データを失うことなくWin11でダイナミックディスクをベーシックに変換する
この記事では、Windows11の組み込みツールであるディスクの管理と強力なサードパーティソフトウェアのAOMEI Partition Assistant Professionalを使用して、Windows11でダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する3つの方法について説明します。
ベーシックディスクとダイナミックディスクについて
ハードディスクの扱うには、ベーシックディスクとダイナミックディスクの2種類があります。
ダイナミックディスクとは?
ダイナミックディスクは、Windowsのストレージ管理方式の一つです。Windows 2000で導入されたディスクの管理機能で、領域の分割や統合を柔軟に、動的に行うものです。ダイナミックディスクの導入に伴い、従来の管理方式はベーシックディスクと呼ばれるようになりました。ダイナミックディスクでは装置全体が一つのパーティションで、その中にボリュームと呼ばれる領域を2000個まで作成することができます。
ベーシックディスクとは?
ベーシックディスクは、Windowsのもう一つのストレージ管理方式です。Windowsでダイナミックディスクの登場以前に採用されてきたハードディスク(HDD)管理方式で、単純で固定的な領域管理を行うものです。従来からあるベーシックディスクでは内部を複数の独立した領域に区切るパーティションをMBR方式では4つまで、GPT方式では128個まで作成できます。OSの起動領域として指定できるのはベーシックディスクのみであるため、コンピュータに一つはベーシックディスク設定のストレージが必要となります。
Win11でダイナミックディスクをベーシックに変換する理由
ベーシックディスクと比較すると、ダイナミックディスクにはいくつかの利点があります。ただし、互換性のために、パーソナルPCはほとんどの場合ではベーシックディスクを使用します。一般に、次の状況では、Windows11でダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する必要があります。
☞デュアルシステムをインストールします。ダイナミックボリュームは、ベーシック・ブート・パーティションまたはシステムパーティションから変換されていない限り、ダイナミックボリュームに直接Windowsをインストールすることはできません。
☞ユーザーが誤ってベーシックディスクをダイナミックディスクに変換し、データを損傷せずにダイナミックディスクをベーシックディスクに戻したいと思っています。
☞ダイナミックディスクは他の側面には互換性がない場合がありません。例えば、ダイナミックディスクがFATファイルシステムをサポートしていません。
Win11でダイナミックディスクをベーシックに変換する方法
ここでは、Windows11の組み込みツールであるディスクの管理とDiskPart、強力なサードパーティソフトウェアのAOMEI Partition Assistant Professionalを使用して、ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する方法について説明します。
方法1.AOMEI PA Proでダイナミックディスクをベーシックに変換(推奨)
AOMEI Partition Assistant Professionalは、Windows 11/10/8/7用の強力なディスク管理ユーティリティです。組み込みの機能である「ダイナミックディスク変換器」を使用すると、システムディスクやデータディスクに関係なく、ボリュームを削除せずにダイナミックディスクをベーシックディスクに変換できます。最も重要なことは、その操作は非常に簡単で、複雑なコマンドラインは必要なく、プロセス全体は、マウスだけで操作を完了できます。
さらに、ダイナミックディスクマネージャを使用すると、ダイナミックボリュームのサイズ変更/縮小/削除/フォーマットを行うことができます。
ではAOMEI Partition Assistantをダウンロードして、ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換しましょう!
手順 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして実行し、メインインターフェイスの上部にある「変換」をクリックし、「ダイナミックディスク変換器」を選択します。
手順 2. 新しいポップアップウィンドウで、「次へ」をクリックします。
手順 3. ここでは、方法1を選択し、「次へ」をクリックします。
手順 4. ベーシックに変換するダイナミックディスクを確認し、「次へ」をクリックします。
手順 5. 次に、「この操作を実行します」にチェックを入れ、「続行」をクリックして開始します。
手順 6. 変換が完了したら、「OK」をクリックしてコンピューターを再起動します。
方法2.ディスクの管理でダイナミックディスクをベーシックに変換
ディスクの管理は、Windowsの組み込みツールです。ダイナミックディスクをベーシックディスクに無料で変換するのに役立ちますが、ディスクの管理では空のダイナミックディスクのみをベーシックディスクに変換できます。したがって、ダイナミックディスク上のすべてのデータを削除する必要があります。
手順 1. Windows11デスクトップの下部にあるスタートボタンを右クリックして、メニューの中から「ディスクの管理」を選択します。
手順 2. コンピュータの管理インターフェイスで、ダイナミックディスクの各ボリュームを右クリックして「ボリュームの削除」を選択します。
手順 3. プロセスが完了するのを待ってから、ダイナミックディスクを右クリックし、「ベーシックディスクに変換」を選択します。
方法3.DiskPartでダイナミックディスクをベーシックに変換
手順 1. 「Windows+R」を同時に押し、「diskpart」と入力して、「Enter」をクリックします。
手順 2. 次のコマンドを順番に入力し、各コマンドの後にEnterキーを押します。
▶list disk
▶select disk m(mは変換しようとするダイナミックディスクの番号です。)
▶detail disk(ダイナミックディスクの具体的な情報を表示します。)
▶select volume n(nは選択したダイナミックディスク上のボリュームの番号です。)
▶delete volume(複数のボリュームがある場合は、ディスク上のすべてのボリュームを1つずつ削除してください。)
▶convert basic(ベーシックディスクに変換します。)
手順 3. 最後に「Exit」を押してを終了します。
コマンドプロンプトを使用してダイナミックディスクをベーシックディスクに変換することもできますが、空のダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する前に、すべてのボリュームを削除する必要もあります。コンピューターの初心者にとって、間違ったコマンドラインを入力すると、問題はさらに複雑になる可能性があります。幸い、サードパーティのソフトウェアAOMEI Partition Assistantを使用すると、データを消去せずにダイナミックディスクをベーシックディスクに変換できます。
結論
上記の3つの方法から、ダイナミックディスクとベーシックディスク間の変換に問題がある場合は、AOMEI Partition Assistant Professionalを選択するのが賢明です。このソフトを使用すると、データを破損することなく、Windows11でダイナミックディスクをベーシックディスクに簡単に変換できます。 さらに、アプリケーションをあるパーティションから別のパーティションに移動したり、OSをMBRディスクからGPTに移行したりする機能があります。
よくある質問
Q1: ダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する際にデータが失われることはありますか?
A1: 「ディスクの管理」や「DiskPart」を使用する場合、ディスクを一度削除してから再作成するため、データは失われます。一方、「AOMEI PA Pro」は、データを保持したままダイナミックディスクをベーシックディスクに変換できるため、推奨されます。
Q2: ダイナミックディスクとベーシックディスクの主な違いは何ですか?
A2: ベーシックディスクはパーティションを使用し、シンプルな構成が特徴です。一方、ダイナミックディスクはボリュームを使用し、スパンボリュームやミラーボリュームなどの高度な構成が可能です。ただし、互換性や柔軟性の面でベーシックディスクの方が一般的に好まれます。
Q3: なぜダイナミックディスクをベーシックディスクに変換する必要があるのですか?
A3: ダイナミックディスクは一部の環境やソフトウェアでの互換性が制限されることがあります。また、デュアルブートやシステム復元の際に制約が生じる可能性があります。そのため、互換性とシンプルな管理を重視する場合、ベーシックディスクへの変換が推奨されます。
Q4: Windows 11でDiskPartを使用するのは初心者には難しいですか?
A4: DiskPartはコマンドラインツールであり、コマンド入力に慣れていない初心者には少し難しいと感じるかもしれません。間違った操作を行うとデータを失うリスクがあるため、慎重に進める必要があります。初心者にはAOMEI PA Proを使用することをお勧めします。