【おすすめ】Windows 11、10、8、7でファイルを完全に削除するソフト
「Eraser」ツールを使ってファイルを完全消去するほか、ファイル完全削除ソフト「AOMEI Partition Assistant」をダウンロードして、Windows OSでファイルを復元できないように破壊することができます。
Eraserツールについて
なぜ、Eraserが必要?
古いドライブから機密情報や個人情報などが漏洩する危険性があるので、ドライブの使用をやめる時にその上のデータをすべてクリーンアップする必要があるかもしれません。一般的にHDDからファイルを簡単に削除するのは完全削除することではありません。HDD上からファイルが一時的に見えない状態になるだけです。専用のデータ復元ソフトを利用して、それらのデータを復元することができます。絶対誰にも見られたくないファイルを永久に削除するために、1または0でドライブスペースを上書きしたほうがいいです。そのため、Eraserツールが必要です。
Eraserとは?
Windowsオペレーティングシステムと互換性のある「Eraser」は、任意のファイルやフォルダを完全に削除するフリーソフトです。削除するファイルやフォルダのデータを、意味のないデータで上書きして、後から復元できない状態にする非常に強力なファイル完全削除ツールです。
■デフォルトでは35回のデータ上書きを行い、復元不可能にするグートマン方式(Gutmann)になっていますが、他にもHMG IS5、DoD 5220.22-M、米空軍方式(USAir Force)、米陸軍方式(US Army)、擬似乱数方式(Pseudorandom Data)などの削除方式も選択できます。
■ファイルだけでなく、ボリューム、ドライブの空き領域に残っているデータ情報なども完全に削除できます。ドライブやフォルダを細かく指定でき、任意のタイミング(すぐに実行、Windows再起動後、スケジュールによる定期・自動実行のいずれかのタイミング)で、ファイルやフォルダを削除することも可能です。
Eraserの使い方?
上述のように、Eraserは無料のファイル消去ソフトです。不要になったファイルを完全に消すだけでなく、ドライブごと消去することもできます。次は、Eraserの使い方を簡単にご紹介しましょう!
ステップ 1. 提供元サイトからEraserプログラムをダウンロードします。ダウンロードしたインストーラをダブルクリックして、Eraserをパソコンにインストールします。
※SourceforgeのダウンロードサイトからEraserをダウンロードすることもできます。
※Eraserは外国製ですが、でも画面を日本語にするためのソフトを作ってくれている方がいらっしゃいます。
ステップ 2. インストールが完了した後、Eraserのショートカットがデスクトップに表示されるはずです。また、Shell Extension(シェル拡張)がインストールされていると、WindowsのコンテキストメニューからEraserを実行できます。
ステップ 3. 削除したいファイル(フォルダ)を右クリックし、「Eraser」→「Erase」をクリックすると削除が始まります。進行状況を見たい場合には、タスクトレイのアイコンを右クリックし、「Open Eraser」をクリックすると確認できます。
※ドライブ(パーティション)全体または記録媒体の空き領域のデータを消去する場合には、削除したいドライブを右クリックし、「Eraser」→「Erase Unused Space」をクリックすると削除が始まります(Secure Moveも表示されますが機能しません)。
ステップ 4. 選択したファイル(フォルダ)を完全消去するか確認画面が表示されるので「はい」をクリックすると抹消対象が削除されます。
※【補足】或いは、デスクトップにあるEraserをダブルクリックして、起動することもできます。次のようなメイン画面が表示されるので、ツールバー上の「Settings」をクリックし、設定画面でファイルの抹消方法を選択したあと、「Add File...」または「Add Folder...」をクリックして、削除したい項目を追加することができます。
(※英語の図参照)
(※日本語の図参照)
◎豆知識:ご覧のように、画面中央の「Default file erasure method」欄にGutmann(35回の上書き)、「Default drive erasure method」欄にPseudorandom Data(1回の上書き)と書かれますが、そのほか、US DoD 5220.22-M(米国国防総省準拠方式 - 3回または7回の上書き)、Only fast and last 2KB(ファイルの先頭と末尾2KBのみ - 1回の上書き)などの消去方法も選択可能です。上書き回数が増えれば消去時間が増えます。回数が減るとセキュリティの安全が弱くなります。
☆Eraserについてより詳しい情報(例えば、スケジュール機能の使い方、データの消去を実行するタスクの作成方法など)は、www.gigafree.net/utility/delete/eraser.htmlを参考にしてください。
Eraserの代わりとなるファイル完全削除ソフト
「Eraser」を使用してファイルを完全に消去する方法は以上です。次は「Eraser」の代替品、より便利なファイル完全削除ソフト「AOMEI Partition Assistant Professional」をご紹介しましょう!
指定したファイルを削除するだけでなく、指定したフォルダを一括削除したり、パーティション、ハードディスク全体なども削除対象に指定することができます。さらに、ファイルを完全に破壊するために「ゼロを書き込む」「ランダムデータ(1回)」「DoD 5220.22-M(7回)」「Gutmann(35回)」4つの消去方法を提供しています。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistant Professionalをダウンロードし、インストールし、起動します。メインコンソールの上部で「消去」→「ファイルを破壊」をクリックします。
ステップ 2. ファイル破壊画面で「ファイル」または「フォルダ」をクリックして、完全削除したいファイルまたはフォルダを追加します。
●ヒント:或いは、ファイル(またはフォルダ)をポップアップウィンドウに直接ドラッグすることでターゲットファイル(またはフォルダ)を追加することもできます。間違ったファイル(またはフォルダ)を選択したら「削除」オプションでリストから削除することができます。
ステップ 3. そして「名前」のリストに選択したすべての項目が表示されます。現在削除したくないファイルまたはフォルダがリストにあれば、そのチェックボックスのチェックを外してください。
●ヒント:マウスを1つのファイル(またはフォルダ)のパスに移動して、ダブルクリックでそのファイルの保存場所(またはフォルダ)を開くことができます。
ステップ 4. 削除対象となるファイルまたはフォルダを確認した後、1つのファイル破壊方法を選択してください。
ステップ 5. 「破壊」をクリックしたら、最後の確認画面が表示されるので、「はい」をクリックしてファイルの完全削除操作を実行します。
ステップ 6. タスクが完了すると、「すべてのファイル/フォルダが完全に破壊されました。」というメッセージが画面の上部に表示されます。
AOMEI Partition Assistant Professionalを使用してファイル/フォルダを完全に削除する方法は以上です。
パーティションまたはディスク上のすべてのデータを完全消去したい場合には、対象のパーティションまたはディスクを右クリックして「パーティションを消去」または「ハードディスクを消去」を選択すればいいです。また、SSDを完全消去したい場合には、「SSD完全消去」を選択すればいいです。
データを消去する方法
まとめ
仕事で作った機密ファイルや、パスワードリスト、家計簿、個人情報、あるいは秘密のポエムなど、たいていの人は他人と共有する訳にいかないデータを色々持っているでしょう。セキュリティの事を考えると、これらのファイルを単に移動や削除するのは危険です。見た目は削除されていても元の場所には痕跡が残っています。そのため、完全削除ソフトを使ってこれらのファイルを消去しない限り、決して安心できないでしょう。
普段から、復元を望まない不要なデータは、ファイル完全削除ソフト(「Eraser」ツールまたはEraserの代替ソフト「AOMEI Partition Assistant Professional」)で完全に抹消しておく習慣をつけましょう!
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AOMEI Partition Assistantそのほかのバージョン
Windows Server 2003、2008(R2)、2011、2012(R2)、2016、2019、2022のユーザーの場合、AOMEI Partition Assistant Server版を使用してください。また、社内の台数無制限のPC&Serverで利用可能なAOMEI Partition Assistant Unlimited版もあります。
更に、AOMEI Partition Assistant Technician版を購入するIT専門家、システム管理者、技術者はクライアントに有償技術サポートを提供することができます。ニーズに応じて適切なバージョンを選択しましょう~(●'◡'●)