BitLocker暗号化を有効化・無効化するステップ解説

デジタルな生活がますます重要となる中、データのセキュリティを確保することは不可欠です。この取り組みで際立つツールの1つがBitLocker暗号化です。このガイドでは、BitLocker暗号化を有効化・無効化するそれぞれのメリット、デメリットや詳細な手順を説明します。

投稿者 @ひとみ 2024年04月30日 @ひとみ 最後の更新 2024年02月02日

Bitlockerは、Windowsオペレーティングシステムに組み込まれた暗号化機能です。ユーザーは何らかの原因でBitLocker暗号化を有効または無効にする場合があります。例えば、大事なデータを守るために、内蔵ドライブ(Cドライブ)をBitLockerを有効にしたいこともあり、ドライブにアクセスする時のパスワード入力が面倒でシンプルな管理がほしい場合、BitLockerを無効にすることがあります。下記の内容を読んで、BitLocker暗号化を有効化・無効化するについてのBitLockerの使い方を学びましょう。♪(´▽`)

BitLocker暗号化を有効化する

❗注意:管理者のアカウントでサインインしてください。 アカウントが一つしかない場合は、管理者のアカウントです。

BitLockerはWindowsパソコン内蔵のストレージを暗号化することで、盗難・紛失時の情報漏えいリスクを軽減します。

BitLockerを有効にするメリット・デメリット

⭐メリット

データセキュリティ向上: BitLockerは、ディスク全体を暗号化することで、データへのアクセスを制限し、機密性を向上させます。

紛失や盗難に対する保護: デバイスが紛失したり盗難にあった場合でも、BitLockerにより暗号化されたデータは不正アクセスから守られます。

シームレスな統合: BitLockerはWindows OSに組み込まれており、シームレスに統合されています。これにより、ユーザーは追加のソフトウェアをインストールせずにディスクを暗号化できます。

🥦デメリット

ハードウェア要件: BitLockerを利用するには、一部の特定のハードウェア要件を満たす必要があります。これにはTPM(Trusted Platform Module)などが含まれます。

パスワードの管理: BitLockerを使用する場合、パスワードや回復キーなどの管理が重要です。これらを失くすとデータにアクセスできなくなる可能性があります。

一部のエディションでの制約: BitLockerは特定のWindowsエディションにのみ提供されています。Windows10・11のHome版では利用することができません。

Windows10/11でBitLocker暗号化を有効にする手順

注:Bitlockerの設定に入る前に、システムが必要な要件を満たしているか確認してください。互換性のあるWindowsバージョンの利用可能性を確認します。検索ボックスに「winver」と入力して、「開く」をクリックします。

1. コントロールパネルに移動し、「システムとセキュリティ」を選択し、「Bitlockerドライブの暗号化」をクリックします。指示に従って、希望するドライブにBitlockerを有効にします。

2. 「回復キーのバックアップ方法を指定してください。」のウィンドウが表示されます。3つの方法があります。回復キーのバックアップ方法を指定し、「次へ」をクリックします。

Microsoftアカウントに保存する(WindowsにサインインしているMicrosoft アカウントに、回復キーを保存します。 保存した回復キーは、マイクロソフト社のホームページで確認できます。)
ファイルに保存する(暗号化するドライブ以外の場所に、回復キーをテキスト形式で保存します。 必要に応じて、USBメモリや外付けハードディスクなどを接続してください。)
回復キーを印刷する(回復キーを印刷します。 必要に応じて、プリンターを接続し、印刷を準備します。)

3. 「ドライブを暗号化する範囲の選択」で、暗号化する範囲を指定します。

ドライブ全体を暗号化する
使用済みの領域のみ暗号化する(使用済みの領域のみ暗号化します。 空き領域や削除されたデータは暗号化されませんが、ドライブ全体を暗号化するよりも早く完了します。)

4. 「使用する暗号化モードを選ぶ」で使用する暗号化モードを指定します。Windows 10のみで使用する予定がないのであれば新しい暗号化モードを、Windows 10以前のOSでも使用予定があるのであれば互換モードを選択します。

5. 「暗号化の開始」をクリックします。構成が完了すると、Bitlockerはドライブの暗号化を開始します。このプロセスはデータのサイズに応じて時間がかかる場合があります。Bitlockerが作業を行うのに時間をかけ、お待ちください。

📍もしUSBメモリや外付けHDDなどのデバイスを暗号化したい場合、「BitLocker To Go」を利用することができます。

BitLocker暗号化を無効化する方法

ここで、BitLocker暗号化を無効化する手順を紹介します。管理者権限があれば無効化も可能ですが、セキュリティリスクを踏まえ、常に有効にしておくことが推奨されます。

BitLockerを無効にするメリット・デメリット

⭐メリット

パフォーマンス向上:BitLockerはデータを暗号化するため、ファイルのアクセスや書き込みにわずかなオーバーヘッドが発生します。無効にすることで、データへのアクセスが高速化される可能性があります。

システム管理の簡素化:BitLockerの設定や管理には一定のコストがかかります。無効にすることで、システム管理が簡略化され、管理者の作業が減少します。

バックアップや回復の容易性:BitLockerを使用している場合、回復キーを確実に保管する必要があります。無効にすることで、この管理が不要になり、システムのバックアップと回復がより簡単になります。

🥦デメリット

セキュリティの低下:BitLockerはデータを強力に暗号化し、機密情報を保護します。無効にすることで、データのセキュリティが低下し、機密性が損なわれる可能性があります。

データ漏洩のリスク:BitLockerを無効にすると、データが不正アクセスや盗難によって漏洩するリスクが高まります。特にモバイルデバイスやノートパソコンの場合、物理的なアクセスがあればデータへの不正なアクセスが可能になります。

Windows10/11でBitLocker暗号化を無効にする手順

BitLockerを無効化するには、次のような操作を行います。ここでは、Windows 10 Pro版でCドライブを無効化する場合の手順を紹介します。

1.コントロールパネルを開きます。

2.「システムとセキュリティ」→「BitLockerドライブ暗号化」の順にクリックします。

3.「オペレーティング システムドライブ」欄の「BitLockerを無効にする」をクリックします。

4.表示された画面で「BitLockerを無効にする」ボタンを選択すると、無効化が開始されます。

簡単かつ快適にBitLocker暗号化を有効化・無効化する(Home版でも)

Windows10・11のHome版でBitLockerを暗号化したい場合、強力なBitLocker暗号化機能があるソフトAOMEI Partition Assistant Professionalをおすすめします。高度なセキュリティ機能を手軽に操作できる点が特長です。簡単なインターフェースと直感的なコントロールで、ホームユーザーでも簡単にセキュリティを強化できます。内部および外部のドライブ、パーティションなどをクリックひとつで、簡単にBitLocker暗号化を有効化・無効化できるため、セキュリティ意識の高いユーザーに最適です。

AOMEI Partition Assistant
強力なBitLocker暗号化機能:簡単かつ快適にセキュリティを強化
  • 簡素化されたBitLocker管理
  • Windows10・11のHome版でも対応
  • 安心なデータ保護
  • 簡単な暗号化
  • 強力なセキュリティ管理
注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

このソフトはオールインワンのディスクパーティション管理ソフトとして、「BitLocker」機能の他に、日常のコンピュータ管理にも利用できます。例えば、ディスクのクローン、PCのクリーニング、重複ファイルの検出、失われたデータの回復などができます。ぜひダウンロードして試してください。(●'◡'●)

Partition AssistantでBitLockerを有効化する方法

1. 画面上部のツールバーで「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

2. すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、暗号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを有効化」をクリックします。

3. ドライブを暗号化するためのパスワードを設定・入力してから確認し、「次へ」をクリックします。

4. 回復キーをバックアップする方法「ファイルに保存」または「回復キーを印刷」を選択します。

5. そして、「次へ」ボタンをクリックして暗号化プロセスを開始します。

🚨【重要】現在のシステムドライブを暗号化する場合、パソコンを再起動して「Windows PE」(Windowsプレインストール環境)から起動する必要があります。プログラムは該当PC上にWindows PEを自動的に作成します。

AOMEI Partition Assistantは、パソコンにWindows AIKADKがインストールされているかどうかを自動的に確認します。インストールされている場合、WinPEの作成が開始されます。さもないと、まずはWindows AIK/ADKをダウンロードしてインストールする必要があります。

Windows PEが正常に作成されると、PCがWindows PEで再起動され、ドライブの暗号化が実行されます。暗号化完了画面が表示されたら、「OK」をクリックしてPCを再起動することができます。

6. 暗号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。

Partition AssistantでBitLockerを無効化する方法

1. 復号化したい暗号化ドライブを見つけ、「BitLockerを無効化」オプションをクリックします。

2. ドライブを復号化するには、「パスワードでドライブを復号化」「回復キーでドライブを復号化」2つの方法が利用可能です。必要に応じて1つの方法を選択します。

3. 復号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。

AOMEI Partition Assistantに搭載されている「BitLocker」機能を使用すれば、より迅速かつ簡単にBitLockerドライブ暗号化を有効または無効にしたり、管理(「回復キーをバックアップ」「パスワードを変更」「ドライブをロック」......)することができます。暗号化はデータ漏えいの防止に役立ちます。企業のデバイスが紛失したり盗まれたりしても、その内容が暗号化されていればデータは保護されます。

まとめ

以上はBitLocker暗号化を有効化・無効化する方法のすべてです。紹介したBitLockerの使い方がだいたい分かりましたね。情報漏洩のリスクを減らす手段としてお役立て頂ければ幸いです。