パソコンのフォルダに鍵をかける方法5選:簡単かつ安全なプライバシー保護

パソコンのフォルダを安全に守るための5つの方法をご紹介。圧縮ツールで簡単にパスワードを設定したり、BitLockerでドライブ全体を暗号化したり、専用ツールやOneDriveを使った効果的な保護方法をわかりやすく解説します。

カオル

投稿者:カオル/更新日:2024年12月17日

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パソコンを使っていると、「このフォルダは絶対に他の人に見せたくない!」と思うことがありますよね。例えば、仕事の大事な書類や家族の写真など、守りたいデータは誰にでもあります。

この記事では、パソコンのフォルダに鍵をかけて、パスワードで保護する方法を5つ紹介します。初心者でも簡単にできる方法から、プロ向けの高度なセキュリティツールまで、さまざまな選択肢があります。プライバシーをしっかり守るために、ぜひ最後までお読みください。

パスワード

1. 圧縮ツールでフォルダにパスワードをかける

フォルダにパスワードをかける最も簡単な方法は、圧縮ツールを使うことです。7-ZipやWinRARなどのソフトを使えば、誰でも簡単にフォルダを守れます。圧縮ファイルにすることで、メールで送ったりバックアップとして使うのにも役立ちます。

ステップ 1. 7-Zip公式サイトから7-Zipをダウンロードしてインストールします。

ステップ 2. パスワードを設定したいフォルダを右クリックし、「7-Zip」から「圧縮」または「圧縮してメール送信」を選びます。

7-zip

ステップ 3. 圧縮の設定画面で「圧縮形式」をZIPに設定します。

ステップ 4. 「暗号化」の項目でパスワードをを入力します。

ステップ 5. 「暗号化方式」を選び、最後に「OK」をクリックします。

メリット
実施が簡単:7-ZipやWinRARなどのツールを使って、圧縮ファイルにパスワードを設定することでフォルダを守れる
フォルダの移動が簡単:圧縮ファイルをUSBメモリやクラウドに移しても、パスワード保護が維持される
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デメリット
セキュリティが弱いことがある:古い圧縮形式(ZIPなど)は、暗号化が弱い場合があり、パスワードだけで解読されるリスクがある
ファイルごとの保護のみ:フォルダ内のすべてのファイルが個別にパスワード保護されるため、一部のファイルだけを守るのは難しい圧縮ファイルの破損リスク:圧縮ファイルが壊れると、中身が開けなくなる可能性がある

2. Windowsの「BitLocker」でドライブを暗号化する

BitLockerビットロッカー)は、Windowsに備わっているドライブ暗号化機能です。ドライブ全体を暗号化するため、フォルダだけでなくPC全体のデータセキュリティを向上させることができます。

ステップ 1. スタートメニューで「BitLocker」を検索し、「BitLockerの管理」を選びます。

ステップ 2. 暗号化したいドライブを選択し、「BitLockerを有効にする」をクリックします。

BitLockerを有効にする

ステップ 3. 「回復キーのバックアップ方法を指定してください。」というウィンドウが表示されます。3つのバックアップ方法から選び、「次へ」をクリックします。

📍関連記事:パスワード忘れても安心!BitLocker回復キーの確認方法と管理秘訣!

回復キーの保存

ステップ 4. 「ドライブを暗号化する範囲の選択」で、暗号化する範囲を決めます。

暗号化する範囲の選択

ステップ 5. 「使用する暗号化モードを選ぶ」で、暗号化モードを選択します。Windows 10のみで使う場合は新しいモードを、Windows 10以前のOSでも使う場合は互換モードを選びます。

ステップ 6. 「暗号化の開始」をクリックします。設定が完了すると、BitLockerがドライブの暗号化を始めます。このプロセスはデータのサイズによって時間がかかることがありますので、しばらくお待ちください。

メリット
高いセキュリティ:BitLockerはドライブ全体を暗号化し、PCや外部ストレージにあるデータをしっかり守る
ハードウェアの盗難時に有効:デバイスが盗まれても、BitLockerで暗号化されていれば、パスワードがなければデータにアクセスできない

デメリット
設定が複雑:初めて使うとき、設定が少し難しく感じるかもしれない

BitLockerの管理は初心者には難しいことがあります。さらに、Windows Homeエディションを使っていると、BitLockerのセキュリティ機能が利用できず、データ保護に不安を感じることもあります。AOMEI Partition Assistantの「BitLocker管理機能」は、Windowsのエディションに関係なく、すべてのWindows PCで使えます。使いやすいインターフェースと直感的な操作で、さまざまなスキルレベルのユーザーに対応しており、特に初心者に優しい設計です。BitLockerを管理するための多くの機能を提供し、回復キーのバックアップやパスワードの変更、ドライブのロック・アンロック、BitLockerの有効化・無効化ができます。

Partition Assistant Product box
AOMEI Partition Assistant
強力なBitLocker暗号化機能:簡単かつ快適にセキュリティを強化
  • 簡素化されたBitLocker管理
  • Windows10・11のHome版でも対応
  • 安心なデータ保護
  • 業界標準のAES暗号化アルゴリズム
  • 強力なセキュリティ管理

まずは、AOMEI Partition Assistantをインストールして開き、画面上部のツールバーで「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

bitlocker

BitLockerの有効化・無効化:対象のドライブを見つけて、ソフトウェアで「BitLockerを有効化」または「BitLockerを無効化」を選びます。

BitLockerの有効化

BitLockerの無効化

BitLocker回復キーのバックアップ:キーをなくした場合、再取得は難しいです。AOMEI Partition Assistantを使えば、キーをファイルに保存したり、印刷することができます。

回復キーのバックアップ

BitLockerのパスワード変更:AOMEI Partition Assistantを使って、今のパスワードや回復キーでパスワードを変更できます。

パスワード変更

ドライブのロック・アンロック:ドライブがロックされていない場合、「ドライブをロック」オプションをクリックして直接ロックできます。ロックを解除するには、「ドライブロック解除」オプションをクリックします。

ドライブをロック

ドライブロック解除

3. フォルダロック専用ツールを利用する

フォルダをロックするためのツールとして「Folder Lock」や「Wise Folder Hider」を使うのも良い方法です。これらのツールは、簡単にフォルダやファイルに鍵をかけることができます。

ステップ 1. Wise Folder Hiderを公式サイトからダウンロードしてインストールします。

ステップ 2. Wise Folder Hiderを開き、「+」アイコンをクリックしてロックしたいフォルダを選びます。

ステップ 3. フォルダを選択したら、設定画面でパスワードを入力します。これでそのフォルダはロックされ、パスワードがないとアクセスできません。

ステップ 4. 必要に応じて「隠す」オプションを選ぶと、フォルダ自体が表示されなくなります(エクスプローラーには表示されません)。

メリット
使いやすい:直感的なインターフェースで簡単に操作できる
高度な認証:パスワードやPINコード、指紋認証に対応している製品が多く、セキュリティを強化できる

デメリット
専用ツールのリスク:専用ツールに不具合が起きると、ロックしたフォルダにアクセスできなくなる可能性がある

4. OneDriveのパーソナルVaultを活用する

OneDriveのクラウドストレージには、「パーソナルVault」という安全なフォルダがあります。ここにデータを入れると、パスワードや二段階認証でアクセスを制限できます。無料プランは容量に制限があるので、大きなデータには適していません。

📍関連記事:OneDriveのファイルはどこにローカル保存されますか?

onedrive

ステップ 1. OneDriveにログインして、アカウントを作成します(まだログインしていない場合)。

ステップ 2. OneDriveアプリを開き、左のメニューから「パーソナルVault」を選びます。

ステップ 3. 「今すぐ有効にする」をクリックして、二要素認証(メールやSMSでの認証)を設定します。

ステップ 4. パーソナルVaultに保護したいファイルやフォルダをドラッグ&ドロップで追加します。

メリット
複数のデバイスからアクセス可能:パソコン、スマートフォン、タブレットなど、複数のデバイスからアクセスできる

デメリット
容量制限がある:無料プランでは容量に制限があり、パーソナルVaultに保存できるファイル数やサイズに限界がある
インターネット接続が必須:クラウドストレージを使用するため、インターネット接続がないとアクセスできない

5. Windowsの「ユーザー権限管理」を利用する

Windowsには、フォルダのアクセス権を設定する機能があります。この機能を使うと、特定のユーザーやグループだけがフォルダにアクセスできるように制限できます。

ステップ 1. 保護したいフォルダを右クリックし、「プロパティ」を選びます。

プロパティ

ステップ 2. 「セキュリティ」タブを開き、「編集」をクリックします。

ステップ 3. アクセス権を変更したいユーザーをリストから選びます。表示されていない場合は、「追加」をクリックして追加します。

ステップ 4. ユーザーのアクセス権を設定します。「拒否」にチェックを入れると、そのユーザーはアクセスできなくなります。

ステップ 5. 設定が終わったら、「適用」をクリックして保存します。

メリット
複数ユーザー管理が簡単:複数のユーザーアカウントを管理する環境で、アクセス制限を細かく設定できる
フォルダの移動が簡単:圧縮ファイルをUSBメモリやクラウドに移しても、パスワード保護が維持される
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デメリット
同じアカウントでログインしている場合には無効:自分のPCだけでなく、他のユーザーとの共有PCの場合、ユーザーアカウントを切り替えない限り効果がない
詳細な暗号化はできない:単なるアクセス権限の設定であり、強力な暗号化を提供するわけではないため、外部からのアクセスに対しては脆い

まとめ

パソコン内のフォルダに鍵をかける方法にはさまざまな選択肢がありますが、最も適した方法を選ぶことが重要です。もし手軽さを重視するなら、圧縮ツールでのパスワード設定やフォルダロックツールの利用が効果的です。一方で、高度なデータセキュリティ対策を求めるなら、WindowsのBitLockerを活用する方法が最適です。また、PCを複数人で共有する環境では、ユーザー権限管理を使うことでアクセス制限を設定できます。目的に合わせた方法を選ぶことで、安心してデータを保護できます。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。