大容量HDD/SSDにクローンした後の未割り当て領域

この記事では、Windows 11/10/8/7で小容量HDD(またはSSD)から大容量HDD(またはSSD)にクローンを作成した後、生成された未割り当て領域を扱う方法についてご紹介します。その未割り当て領域を利用して新しいパーティションを作成したり、既存のパーティションに追加・結合してパーティションを拡張したりすることができます。

ひとみ

投稿者:ひとみ/更新日:2025年02月28日

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クローン後の未割り当て領域について

 

事例:

私は本来500GBのHDDを持っています。突然、私のPCは壊れてしまいました。ドライブが故障したことが原因になると思います。そして1TBのSamsung SSDを購入し、第三者のソフトウェアを使用して古いHDD全体をSamsung SSDにクローンしました。問題はクローン後にHDDをSSDと交換した後、WindowsエクスプローラーでSamsung SSDの500GBしか見えないことです。しかし、「ディスクの管理」に移動したら、Windowsはそれを1TBのドライブとして認識し、約500GBの未割り当て領域が作成されます。私はその原因と解決案がよく分かりません。その未割り当て領域をどのように処理すればいいですか?

 

上述のような困りごとがありますか?セクター単位でクローンを実行すると、ディスクを丸ごとそのままコピー、複製するので、クローン元とクローン先の両方のディスクが全く同じ内容を持っています。つまり、パーティションの構成、パーティションのサイズ、パーティションの種類などがすべて同じです。

そのため、小容量HDD(またはSSD)を大容量HDD(またはSSD)にクローンした後、クローン先のディスクに未割り当て領域が作成される(すなわち、クローン元のディスクの容量を超える部分は未割り当て領域になる)ことはほとんどです。

未割り当て領域とは、ディスクの中で「使用されていない部分」のことです。これは、物理的にディスクに存在しますが、まだファイルシステムやパーティションに割り当てられていないため、データを保存することができません。

具体的には、以下のような特徴があります:

  • ディスク上に存在するが、フォーマットされていない領域。
  • パーティションに割り当てられていないため、データを保存することができない。
  • HDDやSSDをクローンした際に発生することがある。

未割り当て領域は、ディスク全体の容量の一部として物理的には存在しますが、OSやアプリケーションからは「無駄な領域」として認識されます。

クローン後の未割り当て領域を利用する方法

HDDからSSDにクローンを作成すると、特に容量の差がある場合に未割り当て領域が発生しやすくなります。SSDの方が容量が大きい場合、その差分が未割り当て領域として残ります。HDD同士でクローンを作成する場合でも、元のディスクとクローン先のディスク容量が異なる場合に未割り当て領域が発生することがあります。クローン先のディスクが元のディスクより大きい場合、残りの空き容量が未割り当て領域として表示されます。

一般的に、クローン後、クローン先のディスクに作成された未割り当て領域を利用する方法は2つあります:未割り当て領域で既存のパーティションを拡張するか、新しいパーティションを作成することによく使用されます。

ディスクの管理でクローン後の未割り当て領域を扱う

◎クローン先のディスクに生成された未割り当て領域を利用して、その左側に隣接しているパーティションをWindows標準ツール「ディスクの管理」で拡張することができます。未割り当て領域の左側に隣接しているパーティションを右クリックして「ボリュームの拡張」を選択します。後は、ポップアップウィンドウで、ウィザードの指示に従って未割り当て領域を既存パーティションに追加することを完成させます。

ボリュームの拡張

◎そのほか、「ディスクの管理」で未割り当て領域を右クリックして「新しいシンプルボリューム」を選択することで新しいパーティションを作成することもできます。

新しいシンプルボリューム

AOMEI Partition Assistantでクローン後の未割り当て領域を扱う

しかし、より大きなHDDにクローンした後の未割り当て領域を利用して、左側に隣接していないパーティションを拡張したい場合には「ディスクの管理」の「ボリュームの拡張」オプションが使えなくなります。

こういう時にサードパーティ製のディスクパーティション管理ソフト「AOMEI Partition Assistant」を使用して未割り当て領域を多くの方式で扱うことができます。例えば、複数の未割り当て領域を既存のパーティションに結合することで隣接していないパーティションでも簡単に拡張することができます。さて、次はAOMEI PAの「パーティションを結合」機能を使って未割り当て領域でパーティションを拡張する方法を見てみましょう。

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方法1. 未割り当て領域を既存のパーティションに統合する

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをダウンロードした後、インストールし、起動します。クローン後の未割り当て領域と結合したいパーティションを右クリックして「詳細処理」⇒「パーティションを結合」を選択します。

パーティションをマージ

ステップ 2. ポップアップウィンドウで「クローン後の未割り当て領域」前のチェックボックスにチェックを入れて「はい」をクリックします。

未割り当て領域をチェック

ステップ 3. 仮想結果を確認し、問題なければ「適用」をクリックして保留中の操作を実行します。

適用

方法2. 未割り当て領域を使って新しいパーティションを作成する

AOMEI PAの「パーティションを作成」機能でクローン後の未割り当て領域を新しいパーティションとして作成することもできます。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantの主な画面で未割り当て領域を右クリックしてドロップダウンメニューから「パーティションを作成」を選択します。

パーティションを作成

ステップ 2. ポップアップウィンドウでパーティションサイズ、ドライブ文字、ファイルシステムを指定できます。更に、「詳細」をクリックして、パーティションラベル、パーティションタイプなども設定できます。そして「はい」をクリックして続行します。

新規パーティションの設定

ステップ 3. これで、作成された新しいパーティションの情報が表示されます。ツールバーの「適用」をクリックして新規パーティションの作成を実行します。

適用

また、Windowsサーバー(Windows Server 2025/2022/2019/2016/2012 R2など)向けのAOMEI Partition Assistant Server版、台数無制限のパソコンで使用可能なAOMEI Partition Assistant Unlimited版、企業&技術者のためにデザインされているAOMEI Partition Assistant Technician版もあります。必要に応じて最適ばエディションを選んでください。

大容量HDD/SSDクローン後に未割り当て領域が発生する理由

クローン作業が成功しても、HDDクローン後に未割り当て領域が発生することがあります。これは、主に以下の理由からです:

1. ディスク容量の違い

HDDから新しいHDDまたはSSDにクローンを作成する際、クローン先のディスクが元のディスクより大きい場合、容量に余裕が生じ、その部分が未割り当て領域となります。例えば、500GBのHDDを1TBのSSDにクローンする場合、残りの500GBが未割り当て領域として扱われることになります。

2. クローン作業中の設定ミス

クローン作業を行う際に、設定を誤ることがあります。例えば、ソフトウェアでパーティションを自動的に拡張する設定が無効になっている場合や、適切なディスク容量を指定しなかった場合、未割り当て領域が発生することがあります。

3. パーティションテーブルの問題

古いHDDからクローンを取る際、MBR(マスターブートレコード)やGPT(GUIDパーティションテーブル)の設定が異なっていると、ディスクのパーティションが不完全になることがあり、その結果、未割り当て領域が発生することがあります。

結論

小容量HDD/SSDを大容量HDD/SSDにクローンした後、エクスプローラーでクローン先ディスクの容量は一部しか見えませんが、「ディスクの管理」から残りの容量は未割り当て領域として表示され、使用不可であることが分かります。

クローン後に生成された未割り当て領域で既存のパーティションを拡張したり、新しいパーティションを作成することができます。「ディスクの管理」で未割り当て領域を処理することができますが、いくつかの制限があります。例えば、「ボリュームの拡張」で未割り当て領域の左側に隣接していないパーティションを拡張することができません。

こういう場合、強力なディスク&パーティション管理ツール「AOMEI Partition Assistant」を使用して、より多くの機能で未割り当て領域をうまく扱うことができます。例えば、未割り当て領域と隣接していないパーティションを「パーティションを結合」で拡張することもできます。そのほか、「パーティションを作成」「パーティションをリサイズ」などで未割り当て領域を利用することもできます。

アドバンスト版にアップグレードすると、より高度な機能(例えば、パーティション/ディスクのクローンと消去、パーティション分割、MBR形式とGPT形式の間での変換など)を享受することができます。

この記事が役立つ場合は、友達と共有してください。何か質問や提案がある場合は、[email protected]までご連絡ください。よろしくお願いします。

よくある質問

1. クローン後の未割り当て領域とは何ですか?

クローン後の未割り当て領域は、ディスクのクローン作成時に元のドライブからコピーされない空き領域を指します。たとえば、元のHDDが古いもので、容量が小さかった場合、新しいHDD(SSD)にクローンを作成すると、元のHDDに収められなかった空き領域が新しいドライブに残ることがあります。この空き領域は「未割り当て領域」として認識され、ファイルシステムに割り当てられていません。

2. クローン後に未割り当て領域が発生する理由は?

クローン後に未割り当て領域が発生する主な理由は、ソースドライブとターゲットドライブ(新しいHDDやSSD)のサイズ差によるものです。例えば、古いHDDから新しいHDDにクローンを作成する際、新しいドライブがより大きい場合、クローン操作で元のドライブの容量を完全には埋めることができず、その結果、未割り当て領域が残ります。

3. 未割り当て領域を削除する方法は?

未割り当て領域は、パーティションを削除した結果発生することもあります。未割り当て領域を削除することはできませんが、他のパーティションに統合したり、新しいパーティションを作成したりすることができます。未割り当て領域が不要な場合、新しいパーティションを作成して領域を利用するか、ディスク全体を再構成することで解決できます。

ひとみ
ひとみ・編集者
ひとみは、パソコンに関わるヘルプドキュメント、基礎知識、リソースなどを書いています。そのほか、バックアップ&復元、クローン、ディスク&パーティションの管理などの記事もたくさん持っています。分かりやすく、手順が追いやすい文章を心がけ、ユーザーがトラブルをスムーズに解決できるように工夫しています。専門用語を適切に解説し、異なる知識レベルの読者にも理解しやすい文章を心がけています。信頼性の高い情報を見極め、最新のトレンドやテクノロジー動向にも常に注意を払っています。