Windowsで「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」エラーを解決する8つの方法
ファイルやフォルダーを削除・編集しようとしたら、「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました。この操作を実行するアクセス許可が必要です」というエラーが表示されることがあります。この記事では、このエラーの理由とさまざまな修正方法をご紹介します。
Windowsの「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」エラーとは?
「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました。この操作を実行するアクセス許可が必要です」と表示された場合、どうなるか知っていますか?ファイルやフォルダーをコピーしたり、別の場所に移動したりしたいユーザーもいるでしょう。実際、このエラーは通常、ファイルやフォルダーのコピーまたは転送中に発生します。特に、ファイルを古いOSから新しくインストールされたOSに移動する際によく出ます。また、このエラーのトリガーは予測できない可能性があります。
一部のユーザーは、管理者として実行して、より多くの権限を取得できると言うでしょう。しかし、彼らは、管理者として実行して状況が変わらないことに気づくかもしれない。Windowsのシステムファイルを上書きされないように保護するためのWindowsファイルがあるからです。
原因:「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」エラー
Windowsで「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました。この操作を実行するアクセス許可が必要です」というエラーメッセージが表示される場合、以下の原因が考えられます。
ファイル・フォルダーへのアクセス権限がない
画像やドキュメントなどのファイルに対して編集/削除操作を実行するには、ユーザーはファイルにアクセスするための権限を持っている必要があります。
Windowsの重要なシステムファイルを変更しようとしている
WindowsのシステムファイルはOSを動かすのに欠かせないファイルため、WindowsのOSに関連するシステムファイルを変更しようとすると、「この操作を実行するには権限が必要です」というエラーが表示されます。
ウィルス対策ソフトなどがブロックしている
外付けHDDまたはUSB上のファイルまたはフォルダーを操作する際に、このエラーメッセージも表示されます。
外付けHDDの共有設定に問題がある
外付けHDDを共有フォルダーとして設定し、親PC以外からネットワーク経由で別のPCからアクセスしようとした場合、または共有フォルダーのセキュリティ設定が正しくない場合、エラーメッセージが表示されることがあります。
ネットワークドライブの接続設定に問題がある
NAS(ネットワーク上に設置できるHDD)にファイルやフォルダーを保存する方が多くなってきました。NASを利用していて「この操作を実行するアクセス許可が必要です」が発生した場合は、接続アカウントの設定や、ネットワーク等の各種NAS側の設定が原因で発生している事があります。
グループポリシー設定でUSBアクセスが制限されている
企業などの組織で管理されているWindowsの場合は、ネットワークの管理者が設定したグループポリシーでUSBポートを通しての外部ストレージへのアクセスが制限されることがあります。
修正方法:「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」エラー
では、「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」エラーを修正するにはどうすればよいですか?心配しないでください!ここでは、このエラーを解決するのに役立つ8つの一般的な方法を説明します。
方法1. フォルダーの所有権を変更する
Windows 10/7で「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」エラーに直面したユーザーは、この解決策を試すことができます。
このパートでは、Windows 10のユーザーとWindows 7のユーザーのために、別々に詳細な手順を示します。
パート1. Windows 10のユーザーの場合
手順 1. 該当ファイルまたはフォルダーを右クリックして「プロパティ」をクリックします。
手順 2. プロンプトウィンドウで「セキュリティ」を選択し、下部にある「詳細設定」をクリックします。
手順 3. 新しいウィンドウが表示され、「所有者」欄の「変更」をクリックします。次に、「ユーザーまたはグループの選択」ウィンドウが表示されます。「選択するオブジェクト名を入力してください」ボックスに管理者名またはユーザー名を入力し、「名前の確認」をクリックします。
手順 4. 「サブコンテナとオブジェクトの所有者を置き換える」をオンにし、「適用」をクリックして操作を保存します。
手順 5. 最後に「OK」をクリックします。
パート2. Windows 7のユーザーの場合
手順 1. ファイルを右クリックして、メニューから「プロパティ」を選択します。
手順 2. プロパティウィンドウで「編集」をクリックし、「OK」をクリックして確認します。
手順 3. 権限ウィンドウで「サブコンテナーとオブジェクトの所有者を置き換える」を選択するか、「追加」をクリックして別のユーザーを追加します。
手順 4. 「許可」ウィンドウの「フルコントロール」にチェックを入れて、フルアクセス許可を与えてください。
手順 5. 「OK」をクリックして変更を実行します。
その後、エラーが解決されたかどうかを確認することができます。
方法2. アクセスできないデバイスの権限を設定する
対象フォルダーを変更して許可を得ることでも解決する場合があります。
手順 1. アクセスできないデバイス(USB/ハードドライブ/ファイルなど)を右クリックし、小さなメニューから「プロパティ」をクリックします。
手順 2. ポンプアップウィンドウで、「セキュリティ」を開き、「編集」をクリックして、「グループ名またはユーザー名」でユーザー名を選択します。
手順 3. 次に、「ユーザーのアクセス許可」ボックスですべての項目をチェックし、すべての項目で「許可」にチェックマークを付け、「OK」>「適用」をクリックしてアクセス許可を取得します。
方法3. 破損したファイルシステムを修復する
ハードディスクのファイルシステムが破損している場合、「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」エラーがPCにも表示される可能性があります。したがって、最初に、ハードドライブに問題があるかどうかを確認します。ここでは、この操作を実行するのに役立つ専門的で便利なツールAOMEI Partition Assistant Professionalが必要です。このソフトを使用して、ハードドライブの不良セクタをチェックし、関連する問題を簡単に解決できます。
さあ、この強力なソフトウェアがこの問題に対して何ができるかを見てみましょう。
手順 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。上部にある「テスト」の「不良セクタをチェック」機能を選択します。この機能は、主に選択したディスクの不良セクタをチェックします。
手順 2. 「開始」をクリックし、不良セクタのチェックを実行します。「高速チェック」チェックボックスにチェックを入れると、速い検査を実行できます。
チェックが完了した後、問題が解決されたことを確認できない場合があります。
実は、ドライブ文字を変更すると、「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」というエラーも解決できます。
手順 1. 問題のあるハードドライブを右クリックし、「詳細処理」>「ドライブ文字を変更」をクリックします。
手順 2. 新しいポップアップウィンドウが表示されます。新しいドライブ文字の後ろの小さなボックスをクリックして、新しいドライブ文字を選択します(ヒント:文字が他のドライブに割り当てられない限り、ドライブに任意の文字を割り当てることができます。また、新しいドライブ文字何もを選択しない場合、ドライブ文字が削除されます)。
手順 3. 新しいドライブ文字を選択した後、「はい」をクリックしてください。その後、新しいドライブ文字は、メインウィンドウに表現されます。
手順 4. 次に、「適用」をクリックしてこの操作を確認します。
方法4. 「CHKDSK」を使用する
CHKDSKは、「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」エラーを修正するためのもう1つのオプションです。
手順 1. 「Win」+「R」を同時に押し、「cmd」と入力してコマンドプロンプトを開きます。次に、「chkdsk x」と入力します。ここで、「x」はアクセスできないハードドライブのドライブ文字です。
手順 2. 「Enter」を押して確認します。
手順 3. プロセスが完了したら、「exit」と入力し、「Enter」を押してプロセスを終了します。
方法5. ユーザーアカウント制御を無効にする
「ユーザーアカウント制御はフォルダーやファイルへのアクセスを拒否する可能性があるため、ユーザーアカウント制御を無効にすることでも問題が解決することができます。
手順 1. Windowsの「スタート」メニューで「UAC」と入力し、「Enter」を押します。
手順 2. 「ユーザーアカウント制御設定の変更」をクリックします。新しいウィンドウで、左側の通知設定のスライダーを「通知しない」までドラッグし、「OK」ボタンをクリックします。
手順 3. 警告ウィンドウが表示されたら、「はい」をクリックし、PCを再起動して確認します。
方法6. 共有フォルダーのプロパティを変更する
特にパソコンが複数台あって外付けHDDを使用している場合、Wi-Fi経由で外付けHDDに接続しているパソコンに「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました。この操作を実行するアクセス許可が必要です」というエラーメッセージが表示されることがあります。
その場合、直接外付けHDDに接続しているパソコンから、外付けHDDの共有フォルダーのプロパティを変更します。
手順 1. 直接外付けHDDに接続しているパソコンから、外付けHDDの共有フォルダーで右クリックをし、「プロパティ」をクリックします。
手順 2. 「共有」のタブを開き「詳細な共有」をクリックします。そして、「アクセス許可」をクリックします。
手順 3. 新しいウィンドウが表示され、「フルコントロール」の「許可」の下にあるすべての項目にチェックを入れ、「OK」をクリックします。
プロパティの変更が完了したら、Wi-Fi経由で接続しているパソコンから外付けHDDのファイルを操作してみましょう。
方法7. ネットワークドライブの接続設定を確認する
手順 1. NASにファイルを保存している場合は、ネットワークドライブの接続設定を確認してください。
手順 2. まず、NASの管理画面でNASのIPアドレスを確認し、メモ帳で書き留めます。 IPアドレスが表示されている場合は、ネットワークに接続しています。
手順 3. Windowsの「スタート」>「Windowsシステムツール」>「コントロールパネル」>「ユーザーアカウント」>「資格情報マネージャー」クリックします。
手順 4. 新しいウィンドウが表示され、「Windows資格情報」をクリックし、「Windows資格情報の追加」をクリックします。
手順 5. IPアドレスの入力画面が開き、先ほど確認したNASのIPアドレスとユーザー名、パスワードを入力して「OK」をクリックします。
方法8. ハードドライブをフォーマットする
上記のすべての方法は問題を解決できない場合、ハードドライブをフォーマットすることを試します。AOMEI Partition Assistant Proは、ハードドライブ上のすべてを削除する「パーティションをフォーマット」機能があります。ただし、フォーマットする前にデータをバックアップしたことを確認してください。
手順 1. パーティションを右クリックして、「パーティションをフォーマット」を選択します。
手順 2. ポップアップウィンドウで、パーティションラベル、クラスタサイズ、およびファイルシステムを設定できます。そして、「はい」をクリックします。
手順 3. メイン画面に戻り、「適用」をクリックし操作を実行します。
最後
これらの8つの方法により、Windowsの「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」エラーを解決できます。実は、AOMEI Partition Assistant Professionalは上述の機能に加えて、フォーマットせずにNTFSとFAT32の間で変換を行う、パーティションを削除せずにGPTをMBRにまたはMBRをGPTに変換する、ハードディスクを消去するなど、他の多くの便利な機能を備えています。
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