Windowsでユーザーグループを作成・管理する方法

Windowsでは、複数のユーザーをまとめて管理するための「ユーザーグループ」機能が用意されています。グループを作成しておけば、アクセス権限を一括で設定できるため、管理がとてもラクになります。この記事ではWindowsに対応した「ユーザーグループの作成・管理方法」を初心者向けにわかりやすく解説します。個人利用から企業システム管理者まで役立つ内容です。

投稿者 @ひとみ 2025年11月05日 @ひとみ 最後の更新 2025年11月05日

ユーザーグループとは

ユーザーグループは、たくさんのユーザーをまとめて管理するための「権限の単位」です。Windowsでは、個々のユーザーにアクセス権を設定するのではなく、「グループ」に入れることで、共通の権限や制限を一緒に管理できます。

例えば、同じコンピューターを何人かが使うとき、全員に個別に設定するのは大変ですが、グループを使えば簡単に管理できます。特定のフォルダーやアプリへのアクセス権を「グループ単位」で設定すれば、そのグループにいる全てのユーザーが同じ権限を持つことになります。

これは家庭用のPCだけでなく、会社や学校などの複数のユーザーがいる環境でもとても大事です。グループをうまく管理することで、セキュリティを保ちながら運用を効率よくすることができます。

Windowsでのユーザーグループの種類

Windowsには、あらかじめいくつかの標準グループが用意されており、それぞれ異なる役割や権限を持っています。主なグループは次のとおりです。

● 管理者(Administrators)グループ

このグループに入っているユーザーは、システム全体を操作できます。新しいユーザーを追加したり、ソフトウェアをインストールしたり、セキュリティ設定を変更したりと、あらゆる管理作業ができます。

● 標準ユーザー(Users)グループ

一般的なユーザーが入るグループで、日常的な操作(アプリを使ったり、個人ファイルを管理したり)はできますが、システム設定を変更することはできません。

● ゲスト(Guests)グループ

一時的にアクセスを許可するためのグループです。権限は最も制限されていて、PCを短期間使う人に向いています。

● リモートデスクトップユーザー(Remote Desktop Users)グループ

このグループのメンバーは、リモートデスクトップ機能を使って他のPCに接続できます。

● Backup OperatorsやPower Usersなどの特別グループ

これらは特定の業務や役割に応じた中間的な権限を持つグループです。たとえば、Backup Operatorsはシステムのバックアップ操作ができますが、すべての管理機能は持っていません。

このように、Windowsではユーザーごとではなくグループごとに権限を割り当てることで、安全で効率的なアクセス管理を実現しています。

Windowsで新しいユーザーグループを作成する方法

ここでは3つの代表的な新しいユーザーグループを作成するを紹介します。

方法1. 「コンピューターの管理」からグループを作成

Windowsの「コンピューターの管理」ツールを使えば、GUI(画面操作)で簡単に新しいグループを作成できます。手順は以下の通りです。

注意:Windows 10/11のHomeエディションでは「ローカルユーザーとグループ(lusrmgr.msc)」が利用できず、GUIでグループを作成・編集することができません。

ステップ 1. スタートメニューを右クリックし、「コンピューターの管理」を選択します。

ステップ 2. 左側のメニューから「ローカルユーザーとグループ」>「グループ」をクリックします。

ステップ 3. 「グループ」タブを右クリックし、「新しいグループ」を選択します。

ステップ 4. グループ名と説明を入力し、「追加」をクリックして参加させたいユーザーを選択します。

ステップ 5. 「作成」をクリックすれば、新しいグループが完成します。

この方法は視覚的にわかりやすく、管理者権限を持つユーザーなら誰でも簡単に実行できます。特に複数のユーザーをまとめて管理したい場合に便利です。

方法2. コマンドプロンプトでグループを作成

コマンド操作に慣れている場合は、コマンドプロンプトを使ってグループを素早く作成できます。以下の手順で実行します。

ステップ 1. スタートメニューの検索バーに「cmd」と入力し、右クリックして「管理者として実行」を選択します。

ステップ 2. 新しいグループを作成するコマンドを入力します:

net localgroup グループ名 /add

成功すると、「コマンドは正常に完了しました」と表示されます。

ステップ 3. 作成したグループにユーザーを追加する場合は、次のコマンドを使用します:

net localgroup グループ名 ユーザー名 /add

コマンドライン操作は一見難しそうに見えますが、慣れればGUIよりも高速に管理できるのが利点です。

方法3. サードパーティツールでグループを作成

WindowsのHomeエディションでは「ローカルユーザーとグループ」機能が使えないため、代わりにAOMEI Partition Assistantのようなサードパーティツールを利用するのが効果的です。

このツールはもともとディスク管理ソフトですが、ユーザーアカウントやグループ管理機能も搭載されています。操作手順は簡単で、ソフトを起動し、「ユーザーとグループ」→「新しいグループ」を選択し、グループ名を入力するだけです。

また、作成時にメンバーの追加や権限レベルの設定も可能で、Windows標準機能では難しい操作も直感的に行えます。特にWindows Homeを使っている人や、システム設定が壊れて管理ツールが開けない人におすすめです。

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ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。「ツール」メインタブをクリックし、「ユーザーとグループ」を選択します。

ステップ 2. 「グループ」タブをクリックし、「新しいグループ」ボタンをクリックして新しいグループを作成します。

ステップ 3. 次に、新しいグループの名前と説明を入力します。グループのメンバーとしてユーザーアカウントを選択することもできます。

ステップ 4. すべて設定したら、「作成」をクリックして新しいグループを作成します。

作成したユーザーグループを管理する方法

ユーザーグループを作成したら、次はそのグループの管理を行う必要があります。メンバーの追加や削除、権限設定の変更などを適切に行うことで、システムの安全性と運用効率を保てます。

1. グループにメンバーを追加・削除する

▌AOMEI Partition Assistantを使う

ステップ 1. AOMEI Partition Assistantをインストールして起動します。「ツール」メインタブをクリックし、「ユーザーとグループ」を選択します。

ステップ 2. 「グループ」タブでは、ローカルグループを管理することもできます。管理したいグループを見つけて、管理用の3点ボタンをクリックします。

ステップ 3. グループのメンバーを管理したり、グループの名前を変更したり、削除したり、グループのプロパティを編集したりできます。

▌「コンピューターの管理」を使う

「コンピューターの管理」からグループを開き、編集したいグループをダブルクリックすると、現在のメンバー一覧が表示されます。 「グループに追加」をクリックしてユーザー名を入力すれば新しいメンバーを追加でき、削除したい場合は対象を選んで「削除」をクリックします。 コマンドプロンプトでも次のように実行できます。

▌コマンドプロンプを使う

追加:net localgroup グループ名 ユーザー名 /add

削除:net localgroup グループ名 ユーザー名 /delete

これにより、管理者は効率的にユーザー構成を変更できます。

2. グループメンバーの権限を変更する

また、AOMEI Partition Assistantでは、GUI上からグループメンバーの権限の設定を簡単に切り替えられるため、専門知識がなくても安全に管理が可能です。

「プロパティ」オプションをクリックすると、グループのプロパティを確認できます。グループの説明を変更したり、グループにユーザーアカウントを追加/削除したりできます。変更を適用するには、「適用」または「OK」をクリックしてください。

まとめ

ユーザーグループは、Windowsでのユーザー管理の基本であり、セキュリティと運用の効率を両立させる大切な仕組みです。

既存のグループ(Administrators、Users、Guestsなど)を利用することで、一般的な利用環境はしっかりと管理できますが、業務や役割に応じて新しいグループを作ることで、もっと細かいアクセス制御が可能になります。

作成には「コンピューターの管理」「コマンドプロンプト」「AOMEI Partition Assistant」などいくつかの方法があり、環境やスキルに応じて使い分けることが大切です。

特にAOMEI Partition Assistantは、Homeエディションや初心者でも安心して使える強力なサポートツールです。ユーザーやグループを正しく設定し、適切に管理することで、安全で安定したWindows環境を保つことができます。