Windows 10をハードディスクにインストールしようとしたときに「EFIシステムでは、GPTディスクのみにWindowsをインストールできます」というエラーが表示され、Windows10をインストールすることができない場合はどうすればよいですか?ご安心ください。この記事では、GPTパーティションにWindows 10をインストールする方法とインストールできない場合の対処法をご紹介します。
Windows 10をハードディスクにインストールしようとすると、「このディスクにWindowsをインストールすることはできません。選択されたディスクには、MBRパーティションテーブルがあります。EFIシステムでは、GPTディスクのみにWindowsをインストールできます。」というエラーメッセージが表示されて、Windows10をインストールすることができない場合があります。
その理由は、コンピュータがこのディスクの起動をサポートしていないためです。つまり、Windows 10を正常に動作させるには、GPTパーティションスタイルとUEFIブートモードを確認する必要があります。
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、従来のBIOSに代わる新しいファームウェアインターフェースで、より高速で柔軟な起動と、より強力なセキュリティ機能を提供します。一方、GPT(GUID Partition Table)は、MBR(Master Boot Record)に代わるパーティション形式で、より多くのパーティションを作成でき(最大128個)、2TB以上のディスク容量に対応しています。UEFIとGPTの組み合わせは、現代のコンピュータ環境でより効率的で信頼性の高いシステムを実現するための標準です。
最初に、システムがUEFIモードで動作しているか確認することが重要です。以下の手順で確認できます:
手順 1. Windowsの検索バーに「システム情報」と入力して開きます。
手順 2. 「BIOSモード」という項目を探し、「UEFI」と表示されているか確認します。
もし「レガシー」と表示されている場合、BIOS設定に入り、UEFIモードに切り替える必要があります。
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ここで、コマンドプロンプトを使用してパーティションスタイルがGPTかMBRかを確認する方法を紹介します。
ほかの方法を知りたい場合はこちら:MBRかGPTかの確認方法と変換方法【Windows 11/10/8/7対応】
手順 1. スタートボタンをクリックし、検索ボックスに「diskpart」と入力し、検索結果からdiskpartを右クリックして「管理者として実行」を選択することでDiskPartユーティリティを起動します。
手順 2. 「list disk」コマンドを入力し、Enterキーを押すことでPCと接続した全てのディスクを表示させます。
UEFIでWindows 10をGPTパーティションにインストールする方法は三つのパートに分けられています。Windows 10インストールメディアの作成、GPT形式のへの変換とWindows 10のインストールです。以下でそれぞれのパートの手順を詳しく説明します。
UEFIモードでインストールするために、Windows 10のインストールメディアを作成する必要があります。公式ツールで簡単に作成できます。
手順 1. USBドライブをコンピュータに挿入し、Microsoftが提供するMicrosoftのメディア作成ツールをダウンロードします。ダウンロードが完了したら、ツールを実行します。
手順 2. 「他のPC用にインストールメディアを作る」オプションを選択し、「次へ」をクリックします。
手順 3. お好みの言語、アーキテクチャ、エディションを選択し、「次へ」をクリックします。
手順 4. 「使用するメデイアを選んでください」セクションで、「USBフラッシュドライブ」を選択し、「次へ」をクリックします。
手順 5. 使用可能な「リムーバブルドライブ」のリストから、用意したUSBドライブを選択し、「次へ」をクリックします。ツールがプロセスを完了するのを待ちます。
GPTパーティションにWindows 10をインストールする前に、新しいディスクまたは既存のディスクをGPT形式に変更する必要があります。
くわしい手順は以下の通りです:
「ディスクの管理」で、ディスクを右クリックして「ディスクの初期化」を選択し、ポップアップウィンドウで「MBR」または「GPT」を選択して、「OK」をクリックします。
「ディスクの管理」でディスクを初期化できますが、場合によっては「ハードドライブを初期化できない」という問題が発生することがあります。一方、Diskpartでディスクを初期化することもできますが、操作は複雑で間違いやすいです。そのため、プロなパーティション管理ソフトであるAOMEI Partition Assistantを使用することをお勧めします。
手順 1. AOMEI Partition Assistantを開き、初期化されていないディスクを右クリックし、「ディスクを初期化」を選択します。
手順 2. ポップアップウィンドウで、MBRかGPTかを選択して「はい」をクリックします。
手順 3. ツールバーにある「適用」>「続行」をクリックして、プロセスが完了するまで待ちます。
上記のように、「選択されたディスクにはMBRパーティションテーブルがあります。EFIシステムでは、GPTディスクのみにWindowsをインストールできます。」というエラーが発生したら、Windows 10をGPTにインストールできません。では、UEFIでWindows 10をGPTにインストールする場合はどうなりますか?それを解決する方法はありますか?実は、この問題を解決するには多くの方法がありますが、最も直接的な方法は、MBRディスクをGPTディスクに変換することです。
Windows標準搭載ツール(ディスクの管理、Diskpartコマンド)でMBRディスクをGPTディスクに変換したら、MBRディスクに保存したデータがすべて消えてしまうことになります。
▼方法①DiskPartでMBRをGPTに変換する
DiskPartを使用して起動可能なディスクをMBRからGPTに変換するには、まずディスク上の既存のパーティションをすべて削除しなければなりません。これにより、深刻なデータ損失が発生することがあります。
手順 1. コマンドプロンプトを起動します。Windowsを使用してUSBフラッシュドライブをインストールし、「DiskPart」と入力します。
手順 2. 「list disk」と入力し、「ENTER」を押して、コンピューター上のすべてのハードドライブを表示します。
手順 3. 「select disk *」と入力し、「ENTER」を押します。ここで、「*」はターゲットディスクのシリアル番号を表します。
手順 4. 「clean」と入力し、「ENTER」を押して、ディスク上のすべてのパーティションを削除します。
手順 5. 「convert gpt」と入力して、ハードディスクをMBRからGPTに変換します。
▼方法②データを失うことなく、最良のソフトでMBRをGPTに変換する
サードパーティ製ディスク管理ソフトAOMEI Partition Assistantを使うと、ディスクのボリュームをすべて削除する必要がなく、つまりデータを失うことなくデータディスクとシステムディスクをMBRとGPTの間で変換することができます。
手順 1. AOMEI PAをダウンロードし、インストールし、起動します。そして、変換したいMBRディスクを右クリックして「GPTディスクに変換」を選択します。
手順 2. ポップアップウィンドウで、「はい」をクリックして続行します。
手順 3. 「適用」をクリックして操作を実行します。すると、ディスクはGPTパーティションスタイルに変更されます。
👍【関連記事】データを失うことなくMBRディスクからGPTディスクに変換
すべての準備が整ったら、次はインストールのプロセスです。
手順 1. 作成したUSBドライブをPCに接続し、UEFIモードで起動します。
手順 2.しばらくすると、Windows 10のセットアップウィンドウが表示されます。ここで、言語、時刻と通貨の形式、キーボードまたは入力方式、キーボードの種類を選択する必要があります。終了したら、「次へ」をクリックして続行します。
手順 3. 「今すぐインストール」をクリックします。
手順 4. Windows 10をアクティブ化するには、プロダクトキーを入力する必要があります。そうでない場合は、「プロダクトキーがありません」をクリックするだけで、インストールを完了できます。
手順 5. リストから必要なWindows 10のバージョンを選択し、「次へ」をクリックします。
手順 6. 「適用される通知とライセンス条項」で「Microsoftソフトウェアライセンス条項に同意します。」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。
手順 7. 「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)」を選択します。このオプションでは、すべてのファイル、設定、アプリケーションが削除され、Windows 10がクリーンインストールされます。
手順 8. インストール先のディスクを選択し、GPTパーティションを確認し、「次へ」をクリックします。
手順 9. これで、Windows 10がインストールされます。インストールが完了するのを待つだけです。
手順 10. インストールが完了したら、Windows 10を再起動し、BIOSに入ります。新しいGPTディスクからWindows 10が起動するようにコンピュータを設定します。変更を保存し、PCを再起動します。
手順 11. 最後に、「ディスクの管理」でWindows 10がGPTディスクパーティションにインストールされているかどうかを確認しましょう。
この記事では、GPTパーティションにWindows 10をインストールする方法を紹介しました。「選択されたディスクにはMBRパーティションテーブルがあります。」というエラーが発生し、Windows10をインストールできない場合でも、信頼できるパーティション管理ソフトAOMEI Partition Assistantを使ってデータを失うことなくディスクをGPTに変換し、問題を対処することができます。
このソフトウェアは多機能で、MBRとGPTの間の変換に加えて、OSの移行、Windows 11/10/8 To Go、ディスククローンなどの機能も提供しています。
この記事が助けることができるならば、それは素晴らしいと思います。もしご不明な点などがありましたら、遠慮なくご質問ください。弊社のメールはsupport@aomeitech.comです。最後までありがとうございます。
1. UEFIとBIOSの違いは何ですか?
UEFIは、従来のBIOSに比べて高速な起動とセキュリティ機能を提供します。また、GPTパーティションと互換性があります。
2. GPTに変換するとデータは消えますか?
はい、MBRからGPTに変換するとデータは失われます。事前に必ずバックアップを取りましょう。ただし、AOMEI Partition Assistantを使うと、データを失うことなくディスクをGPTに変換することができます。
3. UEFIモードでWindows 10をインストールするための条件は何ですか?
4. Windows 10のインストール中に「Windowsはこのディスクにインストールできません」と表示される場合の対処法は?
このエラーメッセージは、ディスクがMBR形式であり、UEFIモードが有効になっている場合に表示されます。ディスクをGPTに変換するか、インストールメディアをBIOS(レガシー)モードでブートする必要があります。
5. インストール時にGPTディスクに変換するにはどうすればよいですか?
インストール中に「Shift + F10」を押してコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを使用します:
これで、ディスクがGPT形式に変換され、Windows 10のインストールを続行できます。データを保持したままでディスクをGPT形式に変換したい場合、ディスクパーティション管理ソフトであるAOMEI Partition Assistantがおすすめです。