SSDにWindows 11/10をインストールできない場合の対処法

Windows 11/10/8/7がSSDにインストールできない状況が3つあります。この記事では、SSD/HDDにWindowsをインストールできない状況と修正方法を紹介します。

投稿者 @ひとみ 2024年08月26日 @ひとみ 最後の更新 2024年08月26日

WindowsをSSDにインストールできない

ソリッドステートドライブ(SSD)にWindows 11/10/8/7をインストールすると、パソコンを確実に高速化します。しかし、WindowsをSSDにインストールできない場合、SSDを使えなくてとても残念です。この記事では、SSDについて三つの状況と解決方法を解説します。

状況 1. Windows BIOSでSSDが認識されない場合

通常、SSDをパソコンに接続すると、BIOSによって自動的に検出されます。ただし、システムBIOSによってSSDが検出(自動検出)されない場合、以下の項目をチェックします。

手順 1. SSDにSATAケーブルを接続するかを確認します。別のSATAケーブルを利用することができますし、SSDをSATA変換アダプタに接続し、BIOS接続が故障しているかを確認することもできます。

手順 2. SATAポートが有効であるかを確認します。BIOSセットアップでポートをオフにした場合があります。新しいSSDをシステムに接続すると、BIOSでSSDを表示するには手動でSSDをオンにする必要があります。

手順 3. SSDに故障が起きるかを確認するために、SSDを別の作業中のパソコンに接続します。

状況 2. セットアップ(初期設定)でSSDが認識しない場合

SSDがBIOSに検出されない(自動検出)場合は、次の手順を参考にして対処してください:

手順 1. BIOSが起動し、SATAをAHCIモードに設定します。Windows8/10をSSDにインストールできない場合は、「セキュアブート」を有効にします(「セキュアブート」が利用できるなら)。

手順 2. Windowsのセットアップ(初期設定)でSSDがまだ認識されない場合は、SHIFT + F10を押してコマンドプロンプトを開きます。

手順 3. 「diskpart」を入力します。

手順 4. 「list disk」を入力すると、パソコンに接続されているディスクが表示されます。

手順 5. 「select disk N」を入力します(Nはディスク番号です)。例えば、システムでディスクを(ドライブ型名)ドライブに挿入したら、「select disk 0」を入力します。

手順 6. 選択したディスクに大切なデータが保存されていないことを確認します。「clean all」を入力し、Enterキーを押し、SSDのデータを消去します。

手順 7. 処理が完了したら、「exit」を入力し、コマンドプロンプトを閉じます。Windowsのセットアップ画面に戻ります。

その後、WindowsのセットアップでSSDが表示されます。このクリーンプロセスによってディスクの寿命が低下すると思われると、SSDをSecure Erase機能で完全消去します。

状況 3. このディスクにWindowsをインストールすることはできません

WindowsでSSDが認識されても、「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクは、GPTパーティションがあります。」というエラーメッセージが表示される場合、SSD(GPT)にWindowsをインストールすることはできません。BIOS設定を変更するか、ディスクをMBRパーティションスタイルに変換して、エラーを修正します。

お使いのコンピュータがUEFIブートモードをサポートしている場合、BIOS設定でUEFIモードを有効にすることができます。Legacy BIOSブートモードのみが表示されている場合は、以下の手順を参照にしてSSDをMBRディスクに変換します。

➤SSDをMBRディスクに変換

手順 1. Shift + F10を押し、コマンドプロンプトを表示します。

手順 2. 次のように入力します:

diskpart
list disk
select disk N(Nはディスク番号です)
clean
convert mbr

手順 3. プロセスの完了をお待ちください。完了したら、Windowsのインストール画面に戻り、Windowsをインストールします。

➤SSDをGPTディスクに変換

「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクにはMBRパーティションがあります。EFIシステムでは、GPTディスクのみにWindowsをインストールできます。」と出たら、UEFIモードを無効にし、レガシーモードを有効にします。または、SSDをGPTディスクに変換します。

前述のように、Diskpart.exeを使ってディスクをMBR/GPTに変換すると、ディスク上のデータが完全に消去されます。SSDが消去されないように、サードパーティ製のソフトウェアAOMEI Partition Assistantで、データ損失なしでディスクをMBR/GPTに変換します。このソフトをダウンロードし、SSDを補助記憶装置としてパソコンに接続します。

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では、AOMEI Partition Assistantを使用してSSDをGPT/MBRに変換するには:

手順 1. このソフトウェアを開きます。

手順 2. SSDを右クリックし、「GPTディスクに変換」を選択します。SSDがMBRであれば、「GPTディスクに変換」を選択します。

手順 3. タスクを確定し、「適用」をクリックし、この変更を適用します。

まとめ

AOMEI Partition Assistantを使用すると、SSDをGPT/MBRに変換するだけでなく、ブータブルメディアを作成することができます。ブータブルメディアを持ち歩いて、Windowsシステムがインストールされていないコンピュータを利用できます。新規のインストールの代わりにSSDにHDDをクローンしたい場合は、このソフトウェアも使用できます。

Windows Server 2003/2008/2012/2016/2019/2022(R2を含む)を実行している方は、AOMEI Partition Assistant Serverを試して、より高度な機能をお楽しみください。

最後、WindowsがSSDにインストールできなくても、パニックに陥る必要はありません。自分の状況に基づいて上述のステップに従ってエラーを修正することができます。

WindowsをSSDにインストールできないに関するよくある質問

1. 「Windowsをこのディスクにインストールできません」というエラーメッセージが表示された場合の対応方法は?

このエラーは、ディスクがGPTではなくMBRパーティション形式である場合や、BIOSがUEFIモードに設定されていない場合に発生します。解決策として、ディスクをGPT形式に変換するか、UEFIモードでインストールを試みてください。また、ディスクのパーティションを削除してクリーンインストールすることも考慮してください。

2. Windows 11/10のインストール時に「十分なディスクスペースがありません」と表示された場合、どう対処すればよいですか?

まず、SSD上の不要なパーティションを削除して、ディスクスペースを確保してください。必要に応じて、インストール用にクリーンなパーティションを作成します。また、SSDの容量がWindowsの最低要件を満たしていることを確認してください。

3. SSDが既に別のOSで使用されている場合、Windows 11/10をどうやってインストールできますか?

別のOSがインストールされているSSDにWindowsをインストールするには、インストール中に「カスタムインストール」を選択し、既存のパーティションを削除してから新たにパーティションを作成してください。その後、クリーンインストールを実行します。

4. インストール後にSSDから起動できない場合の対処法は?

BIOS/UEFI設定を確認し、起動デバイスが正しく設定されていることを確認してください。具体的には、SSDが最優先の起動デバイスとして設定されているかどうかを確認します。また、インストール時にWindowsブートローダーが正しく構成されていることも重要です。