PC買い替え時に必須!Windows 10のデータ移行ツールでラクに引っ越し

PC買い替え時のデータ移行はどうする?Windows 10のデータ移行ツールやクラウド、バックアップ方法を比較し、安全に引っ越しする方法を解説!

カオル

投稿者:カオル/更新日:2025年03月17日

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新しいPCを購入した際、古いPCからのデータ移行は避けて通れません。しかし、ファイルやアプリ、設定などを一つずつ手作業で移行するのは手間がかかります。

本記事では、Windows 10でデータをスムーズに移行する方法を3つ紹介し、それぞれの特徴や手順を解説します。最適な方法を選んで、手軽に新PCへデータを引き継ぎましょう。

データ移行

Windows 10のデータ移行で引き継ぐべきデータとは?

新しいPCに買い替える際、どのデータを移行するべきかを事前に確認しておくと、引っ越し作業がスムーズに進みます。ここでは、移行すべきデータの種類を詳しく解説します。

① 個人ファイル(重要!)

PCの中には、大切な写真、動画、仕事の資料などが保存されているはずです。これらのデータを確実に新PCに移行しましょう。

🔹 移行すべき個人データの例:

✔ ドキュメント(Word・Excel・PDFなどのファイル)

✔ デスクトップ上のファイル(意外と見落としがち!)

✔ ピクチャ(写真)・ビデオ(動画)・ミュージック(音楽)

✔ ダウンロードフォルダのデータ(インストールしたファイルなど)

② アプリケーション・ソフトウェア

新しいPCでも今まで使っていたアプリやソフトをそのまま使いたいですよね?しかし、すべてのアプリが自動で移行できるわけではないので注意が必要です。

🔹 移行すべき主なアプリケーション:

✔ Microsoft Office(Word、Excel、PowerPointなど)

✔ Adobe系ソフト(Photoshop、Illustratorなど)

✔ Google Chrome / Firefox などのブラウザとブックマーク

✔ メールソフト(Outlookなど)

✔ ゲームや専門ソフト(Steam、AutoCADなど)

③ システム設定・個人設定

新しいPCに移行するとき、デスクトップの配置やWi-Fi設定、パスワード情報などがリセットされてしまいます。作業効率を落とさないためにも、これらの設定を引き継ぐことをおすすめします。

🔹 移行すべき設定の例:

✔ デスクトップのアイコン配置(カスタマイズしている場合)

✔ Wi-Fiの設定(SSID・パスワード)

✔ プリンターの設定

✔ フォルダの表示設定やエクスプローラーのカスタマイズ

✔ Windowsの電源設定やバッテリー管理の設定

④ ユーザーアカウント情報・パスワード

PCにはMicrosoftアカウントやローカルアカウントなど、複数のログイン情報が保存されています。また、ブラウザやアプリのパスワード自動入力情報も重要なデータのひとつです。

🔹 移行すべきアカウント情報:

✔ Microsoftアカウント(Windowsのログイン用)

✔ Googleアカウント(Gmail・Chromeの同期用)

✔ 各種オンラインサービスのログイン情報(Amazon、Netflixなど)

✔ Windowsに保存されたWi-Fiのパスワード

⑤ メール・連絡先データ

Windows 10では、多くの人がOutlookやThunderbird、Gmailなどのメールソフトを使用しています。大事なメールの履歴や連絡先を移行しないと、ビジネスやプライベートで支障が出る可能性があります。

🔹 移行すべきメールデータ:

✔ メールの受信・送信履歴

✔ 連絡先(アドレス帳)

✔ メールアカウント設定(POP/IMAP、SMTP情報)

Windows 10のデータ移行では、移行するべきデータを事前に整理することが重要です!

Windows 10のデータ移行方法3選(ツールを活用)

ここでは、3つの方法を詳しく紹介します。

方法1:データ移行ツールを使う(おすすめ)

Windows 10のデータ移行をできるだけ簡単かつ確実に行いたい場合は、データ移行ツールを使う方法が最もおすすめです。特に、クローン機能を搭載したデータ移行ツールを使えば、旧PCの環境をそっくりそのまま新PCに移行できるため、設定のやり直しやアプリの再インストールといった手間を省くことができます。ここでは、プロのWindowsデータ移行ツールであるAOMEI Partition Assistantをおすすめします。この最高のデータ移行ツールは、すべてのデータとWindowsシステムを別の新しいハードドライブにクローンする「ディスクをクローン」機能を提供します。クリーンで直感的なインターフェイスにより、コンピュータの初心者でもこのプロセスを完了できます。

無料ダウンロードWin 11/10/8.1/8/7対応
安全かつ快適
Windows Serverユーザーであれば、Server版を使用することをおすすめします。
✎注意事項:
まずは、新しいPCのHDD/SSDを取り出して、古いPCに接続しましょう。古いPCはラップトップである場合は、SATA-USBアダプターを準備する必要があります。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。「クローン」メインタブをクリックし、「ディスクをクローン」を選択します。

ディスクをクローン

ステップ 2. ソースディスクとしてクローンする必要のあるハードディスク(古いPCのHDD/SSD)を選択して、「次へ」をクリックします。

ソースディスク

ステップ 3. ターゲットディスク(新しいPCのHDD/SSD )を選択し、「次へ」をクリックします。 

ターゲットディスク

ステップ 4. 確認画面に移動して、クローン元のディスクとクローン先のディスクを確認します。問題なければ「確認」ボタンをクリックして、続行します。

「セクタ単位のクローン」にチェックを入れることができます:
チェックを入れる場合、「セクタ単位のクローン」を実行します。使用済みセクタと未使用セクタをすべてクローンするため、より長い時間がかかります。ターゲットディスクのサイズはソースディスクのサイズに等しいかそれより大きくなければなりません(ソースディスクはMBR形式の場合、ターゲットディスクもMBR形式になっています)。
チェックを入れない場合、「ディスクの高速クローン」を実行します。ソースディスク上の使用済み領域だけをクローンするため、大容量のソースディスクを小容量のターゲットディスクにクローンすることができます(ターゲットディスクの空き容量はソースディスクの使用済み容量より大きいか等しい必要があります)。クローン中にターゲットディスク上の各パーティションのサイズを調整することができます。
「設定」をクリックして、ターゲットディスク上のパーティションを編集することができます:
パーティションのサイズを変更せずにクローン:ソースパーティションのサイズを維持します。
コピー先に合わせる:ターゲットディスク全体に合わせてパーティションのサイズを自動的に調整します。
手動で編集する:ターゲットディスク上のパーティションのサイズを手動で調整します。

設定

ステップ 5. ツールバーの「適用」をクリックし、「続行」をクリックます。

適用

ステップ 6. 新しいPCのHDD/SSDを元に戻します。新しいPCを起動しましょう。

方法2:OneDriveや外付けHDDを使う(手動でデータを移行)

クローン機能を使うほどではないけれど、大事なファイルだけを新PCに移行したいという場合、OneDriveなどのクラウドストレージや外付けHDD・USBメモリを活用する方法が便利です。この方法なら、必要なデータだけを選んで移行できるため、ストレージ容量を節約しながら引っ越しが可能です。ここではOneDriveを例に説明します。

✎注意事項:
無料で使える容量は5GBまで!れ以上のデータを移行する場合は有料プラン(Microsoft 365)を検討しましょう。
PC間で自動同期できるので、頻繁にデータをやり取りする人に最適です(外付けHDD・USBメモリより便利)。

ステップ 1. まずは旧PCでOneDriveにデータをアップロードします。OneDriveを開いて、Microsoftアカウントでサインイン(未設定の場合)します。

サインイン

ステップ 2. 「エクスプローラー」→「OneDrive」フォルダを開いて、移行したいファイルを「OneDrive」フォルダにコピーします。

OneDriveフォルダ

ステップ 3. 自動的にクラウドに同期されるのを待ちます(データ量によって時間がかかる)。

ステップ 4. 新PCでOneDriveからデータをダウンロードします。OneDriveを開いて、Microsoftアカウントでサインインします。

ステップ 5. 「エクスプローラー」→「OneDrive」フォルダを開いたら、すべてのファイルが同期されていれば完了!

ステップ 6. 同期されていない場合は、OneDriveの設定を確認して「すべてのファイルをダウンロード」 を選択してください。

方法3:Windowsの「バックアップと復元」を利用する

Windows 10には、「バックアップと復元(Windows 7)」という機能があり、ファイルだけでなくシステム全体をバックアップし、新しいPCに復元することができます。この方法を使えば、OS・設定・インストール済みアプリを含めた「完全なシステムイメージ」を作成できるため、PC環境をそっくりそのまま新しいPCに引き継ぐことが可能です。

✎注意事項:
新PCに復元する場合は、バックアップを取ったPCと同じエディションのWindowsが必要(例:Windows 10 Pro → Windows 10 Pro)です。
完全なクローン移行ではないため、一部の設定やアプリの再設定が必要になる場合があります。

ステップ 1. 古いPCの「コントロールパネル」→「開く」をクリックします。

ステップ 2. 「システムとセキュリティ」に移動し、「バックアップと復元(Windows 7)」→「システムイメージの作成」を選択します。

システムイメージの作成

ステップ 3. 外付けHDDを接続し、バックアップの保存先として外付けHDDを選びます。

選択

ステップ 4. 「次へ」→ バックアップするドライブ(Cドライブなど)を確認 →バックアップを開始クリックします。

ステップ 5. バックアップが完了するまで待ちます(データ量によって時間が変わる)。

ステップ 6. 新PCに外付けHDDを接続し、「設定」 を開いて、「更新とセキュリティ」 → 「回復」 を選択します。

ステップ 7. 「PCの起動をカスタマイズする」の項目で、「今すぐ再起動」 をクリックします。

PCの起動をカスタマイズする

ステップ 8. PCが再起動し、「オプションの選択」画面が表示されます。「トラブルシューティング」 →「詳細オプション」→「その他の修復オプションを表示」をクリックします。

その他の修復オプションを表示

ステップ 9. 「イメージでシステムを回復」をクリックします。

イメージでシステムを回復

ステップ 10. 「利用可能なシステム メージのうち最新のものを使用する(推奨)」にチェックを入れて「次へ」をクリックし、指示に従って完了させます。

選択

ステップ 12. 最後はPCを再起動し、データが正しく移行されているか確認します。

データ移行を成功させるポイントと注意点

データ移行をスムーズに行うためには、事前に準備や確認すべき事項があります。ここでは、移行作業を成功させるためのポイントと注意すべき点を詳しく解説します。

▸データ移行成功のためのポイント

1. 事前にバックアップを取る

バックアップは最も重要なステップです。データ移行中に何か不具合が起きた場合でも、事前にバックアップを取っていれば安心です。外付けHDDやクラウドストレージ(OneDriveやGoogleドライブ)に大切なファイルをコピーしておきましょう。

推奨ソフト:重要なデータを守るために、AOMEI Backupperという無料のバックアップソフトを使って、事前にバックアップを取ることをおすすめします。

2. 移行するデータを整理する

移行する前に、どのデータを新PCに移行するかを整理しましょう。必要なデータだけを選んで移行すれば、移行後の新PCもすっきりと整理された状態に保てます。

3. データの整合性を確認する

移行前後にデータが破損していないか確認することが大切です。特に、大きなファイルや画像・動画などは移行中にデータが壊れるリスクがあるため、移行後にファイルを開いて確認しておきましょう。

▸データ移行時の注意点

1. アプリケーションのライセンス問題

新PCにアプリケーションを移行する際には、ライセンスが新PCに移行できるかどうかを確認することが重要です。例えば、Office 365やAdobe Creative Cloudなどの一部のアプリケーションでは、ライセンス移行が必要な場合があります。移行前に、各アプリのライセンスポリシーを確認し、移行後に再認証や再インストールが必要な場合には、手順を確認しておきましょう。

2. Windowsのアクティベーション

新PCにデータを移行した後、Windowsのアクティベーションが解除されることがあります。特に、クローン作成やバックアップの復元を行う場合、アクティベーションが無効になることがあるため、事前にWindowsのプロダクトキーをメモしておくことが重要です。

3. 移行後のパフォーマンスチェック

データ移行後は、新しいPCが快適に動作しているかを確認することが大切です。特に、移行後にアプリケーションが正常に動作しない、起動が遅い、動作が重いなどの問題が発生する問題を避けるために、ドライバやOSのアップデートを確認し、不要なソフトや設定を整理することが重要です。

まとめ

PC買い替え時のデータ移行は、必要なデータを整理し、適切な方法を選ぶことが重要です。専用のデータ移行ツールを使えば、システム設定やアプリケーションも含めてスムーズに移行可能です。手動で移行する場合は、OneDriveや外付けHDDを活用する方法や、Windows標準の「バックアップと復元」機能を使う方法もあります。移行前には、必ずバックアップを取り、データの整合性を確認しましょう。また、新PCでの動作チェックやライセンス認証も忘れずに!最適な方法を選び、安全・確実にデータを引っ越しましょう。

カオル
カオル・編集者
カオルはパソコンの基礎知識や、各ソフトに関することなど、幅広く紹介します。わかりやすく、初心者やパソコンに苦手の方でも分かるように工夫をして、IT業界に対しても深い興味を持っています。パーティション管理に関する問題に関心があり、同じ問題に遭遇したユーザーは是非ともブログを参照してください。