「データを守る」Windows10/11でSSD・HDDを暗号化する方法

デジタル時代において、個人や企業のデータを守ることは至上の重要課題です。特にSSDやHDDに保存されているデータは、機密性が高く、それを保護する場合があります。本記事では、Windows10/11でSSD・HDDを暗号化する方法について詳しく解説します。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2024年02月02日

この記事を共有: instagram reddit

ユーザー事例:Windows10でSSDを暗号化したい

こんにちは、皆さん。私はWindows10を使用しており、セキュリティを強化するためにSSDを暗号化することに決めました。Windows内蔵機能BitLockerを利用するつもりなんですが、Windows10のHome版であり、残念ながら利用することができません。SSDを暗号化する他の方法がありますか?助けてください(>o<)

暗号化

Windows 10/11を利用する際、データのセキュリティは極めて重要です。特に、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)に保存されたデータは、機密性が高い場合があります。本記事では、Windows 10/11上でSSD・HDDを効果的に暗号化する方法に焦点を当てます。データ漏洩やセキュリティ侵害から身を守りたいユーザーにとって、これらの手順は不可欠です。

SSD・HDDを暗号化する理由

暗号化は、データを不正アクセスから保護するための基本的な手段です。SSDやHDDを暗号化することで、機密情報が漏洩するリスクを大幅に軽減できます。最も信頼性の高い暗号化手法の一つは、「AES-256」と呼ばれるものです。これは、最も強力な暗号規格の一つであり、政府機関や企業などで広く使用されています。

データセキュリティは現代のデジタル社会において極めて重要なテーマとなっています。そのなかでも、SSD(Solid State Drive)およびHDD(Hard Disk Drive)を暗号化する理由はいくつかあります。

🥞1. プライバシーの確保

SSD・HDDには、個人的で機密性の高いデータが保存されています。個人情報、銀行情報、法的文書などのデータが不正アクセスから保護されることで、プライバシーが確保されます。暗号化により、他者が機密情報にアクセスすることが防がれ、個人のプライバシーが守られるのです。

🥞2. データ漏洩の防止

SSD・HDDを暗号化することで、データ漏洩のリスクを大幅に低減できます。万が一、デバイスが紛失や盗難にあった場合でも、暗号化されたデータは無効なままであり、悪意ある第三者による情報漏洩を未然に防ぎます。

🥞3. 法的コンプライアンスの遵守

多くの国や産業は、データセキュリティに関する法的要件を定めています。これには、個人情報の保護や機密情報の適切な取り扱いが含まれます。SSD・HDDの暗号化は、これらの法的要件への遵守を確保し、法的なトラブルを未然に防ぎます。

🥞4. クラウドサービスとの連携

多くのユーザーはクラウドサービスを利用しており、データの同期やバックアップを行っています。しかし、データがクラウドに送信される際にはセキュリティ上の懸念があります。暗号化されたSSD・HDDを使用することで、クラウドにアップロードされたデータも安全に保護され、セキュリティが強化されます。

🥞5. ビジネスセキュリティの向上

企業や組織においては、機密情報やプロジェクトデータが頻繁に扱われます。SSD・HDDの暗号化は、ビジネスセキュリティの向上に寄与し、競争の激しいビジネス環境での情報漏洩リスクを軽減します。これにより企業は信頼性を向上させ、顧客や取引先との信頼関係を築くことができます。

Windows10/11でSSD・HDDを暗号化する方法

ここで、SSD・HDDを暗号化する2つの方法を紹介します。自分のニーズに合わせて選んでください。もしWindows10・11のHome版を使用する場合、方法2を選ぶことをおすすめします。

方法1. BitLockerでSSD・HDDを暗号化する

Windowsユーザーにとって、最も手軽で効果的な方法は、「BitLocker」を利用することです。BitLockerは、Windowsに組み込まれたツールで、簡単な手順でPC内蔵SSDを暗号化できます。ここでWindows10のPro版を例に詳細的な手順を示します。

BitLocker

1. スタートメニューから「コントロールパネル」を選択します。

2. 「システムとセキュリティ」をクリックし、「BitLockerの管理」を選択します。

BitLockerの管理

3. 暗号化したいドライブを選択し、「BitLockerを有効にする」をクリックします。

BitLockerを有効にする

4. 「回復キーのバックアップ方法を指定してください。」のウィンドウが表示されます。

回復キーはBitLocker(ビットロッカー)解除時に問題が発生した場合にBitLocker(ビットロッカー)の機能を回復するために使用します。 BitLocker(ビットロッカー)のパスワードを忘れた場合や、ロックアウト(パスワードを規定回数以上間違えて入力しパスワードを受け付けない状態)などの場合に、ドライブにアクセスするために必要なキーとなります。

「回復キーのバックアップ」には以下のように3つの方法があります。今回の場合、パソコン自体のHDDやSSDのドライブを暗号化するので、外部へデータを保存する必要があります(例えばUSBメモリや外付けHDD等)。ここでは「ファイルに保存する」の例を紹介します。

回復キーのバックアップ

 ファイル保存画面が表示されます。USB フラッシュメモリや外付け HDD などを接続して、ファイルを保存します。完了したら、エクスプローラーから、保存された回復キーを確認します。

📍もしUSBメモリや外付けHDDなどのデバイスを暗号化したい場合、「BitLocker To Go」を利用することができます。

しかし、「BitLocker」と「BitLocker To Go」は、WindowsのPro版やEnterprise版、Education版(Windows Vistaと7ではUltimate、Enterprise版)でのみ利用可能ですが、Windows10・11のHome版では利用することができません。

🏃‍♂️補足:Windows10のエディション確認方法
検索ボックスに「winver」と入力して、「開く」をクリックします。

Windows10のエディション

上記のユーザーと同じWindows10のHome版またはWindows11のHome版であれば、BitLockerを利用できません。ここでもう一つの方法を皆さんに紹介します。

方法2. 強力的なソフトでSSD・HDDを暗号化する

BitLockerは、WindowsのPro版やEnterprise版、Education版(Windows Vistaと7ではUltimate、Enterprise版)でのみ利用可能ですが、Windows10・11のHome版では利用することができません。

データを守るためには、SSD・HDDを暗号化することが重要です。WindowsユーザーはBitLockerを利用できない場合、強力なディスクパーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistant Professionalがおすすめです。このソフトはBitLocker管理機能を提供しているので、BitLockerに対応していないWindowsバージョンでもBitLockerドライブ暗号化を有効/無効にすることができます。

Proのデモ版Win 11/10/8.1/8/7/XP
安全かつ快適
注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。

🥤Partition AssistantでBitLockerを有効化する方法

1. 画面上部のツールバーで「ツール」タブをクリックし、「BitLocker」を選択します。

BitLocker

2. すべてのドライブ(オペレーティングシステムドライブ、固定データドライブ、リムーバブルドライブなど)が表示されたら、暗号化したいドライブを見つけ、「BitLockerを有効化」をクリックします。

Dドライブを暗号化

3. ドライブを暗号化するためのパスワードを設定・入力してから確認し、「次へ」をクリックします。

パスワードを設定

4. 回復キーをバックアップする方法「ファイルに保存」または「回復キーを印刷」を選択します。

回復キーバックアップ方法

5. そして、「次へ」ボタンをクリックして暗号化プロセスを開始します。

🚨【重要】現在のシステムドライブを暗号化する場合、パソコンを再起動して「Windows PE」(Windowsプレインストール環境)から起動する必要があります。プログラムは該当PC上にWindows PEを自動的に作成します。

システムドライブを暗号化

🌟注:

AOMEI Partition Assistantは、パソコンにWindowsAIKADKがインストールされているかどうかを自動的に確認します。インストールされている場合、WinPEの作成が開始されます。さもないと、まずはWindows AIK/ADKをダウンロードしてインストールする必要があります。

6. 暗号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。

暗号化完了

🥤Partition AssistantでBitLockerを無効化する方法

1. 復号化したい暗号化ドライブを見つけ、「BitLockerを無効化」オプションをクリックします。

BitLockerを無効化

2. ドライブを復号化するには、「パスワードでドライブを復号化」「回復キーでドライブを復号化」2つの方法が利用可能です。必要に応じて1つの方法を選択します。

パスワードでドライブを復号化

3. 復号化プロセスが完了したら、「完了」をクリックします。

復号化完了

AOMEI Partition Assistantに搭載されている「BitLocker」機能を使用すれば、より迅速かつ簡単にBitLockerドライブ暗号化を有効または無効にしたり、管理(「回復キーをバックアップ」「パスワードを変更」「ドライブをロック」......)することができます。暗号化はデータ漏えいの防止に役立ちます。企業のデバイスが紛失したり盗まれたりしても、その内容が暗号化されていればデータは保護されます。

パスワードを変更

Windows10/11でSSD・HDDを暗号化することに関するよくある質問

1. 暗号化はどのようにセキュリティを向上させますか?

回答:暗号化はデータを不正アクセスから保護するための強力な手段です。SSD・HDDの暗号化により、データが盗まれたり紛失したりした場合でも、不正なアクセスから守られ、機密性が保たれます。

2. WindowsでSSD・HDDを暗号化する手順は?

回答:Windowsでは、BitLockerを利用して簡単にSSD・HDDを暗号化できます。コントロールパネルから「システムとセキュリティ」 > 「BitLockerの管理」を選択し、暗号化対象のドライブを選んでBitLockerを有効にします。また、AOMEI Partition Assistant Professionalの「BitLocker」機能を利用することもできます。

3. 暗号化を解除するにはどうすればいいですか?

回答:暗号化を解除するためには、通常はBitLockerで指定したパスワードや回復キーが必要です。コントロールパネルからBitLockerの管理画面にアクセスし、解除するドライブを選んで指定した認証情報を入力します。

4. パスワードを忘れた場合、どうすればいいですか?

回答:パスワードを忘れた場合は、BitLockerの回復キーが必要です。事前に回復キーを別の場所に保存しておくことが重要です。回復キーがない場合、データにアクセスすることは難しいです。

5. SSDとHDDで同じ手順が適用されますか?

回答:はい、WindowsのBitLockerを使用する場合、SSDとHDDで同じ手順が適用されます。BitLockerはストレージの種類に依存せず、データの暗号化を提供します。

6. 暗号化にはパフォーマンスの影響がありますか?

回答:一般的には、暗号化がわずかにパフォーマンスに影響を与えることがありますが、現代のハードウェアではそれがほとんど感じられないレベルです。データセキュリティと引き換えにわずかなオーバーヘッドがあります。

まとめ

データセキュリティは現代社会において不可欠であり、Windows10/11を利用する際にはデータを守るためにSSD・HDDを暗号化する場合、BitLockerやAOMEI Partition Assistant Professionalを利用することで、高度なセキュリティを確保できます。AOMEI Partition Assistant ProfessionalはBitLockerに対応していないWindowsバージョンでもBitLockerドライブ暗号化を有効/無効にすることができます。

この強力なツールは「BitLocker」のほかに、ハードディスクのクローン、失われたパーティションの復元、削除されたファイルの復元など、さまざまな機能があります。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。