【解決済み】エクセル保存中にエラーが検出され、保存できない問題

Microsoft Excel(エクセル)を使用して重要なブックを保存しようとした際に、「保存中にExcelエラーが検出されました」という問題に遭遇することがありますか?この問題を解決するためには、どのような手順を踏めばよいのでしょうか?この記事では、エクセル保存できないエラーが発生する原因とその修正方法について詳しく説明します。

ゆき

投稿者:ゆき/更新日:2023年06月12日

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エクセル保存できない問題について

 

カミさんが使用しているExcelでトラブルが発生しました。

仕事のファイルのようですが、Excelを使用中にエラーが発生し、プログラムがクラッシュしたとのことです。

自動保存されたファイルを保存しようとすると、以下のエラーメッセージが表示されるとのことです。

 

~(自動保存済み).xlsxの保存中にエラーが検出されました。いくつかの機能を削除または修復することにより、ファイルを保存できる場合があります。新しいファイルで修復を実行するには、「続行」をクリックしてください。ファイルの保存を中止するには、「キャンセル」をクリックしてください。

保存中にExcelエラーが検出されました

Microsoft Excelを使用して、ファイル(重要なワークブック)を保存しようとした際に、このようなエラーメッセージのウインドウ(ポップアップ)が表示される場合があります。

これで「続行」をクリックし、別の名前でファイルを保存しようとしますが、同様のメッセージが表示され、保存できません。「キャンセル」を押すと元のファイルウィンドウに戻り、何も起きません。つまり、全データが目の前にあるのに保存できないのです。

エクセル保存できないエラーが発生する原因

「Excelの保存中にエラーが検出されました」という問題は、さまざまな障害によるものです。一般的に、この問題は一時的なエラーであり、以下に挙げる主な原因が、多くのユーザーがExcel保存できない問題に直面する要因となっています。

ファイルが読み取り専用に設定されている:Excelファイルが読み取り専用として設定されている場合、変更を加えて保存しようとするとエラーが発生することがあります。この場合、ファイルのプロパティを確認し、読み取り専用の設定を解除する必要があります。
ファイルが他のプロセスで開かれている:Excelファイルが他のプロセスやプログラムによって既に使用されている場合、保存中にエラーが発生することがあります。たとえば、別のExcelインスタンスで同じファイルを開いている場合や、別のプログラムがファイルを使用している場合に発生することがあります。この場合、他のプロセスを終了させるか、ファイルを閉じてから保存を試みてください。
ファイルが破損している:Excelファイル自体が破損している場合、保存中にエラーが発生することがあります。ファイルの一部が失われたり、ファイルの構造が壊れている場合に起こる可能性があります。これは、ファイルが正しく閉じられなかったり、ネットワーク経由で転送されたりするなど、さまざまな要因によって引き起こされる可能性があります。この場合、ファイルをバックアップから復元するか、破損したファイルを修復するための特殊なツールを使用する必要があるかもしれません。
ファイルの権限設定が不適切:Excelファイルの保存場所や親フォルダに対して、保存するユーザーが適切な書き込み権限を持っていない場合、保存中にエラーが発生することがあります。アクセス権限の問題が原因である可能性があります。
使用中のExcelバージョンの互換性:Excelのバージョンの違いによって、保存中にエラーが発生することがあります。古いバージョンのExcelで作成されたファイルを新しいバージョンのExcelで保存しようとしたり、逆の場合に互換性の問題が発生することがあります。
その他の原因:ウイルスに感染したフラッシュドライブや外付けドライブなどへの保存、システムの不適切なシャットダウン、ファイルシステムエラー、ハードディスクドライブの障害、Excelファイルのサイズが大きすぎる、不適切な書式が含まれている......

Excelでファイルを保存する際にエラーが検出される原因を把握したら、次に解決策を試してエラーを修復してみてください。

エクセル保存できないエラーを修復する方法

いろいろと試した結果、ファイルを保存できる方法を見つけました。ここでは、エクセルファイルを保存できない時に試してみる5つの方法をご紹介します。

方法1:新しいブックにコピーする

ファイルを保存するために、元のシートを新しいブックに移動させることで問題を解決できます。以下の手順は、エクセルブック(.xlsx)に適用されます。

手順 1. シート上で右クリックし、「すべてのシートを選択」をクリックします。

非表示されているシートは選択されません。必要なシートを表示するために、以下の手順を実行してください。
❶シート上で右クリックし、表示された一覧から「再表示」を選択します。
❷「再表示」ダイアログボックスから表示するシートを選択し、「OK」をクリックします。

手順 2. グループ化されたシートを右クリックし、「移動またはコピー」をクリックします。

すべてのシートを選択

手順 3. 移動先ブック名に「(新しいブック)」を選択し、「コピーを作成する」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックします。

コピーを作成する

手順 4. 新しいブックに選択したシートのコピーが作成されます。

手順 5. 「ファイル」タブを選択し、「名前を付けて保存」をクリックします。

★もしブックの保護が設定されている場合、新しいブックにシートを移すことはできません。下記の手順に従って、ブックの保護を解除してください。
「校閲」タブをクリックし、「ブックの保護」を選択します。
「ブック保護の解除」ダイアログボックスにパスワードを入力し、「OK」をクリックします。
★もしシート見出しが表示されていない場合は、以下の手順によってシート見出しを表示できます。
「ファイル」タブをクリックし、画面左下の「オプション」を選択します。
「Excelのオプション」ダイアログボックスの「詳細設定」をクリックします。
「シート見出しを表示する」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックします。

シート見出しを表示する

方法2:別のExcelファイル種類で保存する

「エクセル保存中にエラーが検出されました」という問題が発生した場合、ファイルを別のファイル形式で保存することで解決できます。手順は以下の通りです。

手順 1. クイックアクセスツールバーから「保存」ボタンをクリックします。

手順 2. 「名前を付けて保存」ボックスが表示されたら、「ファイルの種類」ボタンをクリックして、ファイル形式を変更します。

手順 3. 新しいファイル形式を選択します。Microsoft Excel 2007以上(365を含む)のバージョンを使用している場合は、.xlsではなく.xlsxまたは.xlsmとして保存してください。

ただし、この方法は元のファイルに格納されているデータの一部が失われる可能性があるため注意が必要です。また、問題が発生した根本的な原因を修正するわけではないため、より詳細なトラブルシューティングが必要な場合があります。

方法3:「開いて修復する」を実行する

もしファイルが破損している場合、「Microsoft Excelの保存中にエラーが検出されました」というエラーが表示されます。こうした場合、Microsoft Excelが提供する内蔵ファイル修復機能(開いて修復する)を利用すると、簡単に破損したExcelファイルを修復することができます。以下の手順に基づいて操作を進め、Excelデータを回復させましょう。

手順 1. Microsoft Excelアプリケーションを起動し、「ファイル」メニューをクリックします。

手順 2. 左側にある「開く」をクリックします。もしエクセル2016または2013を使用する場合は、「参照」をクリックして、破損したファイルを選択し、開いてください。

手順 3. 選択したワークシートを直接開かず、「開く」ボタンの隣にあるドロップダウン矢印をクリックして、「開いて修復する」オプションを選択してください。

開いて修復する

手順 4. ポップアップダイアログボックスの「修復」ボタンをクリックすると、ファイルの破損を自動的にチェックし、修復してくれます。

この方法で、Excelファイルを修復して回復させることができます。もし上記の手順を試しても、Excelファイルが保存できない問題が解決しない場合は、以下の方法を試してみましょう。

方法4:VBE(Visual Basic Editor)を起動する

マクロが含まれているエクセルファイルにおいて、次のようなことを試してみてください。 エクセルファイルを開き、VBE(Visual Basic Editor)を起動します。「参照設定」⇒VBAProjectダイアログボックスを開き、ライブラリファイルの設定を変更した後、ファイル保存を試してみて、問題なくファイルを保存するか確認します。詳細な手順は、以下のとおりです。

手順 1. Excelファイルを開きます。

手順 2. 「Alt + F11」キーを押し、VBE(Visual Basic Editor)を起動します。

手順 3. VBAProjectの「+」ボタンをクリックします。

手順 4. VBAProjectを開くためのパスワードを入力し、「OK」ボタンをクリックします。

手順 5. 「ツール」タブを選択し、「参照設定」をクリックします。

手順 6. いずれかのライブラリファイルをクリックしてチェックマークを付け、「OK」ボタンをクリックします。

参照設定

手順 7. VBEを終了します。エクセル画面に戻り、ファイルの保存を試してみて、正常に保存するか確認します。

VBEを終了するには、画面右上の「閉じる」ボタンをクリック、または、「ファイル」タブを選択し、「終了してMicrosoft Excelへ戻る」をクリックします。

手順 8. 最後に、VBEを起動して「参照設定」 ⇒VBAProjectダイアログボックスを開き、手順⑥でチェックをつけたライブラリファイルのチェックを外します。その後、エクセルファイルを保存してください。

方法5:ファイルシステムエラーをチェックする

Microsoft Excelを保存する際にエラーが検出される原因として、ファイルシステムのエラーが考えられます。このような場合、ファイルエクスプローラーやAOMEI Partition Assistant Standardなどの2つのプログラムを使用してエラーチェックと修復を行うことができます。以下では、詳しい手順を紹介します。

オプション1:ファイルエクスプローラー

ファイルエクスプローラーは、Windowsに組み込まれたハードディスク上のファイルシステムエラーをチェックするためのツールです。

手順 1. デスクトップ上の「Windowsアイコン」を右クリックし、「エクスプローラー」を選択します。

手順 2. エクスプローラーで左ペインをスクロールダウンし、「PC」をクリックします。

手順 3. 問題のあるExcelファイルを格納したドライブに移動します。そのドライブを右クリックして、「プロパティ」を選択します。

プロパティ

手順 4. 「ツール」タブに切り替えて「チェック」ボタンをクリックします。

チェック

手順 5. チェック処理が完了するまで待ちます。もしエラーが検出された場合は、システムが自動的に修復します。

ただし、注意点として、ファイルシステムの修復中にデータが失われる可能性があるため、重要なデータやファイルは別の場所にバックアップすることをお勧めします。

オプション2:AOMEI Partition Assistant Standard

上述の方法はファイルシステムをチェックできますが、Windows 10でドライブのスキャン、修復が進まないエラーに遭ったことがあるでしょう。こういう時、専門的なサードパーティ製のツールを使ってHDDエラーをチェックできます。

AOMEI Partition Assistant Standardはパーティション管理フリーソフトで、パーティションとディスク両方をチェックできます。Windows 10だけでなく、Windows 11、Windows 8/8.1、7、XP、Vistaにも対応します。無料でダウンロードして試してみてください。

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Windows 10でパーティションエラーをチェックする:

手順 1. AOMEI Partition Assistantを起動します。

手順 2. チェックしたいドライブを右クリックし、「詳細処理」→「パーティションをチェック」を選択します。

パーティションエラーをチェック

手順 3. ポップアップにエラーチェックのみ、エラーチェックと修復、不良セクタチェック、3つのオプションがあります。必要に応じて一つを選択してください。

チェック方法を選択

※ヒント:この機能は、フォーマットされたパーティションのみに適用されています。

Windows 10で外付けHDDエラーをチェックする:

手順 1. AOMEI Partition Assistantを起動し、スキャンしたいディスクを選択し、ツールバーの「テスト」をクリックし、ドロップダウンメニューから「不良セクタをチェック」を選択します。

不良セクタをチェック

手順 2. 「開始」をクリックし、不良セクタをチェックします。速い検査を実行したい場合、「高速チェック」チェックボックスにチェックを入れてください。

開始

「エクセル保存 できない」に関するよくある質問

Q:エクセルファイルを保存しようとすると、『保存できません』というエラーメッセージが表示されます。どうすればよいですか?

A:この問題は、ファイルが他の人によって使用中である場合、またはファイルが破損している場合に発生することがあります。まず最初に、ファイルを閉じて再度開くことをお試しください。もし他の人がファイルを使用中である場合は、その人にファイルを閉じてもらうよう依頼してください。それでも問題が解決されない場合は、ファイルが破損している可能性がありますので、バックアップファイルから元のファイルを復元するか、修復ツールを使用してください。

Q:エクセルファイルを保存する際に、『コピーを保存することができませんでした』というエラーが発生します。

A:この問題は、ファイルが読み取り専用モードになっている場合、またはファイルが破損している場合に発生することがあります。まず最初に、ファイルのプロパティを確認し、読み取り専用モードがオフになっているかどうかを確認してください。それでも問題が解決されない場合は、バックアップファイルから元のファイルを復元するか、修復ツールを使用してください。

Q:エクセルファイルを保存しようとすると、『ディスクがいっぱいです』というエラーメッセージが表示されます。

A:この問題は、ハードディスクの容量が不足している場合に発生することがあります。まず最初に、ハードディスクの容量を確認し、不要なファイルを削除することをお勧めします。また、一時的なファイルをクリーンアップすることもできます。それでも問題が解決されない場合は、ハードディスクの容量を増やすために、新しいハードディスクを購入するか、古いファイルを外部ストレージに保存してください。

結語

「保存中にエラーが検出されました」のようなエクセルエラーは、Microsoft Excelを使用してファイルを保存する際に頻繁に発生する問題です。この記事では、「エクセル保存できない」という問題が生じた場合の原因と、その解決方法を5つご紹介しました。これらの方法を一つずつ試してみてください。また、ハードディスクに不良セクタがないかどうかをチェックする専門ツールも提供しています。

解決策を実行した後は、問題が修復されると思われます。AOMEI Partition Assistant Standardを使用する際に質問やお困りの点がございましたら、[email protected]までメールを送信いただくか、下記のコメント欄にご連絡ください。以上です。

ゆき
ゆき・編集者
ゆきは、AOMEI Technology会社の編集者として長年AOMEI製品についての記事やコンピュータに関する記事を翻訳したり、書いたりしています。パソコンの基礎知識とか、AOMEI製品の機能について詳しいです。IT業界に対して深い興味を持っています。そのほか、旅行、アニメ、音楽、色々なことに趣味があります。