ハードドライブの速度が、コンピュータの動作に大きな影響を与える場合があります。従って、Windows 10でディスク速度測定を実行する方法を知りたい場合は、是非この記事で提供している2つの方法を試してください。
ディスクは、コンピュータの最も重要なコンポーネントの1つです。これは、情報、オペレーティングシステム、およびアプリケーションを保存し、不揮発性メモリとも呼ばれる記憶装置です。
あるコンピュータが多くのアクティビティを完了する際に動作が遅くなり、一方で他のシステムの速度が変わらないことにお気づきかもしれません。これは、RAMとディスク速度によって決定されます。多くのアクティビティを完了すると、低速のハードドライブを搭載したコンピュータは頻繁に停止したり、ハングアップしたりします。そのため、SSDの需要が高まっているのです。
この記事では、Windows 10/11 PCでディスク速度測定を実行する方法を説明します。
このパートでは、2つの速度測定ツールを紹介します。1つは第三者のディスク&パーティション管理ソフトで、もう1つはMicrosoftのDiskSpdです。
Windows 11/10/8/8.1/7/XPに対応する第三者のディスク&パーティション管理ソフトであるAOMEI Partition Assistant Professionalを強くお勧めします。このソフトは、「ディスク速度測定」機能を備えており、しかも分かりやすいインターフェースとユーザーフレンドリーな操作でユーザーはディスクの速度を簡単に測定できます。
ユーザーが専門的なコンピュータの知識を持っていなくても、様々な操作を実行することができます。測定モードには、「シンプルモード」と「プロモード」の2つがあります。必要に応じて、より適切なモードを選択できます。
ユーザーが測定結果を簡単に読めるように、すべてのデータが詳細に記録されます。そして、このツールは、3つの方法でテスト結果を書き出すことができます。したがって、結果をさまざまな方法で便利に使用できます。
2つの測定モードを別々に紹介します。
▶1.シンプルモード
手順 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードして実行します。上部にある「テスト」の「ディスク速度測定」をクリックします。
手順 2. 新しいウィンドウでは、測定パーティションを選択し、デフォルトのモードであるシンプルモードで「開始」をクリックしてプロセスを実行できます。テストは途中で停止することができます。
「開始」ボタンをクリックすると、ソフトウェアはHDD速度測定を開始し、システムに応じてリアルタイムで読み出しと書き込みの速度を表示します。
測定が完了すると、選択したドライブの読み出し/書き込み速度を確認できます。
手順 3. 必要に応じて、「書き出す」をクリックして結果をエクスポートできます。
ヒント:結果を書き出す方法は3つあります。
クリップボードにコピー:テスト結果をクリップボードにコピーします。
テキストに書き出す:テスト結果をtxtファイルとして書き出します。
スクリーンショットに書き出す:テスト結果をpng画像として書き出します。
▶2.プロモード
手順 1. 「プロモード」をクリックすると、このモードのウィンドウが表示されます。
手順 2. プロモードインターフェイスでは、詳細情報が表示されます。ここでは、測定するドライブを選択します。その他、スピード、サイズ、持続時間、測定番号なども必要に応じて設定できます。
手順 3. 次に、「測 定モード」、「ブロック」、「キュー」、「スレッド」を設定できます。
手順 4. テストを開始すると、「読み出し」と「書き込み」で速度がMB/sでリアルタイムに表示されます。
測 定が終了したら、その結果を書き出す こと ができます。テストが終 了すると、プログラムは ディスクを管理するに 役 立ついくつかの 提案をポップアップ 表示します。これは、自分の要件に応じて実行または拒 否でき ます。
ディスク速度測定の需要を考慮し、Microsoftは2021年9月20日にDiskSpdと呼ばれるディスク速度テストツールをリリースしました。これは、MITライセンスのもとオープンソースで開発しているコマンドラインツールであり、コンピュータファイル、パーティション、またはストレージデバイスに対する一連のクエリを生成し、収集した情報をコマンドラインインターフェイスのテキストまたはXMLファイルとして表示します。
少し複雑ですが、ダウンロード方法から実行方法、結果の読み方までご案内いたしますので、ご安心ください。
▶1.ダウンロード
事前準備:
1. ストレージスペースの状態を確認してください。
2. 他のプログラムがテストを中断しないように、リソースの使用状況を確認してください。
さあ、始めましょう!
手順 1. DiskSpdツールは、オープンソースコードを含むGitHubリポジトリから直接ダウンロードすることができます。リポジトリの[Releases](リリース)にあるリンクを選択すると、ZIPファイルが自動的にダウンロードされます。
手順 2. ZIPフォルダを開きます。圧縮フォルダツールタブから「すべて展開」オプションをクリックします。そして、ファイルを展開するパスを確認します。
手順が完了したら、コマンドプロンプトからこのツールを起動することができます。
▶DiskSpdの実行方法
パフォーマンステストを始める前に、現在使用中のアプリをすべて終了し、ストレージの健康状態が良好であることを確認してください。
では、コマンドプロンプトを開いて、測定を始めましょう!
手順 1. コマンドプロンプトを検索し、最適な結果を右クリックして、「管理者として実行」オプションを選択します。
手順 2. 次のコマンドを入力して、DiskSpdツールを含むフォルダーに移動し、Enterキーを押します。
cd \PATH\TO\TOOL(例えば、cd C:\Users\username\Downloads\DiskSpd\amd64)
コマンドは必ずDiskSpd.exeファイルの保存先まで指定してください。
手順 3. 次のコマンドを入力し、「Enter」を押してDiskSpdを実行し、Windows 10でターゲットディスクの読み取り/書き込みパフォーマンスをテストします。
diskspd -d60 -W15 -C15 -c128M -t4 -o4 -b8k -L -r -Sh -w50 c:\disk-speed-test.dat
コマンドが正しく機能するには、各パラメーターを正しく入力する必要があります。
このコマンドは、測定結果を表示せずにテストを実行します。結果ファイルを表示する必要がある場合は、次のコマンドを使用する必要があります。
diskspd -d60 -W15 -C15 -c128M -t4 -o4 -b8k -L -r -Sh -w50 c:\disk-speed-test.dat > c:\drive-test-results.txt
テスト結果はテキストファイルに保存されます。
ツールのコマンドはパラメータを構成します。ここでは、以下のような一連の基準パラメーターをリストします:
-d60-これは、テストの期間を指定します。一般的に、重要なワークロードには少なくとも60秒を使用することをお勧めします。
-W15-テスト開始前のウォームアップ時間を設定します。
-C15-テスト後のクールダウン時間を設定します。
-c128M-テスト用に作成するファイルのサイズをカスタマイズします。
-t4-これは、ターゲット/テストファイルあたりのスレッドの数を示します。この数は多くの場合、CPUコアの数に基づいています。
-o4-これは、スレッドごとのターゲットあたりの未処理I/O要求の数を示します。
-b8k-これは、ブロックサイズをバイト、KiB、MiB、またはGiBで示します(デフォルトは64K)。
-L-待機時間の統計を測定します。
-r-ランダムI/Oを生成します。これは「-s」オプションで上書きできます。
-Sh-ソフトウェアおよびハードウェアの書き込みキャッシュを無効にします。
-w50-これを使用して、操作における書き込み要求の割合を指定します。ここでは、「-W50」は50%の書き込みと50%の読み取りを実行します。これはバランスの取れたテストですが、状況に合わせてテストを調整するために数値を変更できます。
-c:\disk-speed-test.dat-このコマンドは、テストターゲットファイルが保存されるパスです。
▶Diskspdの結果を読む
パフォーマンステストが終了すると、その結果が画面に表示されます。
結果には多くのテーブルがあります。結果の最初の部分は、コマンドがテストを完了するまでにかかった時間と、脅威とプロセッサーの数が表示されます。
◤Total IO:スレッドごとに実行した読み書き回数を表示します。統計は、MB/s単位で平均パフォーマンスを示しています。1秒間に完了した読み取り/書き込み操作の総数、およびその期間中の入出力の総数を示します。
MiB/sの合計結果は、読み取り/書き込みの平均速度が表示されます。
◤Read IO & Write IO:スレッドごとの読み取り統計と書き込み統計が表示されます。
Windowsでは、ディスク速度測定は、ユーザーがある程度の技術およびコンピュータの知識を持っている必要がある作業であり、HDD速度測定ソフトウェアが必要です。DiskSpdツールと比較すると、AOMEI Partition Assistantはユーザーにとって操作しやすいかもしれません。そして、このツールの他の機能(ディスクのデフラグとパーティションの整列など)は、ユーザーが測定の後にデバイスを管理するのに役立ちます。
これらの機能に加えて、ツールはディスクのクローン作成、オペレーティングシステムの移行、およびプログラムの移動などの機能もあります。
Windows Server 2003、2008(R2)、2011、2012(R2)、2016、2019、2022のユーザーの場合、AOMEI Partition Assistant Server版を使用してください。