データを失うことなく、Windows 7でMBRからGPTに変換する方法

この記事では、Windows7が起動できる場合と起動できない場合にMBRからGPTに変換する方法(Windows内蔵ツールとAOMEI Partition Assistant)をご紹介します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2024年06月27日

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Windows 7のパーティション形式について

一般的に、コンピューターのHDDはMBR(マスターブートレコード)パーティションテーブル形式で、Legacy BIOSモードで起動します。MBRパーティションの形式は最大2TBのディスクでパーティションを作成できます。2TBを超える部分は未割り当て領域と表示されています。しかもこの未割り当て領域を新しいボリュームとして作成できません。この場合は、MBRディスクをGPT(GUIDパーティションテーブル)という他のパーティションの形式に変換しなければなりません。

更に、MBRディスクで最大4つのプライマリパーティションのみ、あるいは3つのプライマリパーティションおよび1つの拡張パーティションを作成できます。GPTパーティションの形式はこの制限を打破し、HDDでドライブ文字が使用可能であるかぎり、好きなように多くのパーティションを作成できます。そのため、Windows 7やそれ以降のWindowsでMBRディスクからGPTディスクに変換する主な目的はHDDを最大限に活用することです。この2つのパーティションの形式に関するより多い違いはGPTディスクとMBRディスクを参照できます。

現在、多くのPCはUEFI BIOSを使用できるようになりました。それは起動とシャットダウンの速度を上げ、もっと安全です。

データを失うことなくMBRからGPTに変換する方法

まずはWindows OSが起動できる場合、サードパーティ製ソフトウェア「AOMEI Partition Assistant」(データを失うことなく)とWindows内蔵ツール「ディスクの管理」(データが失われる)でMBRからGPTに変換する方法を紹介します。

AOMEI Partition AssistantでMBRからGPTに変換する

MBRからGPTに変換するためのツールがたくさんあります。例えば、WindowsのインストールCDまたはUSB、コマンドプロンプト、ディスクの管理。変換中にデータが失われないようにサードパーティ製のパーティションマネージャを使用するのがお勧めです。ここで紹介したいのはAOMEI Partition Assistantです。それはWindows 7、8/8.1、10、11、XP、Vistaに対応し、簡単かつ安全に変換できます。

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手順 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。変換したいMBRディスクを右クリックして、「GPTディスクに変換」を選択します。

GPTディスクに変換

手順 2. ポップアップで変換操作を確認して「はい」をクリックします。そしてGPTがUEFIモードから起動するように要求されます。お使いのシステムはUEFIモードをサポートしているかどうかを確認してください。

はい

手順 3. 「適用」→「続行」をクリックして保留中の操作を実行します。

適用

注:Windows Server(例えば、Server 2012、Server 2016、Server 2019、Server 2022)でMBRからGPTに変換する場合は、AOMEI Partition Assistant Server版を使用してください。同じ方法でGPTからMBRに変換することもできます。

Windows「ディスクの管理」でMBRからGPTに変換する

手順 1. 「PC」または「コンピューター」を右クリックして、「管理」>「ディスクの管理」を選択します。

手順 2. GPTに変換したいMBRディスクのボリュームを削除します。

手順 3. 変換したいMBRディスクを右クリックし、「GPTディスクに変換」をクリックして、GPTディスクに新しいパーティションを作成することができます。

GPTディスクに変換

Windowsが起動せずにMBRからGPTに変換する

Windows OSを起動せずにハードディスクのパーティションの形式を変換する場合はよくあります。ベアメタルにWindowsをインストールする時、PCのUEFIブートモードに合わせるためにMBRをGPTに変換する必要があるかもしれません。コンピューターが起動できなくなる時、ブータブルデバイスを作成して、パーティションの形式を変換するのは、時間も節約できます。

Windowsインストール時、MBRからGPTに変換する

「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクはGPTのパーティションの形式ではありません」のエラーメッセージが表示されるなら、それはハードドライブがUEFIモード用のパーティションの形式(例えば、GPTパーティション形式です)に設定していないからです。次の手順に従ってHDDのパーティションの形式を変更してください。

手順 1. コンピューターの電源をオフにしてWindowsのインストールDVDやUSBを挿入します。Windowsセットアップ内でShift+F10キーを押し、コマンドプロンプトウィンドウを開きます。

コマンドプロンプト

手順 2. 次のコマンドを順番に入力してください。(各コマンドを入力した後、Enterキーを押します。)

diskpart
list disk
select disk n(nは変換したいハードディスクの番号です。)
clean
convert gpt
exit

この方法は選択されたHDD上のすべてのデータを削除するので、開始する前に重要なデータをバックアップしてください。

上述はインストール時にWindows用のインストールメディアを利用する方法です。手元にインストールメディアを持っていない場合は、クリーンインストールまたはシステム回復の前に以下の方法を試してください。

Windows 7で起動可能なメディアを作成してMBRからGPTに変更する

AOMEI Partition AssistantはWindows OSでブータブルメディアを作成することができます。このブータブルメディアにソフトウェアがプリインストールされているため、AOMEI Partition Assistantのすべての機能は使用可能です。

手順 1. USBドライブまたはCD/DVDを挿入します。上部のウィザードバーにある「ツール」をクリックして、「ブータブルCD/USBを作成」を選択し、「次へ」をクリックします。

ブータブルCD/USBを作成

手順 2. このツールは自動的に、お使いのコンピューターにWindows AIKをインストールする必要があるかどうかを検出します。必要である場合、まずそれをインストールしてください。そしてターゲットUSBまたはCDを選択します。

USBブートデバイス

手順 3. 処理が終わるまでお待ちください。そして「完了」をクリックします。

開始

手順 4. PCの電源をオフにして作成したブータブルデバイスからパソコンを起動します(BIOSで起動順位を変更する必要があります)。AOMEI Partition Assistantに作成されたブータブルメディアは自動的にAOMEI Partition Assistantをロードし、後の手順は、前が述べた方法(AOMEI Partition Assistantでデータを失うことなくMBRからGPTに変更する方法)と同じです。

MBRとGPT間で変更する時の注意点

★データディスク変換とシステムディスク変換
システムディスクでのパーティション形式の変換は、データディスクでの変換と少し異なります。Windowsは空のMBRディスクのみをGPTパーティション形式に変換できます。それ以外の場合、ディスクは自動的にダイナミックディスクに変更されます。「ディスクの管理」とCMDでは、変換のためにデータディスク上のすべてのパーティションを削除または消去できますが、システムディスクでこの操作を実行することはできません。この場合は、「Windowsを起動せずに変換する方法」しか試すことができません。
★MBRとBIOS/GPTとUEFI
一般的に、MBR+Legacy BIOSとGPT+UEFIの2つのブート方法とディスクパーティション形式の組み合わせがあります。Legacy BIOSはGPTパーティション形式を認識できませんが、UEFIはMBRおよびGPTディスクを認識できます。それでも、Microsoftは、UEFIモードで起動するときに、オペレーティングシステムをGPTディスク変更するをお勧めしています。

結語

Windows 7/8/10/11でMBRからGPTに変換したい時、Windows PCができる場合と起動できない場合の方法を紹介しました。AOMEI Partition AssistantはフォーマットなしにFAT32とNTFS間でファイルシステムを変換することもサポートします。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。