DISKPARTコマンドは、Windowsに標準搭載されたパーティション管理ツールである「ディスクの管理」のコマンドライン版ツールといったところです。たくさんのサブコマンドを持っていて、ディスクのパーティションやボリュームを操作できます。この記事では、DiskPartの使い方を簡単にご紹介しておきましょう。
🔒DiskPartの起動方法 | 検索ボックスまたは「ファイル名を指定して実行」にdiskpartと入力して、diskpartを管理者権限で実行します。 |
🔉DiskPartの使い方 | まず「list disk」「list volume」「list partition」でオブジェクトの一覧を表示し、「select」で目的のオブジェクトを選択してそのオブジェクトにフォーカスを与える必要があります。 |
💻よく使われるDiskpartコマンド | delete volume、create partition primary、 format fs=ntfs quick、assign letter=f、extend size=2048、shrink desired=1024、active、convert gpt(convert mbr)...... |
🛒DiskPartの代替ソフト | パソコン初心者でも簡単に使えるAOMEI Partition AssistantはDiskPartの代わりになり、DiskPartよりも多くの強力な機能を提供します。ディスクパーティションをよりよく管理できます。 |
コマンドラインからのディスクの構成には、これまではfdiskユーティリティが使われてきました。しかし、FDISKは一般のユーザーにとっては難しすぎるため、Windows 2000以降、代わりに改良された新しいDiskPartユーティリティを使います。
DiskpartはFDISKより簡単です。ユーザーはDiskpartをWindows「ディスクの管理」ユーティリティのコマンドライン版ツールとして使用して、ハードディスクの初期化/パーティション分割、パーティションの作成/削除/フォーマットなどを正常に実行できます。
ここでは、Windows 10でDiskPartを起動するために2つの方法を提供します。
▶方法 1. Windows10のタスクバーの「ここに入力して検索」という検索ボックスにdiskpartと入力し、最も一致する検索結果からdiskpartを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
▶方法 2. Windowsロゴ + Rキーを押し、「ファイル名を指定して実行」に「diskpart」と入力し、「OK」をクリックします。
diskpart.exeを起動した後、helpまたは/?と入力して、ヘルプ表示でDiskPartコマンドの構文とパラメータを示すことができます。
DiskPartコマンドにより、オブジェクト(ディスク、パーティション、またはボリューム)を管理するには、まずオブジェクトの一覧を表示し、目的のオブジェクトを選択してそのオブジェクトにフォーカスを与える必要があります。
利用可能なオブジェクトの一覧を表示し、オブジェクト番号またはドライブ文字を確認するために、「list disk」「list volume」および「list partition」コマンドを利用することができます。
例:list diskでディスク一覧を呼び出して対象ディスクを把握します。⇒ちなみに、GPTの項目にアスタリスク(*)がついている場合、GPTディスクです。GPTの欄にアスタリスク(*)の印が表示されていない場合、MBRディスクです。
ヒント:list diskコマンドとlist volumeコマンドは、コンピュータ上のすべてのディスクとボリュームを表示します。一方で、list partitionコマンドは、フォーカスがあるディスクのパーティションのみを表示します。(つまり、list partitionコマンドを使用する前に1つのディスクを選択しなければなりません。)
上述のとおり、あらかじめ選択された対象に操作をすることになるので、「select」サブコマンドで対象を選択しておく必要があります。
ディスク 0、パーティション 1、ボリューム 2、ボリューム Cなどのように、オブジェクト番号(0から)とドライブ文字によってオブジェクトを選択します。⇒例えば、select disk 0、select partition 1、select volume 2、select volume cと入力してEnterキーを押します。
✍次は、最もよく使用されるDiskpartコマンドをいくつかご紹介します。
ボリュームを選択すると、別のボリュームを選択するまでフォーカスがそのボリュームにあるため、各操作で「select volume」コマンドを使用しない場合があります。また、各操作例は次々と実行され、前の操作の効果が次の操作で表示されます。もし、1つの操作だけを実行する必要がある場合は、対応するコマンドを使用する前に、ボリュームを選択する必要があります。
➤注:コマンドを入力するたびに、「Enter」キーを押して適用する必要があります。
「list volume」→「select volume ボリューム番号またはドライブ名」→「delete volume」を順番に入力して対象ボリュームを削除します。
※ヒント:システムドライブ、起動ドライブ、またはブートファイル、ページファイル、クラッシュダンプファイルが含まれているボリュームを削除できません。
完了後、「DiskPartはボリュームを正常に削除しました。」というメッセージが表示されます。
パーティションを作成する時、ハードディスク上に未割り当て領域が必要です。
❶全ての未割り当て領域を1つのパーティションにする場合「create partition primary」コマンドを実行します。
❷サイズを指定して、パーティションを作成する場合「create partition primary size=10240」(サイズはMB指定)コマンドを実行します。この例では、10240MB(10GB)のプライマリーパーティションを作成します。
完了後「DiskPartは指定したパーティションの作成に成功しました。」メッセージが表示されます。
突然RAWファイルシステムになってしまったパーティションが使えるように、「format fs=ntfs quick」コマンドでパーティションのフォーマットを実行する必要があります。この例では、パーティションをNTFSファイルシステムで高速フォーマットします。
完了後「DiskPartは、ボリュームのフォーマットを完了しました。」のメッセージが表示されます。
パーティションにドライブレターが割り当てられていない場合、エクスプローラーに表示されません。「assign letter=f」コマンドで既存のパーティションにドライブ文字(F:)を割り当てることができます。もちろん、Fを別の文字に置き換えることができます。
完了後、「DiskPartはドライブ文字またはマウントポイントを正常に割り当てました。」というメッセージが表示されます。もっと詳しい情報については下記の文章を参考にしてください。
🔎【関連記事】ドライブ文字(ドライブレター)の変更・割り当て方法
今回の例では、対象ボリュームに、さらに2048MB(2GB)のメモリ容量を追加するために「extend size=2048」コマンドを実行します。
完了後、「DiskPartはボリュームを正常に拡張しました。」というメッセージが表示されます。
▶パーティションの拡張について、もっと詳しい情報を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
🔎【関連記事】ボリュームを拡張したいが、ボリュームの拡張はグレーアウトする
「shrink desired=1024」コマンドを実行してパーティションを1024MB(1GB)縮小します。
完了後「ボリュームは、次の方法で正常に縮小されました:1024MB」のメッセージが表示されます。
▶パーティションの縮小について、もっと詳しい情報を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
🔎【関連記事】Windows 11/10/8/7では、ボリュームが縮小できない場合の対処方法
「active」コマンドを実行して対象パーティションをアクティブとしてマークすることができます。
完了後「DiskPartは現在のパーティションをアクティブとしてマークしました。」が表示されます。
▶アクティブとしてマークについて、もっと詳しい情報を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
🔎【関連記事】「パーティションをアクティブとしてマーク」に関すること
パーティションやボリュームに関する操作を解説した後、ディスクを管理するdiskpartコマンドについてご紹介しましょう。
例えば、ディスク内のすべてのパーティションやボリュームを削除してから、MBRとGPTの間でディスクを変換したい場合、次のコマンドを順に入力してください:
●list disk ●select disk n(nはGPT/MBRへ変換するディスクのディスク番号です。) ●clean ●convert gptまたはconvert mbr
▶GPT/MBRディスクへの変換について、もっと詳しい情報を知りたい方は、こちらへ~
🔎【関連記事】ディスクをMBRからGPTに変換、またはGPTからMBRに変換する方法
ご覧のように、Windows 10/11のDiskPartコマンドはディスク&パーティションの管理にとても役立ちますが、パソコン初心者にとって、依然として複雑かもしれません。
この場合、誰でも簡単に使えるAOMEI Partition AssistantはDiskPartコマンドの代わりになります。このパーティション管理ソフトは、DiskPartよりも多くの強力な機能を提供します。Windows 10/11だけでなく、Windows 8.1/8、7にも対応します。
▼パーティションやボリュームを操作するために、目的のオブジェクトを右クリックし、実行したい項目を選択します。AOMEI Partition Assistantによってサポートされた機能は次のように:
▼ディスク管理に対する操作またはウィザードは次のように:
この記事では、DiskPartコマンドについての情報(DiskPartの概要、起動方法、使い方など)をご紹介しました。複雑だと思う方は、DiskPartコマンドの代替ツールAOMEI Partition Assistantを使用できます。Windows 11/10/8.1/8/7に対応し、DiskPartの機能をほぼすべてカバーします。アップグレード後「アプリ引っ越し」、「ディスクデフラグ」など、より多くの高度な機能も楽しめます。
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