Windows11/10/8/7のGPT HDDでUEFIブートローダーを修復する方法
ブートローダには何か不調があり、Windowsをブートできない場合は、Windows11、10、8.1、8、7を問わず、この記事ではBootrec、DiskPart、およびAOMEI Partition Assistant Professionalを使用してGPT HDDでEFI/UEFIブートローダーを修復する方法を紹介します。
はじめに
Windows7/8/10でGPT HDDのEFIブートエラーに遭遇したことはありませんか?Windows11でもこの問題に直面することがありますが、どのようにそれを解決しましたか?ほとんどのユーザーにとって、Windows OSの再インストールが最初の選択肢となるかもしれません。ただし、それは、個人の作業ファイル、写真、ビデオ、または設計ドキュメントのインストール済みプログラムなどのデータが失われる恐れがあります。これらのファイルとプログラムを復元したい場合は、多くの労力と時間を費やします。
ここでは、クリーンな再インストールを実行する代わりに、UEFI(EFI)ブートローダーの問題を修正する方法を示します。さらに、この記事では、Windows OSがUEFI BIOSにインストールされる場合、Windows11、10、8.1、8、7のGPT HDDでUEFIブートローダーを修復したい場合に適応します。
EFI/UEFI、ブートローダー、GPT、ESPについて
►1.EFI/UEFI
UEFI(United Extensible Firmware Interface)は、OSとプラットフォームファームウェア間のインターフェイスを定義するBIOSの更新バージョンです。このインターフェースはデータテーブルから構成されており、これらのデータテーブルはOSを起動し、起動前のアプリケーションを実行するための標準環境を提供しています。
Intelによって非推奨となったEFI(Extensible Firmware Interface)は、UEFIの前身です。これは、基本入出力システム(BIOS)ファームウェアインターフェイスに代わるものですが、UEFI/EFIファームウェアの実装は、BIOSサービスのレガシーのサポートを提供します。
►2.ブートローダー
ブートローダーは、これらのパワーオンセルフテスト(POST)をした後、Windows11、10、8.1、8、7 OSまたはコンピューターのランタイム環境をロードするプログラムであり、ブートプロセスの重要な部分になります。
►3.GPT & ESP
GPT(Globally Unique Identifiers Partition Table)は、デスクトップPCまたはサーバーPCで使用される物理ストレージデバイスのパーティションテーブルのレイアウトの標準です。UEFI/EFIの一部として、マスターブートレコード(MBR)の制限のため、一部のBIOSシステムでも使用できます。
ESPは(Encapsulated Security Payload)の略で、IPの通信内容を暗号化するプロトコルであるIPsecによる暗号化通信で送受信される、ペイロード(通信内容)を暗号化して付加情報を付け足したもののことをいいます。IPデータグラムのヘッダ部に続くペイロード部を暗号化したもので、暗号化されたデータ本体に一定の形式で暗号化方式や鍵についての情報、認証データなどが付与された構造になっています。
さらに、Windows7、8、および8.1は、MBRを使用してレガシーBIOSにインストールできます。ただし、Windows8、8.1、10、および11は、EFIブートローダーとGPTを使用してUEFI BIOSにインストールするように設計されています。UEFIシステムパーティション(ESP)は、EFI/UEFIに準拠するコンピューターが使用するデータストレージデバイス上のパーティションです。EFI/UEFIファームウェアは、ESPに保存されているファイルをロードして、Windows OSやそのほかのユーティリティを起動します。FAT32にフォーマットしなければなりません。
Windowsブートローダーの問題の原因
Windowsブートローダーの問題はハードドライブの不良セクタ、マルウェア、または下位バージョンよりも上位バージョンのWindowsがインストールされていることが原因です。または、特に更新プログラムのインストール中に発生した場合に、突然の中断が原因である可能性があります。さらに、競合するフラッシュドライブ、光ディスク、およびその他の周辺機器もこのエラーを引き起こす可能性があります。
WindowsのGPT HDDでUEFIブートローダーを修復する方法
以下は、Windows11、10、8.1、8、7のGPT HDDでUEFIブートローダーを修復する3つの方法です。Bootrec(Windows7 OS以前のバージョンでのみ実行)、DiskPart、およびAOMEI Partition Assistant Professionalを使用してエラーをチェックする方法です。
方法1. Bootrec/BootsectでWindows7のUEFIブートローダーを修復する
手順 1. Windows7インストールメディアを挿入し、そこから起動します。
手順 2. Windowsのスプラッシュ画面が表示される前にF8キーを素早く連打します。
手順 3. 言語、時間、通貨、キーボード、または入力方法を選択し、「次へ」をクリックします。
手順 4. 「コンピュータを修復する」を選択し、「Windows7」を選択して、「次へ」をクリックします。
手順 5. システム回復オプションのダイアログで「コマンドプロンプト」を選択します。
手順 6. Bootrecの場合、「bootrec.exe」と入力し、Enterキーを押してから、以下のコマンドを入力して1つずつ実行します。
bootrec /fixmbr
bootrec /fixboot
bootrec /ScanOs
bootrec /rebuildBcd
Bootsectの場合、「bootsect /nt60 SYS /mbr」を入力し、Enterキーを押します。
インストールメディアを取り外して、「exit」を入力して、Enterキーを押し、コンピュータを再起動します。
方法2. DiskPartでWindows11/10/8/7のUEFIブートローダーを修復する
DiskPartを使用してWindows7でEFI/UEFIブートローダーを修復することは、コマンドプロンプトの起動方法を除いて、Windows8、8.1、10、11と同じです。したがって、以下の手順に従ってください。
Windows7でUEFIブートローダーを修復する
インストールメディアを持っている場合:
手順 1. メディアをWindows7 PCに挿入して、メディアから起動します。
手順 2. 「コンピュータを修復する」を選択します。
手順 3. OSを選択し、「次へ」をクリックします。
手順 4. 「コマンドプロンプト」を選択します。
手順 5. 以下のコマンドを入力し、1つずつ実行します。
diskpart
select disk 0
list vol
手順 6. EFIパーティションがFAT32ファイルシステムを使用しているかどうかを確認し、このパーティションにドライブレターを割り当て、次のコマンドを入力して実行します。
sel vol
assign letter=M(Mは割り当て可能なドライブ文字を表す。)
exit
手順 7. 次のコマンドを入力して実行し、ブートレコードを修復します。
cd /d X:\EFI\Microsoft\Boot\(XはEFIボリュームに割り当てられた文字です。)
bootrec /FixBoot
手順 8. BCDストアを再構築するには、次のコマンドを実行します。
Ren BCD BCD.old (to backup the old BCD)
bcdboot c:\Windows /l en-us /s x: /f All
bootrec /rebuildbcd
▶注意:
•C:\Windows - Windows7システムがインストールされている場所を指します。
•/f ALL - Windowsの起動ファイルをすべてコピーします。
•/1 en-us - システムロケール、デフォルトはen-usです。
•/s x: - sは、古いブート設定を無視してクリーンなBCD構成を作成するためのWindowsの新しいBCDBootオプションです。xはEFIボリュームに割り当てる文字であり、実際の状況に応じて変更できます。
•/f All - はファームウェアタイプを指定します。/fの後にALLを指定すると、BCDBootはALLディレクトリとEfiMicrosoftBootディレクトリの両方を作成し、BIOSとUEFIに必要なすべてのブート環境ファイルをこれらのディレクトリにコピーします。
例えば、bcdboot c:\Windows /1 en-uk /s K: /f ALL
インストールメディアを持っていない場合:
手順 1. Windows PCを再起動し、Windowsスプラッシュ画面が表示される前にF8キーを素早く連打します。
手順 2. 「コンピュータを修復する」>「コマンドプロンプト」を選択します。
次の手順は、上記の手順5〜8に従って操作してください。
Windows11、10、8.1、8でUEFIブートローダーを修復する
Windows8、8.1、10、11を使用していて、Windowsインストールメディアがある場合、コマンドプロンプトの起動方法を除いて、すべてのコマンドはWindows7のGPT HDDでEFI/UEFIブートローダーを修復する方法と同じです。コマンドプロンプトの入力方法は次のとおりです。
インストールメディアを持っている場合:
手順 1. メディアをWindows8、8.1、10、11 PCに挿入し、メディアから起動します。
手順 2. 「コンピュータを修復する」>「トラブルシューティング」>「コマンドプロンプト」を選択します。
次の手順は、上記の手順5〜8に従って操作してください。
インストールメディアを持っていない場合:
手順 1. Windows8、8.1、10、11 PCを再起動し、Windowsスプラッシュ画面が表示される前にF8キーを素早く連打します。
手順 2. 「コンピュータを修復する」>「トラブルシューティング」>「コマンドプロンプト」を選択します。
次の手順は、上記の手順5〜8に従って操作してください。
方法3. エラーをチェックしてWindows11/10/8/7のUEFIブートローダーを修復する
EFI/UEFIブートローダーを修復する別の方法があります。これは、ブータブルメディアを作成し、そこから起動して、GPT HDDにエラーがないかどうかを確認することです。ただし、その前に、HDDをバックアップする必要があります。ブータブルメディアを作成するには、パティーション管理ソフトであるAOMEI Partition Assistant Professionalをお試しください。次の手順で、ブータブルメディアを簡単に作成できます。
手順 1. 空のUSB(容量は13GBを超える必要があります)または外付けハードディスクを選択して、動作するWindows11、10、8.1、8、7 PC(お使いのPCと同じOS&EFI/UEFI)でブータブルメディアを作成します。
手順 2. AOMEI Partition Assistant Professionalをインストールして起動し、上部のウィザードバーにある「ツール」>「ブータブルCD/USB作成」をクリックします。プロンプトウィンドウが表示されます。注意することを確認して、「次へ」をクリックします。
手順 3. 「USBブートデバイス」を選択し、準備したディスクを選択して、「続行」をクリックすると、ドライブがフォーマットされることが表示されます。「はい」をクリックして続行します。
手順 4. 破損したWindows11、10、8.1、8、7 PCをブータブルメディアから起動します。
次に、AOMEI Partition Assistant Professionalを使用して、「不良セクタをチェック」の機能を通して、システムハードディスクの不良セクタをチェックできます。手順は以下のとおりです。
手順 1. まず上部にある「テスト」の「不良セクタをチェック」を選択します。
手順 2. チェックしたいディスクを選択し、「開始」ボタンをクリックしてディスク上の不良セクタをチェックします。
または、原因がMBRの破損であることを確認する場合は、「MBRを再構築」機能を使用してGPT HDDのUEFIブートローダーを修復できます。
手順 1. 対象のディスクを右クリックして「MBRを再構築」を選択します。
手順 2. 「MBRを再構築」ウィンドウで、お使いのOSにより、MBRのタイプを指定します。
手順 3. MBR再構築を実行するには、ツールバーの「適用」をクリックします。
これで、GPTハードディスク上のEFI/UEFIブートローダーの問題を解決することができました。
まとめ
以上は、GPT HDDでUEFIブートローダーを修復する3つの効果的な方法です。上の方法のいずれも機能しない場合、最終的な解決策は、Windows11、10、8.1、8、7インストールメディアを作成し、OSを再インストールして、GPT HDDでEFI/UEFIブートローダーの問題を解決することです。
そのほか、AOMEI Partition Assistant Professionalは、空き領域の割り当て、コマンドライン、MBRとGPTの変換などの高度な機能を備えています。Windows Server 2003、2008(R2)、2011、2012(R2)、2016、2019、2022のユーザーの場合、AOMEI Partition Assistant Server版を使用してください。
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