「簡単」OSがインストールされたSSDをフォーマットする方法
OSがインストールされているSSDをフォーマットする場合、通常の方法では実行できません。Windowsや他のOSが動作中のディスクを直接フォーマットすることは制限されています。この記事では、OSが入ったSSDをフォーマットする方法を解説します。
OSが入ったSSDをフォーマットする際の注意点
1. 動作中のディスクは直接フォーマットできない
現在動作中のOSがインストールされたディスクをWindows内からフォーマットすることはできません。
2. データのバックアップ
OSが入っているSSDをフォーマットすると、全てのデータが消えます。重要なデータは事前にバックアップしてください。
3. 新しいOSのインストール計画
フォーマット後はOSが起動しなくなるため、新しいOSをインストールする準備をしておきましょう。
OSがインストールされたSSDをフォーマットする方法
OSがインストールされているディスクには個人情報や重要なデータが多く含まれているため、他人に渡す前に完全に削除する必要があります。また、SSDを再利用したり、販売する際に初期化しておくと便利です。SSDの動作が遅くなったり、エラーが頻発する場合、フォーマットでリセットすることで改善することもあります。これらの理由でOSが入ったSSDをフォーマットする場合があります。
このパートでは、OSがインストールされたSSDをフォーマットする4つの簡単な方法をご紹介します。
方法1. SSDフォーマットツールを使用する
OSがインストールされたSSDをフォーマットする必要がある場合、通常のWindowsツールではエラーが発生することがあります。これは、システムが起動中のドライブを直接フォーマットできないためです。こうした場合には、AOMEI Partition Assistantを利用することで、安全かつ効率的にSSDをフォーマットすることが可能です。
AOMEI Partition Assistantは、ユーザーフレンドリーなインターフェースを備え、初心者でも簡単に操作できるディスク管理ツールです。OSが稼働中のSSDは直接フォーマットできないため、別の環境で作業を行う必要があります。別のPCにフォーマット対象のSSDを接続するか、AOMEI Partition Assistantのブータブルメディア作成機能を使用して起動可能なUSBを作成します。このUSBを使ってPCを起動することで、稼働中のOSに影響を与えずにSSDをフォーマットできます。
ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードし、インストールし、起動します。左側にある「ブータブルCD/USBを作成」をクリックします。実行する操作を確認してから、「次へ」をクリックします。
ステップ 2. ここでは3種類のWindows PEブータブルメディアを作成できます。「CD/DVDドライブ」でブータブルCD/DVDを作成し、「USBブートデバイス」でブータブUSBを作成し、「ISOをエクスポート」でブータブルISOファイルを作成します。必要に応じて1つを選択してから「続行」をクリックします。この例では、USBブートデバイスを例とします。
ステップ 3. Windows PEブータブルUSBを作成するためにUSBメモリをフォーマットする必要があります。USBのすべてのデータが削除されるので、重要なデータがあれば、事前にバックアップを作成しておいてください。
ステップ 4. そして、「はい」をクリックした後、WinPEブータブルUSBの作成が開始します。数分がかかるので、少々お待ちください。このメディアを作成することで、フォーマット対象のSSDが接続されているPCを直接ブートして操作することが可能になります。
ステップ 5. パソコンを再起動します。フォーマット対象のPCにブータブルメディアを接続し、BIOSで起動順序を設定して起動可能なUSBから起動します。これにより、システムドライブを含むすべてのディスクにアクセスできる状態になります。
ステップ 6. AOMEI Partition Assistantのインターフェース上でフォーマットしたいSSDを選択し、「パーティションをフォーマット」をクリックします。次に、適切なファイルシステム(NTFS、FAT32、exFATなど)を選択し、設定を確認して「適用」ボタンをクリックします。
ステップ 7. フォーマット後にディスクの利用方法を変更する場合は、「ディスクを初期化」オプションを使用して、MBRまたはGPTとしてディスクを設定します。これにより、ストレージの新しい用途に対応できます。
OSがインストールされたSSDをフォーマットするのは、通常の方法では難しい作業ですが、AOMEI Partition Assistantを使えば、安全かつ簡単に実行できます。加えて、このツールはフォーマット以外の多彩なディスク管理機能を提供しており、ストレージの効率的な管理と最適化を可能にします。ディスク管理の専門的なニーズを満たす、頼りになるツールとしておすすめです。
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ディスク/パーティションのクローン:SSDを別のディスクにクローンすることで、データやシステムのバックアップを簡単に作成できます。
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OS移行機能:OSを新しいSSDに移行する際に、効率的な移行プロセスを提供します。
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パーティションの結合/リサイズ/分割:ストレージの空き領域を最大限に活用するための調整が可能です。
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不良セクタの修復:ディスクの健康状態を確認し、不良セクタを修復する機能も搭載されています。
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セキュア消去:データを完全に削除したい場合に利用できる信頼性の高い消去機能を提供します。
方法2. 別のOSまたはPCを使用してフォーマットする
フォーマット対象のSSDが現在のPCで使用されている場合、直接フォーマットすることはできません。別のOSまたはPCを使用してフォーマットすることができます。
ステップ 1. フォーマットしたいSSDを別のPCに外付けディスクとして接続します。
ステップ 2. 「スタート」→「ディスクの管理」と検索し、ディスクの管理を開きます。
ステップ 3. SSDを右クリックして「フォーマット」を選択し、必要な設定を行います。
ステップ 4. 次のウィンドウで、望ましいファイルシステムを選択し、「OK」をクリックします。
方法3. Windowsインストールメディアを使用する
OSが動作中のドライブは直接フォーマットできないため、別の環境から操作を行う必要があります。Windowsを使用している場合は、インストールメディアを使用してPCを起動し、インストールプロセスの途中でSSDをフォーマットします。ここでWindows 11を例にします。
まずインストールメディアを作成します。
👍関連記事:Windows用のインストールメディアを作成する
ステップ 1. PCを再起動し、BIOS/UEFIでブート順を変更してインストールメディアから起動します。
ステップ 2. Windows 11のインストールインターフェースが表示されたら、要件に従って設定を行い、「次へ」ボタンをクリックします。
ステップ 3. 新しいウィンドウで、「今すぐインストール」をクリックします。
ステップ 4. プロダクトキーがある場合は入力します。ない場合は、「プロダクトキーがありません」オプションを直接選択できます。
ステップ 5. インストールするWindows 11 OSエディションを選択し、「次へ」をクリックします。
ステップ 6. ライセンス条項に同意して「次へ」をクリックし、次のウィンドウで「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)」をクリックします。
ステップ 7. 「インストールする場所を選んでください」の画面で、フォーマットしたいSSDを選択します。対象のパーティションを選択し、「削除」をクリックしてディスクを未割り当てにします。 必要に応じて新しいパーティションを作成し、「フォーマット」を選択。
フォーマット後、必要に応じて新しいOSをインストールします。
方法4. コマンドプロンプトを使用してフォーマット
Windowsを使用している場合は、インストールメディアを使用してPCを起動し、インストールプロセスの途中でコマンドプロンプトにアクセスしてSSDをフォーマットすることもできます。
ステップ 1. PCを再起動し、インストールメディアから起動します。
ステップ 2. 最初に言語やキーボードなどを選ぶ初期設定の画面が表示されたら、そのままにして「次へ」をクリックします。
ステップ 3. 「コンピュータを修復する」をクリックします。
ステップ 4. 「オプションの選択」画面が現れるので、「トラブルシューティング」クリックします。
ステップ 5. 「詳細オプション」画面が現れるので、「コマンドプロンプト」を選択します。
ステップ 6. 次のコマンドを順に入力、各コマンドの後にEnterキーを押します。
- diskpart
- list disk
- select disk X (Xはフォーマットしたいディスクの番号)
- clean
- create partition primary
- format fs=ntfs quick
- assign
- exit
これでOSがインストールされたSSDをフォーマットします。
まとめ
OSがインストールされたSSDをフォーマットするには、通常の方法では制限があり、直接実行できません。このため、別のPCにSSDを接続してフォーマットする方法や、Windowsインストールメディアを使用してフォーマットする方法が一般的です。しかし、これらの方法は手間がかかる場合があります。
そこで、AOMEI Partition Assistantの利用をおすすめします。このツールは、ブータブルメディアを作成し、それを使用してPCを起動することで、OSが稼働中のSSDでも安全かつ効率的にフォーマットを実行できます。さらに、パーティションの管理やディスクのクローン作成など、多彩な機能を備えており、初心者から上級者まで幅広く活用できる信頼性の高いソフトウェアです。

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OSが入ったSSDへのフォーマットに関するよくある質問
1. OSが入っているSSDを再フォーマットできますか?
OSが入っているSSDを再フォーマットすることは可能ですが、OSやデータが消去されるため、慎重に行う必要があります。
OSがインストールされているSSDを通常のWindows環境でフォーマットしようとすると、「このボリュームをフォーマットできません」というエラーメッセージが表示されます。これは、フォーマットを試みたドライブがシステムの起動に必要なパーティションを含んでいるためです。
OSがインストールされたSSDをフォーマットするには、以下のような手順が必要です:
- 別のデバイスでWindowsのインストールメディアを作成します(USBメモリなど)。
- 作成したインストールメディアからシステムを起動します。
- インストールプロセスの中で、「カスタムインストール」を選択し、対象のドライブをフォーマットします。
フォーマット後は、OSを再インストールする必要があります。
2. なぜOSが入っているSSDを通常の方法でフォーマットできないのですか?
これは、OSが現在動作している環境からシステムパーティションを操作できないためです。
システムパーティションには、Windowsが正常に起動するために必要なファイルが含まれており、これを操作すると、システムが動作不能になります。Windowsの起動中に自身のシステムドライブをフォーマットすることは、安全性とシステムの安定性を保つために制限されています。
3. SSDをフォーマットすると寿命に影響しますか?
通常のフォーマットはSSDの寿命に大きな影響を与えません。ただし、頻繁な完全フォーマットは避けたほうが良いです。