パソコンのゴミ箱から完全削除したデータを復元する方法「Windows11/10/8/7」

ゴミ箱からファイルを削除してしまい、「完全に消えた！」と焦った経験はありませんか？筆者も以前、Windowsパソコンで大事なデータを誤ってゴミ箱から削除してしまい、どうしようと慌てたことがあります。今回はそのときに実際に試した復元方法や、そこから学んだことについてご紹介します。

パソコンのゴミ箱から完全削除したファイルを復元する方法 

Windowsのゴミ箱から完全削除したファイルは、一見するとパソコンから消えてしまったように感じますが、実際にはすぐにデータが完全に消えるわけではありません。データ復元ツール、ファイル履歴などを使って、パソコンのゴミ箱から完全削除したファイルを復元できます。

▼パソコンのゴミ箱から完全削除したデータを復元するためには、以下の条件が必要です。

• 削除後に新しいデータで上書きされていないこと
• データ復元ソフトを使用する準備ができていること
• 復元作業の際には、パソコンの操作を最小限にして、ファイルの上書きを防ぐこと

方法1. データ復元ツールを使用する

一度ゴミ箱から消去してしまったデータは、通常の方法では簡単に復元できませんが、専用のデータ復元ツールを利用すれば復元の可能性があります。削除されたファイルは、実際には完全に消去されたわけではなく、ファイルの保存領域が「空き領域」としてマークされているだけです。この状態であれば、復元ソフトを使って復旧することが可能です。

ここでAOMEI FastRecoveryをお勧めします。わずか数クリックでパソコンのゴミ箱から完全削除したデータを復元できます。Windows 7／8／8.1／10／11のユーザーは、HDD、SSD、USB、SDカード、その他のストレージデバイスから失われたデータを迅速に復元できます。

ステップ 1. 場所の選択

AOMEI FastRecoveryをインストールして起動します。データが失われたパーティションやディスクを選択し、「スキャン」をクリックします。

ステップ 2. スキャンの実行・ファイルの選択

「クイックスキャン」で削除されたデータを迅速に検出し、その後「ディープスキャン」で他の失われたデータを検索します。スキャンが完了すると、削除されたファイルや紛失したファイルが表示されます。復元したいファイルを選択し、プレビューすることができ、「復旧」をクリックします。

ステップ 3. 保存先の選択

「フォルダーの選択」ボタンをクリックして、復元したファイルを保存するパスを選択します。（元の場所に戻すと上書きされる可能性もあるため、安全のため別のドライブやフォルダに復元した後、確認してから元に戻すことをおすすめします。）

方法2. 「ファイル履歴」を使用する

Windows10／11では、ファイル履歴が有効になっていれば、過去に保存されたバージョンに戻すことができます。「ファイル履歴」というWindowsのバックアップ機能を利用して、パソコンのゴミ箱から完全削除したファイルを復元できます。

ステップ 1. 「コントロールパネル」を開き、「システムとセキュリティ」オプションを選択します。

ステップ 2. 「ファイル履歴」タブの下にある「ファイル履歴でファイルを復元」を選択します。

ステップ 3. 左パネルで「個人用ファイルの復元」オプションを選択します。

ステップ 4. 削除したファイルまたはそれを含むフォルダを探します。ゴミ箱から削除したファイルを元の場所に復元するには、「復元」をクリックします。右クリックしてから、目的の場所を選択することができます。

👍関連記事：Windows 10/11 PCでファイル履歴を安全に削除できるか？

方法3. 「以前のバージョン」を使用する

パソコンのゴミ箱から完全削除したデータを復元するには、「以前のバージョン」機能を使用することもできます。手順はとても簡単なので、以下の通りに操作を進めてみてください。

ステップ 1. 以前に削除したファイルを保存したフォルダーを見つけます。フォルダを右クリックし、「以前のバージョンの復元」をクリックします。

ステップ 2. 削除する前の正確なバージョンのフォルダを選択し、「復元」をクリックし、削除されたファイルを以前のバージョンに復元します。

方法4. 「Windowsファイル復元」を使用する

Windows File Recovery（Windowsファイル復元）は、Windowsで失われた、または削除されたファイルを回復するためのコマンドラインソフトウェアユーティリティです。現在、Windows 10バージョン2004以降にのみ対応しています。Windows File Recoveryは、Microsoftが開発した無料のツールで、WindowsユーザーがSDカード、USBドライブ、HDD、SSDなどさまざまなストレージデバイスから失われたファイルを復元するのに役立ちます。CMD（コマンドプロンプト）の機能とほぼ同じ、パソコン上でデータを復元するために特定のコマンドを入力する必要があります。

以下の手順に従って、このツールを使用してパソコンのゴミ箱から完全削除したデータを復元を復元します。

ステップ 1. MicrosoftストアでWindows File Recoveryをダウンロードし、管理者として実行します。

ステップ 2. Windows File Recoveryは、操作をすべてコマンド入力で実行する必要があります。下記のコマンド入力例を参考にファイルの復元を実行してください。

コマンド入力形式：winfr source-drive: destination-drive: [/mode] [/switches]

ステップ 3. コマンドを入力して「Enter」を押します。

ステップ 4. 「Continue? 」と表示されたら、キーボードの「Y」キーを押します。

ステップ 5. 「View recovered files? 」と表示されたら、「Y」キーを押します。

ステップ 6. ファイルが復元され、フォルダを開いて見てみます。

ステップ 7. フォルダ内にあるファイルは全て、復元されたファイルのようです。全て復元の対象なので、ファイル数はかなりあります。検索ボックスに削除したファイルの名前と入力し、該当のファイルがあるか検索してみます。

方法5. 「システムの復元」を使用する

パソコンのゴミ箱から完全に削除したファイルを復元する場合、「システムの復元」機能をお試しください。システムの復元は、パソコンの状態を以前の時点に戻す機能です。

ただし、システムの復元は通常、ファイルの変更よりもシステムの設定やアプリの状態に重きを置いているため、個別のファイルが確実に復元されるわけではありません。しかし、消えたファイルがデスクトップやドキュメント内にある場合は復元できることもあります。

ステップ 1. 検索ボックスに「システムの復元」と入力し、「復元ポイントの作成」→「開く」をクリックします。

ステップ 2. 「システムの保護」→「システムの復元」を選択します。

ステップ 3. 「システムの復元」が表示されます。 「次へ」をクリックします。

ステップ 4. 一覧から復元したいポイントをクリックし、ガイドに従ってくだいさい。

まとめ

この記事では、パソコンのゴミ箱から完全削除したデータを復元する効果的な５つの方法を紹介しました。一部はコマンドプロンプトを使用するなど、やや技術的なものもありますが、他の方法ははるかに簡単です。AOMEI FastRecoveryなどの強力なデータ復元ツールを使用することは、空のゴミ箱からすべての重要なデータを回復する最も迅速かつ簡単な方法です。

弊社のディスクパーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistantもお勧めします。ディスクのクローン、インストール済みアプリの転送、ドライブスペースの拡張、ディスク速度の測定などを行うことができます。

よくある質問

1. ゴミ箱に捨ててしまったデータを復元するにはどうすればいいですか？

まずデスクトップ上のゴミ箱アイコンをダブルクリックして開きます。次、復元したいファイルを右クリックして、「元に戻す」を選択します。すると、ファイルは元の場所に戻ります。

2. パソコンのゴミ箱から復元したデータははどこに行くのでしょうか？

ゴミ箱から復元したファイルは、元の場所に戻ります。例えば、ファイルがデスクトップやドキュメントフォルダにあった場合、その場所に復元されます。ゴミ箱から削除する前にその場所に保存されていたファイルです。

3. 完全に削除したファイルを復元するにはどうすればいいですか？

完全に削除したファイル（ゴミ箱から空にした場合やShift + Deleteで削除した場合など）を復元するには、データ復元ソフトを使うことができます。データ復元ソフトを使用すれば、完全に削除されたファイルでも、データが上書きされていない限り復元可能です。