Windows 11/10でユーザーアカウントを削除できない場合の原因と対処法

Windows 11/10でユーザーアカウントを削除しようとしても、「削除」ボタンがグレーアウトして押せない、エラーメッセージが表示される、といったトラブルに遭遇することがありますか?この記事では、ユーザーアカウントを削除できない主な原因と、確実に削除するための解決方法をわかりやすく説明します。

投稿者 @ひとみ 2025年10月30日 @ひとみ 最後の更新 2025年10月30日

ユーザー事例:ユーザーアカウントを削除できない

 

ユーザーアカウントを削除したいのですが、コントロールパネルからも設定からも削除できません。

windows11にて、使用していないユーザーアカウントを削除したいのですが、

コントロールパネルからも設定からも削除できません。

1. コントロールパネル→ユーザーアカウント→ユーザーアカウント→アカウントの管理→アカウントの変更を見ても、

 削除したいユーザーアカウントを削除するボタンが出てきません。

 パスワードの変更と、別のアカウントの管理のボタンのみ表示されます。

2. 設定→他のユーザーを見ても、削除したいユーザーアカウントは表示されません。

3. 設定→家族を見ても、削除したいユーザーアカウントは表示されません。

どうかお力をお貸しください。

よろしくお願い致します。

- Microsoftコミュニティからの質問

Windowsでユーザーアカウントを削除しようとした際に、 「削除ボタンがない」「アカウント一覧に出てこない」「エラーが出る」などの問題に遭遇することはよくあります。

実はこれは、Windowsのアカウント管理の仕組みや権限設定が原因で起こることがほとんどです。 焦らず順を追って確認すれば、確実に解決できます。

ユーザーアカウントを削除できない主な原因

アカウントが削除できない場合、そのほとんどは「権限」または「状態」に関係しています。 ここでは、実際に多くのユーザーが遭遇する3つの原因を見ていきましょう。

原因①:現在ログイン中のアカウントを削除しようとしている

最も多いのがこれです。削除操作を行うアカウントが、現在自分が使っているアカウントの場合、Windowsは削除を拒否します。

原因②:権限不足(標準ユーザーで操作している)

標準アカウントは、自分以外のユーザーを削除することができません。 また、管理者アカウントであっても、管理者権限で設定アプリを起動していない場合、削除が失敗することがあります。

原因③:Microsoftアカウントやシステム連携が原因

Microsoftアカウントを使ってサインインしている場合、削除前にオンライン上でのリンク解除が必要です。

オンライン上のアカウントを削除したい場合は、 「https://account.microsoft.com」でサインインし、「アカウントを閉じる」手続きを行う必要があります。

ユーザーアカウントを削除できない場合の対処法

アカウント削除に失敗する場合でも、いくつかの方法を試すことで解決できることがほとんどです。ここでは、具体的な6つの対処法を紹介します。

対処法1. 管理者アカウントでログインして削除する

最初に確認すべきなのは、自分が「管理者権限」でログインしているかどうかです。標準ユーザーとしてログインしている場合、ほかのアカウントを削除する権限がありません。

確認方法は、「設定」→「アカウント」→「ユーザー情報」を開き、「アカウントの種類」を見るだけです。

「管理者」と表示されていなければ、管理者アカウントで再ログインしてください。 そのうえで、「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」から削除したいアカウントを選び、「削除」ボタンをクリックすれば完了です。多くのケースでは、これで問題が解決します。

対処法2. AOMEI Partition Assistantで削除する

もし管理者権限を持っていても削除できない場合は、サードパーティツールAOMEI Partition Assistantを使うのがおすすめです。このツールには「ユーザーとグループ」機能が搭載されており、Windowsの設定画面で削除できないアカウントでも安全に削除することが可能です。 

AOMEI Partition Assistantには、Windows Home版でもGUIでユーザー管理を行える便利な「ユーザーとグループ」機能が搭載されています。この機能を使えば、削除できないユーザーアカウントも簡単に管理・削除することができます。 数クリックでユーザーの作成、削除、パスワード変更、グループ設定などを行うことができ、専門的な知識やコマンド入力は一切不要です。削除できないアカウントがあっても、管理者権限で直接操作できるため、安全かつ確実に問題を解決できます。

また、この機能はPro版の「ローカルユーザーとグループ」機能に近い設計になっており、Windows HomeユーザーでもGUIベースで直感的にユーザー管理ができる点が大きなメリットです。

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注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。※保証:❶24時間メールサポートを提供します。❷90日以内無条件で返品・返金致します。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。「ツール」メインタブをクリックして、「ユーザーとグループ」を選択します。

ステップ 2. 削除したいユーザーアカウントを探し、管理用の3点ボタンをクリックして、「削除」オプションを選択します。

ステップ 3. ユーザーアカウントを削除すると識別子も削除されるというポップアップウィンドウが表示されます。確認して「はい」をクリックすると、アカウントが直接削除されます。

対処法3. コントロールパネルで削除を試す

「設定」アプリで削除がうまくいかない場合でも、古いインターフェースである「コントロールパネル」から操作すると成功することがあります。

ステップ 1. 「Windows+R」キーを押し、「control」と入力してEnterキーを押します。

ステップ 2. 「ユーザーアカウント」>「ユーザーアカウント」>「別のアカウントの管理」をクリックします。

ステップ 3. 削除したいアカウントを選択し、「アカウントの削除」をクリックします。

この方法はシステムの内部構造に直接アクセスするため、設定アプリでブロックされている場合でも削除できることがあります。

対処法4. コマンドプロンプトで強制削除する

グラフィカルな操作でうまくいかない場合は、コマンドプロンプト(CMD)を使った強制削除が有効です。 まず、検索バーに「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選択します。そして以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。

net user ユーザー名 /delete

ここで「ユーザー名」には削除したいアカウント名を入力します。これにより、対象のアカウントが即座に削除されます。 ただし、この方法は強制的に削除を行うため、データのバックアップが取れない状態で実行すると復元が困難になります。重要なファイルが残っている場合は、削除前に必ず別のアカウントでアクセスしてバックアップを取っておきましょう。

対処法5. netplwizを使って削除する

「netplwiz」は、Windowsに標準搭載されているユーザーアカウント管理ツールです。このツールを使えば、設定アプリやコントロールパネルでは削除できないアカウントを整理できます。

ステップ 1. 「Windows+R」キーを押し、「netplwiz」と入力して「OK」をクリックすると、ユーザーアカウントの設定画面が開きます。

ステップ 2. ここに登録されているアカウント一覧が表示されるので、削除したいアカウントを選択し、「削除」ボタンをクリックします。

ステップ 3. ユーザーアカウントを削除するか確認が表示されるので、ユーザーアカウント名を確認して「はい」をクリックします。

ステップ 4. 削除したユーザーアカウントが消えていれば削除は成功です。 「OK」をクリックして画面を閉じます。

この方法は企業や学校など、複数アカウントが登録されているPCでも有効で、特に管理者がまとめてユーザー管理を行う際に便利です。

対処法6. ローカルユーザーとグループで削除する

ローカルユーザーとグループ(lusrmgr.msc)は、Windows Pro、Enterprise、およびEducationエディションのみ利用可能です。もしあなたのパソコンがWindows Proエディション以上なら、ローカルユーザーとグループを使ってユーザーアカウントを削除することができます。

ステップ 1. 「スタート」ボタンを右クリックし、メニューから「コンピューターの管理」を選択します。

ステップ 2. 画面左側のリストで「システムツール」→「ローカルユーザーとグループ」と展開します。

ステップ 3. 「ユーザー」をクリックします。

ステップ 4. 削除したいユーザーアカウントを右クリックして、「削除」をクリックします。

まとめ

Windows 10/11でユーザーアカウントを削除できない場合、その多くは「管理者権限の不足」や「システム設定の不具合」に起因します。まずは管理者アカウントで再ログインして削除を試し、それでも解決しない場合は、コントロールパネルやコマンドプロンプトなど、異なる方法を順に試していくとよいでしょう。 それでも削除ができない場合や、エラーが頻発する場合には、「AOMEI Partition Assistant」のような専用ツールを活用するのが最も確実です。こうしたツールを使うことで、システムに負担をかけず、安全に不要なアカウントを整理できます。 

よくある質問

1. ユーザーアカウントを完全に削除するにはどうすればいいですか?

Windowsでユーザーアカウントを完全に削除するには、管理者権限が必要です。次の手順で安全に削除できます。

「スタート」ボタンをクリックし、「設定」を開きます。「アカウント > 家族とその他のユーザー」を選択します。削除したいユーザーを選び、「アカウントとデータを削除」をクリックします。

これでそのユーザーのデータや設定もすべて削除されます。 ただし、重要なファイルがある場合は事前にバックアップしておきましょう。

2. Windowsでユーザーを削除できないのはなぜですか?

ユーザーアカウントが削除できないのは、いくつかの理由が考えられます。

  • そのユーザーが現在サインインしている
  • 削除しようとしているのが管理者アカウントである
  • 会社や学校のPC(ドメイン管理)で制限されている

3. 削除ボタンがグレーアウトしている場合の原因は?

削除ボタンが押せない(グレーアウトしている)場合は、 Windowsがそのユーザーを保護している可能性があります。

主な原因は次の通りです。

  • 今使っているアカウントを削除しようとしている
  • 標準ユーザーで操作している
  • 一時的なシステムエラー