。「はい」をクリックし、管理者としてコマンドプロンプトを起動します。
ステップ 2. 「list disk」と入力し、「Enter」を押してすべてのディスクが表示されます。
ステップ 3. 「select disk n」と入力し、「Enter」を押してGPTに変換したいディスクを指定します。nはGPTに変換するディスクの番号です。ここでは「Disk 1」を例として挙げましょう。
ステップ 4. 「clean」と入力し、「Enter」を押して指定されたディスクの全てのボリュームを削除します。
ステップ 5. 「convert gpt」と入力し、「Enter」を押してMBRからGPTへの変換が完成します。
結論
上記はマスターブートレコードをGUIDパーティションテーブルに変換する方法です。実際の状況に応じて適切な方法を選択してください。さらに、AOMEI Partition Assistant Professionalは、フォーマットせずにNTFSとFAT32の間で変換を行い、SSDまたはHDDへOSを移行し、アプリを2つのパーティション間で移行し、ハードディスクを消去するなど、他の多くの便利な機能を備えています。
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