【Windows 10】CHKDSKが11%や20%で停止する問題を修正する方法

Windows 10でCHKDSKを利用してディスクのエラーを検査しようとする時、その進捗が0%、10%、11%、15%、17%、20%または100%で停止してしまい、チェックディスクが正常に終わらないトラブルがあるでしょうか?この問題が発生する原因、そしてWindows 10でCHKDSKが途中で止まるエラーを修復する方法は何でしょうか?

投稿者 @ゆき 2024年07月24日 @ゆき 最後の更新 2024年06月14日

CHKDSKが27%で止まって進まない

 

【事例】

最近、お使いのパソコンの動作が重く、遅くなると感じます。Windows 10でHDDのエラーをチェックしたり、修復するつもりです。従って、私はCMDでCHKDSK C: /fを入力し、Enterキー→Yキーを押します。最初の時、それが正常に始まりますが、2時間後にその進捗度は27%で止まって進まなく、同じ画面でずっと停止します。「ドライブのスキャンおよび修復中 (C:): 27%完了しました。」と表示され、プロセスを終了できません。一般的に、そんなに長い時間はかからないはずです。これは何故でしょうか?何か解決する方法はあるでしょうか?

※ちなみに、こういう状況では1週間パソコンを放置していてもチェックディスクが終わらないこともあります。

 

👉【関連記事】Windows 10でHDDのエラーをチェック、修復する方法

27%のほか、Windows 10でCHKDSKが0%、10%、12%、15%、17%、20%、40%または100%で停止することもあります。Windows 7など他のWindows OSでCHKDSK /fまたはCHKDSK /rを実行する時、CHKDSKがステージ 4/5で停止するトラブルも発生するかもしれません。

Windows 10でCHKDSKが途中で止まる原因

豆知識:チェックディスク(CHKDSK)とは?簡単な紹介
  • パソコンのHDD上に破損しているファイルや異常があるフォルダが無いかを調べたり、異常が見つかる際に修復ができるWindows 11/10/8/7/Vista/XP標準搭載の機能です。外付けHDDはもちろんの事、USBメモリに対しても行えます。

  • HDD故障の修復が可能とはいえ、あくまでファイルシステム(ソフトウェア)に対してのこと(ファイルシステムの整合性、一貫性を調べたり、破損した部分を修復したりすること)で、物理的なエラー(例えば、ディスクの寿命や外的要因)を修復できません。

さて、Windows 10でCHKDSKが終わらない問題を起こした原因はいったい何でしょうか?主に以下の2点が考えられます。

●一つは、相当古いHDDに不良セクタや破損したファイルがたくさんあることです。

CHKDSK /rを実行して進捗が進まない場合、回復が必要なデータ、または修復が必要な不良セクタ、大量にあるかもしれないため、数時間、もしくは一日までもかかることは当然でしょう。チェックディスクがゆっくりとでも進んでいて、何かを修復していると感じたら、ひたすら待って完了させたほうがいいです。

●もう一つは、CHKDSKユーティリティの問題です。

もし、どれだけ待ってもチェックディスクが進行している気配がないなら、実際に止まっている場合があります。チェックディスクは稼働中ソフトウェアとか、壊れたシステムファイルとかによって影響されるかもしれません。こういう場合、起動可能なメディア(例えば、USB回復ドライブ)があれば、そこからWindowsを起動してCHKDSKを実行することができます。また、システム構成(ユーティリティ)ですべてのサービスを無効にし、開いているアプリケーションを停止し、Windows 10をクリーンブートしてからCHKDSKを実行することもできます(この詳細については後の修正方法で述べます)。

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CHKDSKが停止するエラーを修正する一般的な方法

Windows 10でCHKDSKがフリーズしている問題を修正する方法はいくつかあります。

しかし、以下の対処方法を実施する前に、手動でこのCHKDSKプロセスを中断する必要があります。

手順:パソコンを強制終了してから再起動します。Windows 10の再起動時にCHKDSKが再び実行されるかもしれません。こういう時、Esc→Enterを押すか、またはプロンプトメッセージによって任意のキーを押してこのプロセスを中断して、Windows 10を正常に起動させます。(※補足:或いは、Ctrl+Alt+Delを同時に押してタスクマネージャーでそのタスクを終了します。)

後は以下の方法でチェックディスクが終わらない問題を修正しましょう~

対処法①:開いているアプリを停止する

チェックディスクを実行する前に、念のため、開いているアプリケーションをすべて停止します。

CHKDSK限らずそうですが、こういう重要なプログラムを扱う際は、必ず今開いているアプリケーションを全て終了しましょう。CHKDSKなどを実行する前に他のアプリケーションやソフトが動いていると誤作動の原因になる場合があるからです。

ステップ 1. スタートボタン→Windows 管理ツール→システム構成の順にクリックして、システム構成画面を表示させます。

ステップ 2. 「サービス」タブをクリックし、実行中のアプリをすべて無効にします。

対処法②:周辺機器を外す

チェックディスクを実行する前に周辺機器を外し、マウスとキーボードのみの状態にします。

周辺機器が繋がっていると処理が遅くなったり、周辺機器や周辺機器のドライバーに問題がある時はCHKDSKがうまくいかない場合がありますので、周辺機器を取り外したほうがいいです。

対処法③:セーフモードでCHKDSKを実行する

Windows 10セーフモードでCHKDSKを行うことは実行中のアプリの影響を排除することもできます。

回復ドライブ(USBメモリ)や他のブータブルデバイスを利用してセーフモードでチェックディスクを実行できます。

📢注意:Windows 10が正常に起動しない場合、回復ドライブ(USBメモリ)から「オプションの選択」画面にアクセスすることもできます。或いは、「オプションの選択」画面の「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」をクリックし、CHKDSKを実行することもできます。

ステップ 1. Shiftキーを押しながら再起動をクリックし、「オプションの選択」画面の「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」ボタンをクリックし、「F4」キーボードまたは「4」キーで「セーフモードを有効にする」を選択することでWindows 10をセーフモードで再起動します。

ステップ 2. WindowsキーとRキーを同時に押してからcmdと入力し、Enterを押します。管理者としてコマンドプロンプトを実行した後は、chkdsk /fと入力し、Enterを押してHDDのエラーをチェック、修復します。

対処法④:sfcコマンドを実行する

SFC(システムファイルチェッカー)はWindows 10に標準搭載されているツールであり、Windowsの不足している、または破損しているシステムファイルをスキャンして修復することができます。

※ノート:sfcコマンドを実行する前に、ディスクのクリーンアップを実行してWindows 10のディスク領域を解放した方がいいです。

👉【関連記事】【Windows 10向け】無料のディスククリーナー・おすすめ

ステップ 1. コマンドプロンプトを管理者として実行します。

ステップ 2. コマンドプロンプトでsfc /scannowを入力し、Enterキーを押します。「Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした」というメッセージが表示されたら、これは不足または破損しているシステムファイルがないことを意味します。もし、問題を検出するなら、Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthを実行してWindowsイメージを修復することができます。

ステップ 3. スキャンまたは修復後、再起動が要求されます。起動時にチェックディスクがまだ実行される場合、前の方法でそれを中断してください。

対処法⑤:第三者ツールを使用する

Windows 10のHDDを検査するために、もう一つの選択があります。それはサードパーティ製ソフトウェアで不良セクタをチェックすることです。

AOMEI Partition Assistant Standardはそういう無料の統合ディスク管理ツールで、HDDのために「パーティションをチェック」と「不良セクタをチェック」機能を提供しています。

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❁割引で無料版をAOMEI Partition Assistant Professional(有料版)にアップグレードすると、パーティションの分割、HDDの消去、OSのみ移行など、もっと多くの便利かつ高度な機能を利用することができます。

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ステップ 1. AOMEI PA Standardを無料でダウンロードし、インストールし、起動します。

ステップ 2. 特定のパーティションのエラーをチェックするには、対象パーティションを右クリックし、「詳細処理」→「パーティションをチェック」を選択します。

ステップ 3. HDDのエラーをチェックするには、検査したいディスクを選択し、ツールバーの「テスト」をクリックし、ドロップダウンメニューから「不良セクタをチェック」を選択します。

CHKDSKが終わらない問題を防ぐための別の解決策

CHKDSKが終わらないトラブルが発生しないように、自動的なchkdsk作業をスキップするか、または古いHDDを新しいHDDに交換することができます。

自動チェックをスキップする

ご存知のように、Windows NT以降のOSでは、「ファイルシステムのダーティビット」がセットされると、必要のある場合にのみ、システム起動時に指定されたボリュームに対してCHKDSKを自動実行するようにスケジュールします。

>>ダーティビットの検査:指定されたドライブはダーティビットがセットされるかどうかをチェックするには、コマンドプロンプトでchkntfs.exeというコマンドを利用して単にドライブ名だけを指定すればいいです。例えば、Cドライブがダーティな状態かどうかを確認するためにchkntfs c:と入力すればOKです。

システム起動時にCHKDSKが実行されて、終わらない問題が発生する可能性があります。このようなトラブルを防ぐために、自動的なチェックディスクをスキップすることができます。

>>自動チェックのスキップ:指定されたドライブの自動的なchkdskをスキップするには、/Xオプションにドライブ名を指定してください。例えば、Cドライブのチェックをスキップするためにchkntfs /x c:と入力してください。これにより、Cドライブが自動検査の対象から除外されます。

★注意:
複数のドライブを指定する場合は、1回のコマンドで入力しなければなりません(例えば、chkntfs /x c: d:と入力します)。複数回指定すると、最後のものだけが有効になります(例えば、chkntfs /x c:とchkntfs /x d:なら、D:だけが除外の対象となります)。
このコマンドは、自動的なchkdsk作業をスキップさせるだけであり、ダーティビットをクリアするわけではありません。必要ならばchkntfs /c c:という有効化のコマンドを使ってCドライブの自動chkdskを実行させることができます。

また、タスクスケジューラを起動→タスクスケジューラ\タスクスケジューラライブラリ\Microsoft\Chkdskタスクを右クリックして削除することにより、自動チェックディスクを中止することもできます。

ちなみに、自動メンテナンスを有効にする場合、ディスクのファイルシステムのエラー、不良セクタ、失われたクラスタが定期的にチェックされるので、CHKDSKが必ずしも必要ではありません。

古いHDDを新しいものに交換する

5年以上使い続けていたHDDでCHKDSK /fまたはCHKDSK /rを実行することをお勧めしません。古いHDDなら、CHKDSKが11%や20%で停止する問題が発生する可能性がもっと高いです。こういう時に、上述のAOMEI Partition Assistant Standardの「ディスククローン」機能を利用して、古いHDDを新しいHDDまたはSSDに交換することができます。交換後、古いHDDを補助記憶装置として使用することもできます。

👉【関連記事】OS再インストールなしにHDDをSSDに変える方法

OSのみを新しいSSDに移動することもできますが、AOMEI PA Pro版の「OSをSSDに移行」機能が必要とされます。詳しい手順については下記の記事を参考にしてください。

👉【関連記事】データを失うことなく、Windows10をSSDに移行する方法

まとめ

この記事では、CHKDSKが途中(11%や20%)で止まる問題の事例、問題の理由、問題の5つの対処法をご紹介しました。また、CHKDSKが終わらない問題を防ぐための別の解決策も提供していました。ご参考いただけたら幸いです。何か質問や提案がある場合は、support@aomeitech.comまでご連絡ください。よろしくお願いします。