プライマリパーティションを論理ドライブに変更する方法

「ディスクの管理」で5番目のパーティションを作成できない場合に、Windows 10でプライマリパーティションを論理ドライブに変更するにはどうすればよいですか?この記事では、データを失うことなくプライマリパーティションと論理ドライブ間の変更を完了するのに役立つ強力なツールを紹介します。

投稿者 @ひとみ 2024年04月30日 @ひとみ 最後の更新 2024年04月11日

プライマリパーティションと論理ドライブの概要

始める前に、コンピュータディスク上のプライマリパーティションと論理ドライブの知識を学ぶ必要があります。以下の内容では、理解できるように、それぞれの定義と特徴を最もわかりやすい言葉で説明します。

プライマリパーティションはシステム起動が可能なパーティションで、作成すると、1つのパーティションに1つのドライブ名が割り当てられます。プライマリパーティションの場合、作成可能な数に制限があり、Windows XPでは1つのMBRディスクの中に最大4個まで作成が可能です(GPTディスクには、そのような制限はありません)。プライマリパーティションを4個作成すると、そのディスクにはそれ以上パーティションを作成することができなくなります。

論理ドライブは物理的に存在するドライブではなく、ソフトウェアでドライブのように振る舞うドライブ内の領域です。MS-DOSやWindowsでは、拡張パーティションの中に作成された論理パーティションは論理ドライブとも呼ばれます。拡張パーティションはそのままでは利用できません。拡張パーティションの中には複数の論理パーティションを作成でき、それぞれにドライブ番号を割り当て、論理ドライブとして利用できます。

プライマリを論理ドライブに変更する原因

ディスクの管理でパーティションを作成する際に、以下のようなエラーメッセージが表示されたことはありませんか?

エラー1:ディスクに存在するパーティションの数が既に上限に達しているため、この未割り当て領域には新しいボリュームを作成できません。

このエラーメッセージは、すでに3つのプライマリパーティションと1つの拡張パーティションがあるドライブ上の未割り当て領域に新しいパーティションを作成するときに表示されます。

エラー2:選択したベーシックディスクをダイナミックディスクに変換しようとしています。

すでに4つのプライマリパーティションがあるディスクに新しいパーティションを作成すると、このようなエラーメッセージが表示されます。

それらのエラーで困っているなら、プライマリパーティションを論理ドライブに変換するのが良い解決策です。

MBRディスクには、4つのプライマリパーティションまたは3つのプライマリパーティションと1つの拡張パーティションのみを含めることができます。すでに4つのプライマリパーティションがある同じディスク上に5番目のパーティションを作成する場合は、プライマリパーティションを論理ドライブに変換する必要があります。

プライマリを論理ドライブに変更する主な理由は、パーティションの再編成、デュアルブート設定、ドライブ管理の柔軟性、システムの組織化などがあります。論理ドライブは、柔軟性が高く、複数のOSをホストすることができるため、特に複雑なシステム構成や管理上の利点を持ちます。

データを失うことなくプライマリを論理ドライブに変更

市場には多くの変更ツールがあります。ただし、それらのほとんどにはマルウェアがバンドルされており、初心者には複雑すぎるものでもあります。

AOMEI Partition Assistant Professionalはディスクパーティション管理向けのサードパーティソフトです。それを使用して簡単にプライマリパーティションを論理ドライブ変換することができます。その機能のほかに、空き領域の割り当て、アプリの移行、SSDへのOS移行、MBRとGPTの間の変換などの機能もあります。

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ステップ 1. 論理ドライブに変更したいプライマリパーティションを右クリックして、「詳細処理」をクリックして「論理ドライブに変換」を選択します。

ステップ 2. 「はい」をクリックして、プライマリパーティションの変更操作を確認してます。

ステップ 3. ツールバーの「適用」をクリックして操作をコミットします。

注意:
論理にプライマリパーティションを変換することは常に、MBRベーシックディスクに使用されます。
論理ドライブにブートパーティションを変換することは許可されていません。ブートパーティションを変更した後、お使いのコンピュータはおそらく動作を停止することになります。
論理ドライブはプライマリパーティションより63セクタ大きいので、変換後にパーティションの場所とサイズが多少変更されます。

これで、データを失うことなく、プライマリパーティションが論理ドライブに変換されました。

CMDでプライマリを論理ドライブに変更

CMDを使用すると、以下のプロセスで、1つのプライマリパーティションを削除し、未割り当て領域で拡張パーティションを作成してから、内部に論理ドライブを作成します。上記の方法と比較すると、より複雑でデータが失われるリスクがありますが、Windowsに組み込まれている機能であるため、完全に無料です。

注:CMDを使用すると、パーティションが削除されます。したがって、最初にバックアップを作成する必要があります。

プライマリパーティションを削除

ステップ 1. デスクトップの検索バーに「diskpart」と入力し、「ENTER」を押してDiskPartウィンドウを表示します。

ステップ 2. 「list disk」と入力し、「ENTER」を押して、PC上のすべてのディスクを一覧表示します。

ステップ 3. 4つのパーティションが存在するディスクを見つけ、「select disk *」(*はディスクの番号)と入力して、「ENTER」を押します。

ステップ 4. 「list partition」と入力し、「ENTER」を押して、削除したいパーティションを取得します。

ステップ 5. 「select partition *」(*はパーティションの番号)と入力し、「ENTER」を押します。

ステップ 6. 「delete partition」と入力し、「ENTER」を押して、選択したパーティションを削除します。

論理ドライブを作成

ステップ 1. 「select disk *」と入力し、「ENTER」を押します。

ステップ 2. 「create partition extended」と入力し、「ENTER」を押します。

ステップ 3. 「create partition logical」と入力し、「ENTER」を押します。

ステップ 4. 「format quick」と入力して「ENTER」を押します。100%完了するまで待ちます。

ステップ 5. 「assign letter=*」(*はドライブレター)と入力し、「ENTER」を押して、作成した論理パーティションに文字を割り当てます。

ステップ 6. 「exit」と入力し、「ENTER」を押して操作を終了します。

まとめ

この記事では、プライマリパーティションと論理ドライブの違いを学びました。また、プライマリパーティションを論理ドライブに変更する2つの方法を紹介しました。データを失うことなくプライマリパーティションを論理ドライブに変更する場合は、AOMEI Partition Assistant Professionalの方が適しています。サーバーオペレーティングシステムで使用する場合は、Server版をお試しください。