Windows 10でローカルアカウントを作成・追加する方法

Windows 10を使っていると、Microsoftアカウントではなく「ローカルアカウント」でログインしたい、または家族用や作業用に別のローカルユーザーアカウントを追加したいという場面があります。この記事では、Windows 10でローカルアカウントを作成・追加する方法を、初心者でも迷わずできるように手順付きで説明します。

投稿者 @ひとみ 2025年10月31日 @ひとみ 最後の更新 2025年10月31日

ローカルアカウントについて

 

家族で1台のWindows 10パソコンを共有しているのですが、子ども用に別のアカウントを作りたいと思っています。Microsoftアカウントではなく、インターネットに接続しない「ローカルアカウント」として設定したいのですが、設定画面でどこから作ればいいのか分かりません。

できれば、管理者の私が制限をかけられるようにしたいのですが、手順を分かりやすく教えていただけると助かります。

- ユーザーからの質問

▶ ローカルアカウントとは

ローカルアカウントとは、そのPCのみに存在するユーザーアカウントです。 つまり、そのアカウントの情報(ユーザー名とパスワード)は、Microsoftのクラウドサーバーとはつながっておらず、特定のPCにローカルに保存されています。 インターネットがなくてもログインや設定を変えられるので、オフラインでも快適に使えるのが特徴です。

もともと、Windows 7以前はこのローカルアカウントが主流でしたが、Windows 8以降はクラウド同期ができるMicrosoftアカウントが登場し、標準でMicrosoftアカウントでのサインインが推奨されるようになりました。

それでも今でも多くのユーザーが、プライバシーや制限が少ないことを理由にローカルアカウントを愛用しています。

▶ Microsoftアカウントとの違い

Microsoftアカウントは、OutlookやOneDrive、Microsoft Storeなど、Microsoftのいろいろなサービスとつながることができるオンラインアカウントです。 PCにログインすると、同時にクラウドと同期されて、設定やアプリ、ファイルなどを他のデバイスでも共有できます。 たとえば、別のPCに同じMicrosoftアカウントでログインすると、壁紙やテーマ、アプリの設定も引き継がれる仕組みです。

一方、ローカルアカウントはオンラインでの同期をしないので、他のPCと設定を共有することはできません。 でも、その分クラウドに個人情報が送られないから、プライバシーが守られやすいという良い点があります。 簡単に言うと、「便利さを重視するならMicrosoftアカウント」、「シンプルさと安全性を重視するならローカルアカウント」と言えるでしょう。

比較項目 ローカルアカウント Microsoftアカウント
使用範囲 そのPCのみ 複数PCで同期可能
オンライン機能 なし あり(OneDrive・Edgeなど)
パスワード管理 PC内に保存 Microsoftサーバーで管理
セキュリティ オフラインで安全 クラウド依存
主な用途 共有PC・業務用・オフライン利用 個人利用・クラウド連携

Windows 10でローカルアカウントを作成する4つの方法

Windows 10でローカルアカウントを作成するには、主に「設定」から「家族とその他のユーザー」で追加する方法、または「コントロールパネル」から追加する方法のほか、コマンドプロンプトやサードパーティ製ツールを使用する方法があります。

方法①:設定アプリからローカルアカウントを作成

もっとも簡単な方法は、Windowsの「設定」アプリを使うやり方です。

ステップ 1. まず、スタートメニューから「設定」>「アカウント」>「家族とその他のユーザー」を開き、「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリックします。

ステップ 2. 次に、「このユーザーのサインイン情報がありません」を選び、さらに「Microsoftアカウントを持たないユーザーを追加する」をクリックします。

ステップ 3. その後、ユーザー名とパスワードを入力して「次へ」を押すと、新しいローカルアカウントが作成されます。

非常にシンプルで、一般家庭のPC管理にも最適な方法です。

方法②:コントロールパネルからローカルアカウントを作成

古いWindowsに慣れている方には、「コントロールパネル」経由の方法もおすすめです。

ステップ 1. 「Windows+R」キーを押し、「control」と入力してコントロールパネルを開きます。

ステップ 2. 次に「ユーザーアカウント」>「別のアカウントの管理」をクリックします。

ステップ 3. 「PC設定で新しいユーザーを追加」をクリックします。 

ステップ 4. 指示に従ってユーザー名とパスワードを設定します。

ステップ 5. 「次へ」をクリックして、ローカルアカウントの作成を完了します。 

この方法は、管理者権限を持つアカウントでしか操作できませんが、アカウント権限を細かく設定したい場合に適しています。

方法③:コマンドプロンプトからローカルアカウントを作成

コマンド操作に慣れている場合は、コマンドプロンプト(CMD)を利用することで、より迅速にアカウントを追加できます。

ステップ 1. まず、検索バーに「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選択します。

ステップ 2. 次に、以下のコマンドを入力します:

net user ユーザー名 パスワード /add

これで新しいローカルアカウントが作成されます。

ステップ 3. さらに、管理者権限を与える場合は次のコマンドを入力します:

net localgroup administrators ユーザー名 /add

この方法は企業や複数PCを管理するシステム担当者にもよく使われており、一括で複数アカウントを追加するのにも便利です。

方法④:サードパーティツールからローカルアカウントを作成

Windows 10で新しいローカルアカウントを作成したい場合、通常は「設定」アプリや「コントロールパネル」から操作します。しかし、「Microsoftアカウントの設定が求められる」「エラーで追加できない」「Home版では詳細設定ができない」といった問題に直面することもあります。特にWindows 10 Homeでは、「ローカルユーザーとグループ(lusrmgr.msc)」が利用できず、GUIでの管理が制限されているため、複数ユーザーを扱う際に不便を感じる方も多いでしょう。そんなときにおすすめなのが、AOMEI Partition Assistantです。

AOMEI Partition Assistantには、Home版でも使える便利な「ユーザーとグループ」機能が搭載されています。この機能を利用すれば、Windowsの標準ツールでは制限されているローカルアカウントの作成・削除・パスワード変更・権限管理を、わかりやすいGUI画面から簡単に行えます。

たとえば、Microsoftアカウントを使わずにローカルユーザーを追加したい場合でも、AOMEI Partition Assistantの「ユーザーとグループ」画面から数クリックで操作可能です。また、複数のアカウントを一括で管理できるため、家庭やオフィスで共有PCを使っている場合にも非常に便利です。Windows Home版でもPro版のようにローカルアカウントをGUI操作で作成できる点は、AOMEI Partition Assistantならではの大きな強みです。

★ほかの便利な機能
パーティションの分割・結合・拡張:ローカルアカウントを新しく作成すると、ユーザーデータの保存先が増えることがあります。AOMEI Partition Assistantを使えば、ワンクリックで空き領域を調整し、他のドライブから未使用領域を割り当てたり、パーティションを結合したりして、簡単に容量を確保できます。
ディスククローン・OS移行:新しいローカルアカウントを設定した後、システム全体を別のディスクに移行したい場合も、数クリックでディスククローンを作成できます。HDDからSSDへの移行にも対応しています。
MBRとGPTの変換:Windows 11にアップグレードするために、ディスク形式をMBRからGPTへ変換したいときにも便利です。データを保持したまま安全に変換が行えます。
ディスクエラーチェックと最適化:ローカルアカウントが作成できない原因の一つにディスクエラーがあります。AOMEI Partition Assistantの診断機能を使えば、ディスク状態をチェック・修復し、安定したシステム環境を保つことができます。
仮想ディスクの作成:ユーザーごとに独立したデータ領域を用意したい場合、仮想ディスクを作成して個別の作業スペースを提供することも可能です。
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注:デモ版は動作確認の目的でのみ使用されます。つまり、デモでは、すべての機能をプレビュー、すべての操作をシミュレートすることしかできません。※保証:❶24時間メールサポートを提供します。❷90日以内無条件で返品・返金致します。

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。「ツール」メインタブをクリックして、「ユーザーとグループ」を選択します。

ステップ 2. 「ユーザー」タブをクリックし、「新しいユーザー」ボタンをクリックして新しいユーザーアカウントを作成します。

ステップ 3. 次に、ダイアログボックスに適切な情報を入力します。新しいユーザーの名前と説明を入力し、パスワードを設定できます。

また、「ユーザーは次回ログオン時にパスワードの変更が必要」、「アカウントを無効にする」、「ユーザーはパスワードを変更できない」、「パスワードを無期限にする」のチェックボックスをオンまたはオフにすることができます。

ステップ 4. すべて設定したら、「作成」をクリックして新しいユーザーを作成します。

既存のMicrosoftアカウントをローカルアカウントに切り替える方法

すでにMicrosoftアカウントでサインインしている場合でも、後からローカルアカウントに切り替えることができます。

ステップ 1. 「設定」→「アカウント」→「ユーザー情報」を開き、「ローカルアカウントでのサインインに切り替える」をクリックします。

ステップ 2. 「ローカルアカウントに切り替えますか?」が表示されるので「次へ」をクリックします。

ステップ 3. 「ご本人確認をします」と表示されますので現在サインインしているMicrosoft アカウントのパスワードを入力し、「OK」をクリックします。

ステップ 4. ローカルアカウントのユーザー名とパスワードを入力後、「次へ」をクリックします。以後はインターネット接続がなくてもログイン可能になります。

ステップ 5. 「サインアウトと完了」をクリックします。

この方法は、プライバシーを重視したいユーザーや、ネットワーク制限が厳しい職場環境で利用する際に有効です。

ローカルアカウントに管理者権限を付与する方法

作成したローカルアカウントを「標準ユーザー」から「管理者アカウント」に変更することも可能です。

設定アプリから「アカウント」>「家族とその他のユーザー」を開き、対象のアカウントをクリックして「アカウントの種類の変更」を選びます。表示されたプルダウンから「管理者」を選択して「OK」を押せば完了です。

また、コマンドプロンプトでも次のコマンドを使って権限を変更できます:

net localgroup administrators ユーザー名 /add

これにより、そのローカルアカウントは他のユーザー管理やシステム設定の変更も行えるようになります。

まとめ

ローカルアカウントは、Windows 10や11で今でも使える便利なサインイン方法です。 Microsoftアカウントとは違って、クラウドとつながっていないので、プライバシーを守りやすく、オフラインでも安定して動きます。 設定アプリやコントロールパネル、コマンドプロンプトなど、作成する方法はいくつかありますが、トラブルを避けたいならAOMEI Partition Assistantのような専用ツールを使うのがいいでしょう。 用途や環境に合わせてローカルアカウントを上手に使えば、もっと安全で自由なWindows操作ができるようになります。