Boot Device Not Foundエラーの原因と解決方法【Windows 10/11】
Windows 10やWindows 11のPCを起動した際に、「Boot Device Not Found(ブートデバイスが見つかりません)」というエラーが表示され、OSが立ち上がらないことがあります。この問題が発生すると、通常の方法ではWindowsを起動できず、適切な対処が必要です。本記事では、Boot Device Not Foundエラーの原因と具体的な解決方法を詳しく説明します。
Boot Device Not Foundとは?
Boot Device Not Foundとは、PCの起動時にオペレーティングシステム(OS)を読み込むためのストレージデバイス(HDDやSSD)が見つからない、または認識されていない場合に発生するエラーメッセージです。このエラーが発生すると、Windowsが起動せず、黒い画面に「Boot Device Not Found」や「Please install an operating system on your hard disk」などのメッセージが表示されることがあります。通常、このエラーはBIOS/UEFIがOSのインストールされているディスクを正しく認識できていない場合に発生します。
Boot Device Not Foundエラーの主な原因
Boot Device Not Foundエラーが発生する主な原因は、以下の通りです。
▶ ハードウェアの問題
- SSD/HDDの接続不良 → デスクトップPCの場合、SATAケーブルや電源ケーブルが外れている可能性があります。
- SSD/HDDの故障 → ストレージデバイスが物理的に故障していると、OSを読み込めなくなります。
▶ ソフトウェアの問題
- BIOSのブート設定が誤っている → ブートデバイスの順序が変更されていると、正しいディスクから起動できません。
- ブートローダーの破損 → bootrecやBCDが破損していると、Windowsが起動しません。
- OSが削除または破損している → Windowsが正常にインストールされていない場合、起動できません。
このように、Boot Device Not Foundエラーは、ストレージの接続不良、BIOS設定のミス、ディスクの故障、ブート情報の破損など、さまざまな要因によって引き起こされます。まずは、BIOS/UEFIでディスクが認識されているか確認し、接続や設定の見直しを行うことが重要です。それでも解決しない場合は、ブート情報の修復やストレージデバイスの交換を検討し、必要に応じて専門のサポートを受けることをおすすめします。
Boot Device Not Foundエラーの解決方法
Boot Device Not Foundエラーに遭遇した場合、以下の方法を順番に試して、問題を解決してください。
方法1. PCを再起動し、BIOSでブートデバイスを確認
まず、BIOS(UEFI)設定を確認し、PCが正しくOSの入ったストレージを認識しているか確認します。
ステップ 1. PCの電源を入れ、「F2」または「DEL」キーを押してBIOSに入ります。
ステップ 2. 「Boot」または「Startup」メニューを開きます。
ステップ 3. 「Boot Order(起動順序)」を確認し、Windowsの入っているSSD/HDDが最優先になっているか確認します。
ステップ 4. 変更を保存(F10キーを押して「Save & Exit」)し、再起動します。正しいブートデバイスを選択すれば、Windowsが起動する可能性があります。
方法2. SSD/HDDが正しく接続されているか確認
特にデスクトップPCの場合、SSD/HDDの接続が緩んでいることが原因の可能性があります。
ステップ 1. PCの電源をオフにします。
ステップ 2. ケースを開き、SSD/HDDのSATAケーブルと電源ケーブルをしっかり接続し直します。
ステップ 3. BIOSでストレージが認識されているか確認します(方法1を参照)。
ステップ 4. 接続し直した後にPCを再起動して、エラーが解決するか確認してください。
方法3. BIOSのブートモードを確認(UEFI/Legacy)
Windows 10/11がUEFIモードでインストールされている場合、BIOSのブートモードがLegacy(レガシー)モードになっていると起動できません。
ステップ 1. BIOSに入ります(方法1を参照)。
ステップ 2. 「Boot Mode(ブートモード)」を確認します。
ステップ 3. Windows 10/11は通常「UEFI」モードで起動します。ブートモードを「UEFI」に変更して、変更を保存(F10キーで「Save & Exit」)し、再起動します。これで正しく起動するか確認してください。
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方法4. ブート修復ツールを使用
PCを起動しようとした際に「Boot Device Not Found(ブートデバイスが見つかりません)」エラーが表示され、Windowsが起動できなくなることがあります。このエラーは、ブート構成データ(BCD)の破損、MBR(マスターブートレコード)の異常、またはBIOSのブート設定の誤りが原因で発生することが多いです。
このような問題を解決するために、AOMEI Partition Assistantの「ブート修復」機能を利用することで、MBRの再構築やBCDの修復を行い、Windowsの起動を正常に戻すことができます。


- ディスク容量を最大限に活用するために、パーティションを作成、サイズ変更、移動、削除、クローン作成できる。
- セキュアブートでOS、ディスク、パーティションをクローンできる。
- 複数の方法でPCを高速化し、ディスク容量を解放できる。
- 初心者に優しい失われたデータを復元できる。
- Windows 11/10/8/7に対応する。
- NTFS、FAT32、exFAT、ReFSなどの他のファイル形式をサポートする。
Windows Serverユーザーの場合、この強力なソフトはServer版も提供しています。
ステップ 1. Boot Device Not Foundエラーが発生して、パソコンを起動できない場合、別の正常なPCにAOMEI Partition Assistantをダウンロードしてインストールします。AOMEI Partition Assistantを起動し、メイン画面の「復元」→「ブート修復」とクリックします。
ステップ 2. 「ブータブルディスクを作成」をクリックしてWinPE用のブート修復USBを作成します。
ステップ 3. 作成したブート可能メディアを起動できないPCに挿入し、PCをそのメディアから起動します。ブート修復ツールが自動的にUEFIに関する問題を検出し、必要な修復作業を行います。
ステップ 4. 修復したいエントリを選び、「修復」ボタンを押して処理を開始します。この機能は、MBRの破損やブートローダーの問題を自動的にスキャンし、修復を行います。
ステップ 5. 修復が完了したら、PCを再起動して、Windowsが正常に起動するかを確認します。
方法5. 不良セクタをチェック
不良セクタとは、ハードディスクやSSDの一部が破損し、データの読み書きが正常に行えなくなった領域のことです。不良セクタが発生すると、システムファイルの読み込みが失敗し、ブートエラーが発生することがあります。AOMEI Partition Assistantの「不良セクタチェック」機能を使用すれば、ディスク全体をスキャンして不良セクタの有無を確認できます。操作手順は以下の通りです。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantを別のパソコンにダウンロード⇒インストール⇒実行します。USBメモリを接続し、ツールバーの「ツール」タブをクリックし、ドロップダウンメニューから「ブータブルCD/USBを作成」を選択し、ウィザードに従ってブータブルUSBを作成します。
ステップ 2. 起動しないパソコンをブータブルメディアから起動すると、AOMEI Partition Assistantプログラムが自動的に実行されます。
ステップ 3. 対象のパーティションを右クリックし、「詳細処理」⇒「パーティションをチェック」をクリック・選択します。
ステップ 4. パーティションのエラーをチェックして修復する方法を選択します。
※補足:対象のデイスクを右クリックし、ツールバーの「テスト」をクリックし、ドロップダウンメニューから「不良セクタをチェック」を選択し、「開始」をクリックすると、デイスクのテストが実行されます。
方法6. 破損したMBRを再構築
「Boot Device Not Found」エラーの原因が、MBR(マスターブートレコード)の破損によるものであれば、AOMEI Partition Assistantの「MBRを再構築」機能が役立ちます。MBRはOSの起動に必要な情報を管理しているため、ウイルス感染や突然のシャットダウン、ディスクエラーによって破損すると、PCが起動できなくなることがあります。AOMEI Partition Assistantを使用すると、簡単な操作でMBRを再構築し、ブートエラーを修正できます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantによって作成されたブータブルメディアからパソコンを起動します。メイン画面では、対象のディスクを右クリックし、「MBRを再構築」を選択します。
ステップ 2. 次の画面では、お使いのMBRタイプを指定し、「はい」をクリックします。MBRの再構築が開始されます。
「Boot Device Not Found」エラーは、ブート情報の破損やMBRの異常が原因で発生することが多いですが、AOMEI Partition Assistantの「ブート修復」、「不良セクタチェック」、「MBRを再構築」機能を利用すれば、専門知識がなくても簡単に修復し、PCを正常に起動できる状態に戻すことが可能です。さらに、ディスククローンやパーティション管理などの機能も備えており、PCのメンテナンスやトラブル対応に役立ちます。
方法7. Windowsのスタートアップ修復を実行
Windowsのスタートアップ修復を使うことで、システムの起動に関する問題を自動で修正できます。
ステップ 1. Windowsインストールメディアからパソコンを起動します。「コンピューターを修復する」 を選択します。
ステップ 2. 自動修復環境に入った後、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」の順にクリックします。
ステップ 3. 「スタートアップ修復」をクリックした後、複数の管理者アカウントが登録されているPC環境ではアカウント選択画面が表示されるので、対象のアカウントを選択します。
ステップ 4. アカウントのパスワードを入力して、「続行」を選択すると、修復処理が開始されます。
ステップ 5. 診断がスタートした後、「PCを診断中」⇒「ディスクのエラーを確認しています・・・」⇒「修復しようとしています」の順にメッセージが表示されます。問題点の検出と自動修復を待てばよいでしょう。修復が完了するまで1時間ほど待機します。
修復が成功するとWindowsが起動し、ロック画面が表示されます。スタートアップ修復に失敗してしまった場合に「詳細オプション」を選択し、他の修復作業を進めることができます。
まとめ
この記事では、Windows 10/11の起動時に「Boot Device Not Found(ブートデバイスが見つかりません)」というエラーが表示される原因と、その解決方法について解説しています。このエラーは、BIOS/UEFIがオペレーティングシステム(OS)のインストールされているストレージデバイス(HDDやSSD)を認識できない場合に発生します。主な原因として、ストレージデバイスの接続不良、デバイス自体の故障、BIOSのブート設定ミス、ブートローダーの破損、OSの破損などが挙げられます。
解決策として、まずPCを再起動し、BIOS設定で正しいブートデバイスが選択されているか確認します。次に、SSD/HDDの接続状態を確認し、必要に応じて再接続します。また、BIOSのブートモード(UEFI/Legacy)がOSのインストールモードと一致しているか確認することも重要です。さらに、AOMEI Partition Assistantの「ブート修復」機能を使用して、MBRやBCDのエラーを修正する方法も紹介されています。これらの手順を順に試すことで、Boot Device Not Foundエラーの解決が期待できます。