回復ドライブとはリカバリーディスクとも呼ばれており、PCに原因不明の不具合が起きたときに初期状態に戻すために使う機能です。ただし、ドライブ容量が不足すると、この機能を使用できない場合があります。この記事では、Windows 11、10、8、7で回復ドライブを削除する3つの安全な方法を紹介します。
Windows 10で回復ドライブを削除する方法を教えてください。
私のノートパソコンは、回復Dドライブの空き容量がなくなったと表示されますが、その上にファイルはありません。私のラップトップはWindows 10を実行しています。回復ドライブの容量を解放するにはどうすればよいですか?
- Microsoft.comからの質問
回復ドライブを削除してスペースを解放する前に、Windows 10の回復ドライブについてご紹介します。
回復ドライブとは、パソコンが起動しないときやバッテリー交換時にパソコンを工場出荷時の状態に戻したり、OSを再インストールしたりするときに使う修復機能です。
Windows 10から搭載されたもので、OSの機能を使ってUSBメモリなどに作成します。パソコンは長く使い続けるうちに不具合が起きることも珍しくありません。誤操作やハードウェア障害が原因で、パソコンが起動できない深刻な症状に陥るケースもあります。回復ドライブは、利用できなくなったパソコンを修復するときに使うものなので、従来のリカバリーディスクと同じ役割を持つと思ってください。Windows 10のパソコンは、USBに回復ドライブを作成する機種とDVDやブルーレイなどメディアに作成する機種があります。
パソコンは電化製品である以上、タイミングを問わずある日突然起動しなくなってしまう可能性があります。パソコンはシステムファイルの破損や内部の部品の故障など何らかの障害が発生すると、正常に起動できません。しかし、パソコンが起動できない原因はさまざまです。必ずしもHDDやマザーボードなど部品が物理的に壊れたことが原因でパソコンが起動できないとは限りません。そのため、パソコンが起動できないからといって、すぐに買い替える必要はありません。
回復ドライブでWindowsを初期状態やシステムファイルを以前の状態に戻せば、問題なく利用できることもよくある話です。Microsoftの公式サイトでも万一トラブルが発生したときのために、1年に1度のペースで回復ドライブの作成を推奨しています。
回復ドライブのメリット
回復ドライブのメリットは、修理のために送ることなく自分でリカバリを実行できるため、不要な費用を回避できることです。コンピュータが正常に起動しない場合は、パソコンショップまたは製造元に修理を依頼する必要があります。もちろん、修理費用がかかってしまいますよね。また、修理に出すとパソコンが手元に戻ってくるまでに数日かかりますが、回復ドライブを使用して復旧する場合は、数時間でご利用いただけます。
回復ドライブのデメリット
回復ドライブの大きなデメリットは、保存されたデータを回復できず、パソコンの初期化のためにリセットされることです。そのため、パソコンに保存されているデータは別途バックアップする必要があります。もう1つのデメリットは、必要に応じて32GB以上のUSBメモリを用意する必要があることです。また、パソコンでデバイスの暗号化機能が有効になっている製品の場合は回復キーを入力しなければならない点にも注意しましょう。
回復ドライブは、システムのバックアップイメージファイルやシステムの復元データなどを保存する特別なドライブです。PCは通常の方法では解決できない問題に遭遇したときに、PCを工場出荷時のデフォルト設定に戻すことができます。ドライブの空き容量がなくなると、この機能が使えなくなることがあります。
一般的に、Windows 11、10、8、7で回復ドライブがいっぱいになる理由は2つあります。
●多くの個人的なファイルやアプリケーション:これが全負荷の主な原因である可能性があります。通常、回復パーティションは物理ドライブではないので、個人データやその他のソフトウェアに使用できるストレージスペースはわずかです。そして、すぐに回復ドライブのディスク容量が不足しているという警告が表示されることがあります。
●Windowsシステムの更新:Windows 10を更新したことがある場合、以前のOSが自動的にそこに保存され、多くのディスク領域を占有する可能性があります。これは回復ドライブがいっぱいになるもう一つの原因になる可能性があります。
何が原因で回復ドライブがいっぱいになったとしても、以下のセクションを参照してください。Windows 11、10、8、7で回復ドライブを安全に消去する3つの方法をご紹介します。
ドライブの容量が不足しているとき、内蔵のディスククリーンアップユーティリティを実行してドライブをスキャンし、不要なファイルを削除し、回復ドライブの容量を解放できます。
ステップ 1. 「Win」+「R」を押して「ファイル名を指定して実行」ボックスを開き、実行ボックスに「cleanmgr」と入力し、Enterキーを押してクリーンアッププログラムを開きます。
ステップ 2. ディスククリーンアップが表示され、回復ドライブを選択し、「OK」をクリックします。次に、プログラムは解放できるスペースの量をスキャンして計算します。
ステップ 3. 「削除するファイル」欄の下で、不要なファイルを選択し、「OK」をクリックして、Windows 10の回復ドライブの空き容量を増やします。
クリーンアッププログラムは、少量のスペースしか解放できない場合があります。より多くのスペースを確保するために、AOMEI Partition Assistant Professionalを使用できます。このソフトは、この問題に対して2つのオプションを提供します。「ファイルを破壊」機能によって、不要なファイルを削除するのに役立ちます。そして、「パーティションを削除」機能は、回復ドライブ全体を削除することができます。
さらに、AOMEI Partition Assistantは、予期しない事態が発生した場合に備えて、バックアップとして回復ドライブをクローンする方法を提供します。重要なファイルを削除したり、ドライブ全体を削除したい場合、ある日Windowsシステムの破損に遭遇しても、パソコンを正常な状態に戻すことができます。
次に、ダウンロードボタンをクリックして、詳細な手順を確認します。
事前準備:
始める前に、バックアップのために、回復ドライブを他のドライブにクローンしたほうがいいと思います。外付けハードドライブ、またはUSBフラッシュドライブを挿入して、インストールし、AOMEI Partition Assistantを起動し、回復パーティションを右クリックして、「パーティションをクローン」を選択することができます。そして、プロンプトに従って、操作を完了します。
AOMEI PA Proの「ファイルを破壊」機能で不要なファイルを処理する
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。メインインターフェイスで、上部にある「消去」をクリックし、「ファイルを破壊」を選択します。
ステップ 2. ポップアップウィンドウで「ファイル」または「フォルダ」をクリックして、破壊したいファイルまたはフォルダを追加します(ヒント:或いは、ファイルまたはフォルダをポップアップウィンドウに直接ドラッグすることで破壊したいファイルまたはフォルダを追加することもできます。間違ったファイルまたはフォルダを選択したら「削除」で削除することができます)。
ステップ 3. 破壊方法を選択してください。ここでは、「ゼロを書き込む」を選択します。
ヒント:ここでは4つの方法を説明します:
ゼロを書き込む:全セクタをゼロで上書きします(安全かつ迅速)。
ランダムデータ(1回):ハードディスクをランダムデータで上書きします(1番目の方法より安全)。
DoD 5220.22-M(7回):DoD基準が初めて「米国国家産業保全プログラム運用マニ ュアル」で公開されました。「ゼロの書き込み」と「ランダムデータの書き込み」よりはるかに安全で、Guttmanより速いです。組織やデータサニタイゼーションプロバイダーによく使用されます。
Gutmann(35回):ハードディスクを35回以上上書きします。最も安全な方法ですが、時間がかかります。
ステップ 4. 「破壊」をクリックしてファイルを破壊します。選択したファイルにシステムまたはアプリケーションのパスが含まれている場合は、警告ダイアログボックスが表示されます。 それを読み、「はい」をクリックして操作を確認します。
ステップ 5. ファイル消去が完了した後、このポップアップウィンドウを閉じます。
AOMEI PA Proの「パーティションを削除」機能で回復ドライブ全体を削除する
システムが正常に動作している場合、回復ドライブは多少役に立たないため、多くの人は自分のPCから回復ドライブ全体を削除したいと思うでしょう。これを実行したい場合は、また、最初にドライブをバックアップし、次の手順に従って回復ドライブを削除します。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを起動し、メイン画面で回復ドライブ上のパーティションを選択し、右クリックして「パーティションを削除」をクリックします。
ステップ 2. 次のポップアップウィンドウで、「パーティションを削除して、そのデータを消去します」を選択します。そして、4つの消去方式がリストされているので、「全セクタにゼロを書き込む(安全かつ迅速)」を選択し、「はい」をクリックします。
ヒント:
パーティションの高速削除(データを消去せずにパーティションを削除します):このオプションを選択すると、削除されたデータは復旧/回復可能です。
パーティションを削除して、そのデータを消去します:このオプションを選択すると、AOMEI Partition Assistantはパーティションを削除するだけでなく、その上のデータもすべて完全消去します。削除されたデータは、如何なるデータ復旧ツールにより回復できません。
ステップ 3. メインインターフェイスに戻り、仮想結果を確認し、問題なければ「適用」をクリックしてパーティション削除操作を実行します。
もしハードディスクを誤って削除してしまい、重要なデータを失うと、大変になります。そのディスクにあるデータを復元したい場合は、AOMEI Partition Assistant Professionalの「データ復元」機能を使用することができます。
ステップ 1. USBメモリをパソコンに接続します(USBメモリは必ず「空」のものを接続してください。回復ドライブを作成するときに自動的に初期化されます)。
ステップ 2. スタートメニューを開きます。「Windows」ボタンをクリックしメニューをスクロールさせ、「Windows 管理ツール」をクリックし展開した「回復ドライブ」をクリックします。
ステップ 3. 回復ドライブウィンドウが開いたら、「システム ファイルを回復ドライブにバックアップします」にチェックが入っていることを確認して「次へ」をクリックします。
ステップ 4. 回復ドライブの保存先を探します。これは2~3分かかるので待ちます。
ステップ5. 使用可能なドライブの部分に接続しているUSBメモリが表示されていることを確認したら「次へ」ボタンをクリックします。
ステップ 6. USBメモリの全てのデータが削除されますという警告が表示されます。問題ないなら「作成」を押して下さい。
ステップ 7. 回復ドライブの作成がはじまります。回復ドライブの作成には、だいたい1時間程かかるので待ちます。
ステップ 8. 「回復ドライブの準備ができました」と表示されたら「完了」ボタンをクリックし、安全な取り外しを行いUSBメモリをパソコンから取り外します。
さて、Windows 11、10、8、7の回復ドライブを安全に消去する方法を知っていただけたでしょうか。上記の方法とは別に、ドライブがいっぱいになったら、空き領域を1つのパーティションから回復ドライブに直接割り当てることもできます。また、誤って回復ドライブを削除してしまった場合、削除されたパーティションも復元することができます。
さらに、これらの操作をサーバーOSで行いたい場合は、Server版に切り替えてください。
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