BitLockerを無効化するコマンドの使い方と注意点

本記事では、コマンド操作の注意点と手順を解説。さらに、専用ソフトを活用した簡単で安全な管理方法も提案します。

カオル

投稿者:カオル/更新日:2024年12月17日

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BitLocker(ビットロッカー)は、Windowsのデバイスに標準搭載されている強力な暗号化機能です。データのセキュリティを守る重要な役割を果たしますが、場合によっては無効化が必要になることもあります。本記事では、初心者でも簡単に理解できるよう、BitLockerをコマンドラインで無効化する方法と、実行時の注意点について解説します。

BitLocker

BitLockerを無効化する必要があるケースとは?

BitLockerの無効化が必要になる主な状況は以下の通りです。

ハードウェアの交換:新しいハードディスクやマザーボードへの交換時に、暗号化された状態だと問題が発生する可能性があります。

別のPCでドライブを使用したい:BitLockerが有効のままだと、他のPCでデータにアクセスできない場合があります。

システムトラブル:BitLockerが原因でWindowsが正常に起動しない場合、無効化が解決策になることがあります。

コマンドでBitLockerを無効化する場合の注意点

コマンドを実行する前に、以下の点に注意してください。

データのバックアップを取る

BitLockerを無効化する際、暗号化の解除プロセス中にデータが損傷するリスクがあります。重要なファイルは事前にバックアップを取りましょう。

推奨ソフト:重要なデータを守るために、AOMEI Backupperという無料のバックアップソフトを使って、事前にバックアップを取ることをおすすめします。

管理者権限が必要

コマンドを実行するには、管理者権限が必要です。権限がない場合は、システム管理者に相談してください。

時間に余裕を持つ

ドライブサイズによっては、暗号化解除に数十分から数時間かかることがあります。

トラブルが発生した場合の対処法を確認

コマンドが失敗した場合やエラーが発生した場合は、エラーメッセージをメモし、公式のMicrosoftサポートページや専門サイトを参照してください。

コマンドでBitLockerを無効化する手順

BitLockerをコマンドラインで無効化するには、「manage-bde」というコマンドを使用します。

📍関連記事:コマンドプロンプトの基本知識と活用法を徹底解説

ステップ 1. スタートメニューを開き、「cmd」と入力します。「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

cmd

ステップ 2. 以下のコマンドを入力して、BitLockerの状態を確認します。このコマンドは、ドライブごとのBitLockerの状態を表示します。

manage-bde -status

ステップ 3. BitLockerを無効化(解除)するには、以下のコマンドを実行します。E:は無効化したいドライブのドライブレターに置き換えてください。

manage-bde -off E:

manage-bde

ステップ 4. 無効化には時間がかかる場合があります。進行状況を確認するには、以下のコマンドを使用します。

manage-bde -status E:

おまけ:専用ソフトで手軽にBitLockerを管理する

BitLockerを無効化する際、次のような課題が生じることがあります。

コマンド操作が複雑:「manage-bde」などのコマンドは専門的で、入力ミスによるエラーのリスクも。

手順がわかりにくい:ドライブの状態確認や進行状況のモニタリングが必要で、初心者にはハードルが高い。

作業に時間がかかる:大容量ドライブでは暗号化解除に数時間かかることも。

コマンドラインを使ってBitLockerを無効化するのは、初心者には操作が難しく感じられることもあります。これらの課題を解決するのが、AOMEI Partition Assistantの「BitLocker管理機能」です。このBitLocker管理ソフトは、直感的な操作でBitLockerの状態を確認・無効化できるため、安心してお使いいただけます。

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AOMEI Partition Assistant
強力なBitLocker暗号化機能:簡単かつ快適にセキュリティを強化
  • 簡素化されたBitLocker管理
  • Windows10・11のHome版でも対応
  • 安心なデータ保護
  • 業界標準のAES暗号化アルゴリズム
  • 強力なセキュリティ管理

AOMEI Partition Assistantを使ったBitLockerの無効化手順を以下に説明します。

ステップ 1. 画面の上部にあるツールバーから「ツール」タブを選び、「BitLocker」をクリックします。

bitlocker

ステップ 2. すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、復号化したいドライブを見つけて「BitLockerを無効化」を選択します。

BitLockerを無効化

ステップ 3. ドライブを復号化する方法は「パスワードでドライブを復号化」「回復キーでドライブを復号化」の2つがあります。必要に応じて1つを選んでください。

ヒント:ここで、「使用済みの領域のみ復号化」を選択して、解除プロセスを早めに終わらせることができます。

1つを選んでください

ステップ 4. 復号化プロセスが始まります。プロセスが完了したら「完了」をクリックしてください。

ヒント:ここで、復号化プロセスの進捗をアルタイムで確認できます。どのくらいのパーセントが終わっているかが明確です。

完了

まとめ

BitLockerの無効化は、必要な場面を見極めた上で慎重に行うことが大切です。コマンドを使った手順は効率的ですが、初心者には少しハードルが高いかもしれません。そんなときは、直感的に操作できる専用ソフトを活用することで、手軽に安全に管理できます。本記事の内容を参考に、自分に合った方法でBitLockerの無効化を進めてください!

よくある質問 (FAQ)

Q1:BitLockerを無効化するとデータは削除されますか?

A1:いいえ、BitLockerを無効化してもデータが削除されることはありません。ただし、暗号化が解除されるプロセス中に何らかのトラブルが発生するとデータが損傷する可能性があります。事前にデータのバックアップを取ることをおすすめします。

Q2:コマンドプロンプトでエラーが表示されました。どうすればいいですか?

A2:コマンドが正しく入力されているかを確認してください。特にドライブレター(例:C:)やコマンドオプション(例:-off)が正しいかを見直しましょう。また、「管理者権限」でコマンドプロンプトを実行していることを確認してください。それでも解決しない場合は、専用ソフトを使うことでエラーを回避できることがあります。

Q3:BitLockerの回復キーを紛失しましたが、無効化できますか?

A3:回復キーがない場合、BitLockerを無効化することはできません。回復キーが見つからない場合は、Microsoftアカウントや社内IT管理者に問い合わせて、回復キーを確認してください。

📍関連記事:BitLockerの回復キーを見つける方法6つ

Q4:BitLockerを無効化するのにどのくらい時間がかかりますか?

A4:ドライブのサイズによりますが、数十分から数時間かかる場合があります。特に大容量のドライブでは時間がかかることを念頭において、作業に余裕を持って進めてください。

📍関連記事:BitLocker解除にかかる時間を短縮する方法

Q5:BitLocker無効化後に再度有効化することはできますか?

A5:はい、再度有効化することが可能です。Windowsの設定画面やコマンドプロンプトを使用して、BitLockerを再び有効にできます。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。