パソコンの画面が真っ暗で電源はついている時の対処法【Windows 10/11】

PCの電源は入っているのに画面が真っ暗で何も映らない、またはカーソルだけが表示されるという問題が発生することがあります。このような状況では、ソフトウェアの不具合・ハードウェアの問題・設定ミスなどが原因である可能性があります。この記事では、パソコンの電源はついているが画面が真っ暗になる問題の原因と解決策を詳しく説明します。

投稿者 @ひとみ 2025年03月05日 @ひとみ 最後の更新 2025年03月05日

パソコンが真っ暗になる原因

PCの画面が真っ暗になる原因は、大きく分けて以下の3つです。

パソコンが真っ暗になる原因はいくつか考えられます。まず、最も一般的な原因としてハードウェアの問題が挙げられます。ディスプレイや接続ケーブルの不具合、グラフィックカードの故障、メモリやマザーボードの異常などが原因で、画面が映らなくなることがあります。例えば、外部モニターを使用している場合、接続が正しくないと映像が表示されず、画面が真っ暗になってしまうことがあります。また、ノートパソコンでは、バックライトや液晶パネルの故障が影響し、画面自体は動作しているものの、映像が映らない状態になることもあります。これらの問題を確認するには、外部モニターに接続して画面が映るかどうかを試したり、ケーブルの抜き差しや別のディスプレイを試すことが有効です。

次に、ソフトウェアの問題も画面が真っ暗になる原因となります。特に、Windowsのアップデートやドライバの不具合により、OSが正常に起動できず、画面が表示されなくなることがあります。例えば、グラフィックドライバが破損していたり、互換性のないドライバがインストールされていたりすると、画面出力が機能しなくなることがあります。また、ブート設定のエラーやWindowsのシステムファイルの破損も、黒い画面のまま進まなくなる原因になります。さらに、ウイルスやマルウェアによるシステムファイルの改ざんも、OSの起動を妨げる要因となります。

また、電源やバッテリーの異常も考えられます。特に、デスクトップPCの場合は電源ユニットの故障やケーブルの抜け、ノートパソコンの場合はバッテリーの劣化や電源供給の問題が影響することがあります。パソコンの電源が入っているように見えても、十分な電力が供給されていなかったり、マザーボードに異常があったりすると、画面が表示されないことがあります。さらに、静電気による誤作動が発生している可能性もあるため、一度バッテリーや電源ケーブルを外し、数分待ってから再度接続すると改善することがあります。

基本的な確認事項

まずは、以下の基本的な項目をチェックしてください。

ディスプレイの接続確認

  • デスクトップPCの場合 → モニターの電源、HDMI/DisplayPortケーブルが正しく接続されているか確認します。
  • ノートPCの場合 → 外部ディスプレイが接続されている場合、切り替えが必要なことがあります。

電源とバッテリーの確認

  • ノートPCの場合 → ACアダプターを接続してバッテリーが充電されているか確認します。

外部デバイスを取り外す

  • USB機器(外付けHDD・マウス・キーボード・USBメモリ)を全て外して再起動します。

ここまで確認しても解決しない場合は、以下の方法を試してください。

パソコンの画面が真っ暗で電源はついている時の対処法

パソコンの電源を入れても黒い画面が表示されたままでも心配しないでください。この記事では、パソコンの黒い画面を修正する10の方法を紹介します。

方法1. モニターの接続を確認する

電源が入っているのに画面が真っ暗な場合、モニターに信号が届いていない可能性があります。

デスクトップパソコンを使用している場合、モニターにも電源ボタンがあるので、まずはモニターの電源がオフになっていないか確認してください。また、モニターとパソコンをつなぐケーブルの接続が正しく行われていないことも考えられるため、ケーブルの接続状態もチェックしてみましょう。

方法2. スリープや省エネモードを確認する

一定時間パソコンを使わないと、電力を節約するためにスリープモードに入ります。この状態を解除するには、電源ボタンを軽く押してください。また、マウスを動かしたりキーボードを叩くことで解除できるモデルもあります。それでも解除できない場合は、電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウンし、その後再度電源を入れてみてください。

ディスプレイの電源を切るまでの時間や、スリープ に移行するまでの時間を変更する場合、以下の手順に従ってください。

1. 「スタート」ボタンを右クリックし、表示されるメニューから「電源オプション」をクリックします。

2. 「電源とバッテリー」、または「電源」と表示されます。「画面、スリープ、休止状態のタイムアウト」、または「画面とスリープ」をクリックします。

3. 変更したい項目の「∨」ボタンをクリックします。スリープと画面オフの設定は、次のいずれかの項目名で表示されます。

スリープの設定項目
「次の時間の経過後にデバイスをスリープ状態にする」
「次の時間が経過した後にデバイスをスリープ状態にする」
画面オフの設定項目
「後で画面をオフにする」
「次の時間が経過した後に画面の電源を切る」

アドバイス:ノートパソコン / タブレットパソコンをお使いの場合は、「電源に接続」(または「電源に接続時」)と、「バッテリ駆動」(または「バッテリー駆動時」)の時間をそれぞれ設定します。

4. 表示される一覧から、設定したい時間をクリックします。

アドバイス:一覧の右側にあるスクロールバーで、他の時間の長さや、「なし」を選択できます。

5. 設定が終わったら、「×」ボタンをクリックし「設定」を閉じます。

方法3. キーボードショートカットを試す

Windowsが正常に動作しているが、画面だけがブラックアウトしている場合、以下のショートカットを試してください。

「Windowsキー + Ctrl + Shift + B」を押します。これはグラフィックドライバーをリセットするショートカットです。成功すると、画面が点滅し、ディスプレイが復帰することがあります。

画面が復帰すれば、「Ctrl + Alt + Del」キーを押し、「タスクマネージャー」を開いてエクスプローラーを再起動します。

方法4. Windowsエクスプローラーを再起動する

Windowsエクスプローラーがフリーズしていると、デスクトップが表示されないことがあります。

1. 「Ctrl + Shift + Esc」を押して、タスクマネージャーを開きます。そして、「エクスプローラー」を右クリックし、「タスクの終了」を選択します。

2. タスクマネージャーインターフェイスの左上にある「ファイル」をクリックし、「新しいタスクの実行」を選択します。

3. ポップアップ ウィンドウで、「Explorer. exe」を入力して「OK」をクリックします。

方法5. ディスプレイの出力設定をリセットする

外部ディスプレイを接続していると、Windowsが誤って別の画面に映像を出力していることがあります。ディスプレイの出力設定をリセットするでメイン画面に映像が戻るか確認してください。

1. 「Windowsキー + P」を押します。

2. 「矢印キー」で「PC画面のみ」を選択し、「Enter」キーを押します。

方法6. セーフモードで起動する

セーフモードでデバイスを起動すると、重要なドライバーやシステムサービスのみが使われるため、問題を特定して修復するのが簡単になります。セーフモードで起動した場合、問題は通常、セーフモードで読み込まれなかったコンテンツに関連しています。そのため、特定の項目を中断することなく修復できます。問題を解決するために、特定の修復、ソフトウェアの削除、またはシステムの回復が有効です。

1. コンピュータを再起動します。再起動中に何度か電源を切るか、リセットボタン(F1・F8)を押すことで、Windowsが起動する前にセーフモードに入ることができます。その後、「トラブルシューティング」をクリックします。

2. 「詳細オプション」→「スタートアップ設定」をクリックします。

3. 「再起動」をクリックします。

4. コンピュータが再起動したら、状況に応じて、F4、F5、またはF6キーを押してセーフモードに入ります。通常は、セーフモードでネットワーク接続を行うにはF5キーを押します。

セーフモードで起動できた場合は、グラフィックドライバーの更新を試してください。

方法7. グラフィックドライバーを更新する

古いまたは破損したグラフィックドライバーが原因で画面が映らないことがあります。

1. セーフモードで起動します(方法6参照)。

2. 「Win + X」キーを押して、表示されたメニューで「デバイスマネージャー」を選択します。

3. 次に、「ディスプレイアダプター」を展開し、グラフィックカードを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。

4. 「ドライバーを自動的に検索」を選択してグラフィックドライバーを最新にします。

方法8. BIOS/UEFIの設定を確認する

BIOSの設定変更が原因で画面が映らなくなることがあります。

PCを起動し、「F2」または「DEL」キーを押してBIOSを開きます。

「ブート順序」が適切になっているか確認します。「セキュアブート」が無効になっていないか確認します。

設定を確認したら保存して再起動します。

方法9. システムの復元を実行する

システム復元ポイントは、システムで問題が発生した場合、復元ポイントが作成された状態に戻すことができます。したがって、パソコンの画面が真っ暗で電源はついている時、システム復元ポイントを開くことができます。ただし、軽率に試すことはせず、古いバージョンに戻り、既存のデータをすべて失う可能性があるため注意が必要です。

1. 電源ボタンを3回押してコンピュータを強制的にシャットダウンし、Windows回復環境に入ります。「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「システムの復元」を順番に選択します。

2. 指示に従って復元ポイントを選択し、プロセスが完了するのを待ちます。

3. システムの復元プロセスが完了したら、コンピュータを再起動して、黒い画面の問題が解決したかどうかを確認できます。

方法10. Windowsを修復する

PCの電源は入っているのに画面が真っ暗で何も映らない、またはカーソルだけが表示されるという症状が発生すると、通常の操作ができなくなり、システムにアクセスできなくなります。この問題は、ブート構成データ(BCD)の破損、MBR(マスターブートレコード)の不具合、またはディスプレイドライバのエラーなどが原因で発生することが多いです。

このような場合、AOMEI Partition Assistantの「ブート修復」機能を活用することで、BCDやMBRのエラーを修正し、Windowsを正常に起動できる状態に戻すことができます。

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1. 黒い画面のまま起動しないPCでは直接ソフトを使用できないため、別の正常なPCにAOMEI Partition Assistantをインストールします。「復元」→「ブート修復」をクリックします。

2. 「ブータブルディスクを作成」をクリックしてWinPE用のブート修復USBを作成します。

3. 作成したブート可能メディアを起動できないPCに挿入し、PCをそのメディアから起動します。ブート修復ツールが自動的にUEFIに関する問題を検出し、必要な修復作業を行います。

4. 修復したいエントリを選び、「修復」ボタンを押して処理を開始します。Windows 11を正常に起動できるように修復を行います。

5. 設定を確認し、「適用」ボタンをクリックすると修復作業が開始されます。作業完了後、PCを再起動してブートメニューが正常に表示されるか確認します。

PCの電源は入るのに画面が真っ暗で何も表示されない場合、MBRやBCDの破損が原因である可能性があります。AOMEI Partition Assistantの「ブート修復」機能を活用すれば、専門知識がなくても簡単に修復を行い、PCを正常に起動できる状態に戻すことが可能です。

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まとめ

この記事では、パソコンの電源が入っているにもかかわらず、画面が真っ暗になる問題の原因と、その解決策について詳しく解説しています。主な原因として、ハードウェアの不具合(ディスプレイや接続ケーブルの問題、グラフィックカードの故障など)、ソフトウェアの問題(Windowsのアップデートやドライバの不具合、システムファイルの破損など)、および電源やバッテリーの異常が挙げられます。これらの要因が絡み合うことで、PCの画面が真っ暗になる状況が発生します。

解決策として、まずモニターの接続状態や電源の確認、外部デバイスの取り外しなどの基本的な項目をチェックすることが推奨されています。さらに、スリープモードや省エネモードの確認、キーボードショートカットを使用したグラフィックドライバーのリセット、Windowsエクスプローラーの再起動、ディスプレイの出力設定のリセット、セーフモードでの起動、グラフィックドライバーの更新、BIOS/UEFIの設定確認、システムの復元、そして最終手段としてWindowsの修復を行う方法が紹介されています。これらの手順を順に試すことで、問題の解決が期待できます。