PCにWindows 11、10、8、7をインストールする場合、「このディスクにWindowsをインストールできません」というエラーが発生するのは非常に一般的な問題です。この記事では、データを失うことなく「このディスクにWindowsをインストールできません」というエラーを修復する方法を説明します。
このディスクにWindows 10をインストールできません
SSDを持っていて、Windows 10の新規インストールを実行しようとしましたが、操作を開始すると、「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクはGPTのパーティションの形式ではありません。」というメッセージが表示されました。GPTをMBRに変換する必要があるようです。これにより、すべてのデータが失われます。パーティションを削除せずに修正する方法はありますか?
- Tomshardware.comからの質問
Dell、HP、LenovoのPCでWindowsのインストールまたはアップグレードを実行すると、「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクはGPTのパーティションの形式ではありません。」というメッセージが表示される場合があります。実際、この問題は、パーティションスタイルとブートモードの不一致が原因なのです。
ご存知のように、MBRとGPTは2つの異なるパーティションスタイルです。パーティションスタイルはハードディスクにデータを保存するために使用され、つまり、WindowsシステムはMBRまたはGPTに保存されます。しかし、異なるパーティションスタイルは異なるブートモードで起動する必要があり、MBRはBIOSで起動する必要があり、GPTはUEFIで起動する必要があります。PCのブートモードがBIOSの場合、システムディスクはMBRディスクである必要があります。ブートモードがUEFIの場合は、システムディスクはGPTディスクである必要があります。
明らかに、「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクはGPTのパーティションの形式ではありません。」というエラーが表示された場合、ブートモードはBIOSです。したがって、この問題を解決するために、GPTディスクをMBRに変換する必要があります。
「このディスク(GPT)にWindowsをインストールすることはできません。」エラーを解決するには、いくつかの方法があります。ニーズに応じ適切な方法を選択します。
ほとんどのPCのマザーボードは、レガシーBIOSとUEFIブートの両方をサポートしているため、このエラーを修正するには、BIOSに入ってブートモードをBIOSからUEFIに設定できます。以下は手順です。
手順 1. PCを再起動し、BIOSキーを押し続けてBIOSにアクセスします(●BIOSキーは、PCの製造元によって異なります。知る限り、HPコンピューターのBIOSキーはF10、Dell BIOSキーはF2、LenovoはF1またはF2です)。
手順 2. BIOSモードで、キーボードの矢印キーで「ブート」タブに移動します。
手順 3. 「ブートモード」を選択し、「Enter」を押します。
手順 4. 上下の矢印でUEFIモードを有効にします。
この後、Windowsのインストールをも一度試してみてください。
BIOSにUEFIマザーボードが表示されない場合は、Legacy BIOSブートのみをサポートする古いマザーボードが使用されている可能性があります。この場合の唯一の解決策は、GPTディスクをMBRディスクに変換することです。
GPTディスクをMBRディスクに変更するには、Windowsの組み込みツールであるディスクの管理またはCMDを使用できます。ただし、どちらの方法でも、最初にすべてのパーティションを削除する必要があります。つまり、データの損失またはデータのバックアップ、削除、および回復という面倒なプロセスを経る必要があることを意味します。しかもコマンドプロンプトがコンピュータに詳しい人向けに設計されているため、ほとんどのユーザーにとって複雑です。
そのため、サードパーティ製のディスクマネージャーAOMEI Partition Assistant Professionalを使用するのをお勧めします。これは、データを失うことなく、GPTをMBRパーティションスタイル(およびMBRからGPT)に切り替えることができるユーザーフレンドリーなソフトウェアです。直感的なインターフェースで、指示に従って簡単に操作を完了できます。
さらに、PCにオペレーティングシステムがない場合、このソフトウェアは、PCを起動するための起動可能なメディアの作成に役立ちます。次に、デモバージョンをダウンロードし、手順に従ってどのように機能するかを確認できます(PCにシステムがインストールされている場合は、第一歩を直接スキップできます)。
▍第一歩:起動可能なメディアを作成する
手順 1. 別のPCにAOMEI Partition Assistantをインストールして開き、メインインターフェイスで、上部のウィザードバーにある「ツール」をクリックして、「ブータブルCD/USBを作成」を選択し、「次へ」をクリックして操作を確認します。
手順 2. 「USBブートデバイス」を選択し、USBフラッシュドライブを選択します。または、CD/DVDを使用している場合は、「CD/DVDドライブ」を選択し、「続行」をクリックします。
手順 3. ペンドライブがフォーマットされ、その上のすべてのデータが失われることが通知されます。必要なものをすべてバックアップしていることを確認し、「はい」をクリックします。
手順 4. 「はい」をクリックし、ブータブルUSBの作成が開始します。数分がかかるので、プロセスが完了するのをお待ちください。
その後、Windowsがインストールされたコンピュータを起動し、ディスクをMBRに変換することができます。
▍第二歩:BIOS/UEFIから起動順位を変更する
起動可能なUSB/CDをコンピューターに挿入し、BIOSに入り、起動デバイスとして設定します。具体的な手順は次のとおりです。
手順 1. コンピューターの電源を入れ、BIOSキーを押してBIOS設定画面に入ります。
手順 2. BIOS設定画面では、キーボードの矢印キーを押して「ブート」タブに入り、起動可能なUSBを最初の起動デバイスとして設定します。
手順 3. BIOSユーティリティの指示に従って、「終了」タブに移動します。
手順 4. 「変更の保存を終了」オプションを見つけて選択し、起動順序への変更を保存します。
プロンプトに従ってコンピューターを再起動します。
▍第三歩:Windows PEでGPTディスクをMBRに変換する
手順 1. USBからPCを起動すると、AOMEI Partition Assistantのメインインターフェイスが表示されます。システムディスクを右クリックし、「MBRディスクに変換」を選択します。
手順 2. 操作を確認し、「はい」をクリックしてください。
手順 3. 次に、メインインターフェイスに戻り、「適用」をクリックします。
変換が完了したら、USBを取り外し、Windows 11、10、8、7をインストールしてみてください。「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクはGPTのパーティションの形式ではありません。」というエラーが再発しないはずです。
そのほか、このソフトはディスクを管理するのに役立つ他の機能も提供します。例えば、SSDを使用している場合、システムパフォーマンスを向上させるためにSSDパーティションを整列させたり、ダイナミックディスクをベーシックに変換したり、MBRディスクからGPT、GPTディスクからMBRにOSを移行したり、などです。
また、「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクには、MBRパーティションテーブルがあります。EFIシステムでは、GPTディスクのみにWindowsをインストールできます。」というメッセージが表示された場合、それに応じて、MBRをGPTパーティションに変更してUEFIブートモードに適応させることで対処することができます。
AOMEI Partition Assistantはこの問題を解決できます。手順は非常に似ています。起動可能なメディアを作成し、MBRをGPTに変換します。
AOMEI Partition Assistantを使用すると、データを失うことなく、「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクはGPTのパーティションの形式ではありません。」というエラーを簡単に修復できます。そのほか、「選択されたディスクには、MBRパーティションテーブルがあります。」という関連するエラーが表示される場合は、AOMEI Partition Assistantの「GPTディスクに変換」機能を使用して解決できます。
Windows 11、10、8、7、XPでMBRとGPTを簡単かつ安全に変換して、問題を解決できます。コンピューターでサーバーシステムが実行されている場合は、AOMEI Partition Assistant Serverを使用できます。